白血病細胞の異常を修復するRNAの発見 <ポイント>  ・たんぱく質に翻訳されないRNA(非コードRNA)の新たな作用を発見  ・非コードRNAにより、急性白血病の原因である細胞の分化異常を回復させることに成功  ・細胞の分化異常が発症の引き金となる白血病の新しい治療法として期待  JST課題達成型基礎研究の一環として、東海大学医学部の幸谷愛(コウタニアイ)准教授は、奥山一生研究員とともに、急性白血病細胞の分化異常を修復するRNAを発見し、白血病細胞を正常化させる可能性を示しました。  白血病は、未熟な白血球が異常増殖してしまう「血液のがん」です。発症が急激な急性白血病では、遺伝子の働きを調節している転...