神経伝達物質やインスリン分泌の新しい可視化法開発:分泌速度の謎を解明 1.発表者:  河西 春郎(東京大学大学院医学系研究科 附属疾患生命工学センター 構造生理学部門教授)  高橋 倫子(東京大学大学院医学系研究科 附属疾患生命工学センター 構造生理学部門講師) 2.発表のポイント:  ◆神経伝達物質の放出はミリ秒の時間経過で起こるのに対し、インスリン分泌は遅い。この速度を何が決めているのか不明だった。  ◆今回、開口放出を起こす複数の蛋白質(注1)の複合化を蛍光寿命測定法(注2)で調べたところ、神経終末ではそれらが既に複合した状態で刺激を待っているのに対して、インスリン分泌細胞...