日本ＮＩ、高密度スイッチ製品「ＰＸＩ用ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋ」を発売

ＮＩ　Ｓｗｉｔｃｈ　Ｅｘｅｃｕｔｉｖｅソフトウェアと共に使用することで、多チャンネルスイッチの構成管理が容易に


　日本ナショナルインスツルメンツ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：池田亮太、以下日本ＮＩ）は本日、スイッチ内部のカラムが容易に拡張できる革新的なアーキテクチャを備えた高密度スイッチ製品「ＰＸＩ用ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋ」をリリースいたします。多数のチャンネルを必要とする自動テストのニーズに対応すべく開発されたこの製品を、スイッチ管理用ソフトウェア「ＮＩ　Ｓｗｉｔｃｈ　Ｅｘｅｃｕｔｉｖｅ」と共に使用することで、スイッチの構成やルーティング、プログラミング、メンテナンスが簡単に行えるようになります。使い方も分かりやすく、シンプルです。

　ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋはＰＸＩのスロットを４スロット分使用する、拡張可能なキャリアで、最大６枚のリレーカードを収容することができます。同キャリアに搭載された高電圧アナログバスを使用してこれらのリレーカードを接続すれば、１台のキャリアで２，０００以上のクロスポイントを持つ大規模なマトリクスを作成することができます。こうして作成したマトリクスは、アナログバスを介して複数のキャリアをつなぐ「ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋ拡張ブリッジ」を使用すると、さらに拡張させることができます。組み合わせられるキャリアは４台までで、１台のＰＸＩシャーシで８，８３２点ものクロスポイントを持つマトリクス（内部で転送される）が作成できます。このようなハードウェア機構を備えたＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋを、ＰＸＩ計測器やＩ／Ｏデバイスと組み合わせれば、大規模な自動テストシステムのコア部分として使用することも可能です。

　このような多チャンネルのマトリックススイッチの信号パスの設定は非常に複雑で、テキスト言語でプログラミングをして設定を行うのは非常に困難な作業でした。しかし、ＮＩ　Ｓｗｉｔｃｈ　Ｅｘｅｃｕｔｉｖｅソフトウェアを用いることにより、エンドポイントを指定するだけで、信号パスを、ＧＵＩインタフェースを用いて構成することができるだけでなく、複数のリレーカードに対して自動的にルーティングすることができます。こうしたハイレベルな抽象化によって、個々のリレーに関する専門的な知識がなくても、アプリケーション開発にすばやく取りかかることができます。ＮＩ　Ｓｗｉｔｃｈ　ＥｘｅｃｕｔｉｖｅをＮＩ　ＬａｂＶＩＥＷ（グラフィカルシステム開発ソフトウェア）と組み合わせて使用することにより、多数のルートグループを抽象化し、大規模なマトリクス構成を簡単に構成・プログラム・維持することが可能となります。ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋには、「ＮＩ　Ｓｗｉｔｃｈ　Ｈｅａｌｔｈ　Ｃｅｎｔｅｒ（ＮＩスイッチヘルスセンター）」と言う新しいソフトウェアも含まれており、リレーのセルフテストを行ったり、カウントのトラッキング情報を表示したりすることができ、長期間にわたってシステムの信頼性を高めることが可能です。

　さらに、ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋをＭＡＣ　Ｐａｎｅｌ社やＶｉｒｇｉｎｉａ　Ｐａｎｅｌ社製のマス接続用製品と組み合わせて使用することもできます。そうすることで、複数のＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋコネクタとテスト用治具とを、一つの頑丈な接続点でつなぐことが可能となります。このように接続点をまとめることで、大規模なマトリクス構成であっても配線が簡単に行えるようになるほか、ハードウェアの統合の手間も省け、テストのセットアップにかかる時間も短縮することが可能となります。

　ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋには、複数のリレーカードオプションがあります。様々なトポロジーやリレーの種類に対応することで、大規模マトリクスの多様なニーズに応えられるようになっています。一つのキャリア内に入っている別のリレーカードとＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋを組み合わせてカスタム仕様の構成を行うことで、要件に適ったスイッチを構成することが可能となります。オンラインアドバイザツールでは、リレーカードを選んだり適切な数のキャリアを追加したり拡張ブリッジを追加したりしてアプリケーションニーズに最適な構成が行えるようになっています。

　ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋについての詳細は、　http://www.ni.com/switchblock　をご確認ください。


以上

　ＬａｂＶＩＥＷ、Ｎａｔｉｏｎａｌ　Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓ、ＮＩ、ｎｉ．ｃｏｍ、ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＢｌｏｃｋ、ＮＩ　ＳｗｉｔｃｈＥｘｅｃｕｔｉｖｅはナショナルインスツルメンツの登録商標です。その他の企業名ならびに製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。


　※　製品画像は、関連資料参照