植物Y染色体遺伝子地図を作成 −重イオンビームで作った変異体を使用、進化の過程でY染色体は逆位を起こしていた− <要旨>  理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター生物照射チームの阿部知子チームリーダー、風間裕介協力研究員、石井公太郎特別研究員と、東京大学大学院新領域創成科学研究科の河野重行教授らの共同研究グループ(※)は、重イオンビーム[1]で作り出した変異体と独自に開発したプログラムを用いて、ゲノム配列決定[2]が難しい植物Y染色体の遺伝子地図の作成に成功しました。  植物にはおしべとめしべを別々の個体につける「雌雄異株(しゆういしゅ)植物[3]」が存在し、ヒトと同様にXY型の性...