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GfKジャパン、2011年の洗濯機販売動向を発表
洗濯機販売動向
2年連続のプラス成長、乾燥機能つきが需要を集める
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(東京:中野区)は、洗濯機の販売動向を発表した。
【概要】
・2011年洗濯機市場は、縦型が牽引し、500万台超え。
・室内乾燥ニーズの高まりを背景に、乾燥機能つき洗濯機が伸長。
・節水能力は引き続き向上。ドラム式における洗濯1回あたりの平均使用水量は2年前から10%減。
【縦型の販売好調が市場を牽引】
2011年の洗濯機市場は、数量前年比3.7%増と2年連続で拡大し、販売台数は512万台に達した。中でも縦型は同5.2%増と市場の成長を牽引した。ドラム式は、省スペース設計モデルなどラインナップ拡充により一定の需要を集めた。タイプ別の数量構成比は、縦型が前年から1.2%ポイント拡大し82.2%、ドラム式は13.5%となった。
【乾燥機能ニーズの高まり】
市場を牽引した縦型の中でも、乾燥機能つきタイプへの需要が高まっている。平均価格は、乾燥機能なしタイプの約2万7千円と比べ、簡易乾燥タイプが約4万円、全乾燥タイプが約8万円と価格差があるにも関わらず、年々販売が拡大している。乾燥機能の向上やラインナップの増加に加え、夜間洗濯や室内干しなど、ライフスタイルの変化に伴う室内乾燥ニーズの高まりがこの背景にあると考えられる。また、ドラム式と比べ価格面や洗浄力での優位性が高いことから、従来の縦型使用者層の買い替え需要を取り込んでいると推測される。
2011年家電量販店における縦型の乾燥機能タイプ別数量構成比は、全乾燥タイプが2009年から2.4%ポイント増の20.4%、簡易乾燥タイプが同7.1%ポイント増の56.1%となった。また、2012年1−2月の縦型全乾燥タイプの同構成比は前年同期から3.3%ポイント増の22.7%となっており、今後も伸長すると見込まれる。
【節水能力の向上】
洗濯機において大きな訴求軸である節水能力は縦型、ドラム式共に向上している。洗濯1回あたりの平均使用水量を見ると、縦型は2009年から3L削減され103Lに、ドラム式は2009年の77Lから8L削減され69Lとなった。ドラム式における洗濯使用水量70L以下の販売数量構成比は2009年の5.8%から2011年は59.4%へ急拡大した。
※以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照
・図1:洗濯機 タイプ別販売数量推移
・図2:縦型 乾燥機能タイプ別 数量構成比