極低温の原子気体を用いて 物質の新しい量子状態を作り出すことに成功 〜量子シミュレーター実現への道をひらく〜  国立大学法人京都大学(以下、京都大学)と日本電信電話株式会社(以下 NTT)は、レーザー光を用いて作成した人工の結晶の中に極低温(※1)の原子気体(※2)(図1)をとどめる事で、これまで存在していなかった物質の新しい量子状態(※3)を作り出すことに世界で初めて成功しました。  本研究成果は、極低温にまで冷却された原子の状態を非常に高い精度で制御、観測することを可能とするだけでなく、物質の性質を決める原理の解明に向けた量子シミュレーター(※4)の実現に大きな役割を担うこ...