Pickup keyword
ヒストン脱アセチル化酵素
-
東大、カブトムシなどの昆虫の武器の大きさが環境に応じて変化するしくみを解明
カブトムシなどの昆虫の武器の大きさが環境に応じて変化するしくみ 〜細胞の記憶システムであるエピゲノムが関与〜 1.発表者: 小澤 高嶺(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 特任研究員) 岡田 泰和(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 助教) 太田 邦史(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆カブトムシやクワガタなどの昆虫の「武器」は、生育時の栄養によって大きさが顕著に変わることが知られています。今回、その個体差が生まれるしくみを明らかにしました。 ◆武器の大きさは、DNA配列だけによらず環境に応じて書き換え可能な細胞メ...
-
九大、胎生期の薬剤曝露が海馬に及ぼす長期的な影響とその改善法を解明
妊娠中の抗てんかん薬投与は子どもの学習・記憶障害を引き起こす 〜胎生期の薬剤曝露が海馬に及ぼす長期的な影響とその改善法を解明〜 ■概要 九州大学大学院医学研究院の中島欽一教授と、Berry Juliandi学術研究員らの研究グループは、東北大学、星薬科大学、国立医薬品食品衛生研究所との共同研究により、抗てんかん薬の一つであるバルプロ酸(Valproic acid:VPA)(※1)を妊娠マウスに投与した場合、出生・成長した子どもの脳では神経細胞(ニューロン)産生能が低下してしまうため、学習・記憶に悪影響があることを見出しました。また、この学習・記憶能の低下は、自発的運動(※2)によって改善されることも明らかにして...
-
協和発酵キリン、米社とEntinostatの日本と韓国におけるライセンス契約を締結
Entinostatの日本と韓国における開発および販売に関する ライセンス契約締結について 協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:花井 陳雄、以下「協和発酵キリン」)とSyndax Pharmaceuticals,Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム、社長兼CEO:アーリーン M.モリス、以下「Syndax」)は、Entinostatの日本と韓国における独占的な開発および販売に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。EntinostatはクラスIヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤であり、米国及び欧州ではSyndaxが進行性乳癌へのホルモン療法、あるいは固形癌への免疫療法の併用薬として開発を行っています。 今回...
-
ノバルティス、多発性骨髄腫治療薬「パノビノスタット」の国内製造販売承認を申請
多発性骨髄腫治療薬としてパノビノスタットを承認申請 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、本日、「再発又は難治性の多発性骨髄腫」の治療薬として、パノビノスタット乳酸塩(開発コード:LBH589、以下パノビノスタット)の国内での製造販売承認申請を行いました。 多発性骨髄腫は、白血球のひとつである形質細胞ががん化した病気です。正常な形質細胞は、免疫グロブリンを作り、身体を異物から守って感染を抑えていますが、がん化した「骨髄腫細胞」は、健康な血液の産生を妨げたり、骨をもろくするなどのさまざまな障害を引き起こします。 日本における多発性骨髄腫の推定総...
-
糖鎖遺伝子「GnT−IX」が脳だけに発現する新たな仕組みを解明 −ヒストンを修飾する特定の酵素が遺伝子発現の鍵− <ポイント> ・GnT−IX遺伝子の発現を決めるヒストン修飾酵素を同定 ・修飾酵素によってヒストンが修飾を受けると特定の転写因子を呼び込む ・不明だった臓器特有の糖鎖が存在する仕組みの解明に手がかり <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、マウスの細胞を使い、糖鎖遺伝子[1]「GnT−IX」が、脳に特異的に発現する新たな仕組みを解明しました。これは、理研グローバルクラスタ システム糖鎖生物学研究グループ(谷口直之グループディレクター)疾患糖鎖研究チームの木塚康彦基礎科学特別研究...