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パテント・リザルト、大学・TLOを対象とした他者牽制力ランキングを発表
大学・TLO 他者牽制力ランキング2011、トップ3は早稲田、東工大、東海大
株式会社パテント・リザルトはこのほど、大学・TLOを対象とした他者牽制力ランキングをまとめました。これは、特許庁の審査官が拒絶査定を下した特許の「拒絶理由に引用された公報」について調査したもので、2011年12月末までに公開された公報を対象として、機関に拒絶した他者特許の件数を集計しました。
拒絶理由通知は、新規性や進歩性などの特許要件が認められない場合に、審査官から出願人に対して通知されるものです。拒絶理由通知に引用されるということは、「審査官から先行技術として認知されている」ことを意味しています。
今回のランキングでは、このうち拒絶査定が下された公報に限定して集計しており、各機関の特許が産業界に与える影響度を知ることができます。また各機関は、拒絶査定が下された企業に対して、技術移転や共同研究などを模索できる可能性があります。
集計の結果、1位 早稲田大学、2位 東京工業大学、3位 東海大学となりました。
*数表は添付の関連資料を参照
1位 早稲田大学は、磁気記録媒体、特定用途計算機、画像処理などの分野で引用されており、相手先企業には、NEC、富士通、パナソニックなどがあります。磁気ヘッドなどに使われる「軟磁性薄膜」に関する技術のほか、大容量のデータ処理や、複数アプリケーションの並列処理などに使われる「マルチプロセッサ」に関する技術などが、先行技術として引用されました。
2位・東京工業大学は、半導体や材料分野などにおいて、引用された実績があり、富士通、東芝、サムスン、中部電力などの出願に対する拒絶理由に引用されています。燃料電池に燃料ガスを供給するための装置に関する技術や、センサや顕微鏡用フローブなどに用いられる「薄膜構造体」に関する技術などがあります。
3位 東海大学は、教育支援システムや材料、特定用途計算機などの分野で引用された実績があります。そのほか、風力発電に関する技術について、荏原やシンフォニアテクノロジーの出願に対する拒絶理由に引用されました。
本ランキングに関する詳細は【大学TLO 特許ランキングデータ集2011】に収録されています。
*以下、詳細は添付の関連資料を参照