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ブラウン運動
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広島大など、円石が光を効率的に反射する方向を特定することに成功
藻類のもつ微結晶が光を有効利用する原理解明にせまる 〜磁場で微結晶の向きを揃える新技術で光反射特性を明らかに〜 【本研究成果のポイント】 >藻類の細胞外被・外殻結晶(注1)の向きを永久磁石程度の磁場(数百ミリテスラ)で遠隔操作する方法を開発しました。 >この方法を応用して、円石藻(注2)の円石の向きを磁場で制御しつつ分光計測する新手法を開発し、円石が光を効率的に反射する方向を特定することに成功しました。 >これにより、藻類がバイオミネラリゼーション(生体鉱物形成)(注3)によって円石のような微結晶注4)を細胞表面に配置することの植物生理学的意義の解明が大きく前進するとともに...
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東大、粒子間衝突の際のエネルギーの散逸が粒子の結晶化挙動に多大な影響を与えることを発見
粉体の特異な結晶化挙動 1.発表者: 田中 肇(東京大学 生産技術研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆上下に振動させられた球形粒子の2次元系において、粒子間衝突の際のエネルギーの散逸が、この粒子の結晶化挙動に多大な影響を与える事を発見した。 ◆粒子間衝突の際のエネルギー散逸の度合いが、液体・固体転移に代表される相転移現象にどのような影響を与えるかについてはこれまで深い理解がされていなかったが、モデル系を用いて、その役割の重要性を明確な形で示した。 ◆力学的に駆動された粉体や、自ら運動する粒子系において、どのような原理に従ってさまざまなパターンが形成されるのかは十分には...
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東大、混合物のドロップレット型相分離について新しいメカニズムを発見
ドロップレット型相分離の新しいメカニズムの発見 ■発表のポイント: ◆二つの液体を混ぜた混合物のドロップレット型(注1)の相分離について、長年信じられてきた機構に変わる新しい粗大化(注2)の機構を発見した。 ◆これまで液滴はランダムな熱運動により運動していると考えられてきたが、実は、液滴の大きさの分布を反映してそれぞれの液滴の界面張力は液滴内部で不均一であり、それにより液滴は決定論的に運動することが明らかになった(図参照)。 ◆ドロップレット型相分離は、サラダドレッシングをはじめ、自然界・工業的応用の多岐にわたる分野で見られる現象であり、その基本的なメカニズムの理解の意義...