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食物連鎖
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東邦大、「日本列島太平洋沿岸の底質と二枚貝に含まれる多環芳香族炭化水素:津波と火災の影響」を発表
東邦大学薬学部・理学部のグループによる研究論文 「日本列島太平洋沿岸の底質と二枚貝に含まれる多環芳香族炭化水素:津波と火災の影響」が 米国のオンライン科学誌「PLOS ONE」に掲載 東邦大学薬学部の小野里磨優助教(薬品分析学)、理学部の齋藤敦子准教授(分析化学)および大越健嗣教授(海洋生物学)のグループは、2011年の東北太平洋沖地震と津波により、オイルタンクや市街地、船等で多数の火災が発生した東北地方から東京湾にかけての7つの地点で、2013年9月から11月にかけて、地域沿岸部の底質(砂や泥)と貝に含まれる多環芳香族炭化水素(たかんほうこうぞくたんかすいそ、Polycyclic Aromatic Hydrocarbon...
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日本最古、中生代初期の脊椎動物の糞化石を発見 −古生代末の大量絶滅の直後、海の生態系が復活した証拠− <発表者> 中島 保寿(ボン大学シュタインマン研究所 博士研究員[元:東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 大学院生]) 泉 賢太郎(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程学生) <発表のポイント> ◆宮城県南三陸町で中生代初期の海の地層からさまざまな大きさの脊椎動物の糞化石を発見し、さらにこの中から骨を検出し、当時は脊椎動物を捕食する動物が存在したことを証明した。 ◆中生代初期の海の捕食行動の記録としては日本で初めての発見で、古生代末の大量絶滅で失わ...
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海洋機構と理化学研究所、海底から噴出する熱水を利用した燃料電池型発電に成功
海底から噴出する熱水を利用した燃料電池型発電に成功 〜深海における自律的長期電力供給の可能性〜 1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)海底資源研究プロジェクトの山本正浩研究員と理化学研究所・環境資源科学研究センターの中村龍平チームリーダーらの共同グループは、沖縄トラフに人工的に作られた深海底熱水噴出孔(人工熱水噴出孔(*1)において熱水と周辺海水の電気化学的な現場測定を行いました。この結果に基づいて、熱水と海水を燃料にできる燃料電池(以下、熱水−海水燃料電池(*2)を人工熱水噴出孔に設置して、深海底での実発電に成功しました。 海底か...
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最初沈澱池を省略した処理フローを実現 日本下水道事業団と多段型生物処理装置の有用性を実証 帝人株式会社は、地方公共団体の下水道整備の推進のための支援を行っている日本下水道事業団と共同で、都市下水を対象とした多段型生物処理装置(「MSABP」)(*)による省エネ型下水処理技術の開発を進めてきましたが、このたび、約2年半にわたるパイロット試験を経て、開発した技術の有用性を確認することができました。 *「MSABP」:帝人が展開している生物処理による排水処理装置。生物反応槽を多段に区切り、各曝気槽内に特殊繊維を用いた微生物担持体を配列して、食物連鎖の場を生物反応槽内に構成させる...