特別企画:飲食料品メーカーの倒産動向調査 原料価格の高騰から前年度比3割増 〜デフレ状況下で、販売価格に転嫁できず〜 <はじめに>  株高を受けた資産効果や賃金上昇への動きなどにより、一部の小売店では高額商品を中心に息を吹き返し、消費改善の兆しが見え始めている。こうしたなか、生活必需品として底堅い需要がある飲食料品業界では、リーマン・ショックに端を発した急激な景気後退に伴い節約志向が浸透し、低価格化やサービス・製品の多様化などで同業者間競争は熾烈を極め、人口減と少子高齢化の構造的な問題を抱えている。飲食料品メーカーでは、大手企業のプライベートブランドの台頭により売り上げの獲得競...