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トンボ鉛筆、ボディノック・シャープペンシル「オルノ/OLNO」のクリアカラー4色を発売
軸を曲げるとしんが出るシャープ
メカを見たい若者へ、クリアカラー追加発売。
株式会社トンボ鉛筆(社長・小川晃弘、本社・東京都北区豊島)が昨年3月に発売したボディの中ほどを折るように曲げて芯を繰り出すボディノック・シャープペンシルが人気を博し、ノックする仕組みを見たいとの要望を受けて、この度、クリアカラーの4色を追加します。
商品名は「オルノ/OLNO」(商標/意:折るようにしてノックする)で、追加するのはノック機構が見えるクリアカラー。色名はアンニン、ライムソルベ、チェリーミント、ベリーグレープです。メーカー希望小売価格は315円(本体価格300円)。発売日は2月10日。全国の文具店、量販店文具売場、コンビニエンスストア他で販売します。追加するクリアカラー4色の販売計画は約50万本、1億5千万円(小売価格)です。
2011年3月に発売した8色は、販売計画の1.2倍の約100万本(予定)を突破する見通しで、この度のクリア4色を追加して合計12色で積極的に展開します。
補足。11年3月発売の「オルノ」は2011年度グッドデザイン賞を受賞。機能の新しさとカラーバリエーションが評価されました。
この度、発売するクリアカラーは、透明樹脂のボディと半透明のグリップを装着し、内部のボディノック機構が外から見えるようにして、中高生から要望の強かった「ノックメカを見たい」という要望に応えました。
各色はティーンに親しまれているデザートをヒントにしました。
●アンニン
杏仁豆腐のような透明感のあるスッキリとした白さ。中央部のクコの実のような赤いノック棒がアクセント。
●ライムソルベ
柑きつ系のさわやかな色合い。シャーベット(ソルベ)のような透明感。
●チェリーミント
さくらんぼのような可愛らしいピンク。甘さ(ピンク)を引き立てるミントカラー。最も女の子らしい色合い。
●ベリーグレープ=造語=
果物の中でも強い色味をもつ葡萄とクランベリーの組み合わせ。個性的で華やかな色づかい。
※商品画像などは、添付の関連資料を参照
(ボディノック機能)
本製品は、ペンを握った状態でノックできる機構です。胴軸(ボディ)の中ほどに関節があり、クビレに親指等で力を加えると胴軸が「くの字」に曲がり=写真右=、カチッという小さいノック音がしてノックできます。書く状態で持ち替えずにしん出しできます。胴軸に力を加える方向に限定はなく、360度全方向からノックできます。力を解放すると胴軸はまっすぐに戻ります。
また、尾端に通常のシャープペンシルと同じノックボタンを装備し、2ウェイノックにしました。誰もが説明なく使えるためです。
※参考画像は、添付の関連資料を参照
(オルノの新しさ)
胴軸の中ほどの関節を押してノックする方法は、業界では「ボディノック」の愛称で呼び、原理は公知技術(昭和40年代〜)です。これを315円で発売することと、2つのノックを装備したことは本シリーズが初です。従来品の販売価格は1000円台で、シャープペンシルの最大需要層である学生層になじみにくい価格帯でした。
2011年3月に発売した8色は、2011年のグッドデザイン賞を受賞しました。
(構造 「ボディノック」のメカニズム)
▼胴軸を、先軸と後軸の二部品で構成し、ほぼ中央に可動する関節がある。
▼先軸から伸ばしたノック棒を、後軸内部の逆すり鉢形の部品の中央に設置する(通常時)。
▼関節を曲げると、後軸のすり鉢が傾きノック棒を押し出す力が働く(ボディノック時)。
▼押し出された力をノック機構(チャックリング)に伝えて、しんを繰り出す。
(しんを収納する時は、通常のノック式と同じくノック時にしんを押し込む)
(コストダウンの理由)
ボディノック機構を実用化するためには、高い加工精度に加えて、[1]部品がつるつるであること(潤滑性の高い素材)、[2]力による変形が少ないこと、[3]磨耗が少ないこと−−このような要求があることから、従来は金属加工部品で製品化されていました。そのため高コスト品になっていました。当社はこれを樹脂成形部品にすることを可能にしました。そのためシャープペンの最大需要層である学生層に適した価格で製品化できました。
<その他の特長>
■若者を意識したデザートカラー。
■ボディにカドがない丸みを帯びたおだやかな形状。
■滑りにくく疲れにくい弾力のある長い樹脂製グリップ。
■筆記のじゃまをしないクリップレス
(筆記時にペンを回転させるため、クリップは不要との声が学生に高い。携帯は筆箱でする)
■替芯は0.5ミリ芯
■替芯の補充は、先軸と後軸を回転させて外し、内部の金属パイプに投入。
■尾端のノック棒内側に消しゴムを内蔵。
※商品詳細は、添付の関連資料を参照