インテックなどの共同研究プロジェクト「富山メディアプラットフォーム」に高岡ケーブルテレビが参画

地域における情報流通を拡大させるメディア事業設計の共同研究
『富山メディアプラットフォーム』
〜地域における映像コンテンツ制作／流通に関する協働の実証、本日から実施段階に〜



　慶應義塾大学ＳＦＣ研究所プラットフォームデザインラボ（神奈川県藤沢市、代表　國領二郎、以下プラットフォームデザインラボ）、慶應義塾大学ＳＦＣ研究所地域情報化研究コンソーシアム（神奈川県藤沢市、代表　飯盛義徳、以下地域情報化コンソーシアム）、ＩＴホールディングスグループの株式会社インテック（本社：富山県富山市、代表取締役社長　金岡克己、以下インテック）、株式会社チューリップテレビ（本社：富山県高岡市、代表取締役社長　島倉　正、以下チューリップテレビ）は２０１０年６月より推進している共同研究プロジェクト「富山メディアプラットフォーム」にこのほど高岡ケーブルネットワーク株式会社（富山県高岡市、代表取締役社長　南　義弘、以下高岡ケーブルテレビ）を新たな研究パートナーとして迎えました。
　共同研究プロジェクト「富山メディアプラットフォーム」は、２０１０年６月の立ち上げ以降、地域番組を制作・流通させる新たなしくみ（コンテンツ活用方法＆配信・放送方法）をつくる、地上波ローカル局の新たな経営モデルの構築を目的に研究を推進して参りました。
　新パートナーを迎え、実用化を目指す本共同研究プロジェクトは本日から下記実施段階に入りました。
　地上波テレビ局であるチューリップテレビは、自社制作の人気映像コンテンツ（第１号コンテンツは永年高い視聴率と住民支持を得ている「ゆるゆる富山遺産」）を富山県内には地上デジタルテレビ放送を通して放送します。
　ケーブルテレビ局である高岡ケーブルテレビは、チューリップテレビが保有する自社制作人気映像コンテンツを市内版やエリア版として共同編集、新たに制作した映像コンテンツをケーブルテレビ（ケーブルテレビ放送加入世帯３．４万世帯）を通して放送します。
　同時に高岡ケーブルテレビは、チューリップテレビと共同編集したこれら映像コンテンツを高岡ケーブルテレビが提供するＩＰ通信網（ネットワーク加入世帯約１４，５００）に限定して今後、家庭や事業所が保有するパソコンや今後の普及が期待される多機能型情報端末（スマートフォン）で視聴可能な形態で配信する実証サービスを開始します。
　なお、インテックは、ＩＰ通信網での映像コンテンツ配信に関する技術開発、慶應大学ＳＦＣ研究所（プラットフォームデザインラボ、地域情報化コンソーシアム）は実証研究のマネジメントを通して本実証研究の実用化を目指します。
　「富山メディアプラットフォーム」は２０１０年６月２１日に「県域テレビ局による地域における情報流通を維持・拡大させるメディア事業の設計」を目的に慶應大学ＳＦＣ研究所（プラットフォームデザインラボ、地域情報化コンソーシアム）、インテック、チューリップテレビの３者の共同で推進する共同研究プロジェクトです。今後も地域における情報流通の活性化とメディア価値向上を主眼に置き、実用化に向けて継続的に研究を推進します。


【狙いと目的】
　○自社制作の地域番組を制作・流通させる新たなしくみ（コンテンツ活用方法＆配信・放送方法）をつくることを目的としています。
　○ローカル局の新たな経営モデルの構築をめざしています。具体的には、地域の広告主のニーズにあわせた、”協力しやすい広告モデル”を実現することをめざしています。


【実施概要】
　最終的に富山県内全域にチューリップテレビから放送される番組に関連した番組コンテンツとＣＭを、（１）エリア限定して配信する版、（２）高岡市内に限定して放送する版、そして（３）県内放送する版という３つのタイプの内容を異なる媒体で放送・配信し、その広告効果を評価致します。

　＊参考図は、添付の関連資料を参照

　※公衆Ｗｉ−Ｆｉ配信実験は富山高岡駅前の公共施設ウィング・ウィング高岡１階ロビーほかで実施


【役割分担】
　○慶應大学ＳＦＣ研究所（プラットフォームデザインラボ、地域情報化コンソーシアム）⇒本実験サービスの企画・プロデュース
　○インテック（インテックシステム研究所）⇒配信・放送システム開発・構築
　○チューリップテレビ⇒番組コンテンツ・広告研究・制作
　○高岡ケーブルテレビ⇒地域ネットワーク協力、エリア版・市版番組制作協力


【参考資料】
　＊添付の関連資料を参照