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理化学研究所
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明大と神戸大と理研など、真核微細藻類ユーグレナを使った「バイオコハク酸」の生産に成功
真核微細藻類ユーグレナを使った「バイオコハク酸」の生産に成功 ■要旨 JST戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発ALCAにおいて、明治大学 農学部の小山内 崇 専任講師、理化学研究所、神戸大学、株式会社ユーグレナらの研究グループは、ユーグレナによるコハク酸の細胞外生産を発見しました。 生物が生体内で作る有機酸注1)はさまざまですが、その中でもコハク酸はバイオプラスチックの原料として近年注目を集めています。現在、多くのコハク酸は、石油を原料として化学的に生産されています。しかし、石油は限りある化石資源であり、生物由来の環境に優しいバイオコハク酸の生産が望まれており、年々生産量...
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細胞死を司るカルシウム動態の制御機構を解明 〜アービットが小胞体−ミトコンドリア間のCa2+の移動を制御〜 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター 発生神経生物研究チームの御子柴 克彦 チームリーダー、ベンジャミン・ボノー 基礎科学特別研究員らの共同研究チーム(※1)は、細胞内カルシウムチャネル(注1)の制御因子「アービット(IRBIT)(注2)」が、小胞体(注3)からミトコンドリア(注4)へのカルシウムイオン(Ca2+)の流入量をコントロールすることで、「アポトーシス」を制御することを発見しました。 アポトーシスはプログラムされた細胞死と呼ばれ、多細胞生物に見られる細胞の死に方の一...
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植物の青色光特異的伸長化合物を同定 −クリプトクロムの青色光による光情報の阻害化合物の発見− <要旨> 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター合成ゲノミクス研究グループの大窪(栗原)恵美子特別研究員、ウェンディ・オン国際プログラムアソシエイト、松井南グループディレクターらの共同研究チーム(※)は、青色光受容体のクリプトクロムが植物の細胞伸長を抑制する効果を阻害する低分子化合物を単離し、それが直接クリプトクロム1(CRY1)に結合することで阻害効果を示すことを明らかにしました。 光は、植物の光合成によるエネルギー源であるだけでなく、環境の情報を感知するための情報源としても重...
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理研、世界最小の人工バネでタンパク質の動きを捉えることを解明
世界最小の人工バネでタンパク質の動きを捉える −聴覚を支える分子はどのように力に応答するか− <要旨> 理化学研究所(理研)生命システム研究センター細胞動態計測研究グループの岩城光宏上級研究員らの国際共同研究グループ(※)は、DNAナノテクノロジーを用いて世界最小のコイル状人工バネ「ナノスプリング」を作製し、聴覚に関わるメカノセンサータンパク質[1]ミオシンVI[2]の動きを捉え、アクチンフィラメント[3]と強固に結合するメカニズムを分子レベルで明らかにしました。 細胞内に数多く存在するメカノセンサータンパク質は、物理的な力による機能制御を受け、細胞増殖、分化、形態形成や細胞死な...
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理研など、ネットワーク内の「情報の統合」を定量化するための数理的な枠組みを提案
ネットワーク内部の情報の統合を定量化 −客観的な意識レベルの指標に向けてー ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター脳数理研究チームの大泉匡史基礎科学特別研究員、甘利俊一チームリーダー、モナシュ大学の土谷尚嗣准教授らの国際共同研究チームは、ネットワーク内の「情報の統合」を定量化するための数理的な枠組みを提案しました。 私たちの脳が「意識」を生み出すためには、神経細胞同士が密に情報をやりとりすること、つまり情報の統合が必要であると考えられています。例えば、単純なデジタルカメラと脳の情報処理の違いを考えたとき、デジタルカメラの中の多くのフォトダイオードでは、独立に情報...
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T細胞の運命を制御する分子機構を解明 −白血病発症メカニズムの解明に期待− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター 融合領域リーダー育成(YCI)プログラム[1]の伊川友活上級研究員、免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクター、京都大学再生医科学研究所再生免疫学分野の河本宏教授らの共同研究チーム(※)は、マウスを用いて免疫細胞の1種であるT細胞が作られるときの運命維持に「ポリコーム複合体[2]」が重要であることを明らかにしました。 T細胞は他の免疫細胞と同様、血液のもととなる造血幹細胞[3]から作られます。造血幹細胞は骨髄中でT細胞へある程度運命付けられた...
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SARSウイルスの巧みな戦略 −プロテアーゼの特殊な基質認識− ■要旨 理化学研究所(理研)構造生物学研究室の村松知成研究員と横山茂之上席研究員らの研究チーム(※)は、「重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス[1]」の主要なペプチド結合加水分解酵素「3CLプロテアーゼ[2]」が基質(酵素が作用する物質)を認識する際に示す新たなアミノ酸配列特異性を発見しました。 SARSコロナウイルスはヒトの細胞に感染すると、自己複製のために必要なさまざまなタンパク質を合成します。その中には2種類の巨大なポリタンパク質があり、それぞれ1本のポリペプチド鎖(アミノ酸がペプチド結合でつながったもの)の中に...
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東大など、極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功
極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功 −新原理の熱電変換材料へ道− 1.発表者: 酒井英明(大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 准教授/JST さきがけ研究者、研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 助教) 池浦晃至(研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 修士2年) M.S.Bahramy(東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小川直毅(理化学研究所 創発物性科学研究センター創発光物性研究ユニット ユニットリーダー) ...
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理研と東北大と首都大学東京、SWEETタンパク質による植物ホルモン「ジベレリン」の輸送を発見
SWEETタンパク質は植物ホルモン「ジベレリン」を輸送 −受容体センサーを利用した網羅的探索により発見− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学センター適応制御研究ユニットの瀬尾光範ユニットリーダー(首都大学東京大学院理工学研究科客員准教授)、菅野裕理テクニカルスタッフII、東北大学大学院理学研究科の上田実教授、首都大学東京の小柴共一名誉教授(元大学院理工学研究科)らの共同研究グループは、これまで糖の輸送体として考えられてきたSWEETタンパク質が植物ホルモン「ジベレリン」を輸送することを発見しました。 ジベレリンは種子発芽、伸長成長、花芽形成・開花などを促進する低分子化合物です。これま...
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嬉しい体験と嫌な体験は互いに抑制し合う −嬉しい体験細胞と嫌な体験細胞は別領域に存在し、互いに抑制する− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター理研−MIT神経回路遺伝学研究センターのジョシュア・キム研究員、利根川進センター長らの研究チーム(※)は、マウスにおいて、嬉しい体験と嫌な体験にそれぞれ対応した神経細胞は扁桃体基底外側核[1]の異なる領域に局在しており、互いに抑制することを発見しました。 「嬉しい」「嫌だ」といった情動体験は、特有な行動を引き起こします。マウスでは、「好き、楽しい」といった嬉しい体験は繰り返そうとし、「嫌い、怖い」といった嫌な体験ではすくみ...
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水中・室温・無触媒で起こるアミド化反応 −ペプチドの合成や選択的修飾に新しい手法を提供− ■要旨 理化学研究所(理研)田中生体機能合成化学研究室の田中克典准主任研究員、ケンワード・ヴォン特別研究員らの共同研究チーム(※)は、プロパルギルオキシ基[1]を持つ電気的中性のエステル(プロパギルエステル[1])と疎水性の1級アミン(RNH2)[2]を混ぜ合わせると、水中または有機溶媒中で、触媒を用いずに室温で「アミド結合(−NHCO−)」が形成されることを発見しました。 ペプチドやタンパク質を構成するアミノ酸をつないでいるアミド結合は、薬剤や高分子などのさまざまな有機分子に欠かせない基本的な...
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理研と奈良先端科学技術大、細胞壁を厚くし糖化効率を促進する低分子化合物を発見
植物の細胞壁を改変 −細胞壁を厚くし糖化効率を促進する低分子化合物の発見− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター合成ゲノミクス研究グループの大窪(栗原)恵美子特別研究員、松井南グループディレクター、バイオマス研究基盤チームの大谷美沙都客員研究員(奈良先端科学技術大学院大学 助教)らの共同研究グループ(※)は、ラサロシドナトリウム(Lasalocid sodium、LS)[1]という有機化合物が植物の細胞壁[2]を厚くさせること、および細胞壁の酵素糖化[3]効率を促進させることを発見しました。 近年、石油などの化石燃料の枯渇が刻々と進行するとともに、地球温暖化が深刻な問題となってい...
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理研など、国際標準規格の技術を活用したマウスの大規模解析データを全世界に発信
マウスの大規模解析データを世界へ 〜国際標準規格の技術を活用した生命科学の新たなビッグデータ〜 理化学研究所 バイオリソースセンター マウス表現型知識化ユニットの桝屋 啓志 ユニットリーダーらの研究グループ(※)は、国際連携を通じて解析された各遺伝子の機能をノックアウトしたマウスの115万件に及ぶ表現型 注1)データを、ウェブの国際標準規格に沿った「RDF(Resource Description Framework)データ」として、全世界に発信しました。これらのデータ公開は、国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC) 注2)のプロジェクトの一環で行われました。2011年に発足したIMPCは、国際連携を通じてマウスの各遺...
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ナノアンテナで発光波長の精密制御 低損失な光メタマテリアルで可能に <概要> 金森義明(東北大学大学院工学研究科 准教授)、森竹勇斗(現・理化学研究所 研究員)、羽根一博(東北大学大学院工学研究科 教授)の研究グループは、ナノアンテナとして人工光学物質メタマテリアル(1)を用いて量子ドットの発光波長を精密に制御する技術を開発しました。 本研究グループは、光の波長より小さな金属構造で構成される人工光学物質メタマテリアルに注目し、非対称型ダブルバー(ADB)メタマテリアル(2)を開発しました。周期450nmで二次元配列されたADBメタマテリアル・アレイ上に配置された量子ドットからの発光は、...
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東大など、胎生動物出現の鍵となる糖による新たなエピジェネティック修飾を発見
胎生動物出現の鍵:糖による新たなエピジェネティック修飾を発見 「哺乳類に特有な病気の原因解明、治療開発に栄養学的観点から期待」 1.発表者: 廣澤瑞子(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 助教) 早川晃司(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 特任助教) 田中 智(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 准教授) 堂前 直(理化学研究所 環境資源科学研究センター 生命分子解析ユニット ユニットリーダー) 新井大祐(早稲田大学 理工学術院総合研究所 次席研究員・研究院講師) 塩田邦郎(早稲田大学 理工学術院総合研究所 上級研究員・研...
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ゴルジ体槽成熟の分子機構を解明 −COPI被覆タンパク質の機能が必須− ■要旨 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域生細胞超解像イメージング研究チームの石井みどり研修生(東京大学大学院生)、須田恭之客員研究員、黒川量雄専任研究員、中野明彦チームリーダーらの研究チームは、生細胞4Dライブセルイメージング[1]によって、出芽酵母[2]のCOPI被覆タンパク質[3]の機能欠損株では、ゴルジ体[4]の槽成熟が完全に抑制されていることを明らかにしました。 ヒトや酵母を含む真核生物の細胞内には、細胞小器官[5]と呼ばれるさまざまな膜構造があります。その一つであるゴルジ体は、新たに作られる多種多様...
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ポリマー末端基の新測定法 −PETに含まれる微量な構造をNMRで測定可能に− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター NMR施設の前田秀明施設長、NMR利用支援特別ユニットの林文晶ユニットリーダー、大内宗城技師と、株式会社三井化学分析センター 構造解析研究部の脇浩部長、田中紀美子主席研究員の共同研究グループは、合成高分子(ポリマー)の末端基[1]や部分構造[1]を核磁気共鳴(NMR)装置[2]を用いて効率よく測定をする方法を開発しました。 プラスチックなどのポリマーは、さまざまな工業製品の素材として広く用いられています。ポリマーの主構造は、小さな単位分子(モノマー)が...
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硫化水素の新たな結晶構造「マグネリ相」を発見: マイナス70℃超伝導相形成のしくみ解明への重要な手がかり 1.発表者: 明石遼介(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 助教) 有田亮太郎(理化学研究所創発物性科学研究センター計算物質科学研究チーム チームリーダー/ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト グループリーダー) 常行真司(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授/東京大学物性研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆150万気圧の超高圧下で硫化水素が作る結晶構造を理論とシミュレーションにより無数に発見した。 ◆発見された構造により、これまで不明だった、硫化水素が高温超伝...
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東大など、日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域を発見
日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域発見 免疫を司るHLA遺伝子など6遺伝子領域が関与 本研究成果のポイント ●6つの遺伝子領域の個人差が、EGFR遺伝子変異(*1)陽性の肺腺がんの罹りやすさを決めていることを明らかにした。 ●6つの遺伝子領域の中には、免疫反応の個人差の原因となるHLAクラスII遺伝子領域(*2)が含まれており、免疫反応の個人差がEGFR変異陽性肺腺がんへの罹りやすさを決めている可能性が示唆された。 ●肺腺がんの罹りやすさに遺伝要因(遺伝子の個人差)が関係することが明らかになったことから、今後、EGFR変異陽性肺腺がんに罹りやすい人を予測し、早期発見する...
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理研、継続的更新に対応する細胞−遺伝子活性データベース「FANTOM5 SSTAR」を開発
継続的更新に対応する細胞−遺伝子活性データベース −増え続ける遺伝子制御解析情報をWeb上で簡単に参照− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター機能性ゲノム解析部門大容量データ管理技術開発ユニットのイマド・アブケセーサ研究員、粕川雄也ユニットリーダー、予防医療・診断技術開発プログラムの川路英哉コーディネーター(情報基盤センター予防医療・ゲノミクス応用開発ユニット ユニットリーダー)らの共同研究チームは、RNAとして転写される遺伝子領域の活性や制御に関する情報を容易に検索可能で、データの維持・更新を低コストで行うことができるデータベース「FANTOM5 SSTAR(ファント...
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毒のないジャガイモ −さらに萌芽を制御できる可能性の発見− <要旨> 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター統合メタボロミクス研究グループの梅基直行上級研究員、斉藤和季グループディレクター、大阪大学大学院の村中俊哉教授、神戸大学大学院の水谷正治准教授らの共同研究グループは、ジャガイモに含まれる有毒物質であるソラニンなどの「ステロイドグリコアルカロイド(SGA)[1]」の生合成に関わる遺伝子「PGA1」と「PGA2」を同定し、これらの遺伝子発現を抑制するとSGAを作らなくなるとともに、ジャガイモの萌芽を制御できる可能性を発見しました。 ジャガイモは塊茎[2](かいけい)の緑化した皮の周...
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京セラなど、再生医療「毛包器官再生による脱毛症の治療」の共同研究を開始
再生医療「毛包器官再生による脱毛症の治療」に関する 共同研究の開始について 京セラ株式会社(社長:山口悟郎 以下、京セラ)、国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本紘 以下、理研)および株式会社オーガンテクノロジーズ(社長:杉村泰宏 以下、オーガンテクノロジーズ)は、再生医療分野である「毛包器官再生による脱毛症の治療」に関する共同研究契約を締結し、今後、毛包器官を再生して脱毛症を治療する技術や製品の開発を共同で実施することといたしましたのでお知らせいたします。 1.共同開発の背景 脱毛症は、男性型脱毛症をはじめ、先天性脱毛や瘢痕(はんこん)・熱傷性脱毛、女性の休止期脱毛な...
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理研、加齢に伴うグリコーゲンの脳内分布変化を可視化することに成功
加齢に伴うグリコーゲンの脳内分布変化を可視化 −脳グリコーゲンを正確に可視化する新しい手法を開発− ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター神経グリア回路チームの平瀬肇チームリーダー、大江祐樹研究員らの共同研究グループ(※)は、マウス脳内のグリコーゲン[1]を正確に可視化する新しい手法を開発し、加齢に伴う脳グリコーゲンの分布変化の可視化に成功しました。 グリコーゲンは、肝臓や筋肉で合成され蓄えられているエネルギーのもととなる多糖[2]で、脳にも貯蔵されていることが知られています。最近では、グリコーゲンは通常時における脳活動のエネルギー源としてだけでなく、記憶の定着...
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止血役にはストレスが必要 −巨核球細胞での小胞体ストレスが血小板を生む− <要旨> 理化学研究所(理研)小林脂質生物学研究室の森島信裕専任研究員(研究当時)と中西慶子協力研究員(研究当時)の研究チームは、血小板[1]の形成には、巨核球[2]細胞内の小胞体[3]が「小胞体ストレス[4]」状態となることが必要であることを発見しました。小胞体ストレスとは、立体構造がうまく形成されなかったり、構造が壊れたりしたタンパク質が小胞体内に蓄積した状態のことです。 血小板は、傷口の止血にとって欠かせない血液成分です。血小板は骨髄中に存在する前駆細胞の巨核球細胞がばらばらになり、核を含まない...
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シルクの材料特性とアミノ酸配列の相関を解明 −シルクの機械的強度、熱的安定性、結晶構造の制御に貢献− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター酵素研究チームの沼田圭司チームリーダーと高輝度光科学研究センター増永啓康研究員らの国際共同研究グループ(※)は、系統の異なるシルクのアミノ酸配列が機械的強度、熱的安定性、結晶構造に与える影響を明らかにしました。 シルクは軽くて丈夫であり、生体適合性と生分解性を持つ優れた材料特性から広く注目を集めています。シルクはその系統由来によって材料特性が変わりますが、その違いをもたらす因子は今のところ同定されていません。 国際共同研...
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微細加工した絶縁体表面で電子の蓄積の観察に成功 ―最先端電磁場計測法である電子線ホログラフィーで可視化― 東北大学大学院生の築田直也(現:株式会社不二越)、多元物質科学研究所の進藤大輔教授(理化学研究所創発物性科学研究センターチームリーダー)と理化学研究所の新津甲大特別研究員らの研究グループは、各種の絶縁体にイオンビームによる微細加工を施して形態を制御し、電子線照射により帯電した絶縁体試料表面で、放出された2次電子(1)の蓄積を、電子線ホログラフィー(2)により可視化することに成功しました。 本研究成果は、日本顕微鏡学会 第72回学術講演会,仙台,(2016.6.14−20...
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理研と東大、超伝導と電荷秩序が磁場中で2種類の電子模様となって現れることを発見
高温超伝導体の2つの顔 −磁場によって明らかになった超伝導と電荷秩序の競合− <要旨> 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター創発物性計測研究チームの町田理特別研究員、花栗哲郎チームリーダー、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の為ヶ井強准教授らの共同研究チーム(※)は、銅酸化物高温超伝導体[1]における電子が持つ超伝導と電荷秩序[2]の二面性が、磁場中で2種類の電子の模様となって現れることを発見しました。 銅酸化物高温超伝導体は他の超伝導体に比べ高い温度で超伝導を示す物質で、送電ケーブルや強力な磁場を発生させる電磁石への応用が始まっています。しかし、超伝導が発現す...
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理研、双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与していることを解明
双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与 −双極性障害患者やその家族とのパートナーシップにより明らかに− ■要旨 理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームの加藤忠史チームリーダー、片岡宗子大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、的場奈々大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、高田篤研究員(研究当時)らの共同研究グループ(※)は、双極性障害(躁うつ病)[1]に、両親にはなく子で新たに生じる「デノボ点変異[2]」が関与していることを、双極性障害患者とその両親のトリオ79組の全エクソン(ゲノムのうちタンパク質をコードしている部分)の塩基配列を解読・解析する...
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固体中の磁気モノポールが生み出す電磁気効果を観測 ―古典電磁気学を超えた新現象・新デバイス開拓にさらなる期待― 1.発表者: 金澤 直也(東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 助教・理化学研究所 創発物性科学研究センター 客員研究員) 新居 陽一(研究当時:理化学研究所 創発物性科学研究センター 特別研究員/現:東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 助教) Xiao−Xiao Zhang(東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 博士課程1年) Andrey S.Mishchenko(理化学研究所 創発物性科学研究センター 上級研究員) Giulio De Filippis(SPIN−CNR and Dipartimento di Fisica,Universita di...
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岡山大と理研など、味覚受容の第1段階で起こる味覚受容体の構造変化を解明
味覚受容の第1段階で起こる味覚受容体の構造変化を解明 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬)山下敦子教授、理化学研究所放射光科学総合研究センター南後恵理子研究員、芦川雄二研究員(研究当時)、眞木さおり研究員、分子科学研究所秋山修志教授、農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)食品研究部門日下部裕子ユニット長、大阪大学大学院工学研究科内山進准教授らの研究グループは、口の中で味物質のセンサーとして働く味覚受容体タンパク質の細胞外領域が、味物質を結合することで構造変化することを初めて明らかにしました。本研究成果は5月10日(英国時間午前10時)、英国の科学雑誌...
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理研、遺伝子発現データから遺伝子制御に重要な転写因子を網羅的に予測する手法を開発
遺伝子発現から転写因子を予測 −ChIPビッグデータを活用して遺伝子制御ネットワークを構築− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター疾患システムモデリング研究グループの北野宏明グループディレクター、川上英良特別研究員らの共同研究グループは、遺伝子発現データから遺伝子制御に重要な転写因子[1]を網羅的に予測する手法を開発しました。 遺伝子発現の制御は、主にDNAの配列特異的に結合する転写因子によって行われています。そのため、制御に重要な転写因子を同定することは、疾患や正常細胞機能の解明に重要です。しかし、1,000種類以上存在するといわれる転写因子の制御活性を網羅的に計...
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国立がん研と理研と島津製作所、ADCのがん組織中の薬物放出・分布を可視化した評価方法を確立
抗体薬物複合体(ADC)のがん組織中の 薬物放出・分布を可視化した画期的な方法を確立 次世代のがん治療薬ADCの精巧な設計を可能に ■本研究成果のポイント ・抗体薬物複合体(Antibody−drug conjugate:ADC)(*1)は、抗体に抗がん剤などの薬を付加したもの。抗体が特定の分子をもつがん細胞に結合する性質を利用して、薬を直接がん細胞まで運び、そこで薬を放出することで、抗腫瘍効果を発揮する。 ・質量顕微鏡を用いて、がん組織中における、ADCからの薬物の放出を直接みることに成功。 ・付加薬物を放射性同位元素で標識(ラベル)することなく、かつがん組織内での薬の放出と分布を観察できる方法の確立は、ADCの薬剤デザ...
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大阪市立大と理研、将来の疲労の程度を予測する脳のメカニズムを発見
将来の疲労の程度を予測する脳のメカニズムを発見 <概要> 大阪市立大学大学院医学研究科の石井聡(いしい あきら)病院講師、田中雅彰(たなか まさあき)講師、渡辺恭良(わたなべ やすよし)名誉教授(理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター長)らのグループは、理研ライフサイエンス技術基盤研究センターと共同で、将来の疲労の程度を予測する脳のメカニズムを発見し、このメカニズムが疲労の病態に深く関わっている可能性を明らかにしました。 研究グループは、健康な男性16名を対象に、1時間後の疲労の程度を予測する課題と現時点での疲労の程度を自己評価する課題を実施し、疲労の程度の予測お...
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シナプス強度の調節機構を発見 −複数のシナプスはアストロサイトにより相互作用する− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター シナプス可塑性・回路制御研究チームの合田裕紀子チームリーダーらの研究チーム(※)は、ラット及びマウスを使った実験で脳内の「アストロサイト[1]」と呼ばれる細胞が、1つの神経細胞に存在する複数のシナプス[2]間の「シナプス強度[3]」のバランスを調節していることを発見しました。 脳内では数千億個の神経細胞が複雑な神経ネットワークを形成しています。神経細胞同士がつながっている部分はシナプスと呼ばれ、このシナプスを介して1つの神経細胞から次の神...
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理研、カラム分離なしで複雑な代謝混合物を構造解析し同定する方法を構築
カラム分離なしで複雑な代謝混合物を構造解析 −多次元NMR法の巧みなパルス操作と理論計算での構造確認− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター環境代謝分析研究チームの菊地淳チームリーダー、小松功典大学院生リサーチ・アソシエイトらの研究チーム(※)は、多次元核磁気共鳴(NMR)法[1]のパルス系列[2]を巧みに操作し、樹木(ツツジ)の二次代謝物[3]をカラム分離[4]することなく、抽出物のまま構造解析し、同定する方法を構築しました。 ツツジ科植物は東アジアに広く分布しており、組織中に草食動物や病原体に対する防御物質(毒)として機能すると考えられている二次代謝物を持ってい...
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精子が卵子を活性化する新しい仕組みを解明 −線虫において精子導管仮説を支持する分子実体を同定− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター発生動態研究チームの大浪修一チームリーダーと高山順(*)研究員の研究チームは、線虫C.elegans[1]の受精の際に精子のカルシウム透過性チャネル[2]が卵子の中に「受精カルシウム波[3]」を引き起こすことを明らかにし、精子が卵子を活性化する新しい仕組みを解明しました。 *研究員名の正式表記は添付の関連資料を参照 動物の一生は、精子と卵子が受精することから始まります。卵子は物質の合成をほとんど行わない不活発な細胞ですが、精子と受精すると...
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東大、生きた生物の神経細胞が伸長する方向を光で誘導など研究成果を発表
生きた生物の神経細胞が伸長する方向を光で誘導する 1. 発表者: 遠藤 瑞己(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程学生) 上口 裕之(理化学研究所脳科学総合研究センター チームリーダー) 飯野 雄一(東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 教授) 小澤 岳昌(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 2. 発表のポイント: ◆神経細胞の軸索誘導(注1)を担うタンパク質DCC(注2)の活性を、光照射により分単位で可逆的に操作する手法を開発しました。 ◆光応答性DCCを線虫に導入することで、世界に先駆けて生きた個体内での神経軸索伸長方向の光照射による人為的制御を可...
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理研・オーガンテクノロジーズなど、マウスiPS細胞から皮膚器官系の再生に成功
マウスiPS細胞から皮膚器官系の再生に成功 −難治性皮膚、脱毛疾患への応用に期待− <要旨> 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チームの辻孝チームリーダー(東京理科大学客員教授、北里大学医学部客員教授、東京歯科大学客員教授)、株式会社オーガンテクノロジーズの杉村泰宏社長、北里大学医学部の武田啓主任教授、佐藤明男特任教授、東北大学大学院歯学研究科の江草宏教授らの共同研究グループ(※)は、マウスiPS細胞(人工多能性幹細胞)[1]から、毛包や皮脂腺などの皮膚付属器を持つ「皮膚器官系」を再生する技術を開発しました。 皮膚は生体を防御するほか、汗の排せつなどの機...
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理研と横浜市立大と東北大、軸性脊椎骨幹端異形成症の原因遺伝子を発見
軸性脊椎骨幹端異形成症の原因遺伝子を発見 −網膜色素変性症、骨系統疾患の発症機構解明や新治療法の開発に道− <要旨> 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター骨関節疾患研究チームの池川志郎チームリーダー、王■(ワン・ゼン)研究員、飯田有俊上級研究員、横浜市立大学学術院医学群の松本直通教授、東北大学大学院医学系研究科の 西口康二准教授らの共同研究グループ(※)は、遺伝性の難病である軸性脊椎骨幹端異形成症の原因遺伝子「C21orf2」を発見しました。C21orf2遺伝子の機能喪失により、網膜視細胞や成長軟骨細胞の繊毛の機能不全が起こり、同疾患を発症するメカニズムを解明しました。 ※...
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京大など、薄膜化により多孔性金属錯体に隠されたゲート開閉機構を発見
「小さくなると、閉じたゲートが開閉する」多孔性材料: −薄膜化により多孔性金属錯体に隠されたゲート開閉機構を発見− <概要> 国立大学法人京都大学(山極壽一総長)、公益財団法人高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」、土肥義治理事長)、国立研究開発法人物質・材料研究機構(以下「NIMS」橋本和仁理事長)、国立研究開発法人理化学研究所(以下「RIKEN」松本紘理事長)の研究グループは、ナノメートルサイズの薄膜化により分子の吸着機能を発現する多孔性材料を発見しました。これは、京都大学の北川宏教授、大坪主弥助教、坂井田俊大学院生、NIMSの坂田修身高輝度放射光ステーション長、RIKENの高田昌樹グループディ...
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京大など、界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御することに成功
界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御 〜酸素配位環境を利用した新機能探求へのアプローチ〜 <ポイント> ○ヘテロ構造界面における酸素配位環境を変えることで、遷移金属酸化物薄膜の磁気特性を制御。 ○原子層単位での精密なヘテロ構造薄膜の作製とその評価により、特性を決定する酸素配位環境を解明。 ○酸化物へテロ構造を利用した新材料開発を実証。 ○界面エンジニアリングによる新機能発現に向けた指針を提示。 京都大学 化学研究所の菅 大介 准教授、麻生 亮太郎 博士課程学生(現大阪大学 助教)、佐藤 理子 修士課程学生、治田 充貴 助教、倉田 博基 教授、島川 祐一 教授の...
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強誘電体中の新たな量子現象を発見 −量子揺らぎで軽量化した強誘電ドメイン壁の運動を解明− ■要旨 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター動的創発物性研究ユニットの賀川史敬ユニットリーダー、強相関物性研究グループの十倉好紀グループディレクターらと、産業技術総合研究所(産総研)フレキシブルエレクトロニクス研究センターの堀内佐智雄研究チーム長の共同研究グループ(※)は有機物質の強誘電体において、水素原子と同程度の有効質量を持つ強誘電ドメイン壁を見いだしました。 強誘電体中における強誘電ドメイン壁は、一般に電界を印加することによって動きますが、その過程では熱エネルギーによって...
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九大など、アルケンのヒドロシリル化用鉄・コバルト触媒の開発に成功
アルケンのヒドロシリル化用鉄・コバルト触媒の開発に成功 〜工業的にシリコーン製造に用いられている白金触媒を汎用金属で代替、資源問題に貢献〜 九州大学 先導物質化学研究所の永島 英夫 教授の研究チームは、工業的なシリコーン製造の鍵反応とされる、アルケンのヒドロシリル化 注1)反応に活性を持つ、貴金属を含まない新触媒 注2)の開発に成功しました。従来用いられている稀少資源で高価な白金触媒を、安価な非貴金属触媒で代替する、「元素代替」を実現した研究成果です。この研究成果を受けて平成28年2月より1年間、九州大学と信越化学工業株式会社は産学共同で本触媒の本格的な実用化検討に入ります...
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東北大と京大、超強力X線パルスによるプラズマ生成初期過程での体積収縮を発見
X線自由電子レーザーに照射された微粒子が縮んだ! 超強力X線パルスによるプラズマ生成初期過程での体積収縮を発見 【概要】 東北大学多元物質科学研究所上田潔教授・福澤宏宣助教のグループ、京都大学大学院理学研究科永谷清信助教、米国SLAC国立加速器研究所のクリストフ ボステト研究員のグループ等による国際共同研究チームは、米国のX線自由電子レーザー(XFEL)(*1)施設LCLS(*2)から供給される非常に強力なX線をキセノン原子が集まってできた微小な粒子に照射すると、極めて短い時間では体積が収縮することを発見しました。従来、XFELに照射された微粒子は、大量の電子を放出してプラズマ(*3)化し即座に爆発す...
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理研と東大と琉球大、2型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見
2型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見 −新たな治療薬開発の一助に− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター腎・代謝・内分泌疾患研究チームの前田士郎チームリーダー(琉球大学医学研究科 教授)、今村美菜子客員研究員(琉球大学医学研究科 准教授)と東京大学大学院医学系研究科/東京大学医学部附属病院の門脇孝教授らの共同研究チームは、日本人4万人以上を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)[1]を行い、日本人の2型糖尿病[2]の発症に関わる7つの疾患感受性遺伝子領域を新たに同定しました。また、疾患感受性遺伝子領域内の遺伝子と、2型糖尿病治療薬のターゲット遺伝子とのつ...
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理化学研究所、先天性外眼筋繊維症に伴う神経発達異常の仕組みを解明
先天性外眼筋繊維症に伴う神経発達異常の仕組みを解明 −神経軸索の正しい形成に必要なタンパク質の作用が明らかに− ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター分子動態解析技術開発チームの武藤悦子チームリーダー、箕浦逸史研究員らの共同研究グループ(※)は、3型先天性外眼筋繊維症(CFEOM3)[1]に伴う神経発達異常は、チューブリン[2]というタンパク質の変異がキネシン[3]というモータータンパク質の正常な運動を妨げ神経軸索の伸長を阻害することで生じることを明らかにしました。 CFEOMとは、眼筋麻痺による斜視や眼瞼下垂を主な症状とする先天性の疾患で、1型、2型、3型に分類されます。こ...
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理研と東大、ゲノム配列決定が難しい植物Y染色体の遺伝子地図の作成に成功
植物Y染色体遺伝子地図を作成 −重イオンビームで作った変異体を使用、進化の過程でY染色体は逆位を起こしていた− <要旨> 理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター生物照射チームの阿部知子チームリーダー、風間裕介協力研究員、石井公太郎特別研究員と、東京大学大学院新領域創成科学研究科の河野重行教授らの共同研究グループ(※)は、重イオンビーム[1]で作り出した変異体と独自に開発したプログラムを用いて、ゲノム配列決定[2]が難しい植物Y染色体の遺伝子地図の作成に成功しました。 植物にはおしべとめしべを別々の個体につける「雌雄異株(しゆういしゅ)植物[3]」が存在し、ヒトと同様にXY型の性...
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植物の高温に対する初期応答のメカニズムを解明 −作物の高温ストレス耐性を向上させる技術開発への貢献に期待− 1. 発表者: 大濱直彦(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員) 草壁 和也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 修士課程2年;研究当時) 溝井 順哉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 講師) 趙 慧美(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程1年) 小泉慎也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程2年) 高橋史憲(国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究セン...
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産総研など、生きた細胞内における外来DNA分解の可視化に成功
生きた細胞内における外来DNA分解の可視化に成功 −細胞が外来遺伝子から体を守るしくみ− ○ポイント ・顕微鏡画像からDNAの分解を1分子レベルで時空間的に解析する技術を開発 ・外来DNAを分解する活性が細胞の種類によって異なっていることを発見 ・遺伝子治療・核酸医薬等の分子機序に基づいた創薬への貢献に期待 ○概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門【研究部門長 近江谷 克裕】バイオアナリティカル研究グループ 佐々木 章 研究員と、国立大学法人 北海道大学【総長 山口 佳三】先端生命科学研究院 金城 政孝 教授ら、...
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上皮細胞が自律的に集団で移動する仕組みの発見 −細胞を右曲がりにつなぎ替えて外生殖器を時計回りに回す− ポイント ・雄ショウジョウバエの蛹における外生殖器の回転 https://www.youtube.com/watch?v=0HH-O2IrWP8 ○要旨 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター組織形成ダイナミクス研究チームの倉永英里奈チームリーダーらの研究グループ(※)は、ショウジョウバエの雄の外生殖器が時計回りに1回転する形成過程をライブセルイメージング[1]で詳細に観察することで、外生殖器を取り囲む上皮細胞シート[2]が時計回りに自律的に回転する仕組みを実験と数理モデルによって明らかにしました。 1個の細胞...
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NCNPと理研など、新世界ザルのコモン・マーモセットで「ミラーニューロン」を発見
新世界ザルのコモン・マーモセットで 「ミラーニューロン」を世界で初めて発見 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:樋口輝彦)神経研究所(所長:武田伸一)微細構造研究部の一戸紀孝部長、鈴木航室長らの研究グループおよび国立研究開発法人 理化学研究所(RIKEN、埼玉県和光市、理事長:松本紘)脳科学総合研究センター(センター長:利根川進)高次脳機能分子解析チームの共同研究により、同じ動作を自分がしても他人がしても活動する「ミラーニューロン」を、新世界ザルのコモン・マーモセット(Callithrix jacchus)の前頭葉下部から世界で初めて見出しました。「ミラーニュー...
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東大や京大など、50テスラ超強磁場まで維持される2次元超伝導状態を発見
50テスラ超強磁場まで維持される2次元超伝導状態を発見 −相対論的効果により出現する新奇超伝導現象の解明− 1. 発表者: 斎藤 優(東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 博士課程1年) 中村 康晴(新潟大学大学院自然科学研究科 数理物質科学専攻 博士課程2年) M.S.Bahramy (東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小濱 芳允(東京大学 物性研究所 附属国際超強磁場科学研究施設 特任助教) 笠原 裕一(京都大学大学院 理学研究科 物...
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有機薄膜太陽電池で飛躍的なエネルギー変換効率の向上が可能に 〜新材料開発で光エネルギー損失低減に成功〜 ■ポイント ○塗布型有機薄膜太陽電池(塗布型OPV)の実用化には変換効率の向上が課題となっている。 ○新しい半導体ポリマーの開発により、塗布型OPVの光エネルギー損失が無機太陽電池並みまで低減に成功した。 ○塗布型OPVの高効率化の起爆剤になると期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、理化学研究所 創発物性科学研究センターの尾坂 格 上級研究員、瀧宮 和男 グループディレクターと京都大学 大学院工学研究科の大北 英生 准教授らの共同研究チームは、新しく開発した半導体ポリマー...
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JSOL、理研と共同でGoogle Cloud Platformを活用しレンダリング(画像化)の処理時間の高速化を実現
Google Cloud Platformの活用により、レンダリング処理を200倍高速化 株式会社JSOL(代表取締役社長:中村 充孝、以下「JSOL」)は、国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本 紘、以下「理化学研究所」)と共同でGoogle Cloud Platformを活用することで、レンダリング(画像化)の処理時間に関して、従来比200倍の高速化を実現しました。 近年、各種研究分野において、解析処理の高速化に対する要求は強まってきていますが、スーパーコンピュータによる大規模シミュレーションの解析結果を画像化および映像化する場合、膨大な時間が費やされることが問題となっています。学会発表や論文投稿などの期限が定まった状況で...
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理研と東大、長期の乾燥による葉の黄化防止に関わる遺伝子のメカニズムを解明
長期の乾燥による葉の黄化防止に関わる遺伝子を発見 −作物の黄化制御技術の開発に応用− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター機能開発研究グループの篠崎一雄グループディレクターと、東京大学大学院農学生命科学研究科の篠崎和子教授、国際農林水産業研究センターの中島一雄プロジェクトリーダーらの共同研究グループ(※)は、長期の乾燥による植物の葉の黄化を制御する遺伝子を発見しました。 植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)[1]は、水分不足などによる乾燥ストレス時に葉に蓄積し、植物が乾燥ストレス耐性を獲得する過程で、重要な役割を担います。一方でABAの長期処理は、葉緑素(クロロフィ...
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東大など、電気的に制御したグラフェンでバレー流の生成・検出に初めて成功
電気的に制御したグラフェンでバレー流の生成、検出に初めて成功 〜結晶中の電子のバレー自由度を利用した低消費電力エレクトロニクスの実現へ〜 <ポイント> ○電気的に制御できる二層グラフェンにおいて、電流からバレー流へ変換、伝送し、再度電流へ変換して、それに伴う電圧を初めて検出しました。 ○電流からバレー流への変換効率を広範囲に渡って電気的に制御できることを示した成果であり、変換効率のさらなる向上が期待できます。 ○バレー流は電荷の流れを伴わないため、エネルギー消費を伴わない情報媒体になると期待されており、本成果はそのような低消費電力エレクトロニクスの開発に貢献します。 電子...
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北大とトヨタなど、自動車排ガス浄化用触媒材料を放射線損傷なくナノレベル観察することに成功
SACLA 産学連携プログラムで,自動車排ガス浄化用触媒材料を 放射線損傷なくナノレベル観察することに成功 −X線自由電子レーザーを利用した世界初の産学連携研究論文を発表− ■概要: 北海道大学,トヨタ自動車株式会社,高輝度光科学研究センター(JASRI),理化学研究所(理研)は,X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」(*1)を用いた世界初の産学連携研究の成果として,自動車排ガス浄化用触媒材料を,放射線損傷なくナノレベルで観察することに成功しました。これは,北海道大学電子科学研究所の吉田力矢助教,西野吉則教授,トヨタ自動車株式会社材料技術開発部の山重寿夫主任,理化学研究所放射光科学総合研究セ...
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理研、わずかな代謝バランスの変動を検知する代謝バイオマーカー探索法を開発
新たな代謝バイオマーカー探索法を開発 −わずかな代謝バランスの変動を検知する新手法− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター環境代謝分析研究チームの菊地淳チームリーダー、坪井裕理テクニカルスタッフIと、バイオリソースセンター疾患モデル評価研究開発チームの野田哲生チームリーダー、茂木浩未開発研究員らの共同研究チーム(※)は新たな代謝バイオマーカー[1]探索法を開発しました。 ヒトをはじめとするさまざまな生物の「健康」は、代謝バランスの恒常性の維持によって保たれています。近年、こうしたエネルギー代謝を含む生体反応の全体像を把握するメタボノミクス[2]は生体内にとどま...
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哺乳類初期胚で新たな遺伝子発現制御の仕組みを解明 −哺乳類特有の発生初期における分化制御機構の解明に期待− ■要旨 理化学研究所(理研)バイオリソースセンター遺伝工学基盤技術室の小倉淳郎室長、畑中勇輝特別研究員らの共同研究チーム(※)は、マウスにおいて着床前に発現すると死に至るレトロトランスポゾンについて、発現を抑制・制御する仕組みを明らかにしました。 ゲノム上のレトロトランスポゾンは活性化し転写されることでRNAとなり、さらに逆転写酵素[1]によりDNAに戻ることでゲノム中を移動し、コピー数を増やしていきます。哺乳類のゲノムにはレトロトランスポゾンのような反復配列が多く含まれてお...
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住友ゴム、新材料開発技術「4D NANO DESIGN」が完成
新材料開発技術「ADVANCED(アドバンスド)4D(フォーディー)NANO(ナノ)DESIGN(デザイン)」が完成 住友ゴム工業(株)は、2011年に完成させた独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN」をさらに進化させる研究を進め、このたび大型放射光施設「SPring−8」(※1)・大強度陽子加速器施設「J−PARC」(※2)・スーパーコンピュータ「京」(※3)を連携活用することで、ゴムを分子レベルで忠実に再現したシミュレーション解析により、タイヤの相反性能である低燃費性能、グリップ性能、耐摩耗性能の大幅な向上が可能となる「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を完成させました。この新技術を採用したコンセプトタイヤ「耐摩耗マック...
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筑波大と理研、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位を発見
夢のスイッチが明らかにする夢を見る理由 〜レム睡眠の意義を初めて科学的に証明〜 ■研究成果のポイント 1.これまで、夢を生じるレム(急速眼球運動)睡眠(1)の役割は謎となっていました。 2.レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位を発見し、レム睡眠を無くしたり増やしたりできるトランスジェニックマウスを開発しました。 3.レム睡眠には、デルタ波(2)(記憶形成や脳機能の回復に重要な脳活動)をノンレム睡眠中に誘発する役割があることを発見しました。 夢を生み出すレム睡眠は、その役割が脳科学の最大の謎の一つでした。国立大学法人筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI−IIIS) 林悠...
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理研、うつ病・躁うつ病を伴う遺伝病の原因遺伝子変異マウスが自発的なうつ状態を示すことを発見
自発的なうつ状態を繰り返す初めてのモデルマウス ―うつ病の新たな候補脳部位を同定― ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームの加藤忠史チームリーダー、笠原和起副チームリーダーらの共同研究グループ(※)は、うつ病・躁うつ病を伴う遺伝病の原因遺伝子の変異マウスが、自発的なうつ状態を示すことを発見しました。さらに、このうつ状態の原因が脳内の視床室傍核[1]という部位のミトコンドリア機能障害にあることを突き止めました。 精神疾患動態研究チームは、ミトコンドリア病[2]という難病の患者がうつ病や躁うつ病を示すことに着目し、その原因遺伝子の変異が神経のみ...
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理研、らせん空孔が大面積で完全に配向した有機ゼオライトの開発に成功
らせん空孔が大面積で完全に配向した有機ゼオライト −加工性・柔軟性・配向性・キラリティを兼備した夢の多孔性材料− ■要旨 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター創発生体関連ソフトマター研究チームの石田康博チームリーダーらの研究チーム(※)は、らせん状のナノ空孔が数平方センチメートル(cm2)の大面積にわたり同一方向に並んだ、全く新しいタイプの有機ゼオライト[1]の開発に成功しました。 近年、ゼオライトや金属有機構造体(MOF)[2]に代表される、規則正しく並んだ空孔を持つ材料が注目を集めています。空孔のサイズ・形状・組成を適切に設計することにより、狙いの分子を空孔内に捕捉する...
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中央大と阪大など、タンパク質「ダイニン」が駆動するところを直接観察することに成功
細胞内を移動するタンパク質「ダイニン」が 動いているときの構造が見えた! −細胞内の物質輸送を行う分子モーターが動く仕組みの解明へ− ■概要 中央大学理工学部 助教 今井 洋(元英国リーズ大学)、大阪大学大学院理学研究科 教授 昆 隆英、理化学研究所研究員 島 知弘(現東京大学大学院理学系研究科 助教)らの研究グループは、英国国立リーズ大学スタン=バージェス博士、ピーター=ナイト教授と共同で、細胞内で多種多様な物質輸送を行うタンパク質モーター「ダイニン」が駆動しているところを、低温電子顕微鏡法により直接観察することに成功しました。 本研究をもとに、様々な疾患に関連したダイニン...
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1,000兆分の1秒の時間遅延を観測 −水素分子イオン振動開始のための準備時間を制御できる可能性− <要旨> 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域アト秒科学研究チームの鍋川康夫専任研究員、古川裕介客員研究員、緑川克美チームリーダーらの研究チーム(※)は、3,000兆分の1秒という短い時間幅のパルスが並んだ「アト秒パルス列[1]」という特殊な光で水素分子をイオン化すると、分子振動波束[2]の生成過程(水素分子イオンが振動を始めるための準備時間)が、従来考えられていた時間よりはるかに長いことを発見しました。これにより、使用するパルスによって準備時間を制御可能なことを示しました。...
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神経細胞の形態の複雑さを決める新しい因子を発見 −樹状突起の形成を抑制する因子とそのメカニズムを同定− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター神経形態遺伝学研究チームのエイドリアン・ムーア チームリーダー、カグリ・ヤルギン研究員(研究当時)らの国際共同研究グループ(※)は、ショウジョウバエを使い、神経細胞の形態の複雑さを決定する新しい因子「セントロソーミン(Cnn)」とその動作機構を発見しました。 脳や末梢の神経細胞は、樹状突起[1]と呼ばれる枝分かれした細長い突起を伸ばし、周囲の神経細胞とのネットワークを形成しています。樹状突起の分岐の複雑さは神経細胞のタイプに...
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理研、ジアシルグリセロール蛍光プローブを用いて細胞内膜の裏側で機能性脂質の動態の可視化に成功
細胞内膜の裏側で、機能性脂質の動態の可視化に成功 −ジアシルグリセロールの非対称な産生を観察− ■要旨 理化学研究所(理研)小林脂質生物学研究室 小林俊秀主任研究員および上田善文客員研究員らの研究チームは、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)[1]を基にしたジアシルグリセロール(DAG)[2]蛍光プローブを用いることで、細胞内膜の裏側(外層:ルーメン側)のDAGを、表側(内層:細胞質側)のDAGとは独立かつリアルタイムに観察することに成功しました。 細胞膜をはじめとした脂質二重膜の表裏では、その脂質組成は非対称です。細胞は、この非対称性を巧妙に利用してアポトーシスや細胞の凝集などの細胞応答を制...
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首都大学東京と理研など、日本近海の海面水温が関東の高温多湿な夏に寄与していることを発見
【研究成果発表】日本近海の海面水温が関東の高温多湿な夏に寄与していることを発見 〜首都大学東京と理化学研究所・北海道大学・埼玉県環境科学国際センター・海洋研究開発機構との共同研究〜 首都大学東京・理化学研究所・北海道大学・埼玉県環境科学国際センター・海洋研究開発機構からなる研究チームは、過去31年分のデータに基づいた領域気候モデルを用いた数値シミュレーションにより、関東の夏の気温に対する海面水温の影響を評価した結果、日本近海の海面水温の変化が関東地方の気温変動に影響を及ぼしていることを明らかにしました。具体的には、関東南沖を流れる黒潮周辺の年々の海面水温の変動が、関東地方の...
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コムギの塩ストレス耐性のメカニズムを解明 −商業品種コムギの品種改良に貢献− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター バイオマス研究基盤チームの高橋史憲研究員、篠崎一雄チームリーダーと、オーストラリアのアデレード大学・The Plant Acceleratorのマーク・テスター教授(現 アブドラ国王科学技術大学)らの国際共同研究グループ(※)は、ハイスループットな自動表現型解析システム[1]を使い、主要な商業品種である南オーストラリア産のコムギが、塩ストレスに強くなるメカニズムを解明しました。 一般的に、農作物は塩分の多い土地では育てることができません。実際、世界の灌漑(かんがい)農業...
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理研、外的刺激で蛍光波長が可逆的に切り替わる有機蛍光色素を開発
外的刺激で蛍光波長が可逆的に切り替わる有機蛍光色素を開発 −力やガスを検知するカラーセンシング材料に応用期待− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター次世代イメージング研究チームの渡辺恭良チームリーダー、神野伸一郎客員研究員、谷岡卓大学院生リサーチ・アソシエイトと、内山元素化学研究室の村中厚哉専任研究員らの共同研究グループ(※)は、固体状態(結晶状態)で近赤外と青色の異なる2つの蛍光波長をもつ有機蛍光色素「cis−ABPX01」を開発し、結晶をすり潰すなどの外的刺激により、近赤外と青色の蛍光波長を可逆的に切り替えることに成功しました。 有機色素には効率良く光...
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身長や認知機能の個人差を生じる新しいメカニズムを発見 −ヒトゲノムにおけるホモ接合度が影響− <要旨> 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター統計解析研究チームの岡田随象客員研究員(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 疾患多様性遺伝子学分野 テニュアトラック講師)らの共同研究チームが参加する国際共同研究プロジェクト「ROHgenコンソーシアム[1]」は、ヒトゲノム配列におけるホモ接合度の程度が、身長や呼吸機能、学業達成度、認知機能の個人差に影響を与えることを明らかにしました。 ヒトゲノム配列において共通したゲノム配列を父親・母親の双方から受け継いでいる状態をホモ接合と...
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炎症性腸疾患の発症に関わる38カ所のゲノム領域を発見 ―発症に関わる遺伝子の多くが欧米人と東アジア人で共通― ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター統計解析研究チームの高橋篤 元チームリーダー(現 統計解析研究チーム 客員研究員)と久保充明副センター長、基盤技術開発研究チームの山崎慶子(◇)研究員、冬野雄太研修生らの研究グループ(※)が参加する「国際IBDジェネティクス・コンソーシアム(IIBDGC)」[1]は、炎症性腸疾患(IBD)[2]の発症に関わるゲノム領域を新たに38カ所発見しました。 ◇研究員名の正式表記は添付の関連資料を参照 炎症性腸疾患は消化管に炎症や潰瘍を...
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スキルミオンの構造を制御する新原理を開拓 −応力による結晶の歪みでスキルミオン構造が変化することを発見− <要旨> 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター強相関物性研究グループの柴田基洋研修生(東京大学大学院 工学系研究科 博士課程 大学院生)、創発物性科学研究センターの十倉好紀センター長(東京大学大学院 工学系研究科 教授)、永長直人副センター長(東京大学大学院 工学系研究科 教授)、日立製作所中央研究所の谷垣俊明研究員らの共同研究グループ(※)は、省電力磁気メモリ素子の情報担体[1]などへの応用が期待されるナノサイズの渦状磁気構造体「スキルミオン[2]」の構造が、応...
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「超伝導量子ビットと磁石の球のコヒーレントな結合に初めて成功 ―目に見える大きさでの量子力学的振る舞いを明らかに―」 ■発表のポイント: ◆ミリメートルサイズの磁石が量子力学的に振る舞うことを明らかにしました。 ◆超伝導回路を用いた量子ビット素子(注1)と強磁性体中の集団的スピン揺らぎの量子とをコヒーレント(注2)に相互作用させることに成功し、磁化揺らぎの量子状態を自在に制御する方法を見出しました。 ◆今回明らかになった技術により、量子コンピュータと量子通信ネットワークの間で量子情報を受け渡す量子インターフェイスや、それを用いた量子中継器(注3)への応用が期待されます。 ■...
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光による磁気弾性波の発生と磁区の駆動に成功 −光による高速磁気メモリ制御の実現へ前進− <要旨> 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター強相関物性研究グループの十倉好紀グループディレクター、小川直毅上級研究員らの研究チーム(※)は、磁性絶縁体にパルス光を照射すると磁気弾性波[1]が発生し、局所的に磁区[2]を操作できることを発見しました。また光で発生させた磁気弾性波が、曲率の大きな磁壁[2]に対し、より大きな相互作用を示すことを明らかにしました。 従来の磁気メモリデバイスは、電流をコイルに流すことにより磁界を発生させ、近接する磁性体の磁化の向きを反転させることでデータ...
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理研と国立循環器病研究センター、QT延長症候群の原因遺伝子の候補を発見
QT延長症候群の原因遺伝子の候補を発見 −カルモジュリン結合遺伝子が発症に関与している可能性− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター循環器疾患研究グループの田中敏博グループディレクター、医科学数理研究グループの角田達彦グループディレクター、重水大智研究員および国立循環器病研究センターの相庭武司医長、日本医科大学の清水渉教授らによる共同研究グループは、全エクソームシークエンス解析[1]によってカルモジュリン結合遺伝子がQT延長症候群[2]の発症に関与している可能性があることを発見しました。 QT延長症候群は、突然死を引き起こす可能性がある難治性の遺伝性不整脈疾患で、...
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広島大と東北大など、月表層の岩石試料(アポロ試料)から高圧相を世界で初めて発見
月表層の岩石試料(アポロ試料)から高圧相を世界で初めて発見 【ポイント】 ●アポロ計画で回収された月表層の岩石試料から、世界で初めてシリカ(SiO2)の高圧相(※1)であるスティショバイトを発見 ●スティショバイトの存在は超高圧力状態の発生、すなわち天体衝突現象の明確な証拠 ●アポロ試料中のスティショバイトを用いて、より直接的な証拠からのクレーターの形成年代や衝突規模の推定が可能 【概要】 広島大学大学院理学研究科の宮原正明准教授、東北大学大学院理学研究科の大谷栄治教授、千葉工業大学の荒井朋子上席研究員らを中心とした研究チームは、アポロ15号計画で回収された月表層の岩石試料(...
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植物の分化全能性抑制の分子メカニズムの一端を解明 ―ヒストンのメチル化で一度分化した細胞の脱分化を抑えるー <要旨> 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター細胞機能研究チームの池内桃子基礎科学特別研究員、岩瀬哲研究員、杉本慶子チームリーダーらの研究チームは、植物が分化全能性[1]の発揮を抑えることで細胞が分化を完了した状態を維持していることを明らかにしました。 多細胞生物の体が構築される過程では、分化全能性を持った受精卵が細胞分裂と細胞分化を繰り返し、最終的に特殊な構造と生理機能を持ったさまざまな細胞となります。秩序立った多細胞の体を維持するためには、分化が完了した細...
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細胞伸長の司令塔を配置する仕組みを解明 −細胞内の物流システムの調節に新たな知見− ■要旨 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター形態形成シグナル研究チームの林茂生チームリーダーと大谷哲久テクニカルスタッフらの国際共同研究チーム(※)は、細胞の伸長を駆動する司令塔の役割を果たす物質が伸長端に正しく配置される仕組みを解明しました。 多細胞生物の体ができる過程では、細胞はそれぞれの機能に応じてさまざまな形に変形します。その中でも細胞の伸長は比較的単純な細胞の形づくりであり、細胞の特定の部位に伸長端が作られ、細胞が一方向に成長することによって起こります。細胞の伸長を駆...
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UEL、ポリゴンデータ編集ソフトウエアを刷新し「POLYGONALmeister」を販売開始
日本ユニシス・エクセリューションズ ポリゴン編集ソフトを刷新し、「POLYGONALmeister(R)」を販売開始 〜理化学研究所とUELの共同研究の成果を採用〜 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都江東区、社長:今村 康、以下 UEL)は、発売中のポリゴン(注1)データ編集ソフトウエア「POLYGON EDITOR」を刷新し、新しい製品ラインナップとして「POLYGONALmeister」(ポリゴナルマイスター)の販売を開始します。 UELでは、昨年6月に提供を開始した「POLYGON EDITOR」の販売が好調なことから、ユーザーインターフェースを刷新し、利便性を高めてさらなる販売拡大を目指すこととしました。今回、販売を開始する「POLYGONALmeiste...
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理研と阪大、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷の可視化に成功
細胞の分化状態の可視化に成功 −ラマン散乱分光スペクトルによる“細胞指紋”の応用− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター先端バイオイメージング研究チームの市村垂生研究員、渡邉朋信チームリーダー、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの藤田英明准教授らの共同研究チーム(※)は、ラマン散乱光[1]の分光スペクトル[2]を用いて、細胞の分化状態を非染色かつ非侵襲で識別し、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷を可視化することに成功しました。 正常細胞とがん細胞との識別や良質な人工多能性幹細胞(iPS細胞)[3]の仕分けなど、細胞の種類や分化状態を判断するために、近年...
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非対称な光学迷彩装置を理論的に実証 −光を自在に曲げることで物体を見えなくする理論− ■要旨 理化学研究所(理研)理論科学研究推進グループ階層縦断型基礎物理学研究チームの瀧雅人研究員と東京工業大学量子ナノエレクトロニクス研究センターの雨宮智宏助教と荒井滋久教授らとの共同研究チームは、非対称な光学迷彩を設計する理論を構築しました。 光学迷彩は、光を自在に曲げる装置を設計、開発することで、物体や人を光学的に見えなくする技術です。これまで様々な理論的提唱や実験的な確認がなされてきました。しかし、光学迷彩装置は向かってくる光を迂回させることで、装置自体を見えなくしています。したがっ...
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理研と東京医科歯科大、バセドウ病の発症を予測するバイオマーカーの同定に成功
バセドウ病の発症を予測するバイオマーカーを同定 −個別化医療の実現につながるビッグデータ解析技術を開発− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター統計解析研究チームの岡田随象客員研究員(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 疾患多様性遺伝子学分野 テニュアトラック講師)らの共同研究グループ(※)は、移植や免疫反応に関わる遺伝子であるHLA遺伝子[1]の個人差をコンピューター上で高精度かつ網羅的に解析する「HLA imputation法」[2]を、日本人集団に適用するためのデータベースを開発しました。また、HLA imputation法を大規模ゲノムワイド関連解析(GWAS)[3]へ適用し、日本人のバセ...
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理研とトプコン、研究成果を社会貢献につなげることを共通の目的として連携推進のための協定書を締結
理化学研究所光量子研究領域と株式会社トプコンが連携推進のための協定を締結 理化学研究所光量子工学研究領域(RAP、緑川克美領域長)と株式会社トプコン(トプコン、平野聡代表取締役社長)は2015年5月15日、研究成果を社会貢献につなげることを共通の目的として、「連携推進のための協定書」を締結しました。 RAPでは、光や量子の持つ可能性を極限まで追究し、今まで直接見ることができなかったさまざまなものや現象を見るための新しい技術、装置などを開発し、社会に役立てることを大きな使命としています。見ることができれば、それを理解し、制御することに近づきます。例えば、電子の動きを捉えるアト秒パル...
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理研、生体内の低分子化合物を網羅的に捉える解析プログラムを開発
生体内の低分子化合物を網羅的に捉える解析プログラムを開発 −MS−DIALによる次世代メタボロミクス− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター メタボローム情報研究チームの有田正規チームリーダー(情報・システム研究機構国立遺伝学研究所 教授)、津川裕司特別研究員と、カリフォルニア大学デイビス校 オリバー・フィーン教授らの共同研究チーム(※)は、生体内の低分子化合物[1]を網羅的に捉えて解析するメタボロミクス[2]用の統合解析プログラムMS−DIAL(Mass Spectrometry Data Independent AnaLysis)[3]を開発しました。 メタボロミクスとは、生体内の低分子化合物を測定し、食品の品質評価や疾...
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理研、太陽光エネルギーを水素へ高効率に変換する簡便なシステムを構築
太陽光エネルギーを水素へ高効率に変換 −安価で簡便なシステムにより実現− ■要旨 理化学研究所(理研)社会知創成事業イノベーション推進センター中村特別研究室の中村振一郎特別招聘研究員と藤井克司客員研究員(東京大学特任教授)らの研究チーム(※)は、太陽光エネルギーを水素として貯蔵する安価で簡便なシステムを構築し、エネルギー変換効率15.3%を達成しました。 これからの低環境負荷社会に求められるのは、温室効果ガスであるCO2(二酸化炭素)を排出しない風力や太陽光などのクリーンな自然エネルギーを活用しつつ、安定的な供給を実現するエネルギー源です。近年、太陽光エネルギーを電気エネルギー...
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大日本印刷、ナノレベルの超微細加工を施した細胞培養プレートを開発
理化学研究所と再生医療での効率的な細胞培養の共同研究 ナノレベルの超微細加工を施した細胞培養プレートを開発 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、独立行政法人理化学研究所と共同で、細胞培養プレート上の細胞の分化(*1)状態を識別する再生医療分野の技術確立に向けた共同研究を実施しており、ナノレベル(*2)の微細加工技術を利用した細胞培養プレートの開発に成功しました。この成功により、細胞にダメージを与えず容易に分離することが可能となり、再生医療に係わる細胞の品質と安全性の向上が期待されます。 *1 各細胞が臓器や骨、筋肉などの役...
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理化学研究所と共同開発 超解像蛍光顕微鏡法の新技術 〜生きた細胞内の微細構造を高速で捉え、生命現象の解明促進に貢献〜 オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新技術として、国立研究開発法人理化学研究所と共同で、画像取得時間を大幅に短縮し生きた細胞内の微細構造の観察を可能にする、超解像蛍光顕微鏡法の新技術を開発しました。 顕微鏡を使った観察では、空間分解能(くうかんぶんかいのう)(※1)という対象物を細かく観察できる能力に限界があり、一般的な光学顕微鏡の空間分解能は最大で約200nm(※2)です。超解像顕微鏡とは、この限界を超え、より微細な構造を観察できる顕微鏡です。...
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理研と東大、糖・脂質代謝に重要なアディポネクチン受容体の立体構造を解明
糖・脂質代謝に重要なアディポネクチン受容体の立体構造を解明 −メタボリックシンドローム・糖尿病の治療薬の開発へ前進− 【要旨】 理化学研究所(理研)横山構造生物学研究室の横山茂之上席研究員と、東京大学大学院医学系研究科の門脇孝教授、山内敏正准教授らの共同研究グループ(※)は、メタボリックシンドローム(内臓性脂肪症候群)の「鍵」分子であるアディポネクチン受容体[1]の立体構造の解明に成功しました。 細胞膜に存在する膜タンパク質は、細胞外からのシグナル(情報)を細胞内へと伝達する重要な役割を担い、創薬の標的として注目されています。アディポネクチン受容体(AdipoR1、AdipoR2)は、メタ...
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海水を用いた淡水性ラン藻の培養に成功 −海水培養により、アミノ酸生産が激増− <要旨> 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター代謝システム研究チームの小山内崇 客員研究員(明治大学農芸化学科専任講師)、飯嶋寛子 元テクニカルスタッフ、平井優美チームリーダーらの研究チーム(※)は、淡水性ラン藻の海水培養に成功しました。また、海水培養の際に、リシンやオルニチンなどのアミノ酸量が大幅に増加することを明らかにしました。 微細藻類を用いて糖やアミノ酸などの有用物質や代替エネルギーをつくることは、低炭素社会の実現につながる可能性があるため、注目されています。ラン藻は、光エネルギー...
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東北大など、カーボンナノチューブ分子ベアリングの動きを精密に解明
「ナノサイズのコマ」も「歳差運動」と「自転運動」の二種で回る 理論が解き明かすカーボンナノチューブ分子ベアリングの回り方 ※図1は添付の関連資料を参照 1 発表タイトル 「ナノサイズのコマ」も「歳差運動」と「自転運動」の二種で回る 理論が解き明かすカーボンナノチューブ分子ベアリングの回り方 2 発表者 東北大学/科学技術振興機構(JST) 原子分子材料科学高等研究機構/JST ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト 大学院理学研究科 磯部 寛之 東北大学 大学院理学研究科 河野 裕彦 3 発表概要 国立大学法人東北大学の磯部寛之教授(JST ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト研究総括)と河野裕...
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理研と慶大など、健康増進・高齢者自立支援社会構築で連携・協力協定を締結
理化学研究所、慶應義塾大学 SFC、大阪市立大学が 連携・協力協定を締結 −健康増進・高齢者自立支援社会の構築を推進− 2015年2月16日、理化学研究所(理研)のライフサイエンス技術基盤研究センター、光量子工学研究領域、情報基盤センター、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部、環境情報学部、大学院政策・メディア研究科、および大阪市立大学健康科学イノベーションセンターは、高齢者の健康増進を図り、自立支援を推進する社会の構築に向けた連携・協力を行うことで合意し、協定を締結しました。 本協定の目的は、先駆的な研究成果に基づく社会実装プログラムの創生と実証・実践により、健...
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理研、カルシウム枯渇の指標となる多層化した小胞体膜構造を発見
筋肉を動かすカルシウムは筋肉を作る指令役も担う −カルシウム枯渇の指標となる多層化した小胞体膜構造を発見− <要旨> 理化学研究所(理研)中野生体膜研究室の中西慶子 元協力研究員(現 理研小林脂質生物学研究室協力研究員)、森島信裕 元専任研究員(現 理研小林脂質生物学研究室専任研究員)らの研究チームは、マウスの筋芽細胞内の小胞体[1]と呼ばれる細胞小器官[2]を観察し、小胞体内カルシウム濃度の低下が骨格筋形成前に起こり、筋分化のシグナルとして働くことを見いだしました。 哺乳類の骨格筋[3]は筋繊維細胞の束で構成されています。筋繊維細胞は、数多くの筋芽細胞が繰り返し細胞融合を...
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RNAポリメラーゼの働きを切り替えるメカニズムを解明 −転写制御の基本原理解明へ重要な一歩− <要旨> 理化学研究所(理研)横山構造生物学研究室の横山茂之上席研究員、ライフサイエンス技術基盤研究センター超分子構造解析研究チームの関根俊一チームリーダー、村山祐子特別研究員らの研究チーム(※)は、遺伝子の転写を担う酵素「RNAポリメラーゼ[1]」が、転写の状況に応じて機能を変化させる時の、具体的な構造変化やそれを制御するメカニズムを解明しました。 RNAポリメラーゼは、巨大なタンパク質複合体で、DNA上を移動しながらその塩基配列をコピーしてRNAを合成する、転写の役割を担っています。DNAからRNAへの転...
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株式会社東陽理化学研究所の子会社化について 日本軽金属株式会社(東京都品川区、社長:岡本 一郎、以下日軽金)は、株式会社東陽理化学研究所(新潟県燕市、社長:島倉 武、以下東陽理化)の発行済株式の28%を追加取得し子会社化(合計出資比率51.6%)するため、主要な株主との間で株式譲渡契約を締結し、実行しましたので、下記の通りお知らせ致します。 記 1.子会社化の背景と目的 日軽金は、「アルミにこだわり、アルミを超えていく。」をコーポレートスローガンとして、創業以来、アルミニウムの原料から加工製品に至るまで、幅広い製品を扱ってきたアルミ総合メーカーです。 一方、東陽理...
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理研、コケ植物の光化学系I複合体の集光アンテナ調節機構を解明
コケ植物の光化学系I複合体の集光アンテナ調節機構を解明 −植物の進化と光合成調節との関連を示唆− <要旨> 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域ライブセル分子イメージング研究チームの岩井優和客員研究員(科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者)、中野明彦チームリーダーらの共同研究グループ(※)は、コケ植物の光合成反応を担う光化学系タンパク質[1]の解析を行い、コケ植物特有の「集光アンテナ調節機構」を解明しました。 光合成反応は、植物の葉緑体で行われる化学反応で、自然環境の維持と物質生産という重要な役割を担っています。光合成反応に関わる光化学系Iと光化学系II[2]は、葉緑体のチラコ...
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基礎生物学研究所、植物とアーバスキュラー菌根菌の感染過程が「ジベレリン」により調節されることを解明
宿主植物は植物ホルモン「ジベレリン」により 共生菌「アーバスキュラー菌根菌」の感染を負にも正にも調節する 独立して存在しているように見える個々の生物も、様々な生物同士の関わり合いの上に成り立っています。陸上植物の多くは、アーバスキュラー菌根菌と呼ばれる菌類と根において共生関係を構築することで、土壌中から植物の栄養となるリン酸などを効果的に集め、生育促進効果を得ていることが知られています。基礎生物学研究所の武田直也助教および川口正代司教授らは、理化学研究所環境資源科学研究センターの榊原均グループディレクターらとの共同研究により、植物とアーバスキュラー菌根菌の共生の開始点となる...
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九大と東北大など、鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功
鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功 〜巨大分子磁石の世界記録を樹立〜 <概要> 九州大学、大連理工大学(中国)、高輝度光科学研究センター、熊本大学、九州工業大学、大阪大学、東北大学の研究グループは共同で、これまでに人工的に合成されたなかで、最も巨大な分子磁石(※1)となるカゴ状磁性ナノクラスター分子を開発することに成功するとともに、大型放射光施設SPring−8(※2)の世界最高クラスのX線装置(※3)と東北大学の強磁場実験施設を用いて、その複雑な分子構造と電子状態を解明しました。 近年、分子エレクトロニクスへの応用を目指し、人工的に磁性分子を合成して巨大なナノスケール磁...
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岡山大と理研、アスコルビン酸(通称ビタミンC)を葉緑体へ運ぶ輸送体を同定
植物のビタミンC輸送体を世界で初めて同定 岡山大学自然生命科学研究支援センターの宮地孝明准教授、大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則教授、資源植物科学研究所の馬建鋒教授、理化学研究所環境資源科学研究センターの黒森崇上級研究員らの共同研究グループは、アスコルビン酸(※1)(通称:ビタミンC)を葉緑体(※2)へ運ぶ輸送体(※3)(トランスポーター)を世界で初めて突き止めました。本研究成果は、平成27年1月5日、英国の科学雑誌『Nature Communications』電子版(英国時間:午前10時)に掲載されます。 植物は、強い光にさらされるとミトコンドリア(※4)でビタミンCを作り、葉緑体へ運びます。葉緑...
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東大、鉄系高温超伝導が生じるしくみをスーパーコンピューター「京」を用いて解明
鉄系高温超伝導が生じるしくみを スーパーコンピュータ「京」を用いて解明 −電子密度のゆらぎと超伝導の出現が連動− 1.発表者:三澤 貴宏(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 助教) 今田 正俊(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆鉄系高温超伝導体の超伝導が、「電子密度のゆらぎ」の増大によって引き起こされるという証拠を理論計算によって発見しました。 ◆スーパーコンピュータ「京」を駆使することで、初めて計算機の中で鉄系高温超伝導体の超伝導を再現することに成功し、続いて超伝導が起きる仕組みも明らかにしました。 ◆この新しい超伝導...
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カイオム・バイオサイエンス、エボラウイルスに対する抗体作製に成功
エボラウイルスに対する抗体作製成功に関するお知らせ 当社は、ビジョンであるパンデミック感染症対応を目的とした研究開発において、西アフリカの一部の地域において感染者の急激な増大により深刻化しているエボラウイルス病の原因ウイルス抗原に対する抗体作製プロジェクトを実施いたしましたところ、平成26年12月1日に抗体の作製に成功いたしましたので、お知らせいたします。 本抗体作製プロジェクトでは、オリジナルADLib(R)システムを用い、エボラウイルスの特定抗原(感染リスク対応のため抗原を不活化したもの)に対し反応性を示す抗体作製を短期間で実現いたしました。当社では、本成果が、エボラウイルス病...
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岡山大と理研、光化学系II複合体の正確な三次元原子構造を解明
光化学系II複合体の正確な三次元原子構造を解明−人工光合成開発への糸口に− 岡山大学大学院自然科学研究科の沈建仁教授(同 大光合成研究センター長)、菅倫寛助教、秋田総理助教、理化学研究所放射光科学総合研究センター利用システム開発研究部門ビームライン基盤研究部の山本雅貴部長、同生命系放射光利用システム開発ユニットの吾郷日出夫専任研究員らの研究グループは、X線自由電子レーザー(XFEL)施設SACLA[1]を用いて、光合成による水分解反応を触媒する光化学系II複合体の構造を1.95A(◇)分解能で正確に突き止めました。本研究成果は、平成26年11月26日、英国の科学雑誌「Nature」(英国時間:午後6...
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理研など、腸内細菌科細菌が腸内・体外の環境変化に順応するメカニズムを解明
腸内細菌科細菌が腸内・体外の環境変化に順応するメカニズムを解明 −細菌感染症対策の鍵となる新しい分子メカニズム− <ポイント> ・腸内細菌科細菌が、腸内外の環境に順応するための「酸化還元スイッチ」を発見 ・酸化還元スイッチによる細胞内タンパク質分解の最適化メカニズムを解明 ・解明したメカニズムを標的とした新規薬剤開発に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、腸内細菌科細菌[1]が腸内・体外の環境変化に順応することを可能にする、新規の分子メカニズムを解明しました。細菌感染症対策の鍵となる重要な知見となります。これは、理研横山構造生物学研究室の横山茂之上席研究員...
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理研など、マウスを丸ごと透明化し1細胞解像度で観察する新技術を開発
マウスを丸ごと透明化し1細胞解像度で観察する新技術 −血液色素成分を多く含む臓器なども脱色して全身を透明化− <本研究成果のポイント> ○アミノアルコールが血液中ヘムの溶出により組織脱色を促進することを発見 ○1細胞解像度での全身・臓器丸ごとイメージング法を実現 ○臓器を丸ごと立体像として捉える手法を確立、三次元病理解析や解剖学への応用へ 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、全脳イメージング・解析技術「CUBIC(キュービック)[1]」の透明化試薬を用い、マウス個体全身における遺伝子の働きや細胞ネットワーク構造を三次元データとして取得し、病理解析や解...
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慶大と理研、X線自由電子レーザーを用いた非結晶粒子構造研究のソフトを実用化
X線自由電子レーザーを用いた非結晶粒子構造研究のための 新しい解析理論の構築と実用化 −SACLAの効率的利用を目指して− 慶應義塾大学(塾長 清家篤)と独立行政法人理化学研究所(理事長 野依良治)は共同で、X線自由電子レーザーを用いた非結晶粒子のコヒーレントX線回折イメージング実験でしばしば遭遇する、従来手法では解析困難な回折パターンについて、解析を可能とする理論を独自に構築し、計算機実験でその有効性を確かめながらソフトウェアとして実用化しました。 1.本研究成果のポイント ・コヒーレントX線回折イメージングにおける新しい非結晶粒子構造解析理論の構築 ・従来法では困難であった回...
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無汗症患者の原因遺伝子を発見 −IP3受容体が機能しないと発汗できない− <ポイント> ・2型イノシトール三リン酸(IP3)受容体が発症に関わるヒト疾患を発見 ・カルシウムチャネル形成領域での点変異がIP3受容体の機能を阻害 ・IP3受容体の活性を制御することによる無汗症や多汗症の治療法確立に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、先天性無汗症[1]の原因遺伝子が2型イノシトール三リン酸(IP3)受容体[2]を発現する遺伝子であることを明らかにしました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)発生神経生物研究チームの御子柴克彦チームリーダー、久恒智博研究員と、ス...
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理研と電通大など、X線自由電子レーザー施設を使いX線可飽和吸収の観測に成功
X線可飽和吸収を世界で初めて観測 −SACLAの世界最強X線レーザーが切り拓く新たな世界− <ポイント> ・X線の強度を高めると、物質がどんどん透明に ・世界最高強度のX線レーザーにより初めて実現 ・アト秒X線光学の開拓に向けて大きな飛躍 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と電気通信大学(福田喬学長)は、X線自由電子レーザー(XFEL:X−ray Free Electron Laser)施設「SACLA」[1]を使い、X線可飽和吸収[2]の観測に成功しました。これは、電気通信大学の米田仁紀教授、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)ビームライン研究開発グループの矢橋牧名グループディレクター、高輝度光科学...
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理研など、ヒトの大部分の一塩基多型(SNP)を検出するツールをカタログ化
ヒトの大部分の一塩基多型(SNP)を検出するツールをカタログ化 −SNPなどを利用した個別化医療の実現へ大きな一歩− <ポイント> ・約6,000万箇所のヒトSNPを検出するプライマー/プローブ配列を計算 ・大規模PCクラスタを使った並列処理によりわずか13日で必要な計算を終了 ・SNPに基づく個別化医療分野での遺伝子解析技術の利便性が拡充 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と理研ベンチャー[1]の株式会社ダナフォーム(三谷康正代表取締役社長)は、共同開発したDNA増幅法「PEM(PCR Eprobe Melting)法[2]」を使い、既知の約6,000万箇所の一塩基多型(SNP;Single Nucleotide Polymorphism)[3]...
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理研など、106番元素シーボーギウム(Sg)のカルボニル錯体の合成に成功
106番元素シーボーギウム(Sg)のカルボニル錯体の合成に成功 −Sgが周期表第6族元素に特徴的な化学的性質を持つことを実証− <ポイント> ・超重元素の有機金属錯体を初合成 ・Sgより重い超重元素の有機金属錯体の化学合成や溶液化学研究への展開に期待 ・原子力に重要な超ウラン元素の化学的性質の本質的理解に向けた大きな一歩 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と日本原子力研究開発機構(原子力機構、松浦祥次郎理事長)は、106番元素「シーボーギウム(Sg)」の有機金属錯体(カルボニル錯体[1])の化学合成に成功しました。また、その揮発性に関する化学データから、Sgが周期表の第6族...
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理研、頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーを発見
頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーの発見 −統合失調症や自閉症の診断に役立つ可能性− この発表資料を分かりやすく解説した「60秒でわかるプレスリリース( http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140912_1/digest/ )」もぜひご覧ください。 <ポイント> ・毛根細胞と脳の細胞は発生の起源が同じであり、多くの遺伝子が共通して発現 ・毛根細胞を使って脳内の遺伝子発現量の変化をモニターできる可能性 ・非侵襲的かつ簡便なバイオマーカーの基盤として期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ヒトの頭皮から採取した毛根の細胞に、ヒトの脳の細胞と共通する遺伝子が発現していることを発...
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東大など、バレートロニクス結晶中の電子スピンの直接観測・制御に成功
バレートロニクス結晶中の電子スピンの直接観測・制御に成功 ―新たな原理に基づく電子デバイスの実現に道− 1.発表者: 鈴木 龍二(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 博士課程 1年) 坂野 昌人(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 博士課程 2年) 明石 遼介(理化学研究所 創発物性科学研究センター 計算物質科学研究チーム 特別研究員/ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト 研究員) 石坂 香子(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 准教授) 有田 亮太郎(理化学研究所 創発物性科学研究センター 計算物質科学研究チーム チームリーダー/ERATO 磯部縮退π集積プロジェ...
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農研機構と理研と岡山大、ヒトとマウスの甘味受容体の機能の違いを解明
ヒトとマウスの甘味受容体の機能の違いを解明 −ヒトの客観的な味覚評価法の構築に向けて− <ポイント> ・甘味は、舌の細胞表面にある甘味受容体というタンパク質が感知しますが、甘味受容体が細胞膜に移動する仕組みがヒトとマウスでは異なることを明らかにしました。 ・この成果は、味覚受容が動物種によって異なるということを示すもので、今後、ヒトの味覚受容体を使った、より客観的な味の評価技術に活用していく予定です。 ■概要 味は、食品の嗜好性を左右する因子の1つであることから、食品開発では味を実際の感覚に即して適切に評価することが重要です。専門家が行う官能評価は客観的に味を評価できますが...
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理研、転写因子「NtcA」によりラン藻の増殖促進と代謝改変に成功
転写因子「NtcA」により、ラン藻の増殖促進と代謝改変に成功 −糖やアミノ酸などの有用物質生産の技術構築を目指す− <ポイント> ・NtcAの量の増加によりラン藻の増殖が促進 ・NtcAの量の増加により糖やアミノ酸の量が変化 ・ラン藻の代謝制御メカニズムの理解を深め、二酸化炭素を使ったものづくりを推進 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、微細藻類「ラン藻」の転写因子「NtcA[1]」の遺伝子を改変してNtcAの量を増やすことで、ラン藻の増殖を促進させるとともに、代謝の改変にも成功しました。これは、理研環境資源科学研究センター(篠崎一雄センター長)代謝システム研究チームの小山内崇研究員、...
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理研と琉球大、シロアリの後腸に共生バクテリアによる新たな代謝経路を発見
シロアリの後腸に共生バクテリアによる新たな代謝経路を発見 −シロアリのセルロース代謝経路の全体像が明らかに− <ポイント> ・NMR法を使いセルロース代謝経路を宿主から共生微生物群まで全階層で可視化 ・シロアリと腸管内微生物群、シロアリ同士の栄養交換メカニズムの一端を解明 ・複雑な環境代謝分析の技術をシロアリ共生系の解明に応用、新解析手法開発へ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と琉球大学(大城肇学長)は、オオシロアリに13C(※)安定同位体標識化[1]セルロースを与え、NMR(核磁気共鳴)法[2]で代謝物を網羅的に追跡することで、腸管内の共生微生物群によるセルロース代謝...
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理研と東大、中性の水から電子を取り出す「人工マンガン触媒」を開発
中性の水から電子を取り出す「人工マンガン触媒」を開発 −水を電子源とした燃料製造に前進− <ポイント> ・水分解反応における電子とプロトンの輸送タイミングを解析 ・プロトン受容能力が大きい塩基を利用し、電子とプロトンの輸送タイミングを最適化 ・安価なマンガン酸化物を用いて中性の水から電子を獲得することに成功 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、植物などの光合成/水分解の仕組みを利用することで、中性の水を分解して電子を取り出す「人工マンガン触媒[1]」の開発に成功しました。これは、理研環境資源科学研究センター(篠崎一雄センター長)生体機...
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理研、ヒトiPS細胞の分化多能性を維持・向上させる新たな因子を発見
ヒトiPS細胞の分化多能性を維持・向上させる新たな因子を発見 −フィーダー細胞を使わずヒトiPS細胞の安定した培養を可能に− <ポイント> ・ヒトiPS細胞の分化多能性を向上させるタンパク質CCL2を発見 ・低酸素状態で働く遺伝子群の活性化が多能性に関与している可能性を示唆 ・ヒトiPS細胞の基礎研究や医療技術への応用に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、「CCL2」と呼ばれるタンパク質がヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)[1]の分化多能性[2]を維持、向上させることを発見し、その機能に関与する遺伝子群の存在を明らかにしました。これは、理研ライフサイエンス基盤研究センター(渡辺恭良...
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ポリゴン(※1)データ編集システム STL工房<新製品> 1クリックで大容量ポリゴンデータを簡略化! 7月14日より発売開始 アンドール株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役 笹淵裕司、資本金:50,188万円)は、ポリゴンデータ編集システムSTL工房(エスティエルコウボウ)を2014年7月14日より発売開始いたします。 昨今、非接触3次元計測器や3Dプリンタの普及に伴い、ポリゴンデータを取り扱う機会が増えています。3Dプリンタで高精度な造形を出力するにはモデルのファイル容量が膨大になり大容量のデータを取り扱うのに時間がかかるなど、大容量データに対する解決策をお客様よりご要望を頂いて...
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日本ユニシス・エクセリューションズ、アンドールと3Dプリンター事業で協業
日本ユニシス・エクセリューションズ、アンドール 3Dプリンター事業で協業 〜ポリゴンデータ編集ソフトウェアをOEM提供〜 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:今村 康、以下 UEL)とアンドール株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:笹淵 裕司、以下 アンドール)は、ポリゴン(注1)データ編集ソフトウェアのOEM提供を通じ、3Dプリンター事業で協業することに合意しました。 アンドールでは、2013年から、TCSホールディングス株式会社のグループである株式会社ムトーエンジニアリング製のパーソナル3Dプリンターなど、3Dプリンター販売事業を強化してい...
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理研、神経細胞で働くmRNAを網羅的に同定する新しい手法を確立
神経細胞で働くmRNAを網羅的に同定する新しい手法を確立 −小脳の「プルキンエ細胞」の部位特異的な転写物全体の解析を実現− <ポイント> ・プルキンエ細胞で働く数千種類のmRNAを網羅的に同定 ・プルキンエ細胞の各部位特異的に発現するmRNAを分類 ・運動の学習などを担うプルキンエ細胞の働きの理解に大きく貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ラット小脳[1]のプルキンエ細胞[2]で翻訳中のmRNA[3]を、網羅的かつ細胞内部位特異的に同定する手法を確立しました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)Launey研究ユニットのパスカル・ベガン研究員、トーマス・ローニー ...
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超薄板ガラスのマイクロ流体チップ内電動ポンプを開発 −さまざまな溶液に対して安定して動作− <ポイント> ・ガラスバルブを直列に並べてチップ内の液体を絞り出すように駆動 ・開発したマイクロ流体チップ内電動ポンプは実用的な性能を発揮 ・物理的・化学的に安定で、さまざまな化学・生化学システムの集積化が可能 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、超薄板ガラスの柔軟性を利用したガラス製マイクロ流体チップ内電動ポンプを開発しました。これは、理研生命システム研究センター(柳田敏雄センター長)集積バイオデバイス研究ユニットの田中陽ユニットリーダーの成果です。 ガラス製の「マ...
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「量子暗号に30年ぶりの新原理」 ―「読まれたら気づく」から「読めない」手法へ― 1.発表のポイント ◆従来の量子暗号(注1)は、不確定性原理(注3)に基づき、通信路(注2)の雑音量を監視することでセキュリティを確保していたのに対し、監視が不要な全く新しい原理に基づく量子暗号方式を提案 ◆特殊な光源は用いず、レーザー光パルス間の干渉効果のみを用いて、雑音耐性を飛躍的に向上し、セキュリティ確保のために費やされる通信量を大幅に削減 ◆既存の光通信技術を基に、物理法則に裏打ちされた強固なセキュリティをさまざまな場面で提供する道を拓く成果 2.発表概要: 量子暗号(注1)は、量子...
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酸窒化物で初めて強誘電体的な挙動を観察 <ポイント> >酸化物、窒化物に続く電子機能材料として酸窒化物に注目。 >SrTaO2N(*1)の薄膜結晶を合成し、酸窒化物では初めての強誘電体的な挙動を観察。 >結晶内での酸素−窒素配列制御による新たな材料開発の指針を示す。 *1の正式表記は添付の関連資料を参照 JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学の長谷川哲也教授らのグループは、金属酸窒化物の薄膜結晶の一部で、酸窒化物では初めての強誘電体(注1)的な挙動を観察しました。 酸窒化物は、金属が酸素と窒素の両方と結合した物質で、酸化物、窒化物に続く新たな電子機能材料として期待されていま...
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理研、河口底泥の環境代謝分析情報の統合的評価や資源探索に有効な手法を構築
河口底泥の環境分析データの統合的評価と“見える化” −微生物・有機・無機物群集のネットワーク化から未利用資源探索への期待− <ポイント> ・東北・関東の一級河川と近隣沿岸の河口底泥と水を調査 ・NMRによる河口堆積性有機物の構造情報を多面的に解析し地域特性を評価 ・河口域の未利用資源の探索と環境の変動性の評価が可能に <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、河口域底泥の有機物群や無機物群、微生物群などの一斉計測データを統合的に解析し、環境代謝分析情報の統合的評価や資源探索に有効な手法を構築しました。この手法を用い、東北・関東の5河川について河口底泥の環境分析データの“...
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電子の蓄積とその集団的運動の可視化に世界に先駆けて成功 ―電子の動きに伴う電場の乱れを先端計測法で検出・追跡― 東北大学多元物質科学研究所の進藤大輔教授(理化学研究所創発物性科学研究センターチームリーダー)と赤瀬善太郎助教、理化学研究所の会沢真二テクニカルスタッフらの研究グループは、帯電した絶縁体試料表面近傍で電子が次第に蓄積する様子を、電子線ホログラフィーにより電場の乱れとして検出すると共に、その電子集団の移動の様子を可視化することに世界に先駆けて成功しました。 本研究成果は、米国の顕微鏡に関する専門誌であるMicroscopy and Microanalysisのオンライン版(5月12日付け:日本時間5...
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世界最高強度の光で探る真空 〜未知の「場」を探して〜 <発表者> 浅井祥仁(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授) 難波俊雄(東京大学 素粒子物理国際研究センター 助教) 矢橋牧名(理化学研究所 放射光科学総合研究センター グループディレクター 【発表のポイント】 >真空に潜んだ未知のモノ(場)や量子力学が予言する粒子対を、X線自由電子レーザー施設(SACLA)を用いて探索した。 >強力で質の高いX線源を用いて素粒子研究ができることを示し、X線同士の衝突技術など素粒子研究で鍵となる技術を確立した。 >高強度のX線が基礎科学にも重要な役割を果たすことを示した初めての成果である。 ...
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慶大と理研など、腸管免疫系と腸内細菌の共生関係の構築に必須の分子を発見
腸管免疫系と腸内細菌の共生関係の構築に必須の分子を発見 <ポイント> ・腸内細菌と宿主免疫系がどのように共生しているか長い間不明であった。 ・大腸の制御性T細胞の増殖にはエピゲノム制御分子であるUhrf1が重要。 ・炎症性腸疾患の発症メカニズム解明に向けた画期的な一歩。 JST課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学の長谷耕二教授(理化学研究所客員主管研究員/東京大学医科学研究所非常勤講師)らは腸管の免疫細胞が腸内細菌(注1)と共生するために必須の分子をマウスの実験で明らかにしました。 ほ乳類の胎児は母体内では無菌状態ですが、ヒトでは出生後直ちに100兆個にも及ぶ膨大な数の細菌...
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理研、中性子ハロー核11Beの超微細構造定数の精密測定を実現
中性子ハロー核11Be(※)の超微細構造定数の精密測定 −光でハロー中性子を直接見るための第一歩− ※「11Be」の正式表記は添付の関連資料を参照 <ポイント> ・中性子ハロー核11Beの超微細構造定数の精密測定を世界で初めて実現 ・レーザーとマイクロ波で中性子ハローの広がりを観測するための第一歩 ・原子核模型に依存しない測定法で究極の原子核描像の構築に道筋 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、中性子ハロー核[1]の1つ「質量数11のベリリウム同位体イオン(11Be+(*))」の超微細構造定数[2](超微細構造のエネルギー分離の大きさを定義する量)を、レーザー・マイク...
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世界で初めて、溶液反応の超高速時間・角度分解光電子分光に成功 ―溶液化学反応の機構解明に前進― <本研究成果のポイント> ○水溶液中の化学反応機構を解明する新しい研究手法を開発 ○水溶液の表面近くで起こる電子移動反応を解明 ○水溶液の表面に捕捉された電子の探索 京都大学(松本紘総長)、Wurzburg大学(Alfred Forchel 学長)、理化学研究所(野依良治理事長)は、世界で初めて、液体表面近くで起こる電子移動反応をリアルタイムに観測するフェムト秒[1]時間・角度分解光電子分光[2]に成功しました。これは、京都大学大学院理学研究科の鈴木俊法教授(理化学研究所光量子工学研究領域分子反応ダイナミ...
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19世紀以来の謎、ホフマイスター効果の新しいメカニズムを提案 −界面の水構造に及ぼす対イオンの効果を実験的に解明− <ポイント> ・独自に開発した最先端の分光計測法により界面の水構造を直接観察 ・陽イオンのホフマイスター系列は界面の水の水素結合強度の序列と一致 ・陽イオンと陰イオンではホフマイスター系列発現メカニズムが異なる <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、独自に開発した表面・界面に存在する分子を選択的に計測できる最先端の分光計測法を用いて、広い分野で重要とされているホフマイスター系列[1]の発現メカニズムについてモデル界面を用いて調べました。その結果、陽...
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理研と阪大、「右巻き、左巻きらせん」電子雲の歪み配列の可視化に成功
「右巻き、左巻きらせん」電子雲の歪み配列の可視化に成功 −「電子軌道配列の鏡像異性」という概念を提唱し実証− <ポイント> ・らせん状に配列した電気四極子を起源とする鏡像構造を実証 ・電気四極子らせん配列の右および左巻き構造の共存状態の空間分布を観測 ・新規の光学材料などの開発に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、らせん状に配列した電気四極子[1](電子雲の歪み)を起源とする鏡像構造[2](キラリティ=右手と左手の関係を持つ構造)という概念を提唱し、実証しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)量子秩序研究グループ 励起秩序研...
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理研と大阪市立大、メンケス病モデルマウスで銅と銅キレーター併用の効果を確認
銅の代謝異常をPETによる動態イメージングで診断 −メンケス病モデルマウスで銅と銅キレーター併用の効果を確認 <ポイント> ・銅の放射性同位体64Cu(※1)を用いたPETにより銅の臓器分布を可視化 ・銅と銅キレーターの併用が中枢神経障害や腎障害の予防に効果 ・銅代謝異常症の治療法開発に期待 ※1の正式表記は添付の関連資料を参照 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と大阪市立大学(西澤良記理事長兼学長)は、先天性銅代謝異常症「メンケス病[1]」の治療において、銅と銅キレーター[2]を併せて投与することが、中枢神経障害や腎障害の予防に効果がある可能性を明らかにしました。メンケス...
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理化学研究所 放射光科学総合研究センター様にて 新スーパーコンピュータシステムが稼働 X線自由電子レーザー施設SACLAの解析を加速する「PRIMEHPC FX10」 当社はこのほど、独立行政法人 理化学研究所 放射光科学総合研究センター(所在地:兵庫県佐用郡佐用町、センター長:石川 哲也、以下、理研)様より受注した新スーパーコンピュータシステムの構築を完了しました。 新システムの中核には、当社のスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(フジツウ スーパーコンピュータ プライムエイチピーシー エフエックステン」(以下、PRIMEHPC FX10)が採用され、理論演算性能90.8テラフロップス(以...
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理研など、SACLAの「目」である高性能X線イメージング検出器を開発
SACLAの「目」である高性能X線イメージング検出器を開発 −高い放射線耐性・電場が崩れない電荷収集・高速動作・大面積の高仕様を実現− <ポイント> ・SACLAで照らし出した世界を捉える「目」の役割を果たす ・SACLAの基幹技術となるX線イメージング検出器の開発に成功 ・CCDセンサーの先端技術を駆使、総合性能と安定性で世界最高性能 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と高輝度光科学研究センター(土肥義治理事長)は、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」[1]で使用するX線イメージング検出器「マルチポートCCD検出器」の開発に成功しました。これは、理研放射光科学研究センター(石川哲也センター...
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糖鎖遺伝子「GnT−IX」が脳だけに発現する新たな仕組みを解明 −ヒストンを修飾する特定の酵素が遺伝子発現の鍵− <ポイント> ・GnT−IX遺伝子の発現を決めるヒストン修飾酵素を同定 ・修飾酵素によってヒストンが修飾を受けると特定の転写因子を呼び込む ・不明だった臓器特有の糖鎖が存在する仕組みの解明に手がかり <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、マウスの細胞を使い、糖鎖遺伝子[1]「GnT−IX」が、脳に特異的に発現する新たな仕組みを解明しました。これは、理研グローバルクラスタ システム糖鎖生物学研究グループ(谷口直之グループディレクター)疾患糖鎖研究チームの木塚康彦基礎科学特別研究...
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足りない糖鎖を補う仕組みを解明 −糖転移酵素Fut8欠損がGnT−IIIのmRNA量を増加させる− <ポイント> ・Fut8が欠損するとバイセクティングGlcNAcを含む糖鎖が増加 ・バイセクティングGlcNAcを付加する糖転移酵素GnT−IIIの活性が8倍に ・GnT−IIIの発現はWnt/β−カテニンシグナルを通じて調節される <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、糖鎖を作る糖転移酵素[1]「Fut8[2]」を欠損させた細胞では、別の糖転移酵素を発現し、活性化させることで糖鎖を補う仕組みが働くことを発見しました。これは、理研グローバル研究クラスタ(玉尾皓平クラスタ長)理研−マックスプランク連携研究センターシステム糖鎖生...
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理化学研究所、細胞内分子間の情報伝達効率の理論的上限をめぐる論争に終止符
細胞内分子間の情報伝達効率の理論的上限をめぐる論争に終止符 −細胞がいかに「感じ」、「考える」かのより深い理解へ− <ポイント> ・スパコンと世界最高性能の計算手法を組み合わせ、生物物理の基礎問題に決着 ・最新理論の誤りを指摘し、古典的理論を発展させた新規理論を提案 ・iPS細胞やSTAP細胞の分化や免疫細胞の働きのより詳細な理解に役立つ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、スーパーコンピュータによる大規模シミュレーションにより、細胞内分子間の情報伝達効率の上限を定義する基本理論をめぐる論争に終止符を打ちました。これは、理研生命システム研究センター(柳田敏雄センター長)...
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東大、Cas9タンパク質が、標的DNAを切断する分子機構を解明
ゲノムDNAを自在に切断する"はさみ"のかたち 〜Cas9タンパク質の構造解明〜 <発表のポイント> >ゲノム編集(注1)ツールとして注目されているCas9タンパク質(注2)が、標的DNAを切断する分子機構を解明した。 >Cas9(DNA切断酵素)とガイド鎖RNA(Cas9を標的のDNA配列まで導くRNA)、および、標的DNAとの三者複合体の結晶構造を世界で初めて解明した。 >本研究の成果により、ライフサイエンス研究に幅広く貢献する新たなゲノム編集ツールの開発が期待される。 <発表概要> ゲノム編集技術は、任意のゲノムDNA配列を挿入・削除できる最新技術であり、ノックアウト動物の作製や農作物の品種改良などさまざまな...
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富士通、信州大の造水・水循環システム研究開発にスパコンを導入
信州大学、富士通のスーパーコンピュータシステムを導入 材料物性設計における原子系シミュレーションを実現 国立大学法人信州大学(所在地:長野県松本市、学長:山沢 清人、以下、信州大学)は、このほど、新たに構築する革新的な造水・水循環システムの研究開発拠点に富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下、富士通)のスーパーコンピュータシステムを導入することを決定しました。 本システムは、PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX200 S8(フジツウ サーバ プライマジー アールエックス200 エスエイト)」16台によるPCクラスタおよび、「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(...
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京大など、細胞移植に適した新しいヒトiPS細胞の樹立・維持培養法を確立
細胞移植に適した新しいヒトiPS細胞の樹立・維持培養法を確立 中川誠人 iPS細胞研究所(CiRA)講師、山中伸弥 同教授らの研究グループは、大阪大学、味の素株式会社(以下「味の素社」)との共同研究において、細胞移植治療に適した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の新しい樹立・維持培養法を確立しました。 ヒトのiPS/ES細胞を再生医療として多くの患者さんに利用していただけるようになるためには、ヒト以外の動物由来の物質を含まず、安定して生産するために極力工程数が少ない方法でiPS細胞を樹立・維持培養することが望まれます。しかし、これまでの方法では、iPS/ES細胞を培養するために、培地中には血清などの動物由来の...
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理化学研究所、NICTと共同開発のテラヘルツ分光データベースを刷新し公開
テラヘルツ分光データベースを新規開発し、公開へ −利便性の大幅な向上と外部データ登録システムの整備− <ポイント> ・分光スペクトル表示をブラウザ上で利用者が実時間で操作可能 ・世界中の研究者が誰でも容易にデータを登録し、自身でデータ管理と公開が可能 ・世界のテラヘルツ分光スペクトルの標準化に貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、情報通信研究機構(情通研、坂内正夫理事長)と共同開発し、インターネット上で公開してきたテラヘルツ分光データベースを刷新し、2013年12月26日から新しいテラヘルツ分光データベースを公開します。これは、理研光量子工学研究領域(緑川...
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理化学研究所、3次元半導体物質におけるベリー位相の検出に成功
3次元半導体物質におけるベリー位相の検出に成功 −電子スピンの幾何学的性質により定まる量子力学的位相を発見− <ポイント> ・大きくスピン分裂した電子スピン偏極フェルミ面の量子振動を観測 ・量子振動の解析により3次元物質で初めて電子スピンのベリー位相を検出 ・電子スピンのトポロジー情報が位相値に反映されていることを実証 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、極性を持つ(上下の反転対称性が破れた)3次元の半導体物質「BiTeI(Bi:ビスマス Te:テルル I:ヨウ素、図1)を使い、3次元物質における電子スピンのベリー位相[1]の検出に初めて成功しました。これは、理研創発物性...
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理化学研究所、常温有機強誘電体の分極反転を阻害する要因を発見
常温有機強誘電体の分極反転を阻害する要因を発見 −分極反転を不完全にしているのは特定の向きを持った強誘電ドメイン壁− <ポイント> ・常温有機強誘電体がもつ本来の材料特性を最大限活かす手法を実証 ・電気分極反転過程を可視化し分極反転を阻害する要因を発見 ・熱処理で阻害要因を除去すると反転可能な電気分極が5倍以上増大 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、常温有機強誘電体において、加える電圧の極性の向きに応じて電荷の偏りが反転する「電気分極の反転」を阻害している要因を発見しました。これを除去することで、反転可能な電気分極量[1]を5倍以上向上させ、本来の材料特性を...
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スピン流を高感度に検出する酸化物材料 −革新的省電力デバイスの実現へ前進− <ポイント> ・スピン流から電圧への変換効率が数十倍に ・酸化物材料の登場で金属系磁気デバイスの限界を打ち破る ・発熱を最小限に抑えた究極の省エネ技術としてのスピントロニクスへの期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、固体中を流れる磁気(スピン)を電圧信号に変換する材料として、イリジウムの酸化物が極めて高い機能を持つことを発見しました。これは、理研 高木(◇)磁性研究室の藤原宏平基礎科学特別研究員(現 大阪大学産業科学研究所助教)、高木英典主任研究員(東京大学大学院理学系研究科教授)...
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理化学研究所、C型肝炎ウイルスが肝線維化を進行させるメカニズムを解明
C型肝炎ウイルス(HCV)が肝線維化を進行させるメカニズムを解明 −ウイルスタンパク質が宿主タンパク質に代わり線維化シグナルを活性化− <ポイント> ・HCVのNS3プロテアーゼが宿主のTGF−βと同じ役割を果たす ・NS3プロテアーゼとTGF−β受容体との結合を中和する抗体が肝線維化を抑制 ・肝線維症の発症メカニズムの理解や、新しい診断法、治療・予防法の開発に貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、C型肝炎ウイルス(HCV)[1]が持つタンパク質の1つ「NS3プロテアーゼ[2]」が、宿主(肝細胞)の形質転換成長因子(TGF−β)[3]に代わって、肝臓内の結合組織を増加させるシグナルを活性化さ...
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理化学研究所、植物ホルモン「サイトカイニン」の「質」の重要性を解明
植物ホルモン「サイトカイニン」の「質」の重要性を解明 −サイトカイニン分子のかたちが変わると作用が一変− <ポイント> ・サイトカイニンの側鎖修飾を担う酵素の遺伝子「CYP735A」を同定 ・側鎖修飾されたサイトカイニンは、茎や葉など地上部の成長だけを促進 ・CYP735A遺伝子は増産を目指す農産物改良の有力なターゲットに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、植物ホルモン「サイトカイニン」の作用が、「量」の変化ではなく、サイトカイニン分子の側鎖[1]の修飾による「質」的な変化によって制御されることを明らかにしました。これは、理研環境資源科学研究センター(篠崎一雄センター...
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理化学研究所、中性子が多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見
消える「魔法数」28 −重いマグネシウム同位体の原子核は全て大きく変形− <ポイント> ・RIビームファクトリー(RIBF)でマグネシウム−38の2つの励起準位を初観測 ・中性子が非常に多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見 ・RIBFでのデータ蓄積から原子核が変形する領域が核図表上で大きく広がることが判明 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、陽子数に対して中性子数が非常に多いマグネシウム同位体(38Mg(◇):陽子数12、中性子数26)を生成、2つの励起準位を観測し、その比の値から38Mgの原子核が、魔法数を持つ原子核の特徴である球形ではなく、大きく回転楕円体...
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東レ、米国ミネソタ州と神戸市にライフイノベーションの新拠点を開設
米国ミネソタ州および神戸市にライフイノベーションの新拠点を開設 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣(※)、以下「東レ」)は、ライフイノベーション分野での事業拡大を意識した研究・技術開発力の強化策として、このたび、米国ミネソタ州のミネソタ大学Medical Devices Center内および兵庫県の神戸医療産業都市にライフイノベーション関連の新拠点を設置しました。本拠点では、医療機器開発の加速および東レが開発した先端材料の医療機器への適応拡大を目的に、国内外の医療機関、検査診断施設および医療機器関連企業との連携を促進します。近日、技術者を常住させ、情報収集や社外連携の企画等を開始いたし...
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理化学研究所や千葉大など、植物の大きさを制御する新たな手法を発見
植物の大きさを制御する新たな手法を発見 〜植物の原形質流動の本質的な役割を解明〜 <ポイント> ○植物では細胞質が運動する原形質流動という輸送現象があるがその役割は謎であった。 ○原形質流動を人工的に高速化・低速化すると、植物が大型化・小型化することを発見。 ○有用植物の増産や成長制御、さらにはバイオエネルギー生産などへの貢献に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、理化学研究所 光量子工学研究領域の富永基樹 専任研究員らは、原形質流動の発生を司るモーターたんぱく質(注1)を人工的に高速化・低速化することで、植物を大型化・小型化させることに成功しました。 藻類から高等植...
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理化学研究所、ストレスに対する防御応答のバランスを保つ機構の一端を解明
ストレスに対する防御応答のバランスを保つ機構の一端を解明 −タンパク質合成を調節する「Hfq」の分子機構が明らかに− <ポイント> ・「Hfq」と有害な過酸化水素を分解する「カタラーゼ」が複合体を形成することを発見 ・Hfqの働きを制御し、ストレス応答タンパク質の合成量を調節する新規機構を発見 ・不明だったHfqが関与するタンパク質制御機構解明へ重要な知見 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、生物が持つストレスに対する防御応答のバランスを保つ機構の一端を、大腸菌を用いた実験によって発見しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)利用技術開拓研究部門米...
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東大など、軽水と重水における水素結合の違いを高感度で検出することに成功
軽水と重水の綱引き −水素結合の違いを高感度で検出− 1.発表者: 原田慈久(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 准教授) 丹羽秀治(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 特任研究員) 徳島 高(※)(理化学研究所放射光科学総合研究センター 技師) 堀川裕加(理化学研究所放射光科学総合研究センター 基礎科学特別研究員) 辛 埴(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構...
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理化学研究所、ゴルジ体内のタンパク質輸送を制御する分子機構の一端を解明
ゴルジ体内のタンパク質輸送を制御する分子機構の一端を解明 −新開発の顕微鏡システムによりRab GTPアーゼの転換機構を証明− <ポイント> ・新しい高感度共焦点顕微鏡システムを開発 ・複数のRab GTPアーゼ間の転換機構を解明 ・ゴルジ体の成熟を担う分子機構の解明につながる <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、酵母を使い、細胞小器官のゴルジ体[1]でのタンパク質輸送を制御する分子機構の一端を解明しました。これは、理研光量子工学研究領域(緑川克美領域長)ライブセル分子イメージング研究チームの中野明彦チームリーダー、須田恭之研究員らの研究チームの成果です。 ヒトや酵母を含む...
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世界最高出力の孤立アト秒パルスレーザーを開発 −孤立アト秒パルスの高出力化の道を開くことに成功− <ポイント> ・瞬間出力2.6ギガワット。従来法と比べ100倍以上強いアト秒パルスを実現 ・2波長合成レーザーを用いた理研独自の孤立アト秒パルス高出力化法を開発 ・今まで観測できなかった電子の動きなど超高速の物理現象の解明に前進 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、アト秒(1アト秒は100京分の1秒、10−18秒)の時間幅をもつ極短パルスの極端紫外光(XUV)を高効率かつ高強度に発生できる手法を確立し、その手法を用いて卓上サイズでギガワット(GW:1GWは100万kW)の瞬間...
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理化学研究所、統合失調症の脳内メカニズムの一端を神経回路レベルで解明
脳内ネットワークの過剰な活動が統合失調症の症状に関与 −海馬での情報処理異常が複雑な統合失調症の症状の一因だった− <ポイント> ・統合失調症の脳内メカニズムの一端を神経回路レベルで解明 ・統合失調症モデルマウスの海馬は特定の神経細胞群が過剰に活動している ・統合失調症の脳では海馬の情報がうまく伝わらない可能性 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、統合失調症の症状を示すモデルマウスを用いて、海馬[1]における記憶を担う脳内ネットワークに異常があることを発見しました。この脳内ネットワークの異常は、ヒトの統合失調症などの複雑な精神疾患の症状を起こす一因となっている...
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理化学研究所、モデル実験植物ミナトカモジグサの遺伝子構造を刷新
モデル実験植物ミナトカモジグサの遺伝子構造を9,000カ所以上刷新 −麦類研究とバイオマス植物の機能の解明に貢献− <ポイント。 ・ミナトカモジグサの完全長cDNAを大規模に解析 ・コムギ、オオムギのゲノム情報と統合し、相互比較を可能にするデータベースを公開 ・麦類およびバイオマス植物研究を加速する研究基盤を構築 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、麦類研究とバイオマス研究のモデル植物であるミナトカモジグサ(Brachypodium distachyon、ブラキポディウム)の完全長cDNA[1]を大規模に解析し、約1万種類の遺伝子に対応する完全長cDNAを同定するとともに、これまでの遺伝子構造予測を大幅...
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理化学研究所、腰椎椎間板変性症発症に関する遺伝子「CHST3」を発見
腰椎椎間板変性症(LDD)発症に関する遺伝子「CHST3」を発見 −椎間板ヘルニアや腰痛症の発症機構の解明、治療法の開発へ前進− <ポイント> ・国際共同研究チームによる大規模ゲノム解析を実施 ・CHST3の3’非翻訳領域に存在するSNPがLDDの発症に関与 ・LDDの発症にマイクロRNAによるCHST3の転写の阻害が関与 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、軟骨の細胞外基質の代謝に関わる遺伝子「CHST3」が腰椎椎間板変性症(LDD)の発症に関与していることを発見しました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)骨関節疾患研究チームの池川志郎チームリーダー、唐杉樹研修生(現 熊...
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理化学研究所、細胞の運命を左右する新しい分子メカニズムの一端を解明
細胞の運命を左右する新しい分子メカニズムの一端を解明 −ポリコム複合体間で起こる重合が遺伝子発現のオン・オフを調節− <ポイント> ・遺伝子制御に関わるポリコム複合体のライブイメージングに成功 ・ポリコム複合体が重合し、ポリコム構造体を形成 ・ポリコム複合体重合の制御メカニズム解明が再生医療やがん治療に貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、細胞の運命を左右する新しい分子メカニズムの一端を解明しました。これは理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクター、磯野協一上級研究員(JST戦略的創造研究推進...
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理化学研究所など、X線自由電子レーザーパルスの特性を生かした高効率X線吸収分光法を開発
X線自由電子レーザーパルスの特性を生かした高効率X線吸収分光法の開発 −超高速の化学反応を追跡するフェムト秒時間分解でのX線吸収分光が可能― <ポイント> ・理研のXFEL施設「SACLA」を使い新X線吸収分光法の実証実験に成功 ・分割した2本のX線ビームを使って広域のX線吸収スペクトルを一括計測 ・化学反応の原子や分子の動きなど超高速現象をとらえる技術確立へ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、高輝度光科学研究センター(土肥義治理事長)、京都大学(松本紘総長)と東京農工大学(松永是学長)は、X線自由電子レーザー(XFEL:X−ray Free Electron Laser)[1]を利用した新しいX線吸収分光法[2]...
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京大など、タンパク質の組立と分解に関わる新規プロテアーゼを発見
タンパク質の組立と分解に関わる新規プロテアーゼを発見 秋山芳展 ウイルス研究所教授、成田新一郎 同特定助教(現 盛岡大学栄養科学部准教授)、舛井千草 同大学院生は、堂前直 理化学研究所グローバル研究クラスタ先任技師(副主任研究員待遇)、鈴木健裕 同専任技師との共同で、大腸菌プロテアーゼBepAが外膜タンパク質の生合成と分解を促進することを発見しました。 本研究成果は2013年9月3日(米国東部時間)、米国科学雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」のオンライン速報版に掲載されました。 <概要> 外膜はグラム陰性細菌の生存に重要な働きを担っています。大腸菌のプロテアーゼBepAは外膜の...
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海洋機構と理化学研究所、海底から噴出する熱水を利用した燃料電池型発電に成功
海底から噴出する熱水を利用した燃料電池型発電に成功 〜深海における自律的長期電力供給の可能性〜 1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)海底資源研究プロジェクトの山本正浩研究員と理化学研究所・環境資源科学研究センターの中村龍平チームリーダーらの共同グループは、沖縄トラフに人工的に作られた深海底熱水噴出孔(人工熱水噴出孔(*1)において熱水と周辺海水の電気化学的な現場測定を行いました。この結果に基づいて、熱水と海水を燃料にできる燃料電池(以下、熱水−海水燃料電池(*2)を人工熱水噴出孔に設置して、深海底での実発電に成功しました。 海底か...
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理化学研究所など、特定の遺伝子配列を認識して蛍光を発する「Eprobe」を開発
蛍光プローブ「Eprobe」のリアルタイムPCRへの応用 −個別化医療の進展に合わせ簡便・正確な遺伝子検査、病原体検出法の確立へ− <ポイント> ・配列特異的に蛍光を発するEprobeによるリアルタイムPCRの検出系を開発 ・1つのEprobeで遺伝子増幅の検出と遺伝子の変異検出が可能 ・複数色のEprobeを用いることにより1チューブで異なる遺伝子配列に対応 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と理研ベンチャー[1]のダナフォーム(三谷康正代表取締役社長)は、人工核酸を利用した蛍光プローブ「Eprobe(イープローブ)(R)」とリアルタイムPCR法[2]を組み合わせることで、特定の遺伝子配列のコピー数や発現量、変異の...
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理化学研究所、細胞1個の遺伝子発現を網羅的に定量化する「Quartz−Seq法」を開発
細胞1個の遺伝子発現を網羅的に定量化する「Quartz−Seq法」を開発 −細胞集団に潜む細胞のゆらぎの解明へ− <ポイント> ・高感度で再現性に優れ、かつ簡便な1細胞RNAシーケンス法を開発 ・分化段階や細胞周期の違いを遺伝子発現の違いとして再現性よく検出 ・同一培養条件かつ細胞周期も同じ細胞間で遺伝子発現のゆらぎを発見 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、細胞1個が発現する遺伝子を網羅的に定量化する方法「Quartz−Seq(クオーツセック)法」を開発し、同じ種類の細胞で、かつ同じ細胞周期[1]にある細胞同士でも、細胞ごとに遺伝子発現のパターンに差があることを明らかにしました。これは...
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理化学研究所と東大、オートファジーが糖鎖の代謝に関わることを発見
オートファジーが糖鎖の代謝に関わることを発見 −正常時に働くオートファジーはリソソームの機能維持に重要− <ポイント> ・オートファジーが欠損した細胞ではシアル酸を持つ糖鎖が細胞内に蓄積 ・シアル酸を持つ糖鎖の蓄積の原因は、リソソーム上の膜タンパク質の機能変化 ・オートファジーの機能不全ががん化のメカニズムに密接に関与する可能性 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、細胞内の不要なタンパク質などを分解するオートファジーが特定の糖鎖の効率の良い代謝に関与し、リソソーム[1]と呼ばれる細胞小器官の機能維持に重要な役割を果たしていることを明らかにしました。これは、理研...
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白血病細胞の異常を修復するRNAの発見 <ポイント> ・たんぱく質に翻訳されないRNA(非コードRNA)の新たな作用を発見 ・非コードRNAにより、急性白血病の原因である細胞の分化異常を回復させることに成功 ・細胞の分化異常が発症の引き金となる白血病の新しい治療法として期待 JST課題達成型基礎研究の一環として、東海大学医学部の幸谷愛(コウタニアイ)准教授は、奥山一生研究員とともに、急性白血病細胞の分化異常を修復するRNAを発見し、白血病細胞を正常化させる可能性を示しました。 白血病は、未熟な白血球が異常増殖してしまう「血液のがん」です。発症が急激な急性白血病では、遺伝子の働きを調節している転...
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東大と理化学研究所、脳内の神経信号の伝播速度が時々刻々と変動していることを解明
脳内の神経信号の伝播速度は時々刻々と変動していることを明らかに 2mm角に1万個以上の電極を用いて活動電位の伝播を可視化 1.発表者: 高橋宏知(東京大学先端科学技術研究センター 講師) ウルス・フレイ(理化学研究所生命システム研究センター 国際主幹研究員) 2.発表のポイント: ◆2mm角に1万個以上の計測点を有する微小電極アレイ(注1)を用いて、活動電位(注2)が神経細胞内を複雑な形状の軸索(注3)に沿って伝播する様子の可視化に成功。 ◆活動電位の伝播速度は一定ではなく、部位ごとに大きく異なり、また、時々刻々と変化していることを明らかにした。 ◆軸索は単なるケーブルではな...
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理化学研究所、マウス生殖細胞から特徴的なエピゲノム領域を発見
マウス生殖細胞から特徴的なエピゲノム領域を発見 −従来不可能だった100個程度の細胞からのゲノム修飾解析技術を開発− <ポイント> ・超微量解析技術により生殖細胞に特有な低メチル化DNA領域を発見 ・生殖細胞に特有な遺伝子発現とエピゲノム関連の解析に有用なリソースを特定 ・細胞分化や発がんに関するエピゲノム研究を促進 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、従来では不可能だった100個程度の細胞からのDNAメチル化[1]解析を可能とする技術を開発しました。この技術を用いてマウス胎児などから得られる少数の細胞を解析したところ、生殖細胞特有な遺伝子の発現に関わる低メチル化DNA...
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新日本科学、理化学研究所とiPS 細胞など用いた眼科疾患領域細胞治療関連で共同研究
独立行政法人理化学研究所との共同研究契約の締結に関するお知らせ 株式会社新日本科学(本社:東京都中央区、社長:永田良一、以下「新日本科学」)は、このたび独立行政法人理化学研究所(本所:埼玉県和光市、理事長:野依良治、以下「理化学研究所」)と「iPS 細胞等を利用した眼科疾患領域細胞治療の実現に向けた薬効評価法の確立」に関し、約3 年間(平成28 年3 月末迄)の共同研究契約を締結しましたのでお知らせいたします。 本共同研究は、理化学研究所が独立行政法人科学技術振興機構の再生医療実現拠点ネットワークプログラムに採択されて行う事業の一環であります。 本共同研究は、理化学研究所において、再生医療開...
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東大と理化学研究所、制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功
制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功−炎症性腸疾患やアレルギー症に効果− <発表概要> 東京大学大学院新領域創成科学研究科(武田展雄研究科長)附属オーミクス情報センターの服部正平教授と理化学研究所統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)消化管恒常性研究チームの本田賢也チームリーダーらを中心とする共同研究グループ(#)は、免疫反応を抑制する働きのある制御性T細胞(Treg細胞:ティーレグ細胞)(※1)を誘導するヒトの腸内細菌の同定に世界で初めて成功しました。 今回同定されたヒト腸内細菌は、17種類のクロストリジウム属菌(※2)からなり、健康なヒトの糞便か...
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京大、ペルオキシソーム病の肢根型点状軟骨異形成症RCDP−1の分子機構を解明
ペルオキシソーム病RCDP−1の分子機構の解明 加藤博章 薬学研究科教授(理化学研究所客員研究員兼務)、中津亨 同准教授、潘東青 同研究員(当時は同研究科大学院生)らの研究グループは、文部科学省の「ターゲットタンパク研究プログラム」の支援のもと、重篤なペルオキシソーム病である肢根型点状軟骨異形成症RCDP−1の分子機構を解明しました。ペルオキシソームはエネルギー産生のための長鎖脂肪酸の分解など、重要な働きを持つ細胞小器官であり、その形成異常は重篤なペルオキシソーム病を引き起します。RCDP−1型はペルオキシソームの構成蛋白質を認識するPex7という輸送蛋白質の機能異常が原因です。本研究ではX線...
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エクサと日本IBM、理化学研究所のゲノム解析施設に新システムを導入
理研、創薬・医療の発展に向け、ゲノム解析施設を支えるシステムを刷新 次世代シーケンサーから生成される膨大なデータの高速解析処理を実現 株式会社エクサ(社長:塚本 明人、本社:川崎市幸区、以下エクサ)と日本アイ・ビー・エム株式会社(社長:マーティン・イェッター、本社:東京都中央区、NYSE:IBM、以下日本IBM)は、膨大なゲノムデータの受託解析サービス「GeNAS」を運営する独立行政法人理化学研究所(理事長:野依 良治、本所:埼玉県和光市、以下理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター(センター長:渡辺 恭良、以下CLST)に新システムを導入しました。当システムは、本年4月より稼働開始しました。 ...
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腎臓癌における遺伝子異常の全体図を解明 −腎臓癌に関する最大規模のゲノム解析を実施− <概要> 淡明細胞型腎細胞癌は腎臓に発生する癌のうちおよそ80%を占める代表的な腎臓癌です。現在のところ、手術による切除以外には完全な治癒を期待できる治療法がありません。癌が進行し転移を生じた場合には免疫療法や分子標的薬による治療が行われますが、その効果は限定的であり、より有効かつ身体への負担が少ない、新たな治療法の開発が求められています。そのためには、遺伝子変異をはじめとして、癌細胞で後天的に生じているゲノム(注1)異常・分子病態を詳細に理解する必要があります 京都大学大学院医学研究科 ...
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理化学研究所、植物バイオマスの高次構造の違いが微生物の共代謝反応に与える影響を解明
“土に還る”バイオマスの分解・代謝評価法を構築 −環境・バイオマス試料の多角的な分析ツールによる統合的な解析に成功− <ポイント> ・植物バイオマスの高次構造の違いが微生物の共代謝反応に与える影響を解明 ・固体・溶液NMRなどによる環境・バイオマスの多角的な分析プラットフォームを整備 ・微生物群集が介する環境や動植物の“ポジティブな”利用研究へ展開可 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、環境・バイオマス試料の多角的な分析ツールを駆使して「土壌微生物生態系によるバイオマス分解・代謝評価法」を構築し、リグノセルロース[1]の複雑な立体構造(高次構造)の違いが、土壌微生物群の...
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磁気モノポールの量子ダイナミクスの発見 1.発表者: 木村健太(日本学術振興会特別研究員 現・大阪大学大学院基礎工学研究科 助教) 中辻 知(東京大学物性研究所 准教授) Jiajia Wen(Johns Hopkins University,Ph.D.Student) Collin Broholm(Johns Hopkins University,Professor) Matthew Stone(Oak Ridge National Laboratory,Instrument Scientist) 西堀英治(名古屋大学 大学院工学研究科 マテリアル理工学専攻 准教授 現・理化学研究所RSC−リガク連携センター連携センター長) 澤 博(名古屋大学 大学院工学研究科 マテリアル理工学専攻 教授) 2.発表ポイント: ◆スピンアイスと呼ばれる磁性体において、磁気...
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理化学研究所、ウナギが光る仕組みを解明しビリルビンの臨床検査蛍光試薬を開発
ニホンウナギから人類初のビリルビンセンサー −ウナギが光る仕組みを解明、その特性を利用して臨床検査蛍光試薬を開発− <ポイント> ・ニホンウナギの緑色蛍光タンパク質UnaGはビリルビンと結合して光る ・ビリルビンを高感度、迅速、正確に定量する試薬を開発、新生児核黄疸の予防に効果的 ・ビリルビンの抗酸化作用に注目、ヒトの健康および疾病を診断する試薬 として期待 動画: http://youtu.be/y_P1vzZwGXo <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ニホンウナギの筋肉に存在する緑色蛍光タンパク質が、バイオマーカーとして有名なビリルビンと結合して蛍光を発する仕組みを発見しました。この成果を応用...
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凸版印刷など、大腸がんの最適抗がん剤選択に向けKRAS遺伝子変異解析システムを開発
大腸がんの最適抗がん剤選択に向け、KRAS 遺伝子変異解析システムを開発 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 眞吾、以下 凸版印刷)と株式会社理研ジェネシス(本社:神奈川県横浜市鶴見区、代表取締役社長:塚原祐輔、以下 理研ジェネシス)は、新たにKRAS 遺伝子の体細胞変異(*1)を迅速、簡便に検出できる遺伝子解析システムを開発しました。 理研ジェネシスは、このKRAS 遺伝子変異解析システムを研究用途向けに2013年度中に販売を開始していきます。また欧州における体外診断薬販売に向けて98/79/EC 指令をクリアーし(CEマーク(*2)を貼付)、欧州でも販売する予定で...
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炎症や自己免疫疾患に関わる遺伝子の機能を解明 −転写因子Bach2がアレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞への分化を制御− <ポイント> ・Bach2は、クローン病、セリアック病、I型糖尿病などに関連する転写因子 ・Bach2はT細胞の“活性化されやすさ”を決め、炎症性T細胞への分化を抑制 ・炎症・自己免疫疾患の予防・診断・治療法などへの手掛かりに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、炎症や自己免疫疾患に関連する遺伝子「Bach2」が、アレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞[1]の分化を制御する重要な遺伝子であることを明らかにしました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫セン...
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岡山大など、有尾両生類の四肢再生を制御する3種類のたんぱく質を発見
有尾両生類の四肢再生を制御する3種類のたんぱく質を発見 <ポイント> ○有尾両生類の四肢再生を「3種類のたんぱく質」によって人為的に誘導した ○四肢再生の開始メカニズムの一端を解明した JST 課題達成型基礎研究の一環として、岡山大学 異分野融合先端研究コアの佐藤 伸 准教授らは、有尾両生類で四肢を再生させることのできる3因子を世界で初めて発見しました。 メキシコサラマンダ―(通称:ウーパールーパー)などの有尾両生類が、四肢を再生できることは古くから知られています。佐藤准教授らは、これまで単なる皮膚損傷だけではヒトと類似して皮膚の修復反応しか起こらないが、そこに外科的な操作...
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東大、生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボットを開発
生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボット 1.発表者: 相田 卓三(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 教授、理化学研究所 創発物性科学研究センター 副センター長) Biswas Shuvendu(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 博士課程学生) 金原 数(東北大学 多元物質科学研究所 教授) 田口 英樹(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 教授) 丹羽 達也(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 助教) 石井 則行(独立行政法人産業技術総合研究所 光技術研究部門 主任研究員) 片岡 一則(東京大学大学院 ...
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理化学研究所、環状mRNAを用いたエンドレスなタンパク質合成に成功
環状mRNAを用いてエンドレスなタンパク質合成に成功 −ローリングサークルタンパク質合成手法を開発− <ポイント> ・終止コドンの無い環状mRNAを考案、リボゾームが永久的にタンパク質合成 ・タンパク質合成効率は、直鎖状mRNAに比べて200倍アップ ・新しい長鎖タンパク質合成法として期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、大腸菌が通常持っているタンパク質合成過程において、タンパク質合成終了の目印となる終止コドン[1]を除いた環状のメッセンジャーRNA(mRNA)[2]を鋳型に用いてエンドレスにタンパク質合成反応を起こすことに成功しました。通常の直鎖状RNAを鋳型とするタンパク質合成反応に比べ...
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京大、植物病原性カビの拡大・蔓延をブロックする抵抗性に必要な因子を発見
病原性カビの侵入を許してしまった植物の奥の手とは? 高野義孝 農学研究科准教授、晝間敬(ひるまけい)日本学術振興会特別研究員(現マックスプランク研究所)らの研究グループは、植物病原性カビの侵入を許した後、植物がその後のカビの拡大・蔓延をブロックする抵抗性に必要な因子の発見に成功しました。 この研究成果は2013年5月20日の週(米国東部時間)に米国科学誌「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」のオンライン版に掲載されることになりました。 <研究の背景> 病害による世界の農業生産被害は10〜20%にまで達しており、これは8億人の食糧に値します。...
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理化学研究所、骨・関節・皮膚を広範に犯す難病の原因遺伝子を発見
骨・関節、皮膚を広範に犯す難病の原因遺伝子を発見 −新たな疾患概念「GAG結合領域病」を提起し、その病態解明に向けた第一歩− <ポイント> ・骨格異常を起こす難病の原因遺伝子「B3GALT6」を次世代シーケンサーで発見 ・B3GALT6の変異は骨、軟骨、靱帯、皮膚などさまざまな組織の異常を引き起こす ・診断困難だった重度の骨格異常を起こす難病に対し、遺伝子診断が可能に <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、骨や関節、軟骨、靱帯、皮膚など広い範囲の組織で異常を引き起こす一連の遺伝性難治疾患の原因が、グリコサミノグリカン(GAG)という糖鎖の合成に重要な「B3GALT6遺伝子」であることを発...
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ゴカイが持つ無限の再生能力の仕組みを解明 ―体節からの増殖シグナルが新たな体節形成を誘導、強力な再生能力を裏付け― <ポイント> ・釣り餌で用いられるゴカイは切断された胴部の後端から新たな体節を再生 ・胴部と尾部の境界で増殖する細胞が1列ごとに付加、5列で体節の原型が完成 ・両生類胚の発生過程で発見された相同形質誘導をゴカイの再生場面でも発見 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、環形動物[1]ゴカイの体節[2]形成を詳細に観察し、新たな体節は隣の体節からのタンパク質が増殖のシグナルとなって作られることを発見しました。成体になった後でも既存の体節を鋳型にして新たな体節...
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理化学研究所、睡眠状態を全自動で判定できる「FASTER法」を開発
睡眠状態を全自動で判定できる「FASTER法」を開発 −動物を用いた睡眠研究がより大規模で定量的に− <ポイント> ・睡眠判定に人間が介入しないことで客観性が高まる睡眠判定が可能に ・マウスの睡眠状態を90%以上の正解率で判定 ・従来法では1〜2時間要していた判定時間が10分に短縮 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、脳波[1]と筋電図[2]を用いて睡眠覚醒状態を全自動で判定できる「FASTER(ファスター)法」を開発し、マウスを用いてその性能を実証しました。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センター長)システムバイオロジー研究プロジェクトの上田泰己プロジェクトリ...
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理化学研究所、超薄板ガラスのバルブを作製し全てガラスでできたマイクロ流体チップを実現
超薄板ガラスのバルブを作製、全てガラス製のマイクロ流体チップ実現 −小型・高速反応でどんな溶媒・溶質中でも安定して動作− <ポイント> ・ガラスだけで作製したバルブで流体をオン/オフ ・曲げても割れにくく、溶媒とも反応しない超薄板ガラスを採用 ・物理的・化学的に安定で、さまざまな化学・生化学のプロセス集積化が可能 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、ガラス基板に刻まれたマイクロ流路内に、柔軟性のある超薄板ガラス製バルブ(弁)を組み込むことに成功し、全てガラスでできたマイクロ流体チップを実現しました。これは、理研生命システム研究センター(柳田敏雄センター長)集積バイオ...
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理化学研究所、1つの受容体がさまざまな刺激に応答できる仕組みの一端を解明
1つの受容体がさまざまな刺激に応答できる仕組みの一端を解明 ―感覚受容の重要な役者TRPチャネルの理解を進める一歩に― <ポイント> ・今まで知られていなかったTRPチャネルの機能制御領域の立体構造を解明 ・機能制御領域のタンパク質が束になったり離れたりして複数の刺激に柔軟に応答 ・重要な創薬の対象であるTRPチャネルの分子機能理解に貢献 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、生体膜に存在する受容体の1つ「TRPチャネル[1]」が、たった1種類でさまざまな刺激に柔軟に応答できる仕組みの一端を解明しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)分子シグナリング研究...
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理化学研究所、白血病再発の主原因「白血病幹細胞」を標的とした低分子化合物を同定
白血病再発の主原因「白血病幹細胞」を標的とした低分子化合物を同定 −急性骨髄性白血病に対する生体内での効果をマウスで確認− <ポイント> ・白血病幹細胞が発現する分子を狙った低分子化合物の効果を白血病ヒト化マウスで確認 ・従来の抗がん剤が効きにくいFlt3遺伝子異常を持った悪性度の高い症例に有効 ・低分子化合物の単剤投与により患者由来の白血病幹細胞と白血病細胞をほぼ死滅 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=wJn3vSppPUI <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、ヒトの白血病状態を再現した白血病ヒト化マウス[1]を用いて、従来の抗がん剤が効きにくい白血病幹細胞を含め、ヒト白血...
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理化学研究所とJST、動物の体作りに重要なレチノイン酸濃度の可視化に成功
動物の体作りに重要なレチノイン酸の可視化に成功 −脊椎動物の胚でレチノイン酸が直線的な濃度勾配を形成− <ポイント> ・レチノイン酸濃度をモニターする蛍光指示薬「GEPRA」を開発 ・魚の胚の真ん中から頭と尾に向かうほどレチノイン酸の濃度が直線的に減少 ・皮膚病やがんの治療で投与されるレチノイン酸の分布を観測する技術へ発展 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、ゼブラフィッシュの胚を用いて、ビタミンA誘導体であるレチノイン酸を可視化する技術を開発し、その濃度勾配が動物の体を形作るのに重要な役割を担うことを明らかにしました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター...
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理化学研究所と東大、21番目のアミノ酸「セレノシステイン」の合成メカニズムを解明
21番目のアミノ酸「セレノシステイン(Sec)」の合成メカニズムを解明 −星形の超巨大複合体がSec合成を一度に成し遂げる− <ポイント> ・Secの合成に必要な酵素「SelA」の立体構造を決定 ・星形の巨大タンパク質「SelA」の4つのサブユニットが異なる作業を担いSecを合成 ・セレン(Se)の自在な導入によるスーパー酵素の創生などへ期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、バクテリアにおける「21番目のアミノ酸[1]」と呼ばれるセレノシステイン(Sec)の合成メカニズムを解明しました。これは、理研生命分子システム基盤研究領域の横山茂之領域長(横山茂之領域長、現:横山構造生...
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理化学研究所など、ブラックホールに落ち込む最後の1/100秒を解明
ブラックホールに落ち込む最後の1/100秒の解明へ −ガスが最後に放つ高エネルギーX線を初めて捉えた!− <ポイント> ・「すざく」衛星に搭載した硬X線検出器で10億度超の高温ガスを測定 ・高温ガスがブラックホールに消える瞬間、急激に加熱されることを発見 ・ブラックホール存在の直接証明に一歩前進。次期衛星で更なる飛躍へ <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)、京都大学、日本大学、東京大学は、代表的なブラックホール天体である「はくちょう座X−1」[1]をX線観測衛星「すざく」[2]で観測し、ブラックホールに高温ガス[3]が落ち込む最後の100分の1秒[4]に、10億度以上にまで急...
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理化学研究所、酵素「Man2C1」に酵素活性と無関係に細胞死を抑制する機能を発見
糖鎖を分解する酵素「Man2C1」に新たな機能を発見 − Man2C1は酵素活性の他に細胞死抑制機能を持つ − ◇ポイント ・Man2C1が細胞死を抑制する分子メカニズムの詳細が明らかに ・酵素活性と細胞死抑制はそれぞれ独立して機能する ・がんの増殖・転移を抑える新たな抗がん剤開発に寄与すると期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、糖鎖を分解する酵素「Man2C1」が、酵素活性と無関係に細胞死を抑制する機能を持つことを発見しました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)糖鎖代謝学研究チームの鈴木匡チームリーダー、王麗(ワン リー)特別研究員らの研究チームによる成果です。 生体内の細胞分化やホ...
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コヒーレントX線の斬新な利用法を開発 〜転位ひずみ場を可視化して、X線渦ビームを発生させる〜 <本研究成果のポイント> ●コヒーレントX線のブラッグ回折現象を利用して厚い試料のナノスケールひずみ分布を可視化 ●ひずみ場の位相特異点を利用した新しい微小X線渦ビーム形成法を提案 大阪大学大学院工学研究科の高橋幸生准教授、理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センターの石川哲也主任研究員らの研究グループは、物質中の転位ひずみ場を可視化して、X線渦ビームを発生させるというコヒーレントX線の斬新な利用方法を開発しました。 転位とは結晶中に含まれる線状の結晶欠陥のことであり、転位の周りで局...
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国内ハイパフォーマンスコンピューティング市場予測を発表 ・2012年の国内HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)サーバー市場規模は400億円、「京」の反動で前年から大幅な減少と予測 ・総ストレージ容量は、2011年の134ペタバイトが2016年には531ペタバイトに ・HPCで開発された技術を開放し、市場のすそ野を広げる努力が必要 IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人)は、国内ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)市場における2012年上半期の分析と2012年〜2016年の予測を発表しました。これによると、...
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理化学研究所、植物のリン欠乏ストレスを緩和する新しい糖脂質を発見
植物のリン欠乏ストレスを緩和する新しい糖脂質を発見 −リンが欠乏しても収量が減少しない強い作物の生育に道− ◇ポイント◇ ・脂質メタボローム解析により、リン欠乏を補う植物糖脂質「グルクロン酸脂質」を発見 ・グルクロン酸脂質の生合成に必須な遺伝子「SQD2遺伝子」を発見 ・イネにもグルクロン酸脂質を発見、多様な植物でのリン欠乏ストレス緩和機能を示唆 理化学研究所(野依良治理事長)は、リンが不足した環境でも植物の生育を維持する糖脂質「グルクロン酸脂質(※1)」を発見し、その生合成に必須な「SQD2遺伝子」を同定しました。これは、理研植物科学研究センター(篠崎一雄センター長)メタボローム機...
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JAXA、全天X線監視装置(MAXI)が極超新星(ハイパーノバ)の痕跡を発見
全天X線監視装置(MAXI)が”極”超新星(ハイパーノバ)の痕跡を発見 〜天の川銀河での発見は世界初〜 国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに搭載した全天X線監視装置(MAXI:Monitor of All−sky X−ray Image)の観測により、はくちょう座方向に”極”超新星爆発の痕跡を見つけました。この爆発は、通常の超新星爆発の100倍も大きなもので、その規模から”極”超新星だと推定されました。我々の住む天の川銀河では、極超新星もその痕跡もこれまで見つかっておらず、今回が天の川銀河内での世界初の発見となります。 なお、銀河系外では極超新星は8つ程度、極超新星の痕跡は2つ程、見...
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基礎生物学研究所、マウス発生の左右非対称決定に関わることが示唆されるカルシウムシグナルを発見
マウス初期胚におけるダイナミックかつ左右非対称なカルシウムシグナルを発見 〜左右非対称決定のメカニズム解明への手がかりに〜 基礎生物学研究所の野中茂紀准教授と高尾大輔研究員らは、北海道大学電子科学研究所、理化学研究所、大阪大学大学院との共同研究により、マウス発生の左右非対称決定に関わることが示唆されるカルシウムシグナルを発見しました。 マウス発生において左右が最初に決まるのは、胚表面のノードと呼ばれる部位です。かつ、この部位における細胞内カルシウムが重要であることが分かっています。しかし、肝心のノード細胞のカルシウム動態は分かっていませんでした。 本研究では、ノードを構成...
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理化学研究所、X線自由電子レーザーのパルス幅を1京分の1秒以下に圧縮する手法を考案
XFELのパルス幅を1京分の1秒以下に圧縮する手法を考案 −原子内の電子運動をリアルタイムかつ高精度に計測する技術開発を目指して− ◇ポイント◇ ・既存技術を組み合わせた手法でパルス幅を約300倍圧縮可能 ・パルス幅53アト秒、ピークパワー6.6テラワットのXFELを発振可能 ・パルス幅0.3アト秒というX線レーザーの理論限界へ第一歩 理化学研究所(野依良治理事長)は、X線自由電子レーザー(※1)(XFEL)施設が発振するX線レーザーのパルス幅を圧縮する新たな手法を考案しました。この手法を理研のXFEL施設「SACLA(※2)」に適用してシミュレーションした結果、波長1.24オングストローム(Å:1Åは...
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大日本印刷など、複製困難な人工DNAを含有した偽造防止向け印刷用インキを開発
複製困難な人工DNAを含有した偽造防止向け印刷用インキを開発 セキュリティー製品に対する高度な真贋判定を実現 独立行政法人理化学研究所のベンチャー企業であるタグシクス・バイオ株式会社(本社:神奈川 社長:平尾一郎 資本金:1.6億円)と大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、模倣が極めて困難な人工DNA(デオキシリボ核酸)を含有した偽造防止効果の高い印刷用インキを開発しました。この人工DNA含有インキは、第三者による模倣がほぼ不可能であり、高度な真贋判定を実現するため、紙幣や金券など、強固なセキュリティーが求められる高付加価値印刷物の偽造防...
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理化学研究所、沖縄科学技術大学院大学とヒューマン・ブレイン・プロジェクトに参加
日本の研究機関がヒューマン・ブレイン・プロジェクトに参画 この度、沖縄科学技術大学院大学(ジョナサン・ドーファン学長、以下OIST)と独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長、以下理研)が、欧州委員会により選定された未来および発展期にある技術(FET)プログラムの2大プロジェクトのひとつであるヒューマン・ブレイン・プロジェクト(HBP)に参加することが決定いたしました。本プロジェクトには、国際分野で活躍する科学者らが集結し、「人間の脳の働きを解明」するといった現代の科学において最も重要な課題に取り組みます。 欧州及び各国の80を超える研究機関が共同で進めるヒューマン・ブレイン・プロジ...
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理化学研究所と九州工業大、モデル植物から未知のゲノム領域にペプチド大陸を発見
未知のゲノム領域にペプチド大陸が存在 −短い遺伝子の中に形態形成に関わるものが高確率で存在することを示唆− ◇ポイント ・短い遺伝子領域の同定に特化した手法を開発し7,901個の新規遺伝子を推定 ・シロイヌナズナからペプチドをコードする短い遺伝子を7,000個以上発見 ・植物の環境耐性強化や生産性向上につながり、農業分野での貢献が期待 理化学研究所(野依良治理事長)と九州工業大学(松永守央学長)は、モデル植物であるシロイヌナズナの未知のゲノム領域から、サイズが小さく様々なアミノ酸が決まった順番で繋がるタンパク質のペプチドをコードする短い遺伝子を、7,000個以上発...
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千葉大や京大など、V型ATPaseの回転分子モーター部分の詳細構造を解明
骨粗鬆症やがん転移に関与する分子モーターの回転の仕組みを解明 ― 明らかになった構造と動作原理に基づいた治療薬の開発が可能に ― 千葉大学大学院理学研究科の村田武士特任准教授(JSTさきがけ研究者、理化学研究所客員研究員)らは、たんぱく質ナノモーター(注1)であるV型ATPaseの回転分子モーター部分の詳細構造を世界で初めて解明しました。これにより、ATPのエネルギーが回転運動に変換される仕組みの大枠が原子レベルで明らかになりました。骨粗鬆症やがんなどの疾病に関与するV型ATPaseを阻害する方法の予測が可能となり、立体構造に基づいた治療薬の創製に繋がるものと期待されます。 本研究は文部科学省ターゲ...
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理化学研究所、抗がん剤による細胞の形の変化から薬剤の作用を予測する手法を開発
がん細胞の「かたち」で簡単に抗がん剤の作用を予測 −抗がん剤創薬に向けた新しいアプローチ− ◇ポイント◇ ・細胞形態の変化パターンをデータベース化した「モルフォベース」を構築 ・さまざまな薬剤の作用をモルフォベースで分類、形態変化と薬理作用を関連付け ・モルフォベースを活用し新規有用物質の標的分子や既知薬剤の副作用を予測 抗がん剤の作用予測手法開発とテルペンドールE生合成メカニズム解明 http://www.youtube.com/watch?v=yyGXCi5WSfc&feature=player_embedded 理化学研究所(野依良治理事長)は、さまざまな抗がん剤をがん細胞に添加することで起きる細胞形態の変化パターンをデータベース化した「モルフォ...
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ヌタウナギの発生から脊椎動物の進化の一端が明らかに −ヌタウナギの下垂体、口、鼻の起源を解明− ◇ポイント◇ ・深海にすむ原始的な脊椎動物ヌタウナギの発生過程を初めて詳細に観察 ・ヌタウナギの下垂体が外胚葉起源であることを確認、従来の定説を覆す ・円口類独自の発生パターンを発見、全脊椎動物の起源となることを示唆 理化学研究所(野依良治理事長)は、深海にすむ原始的な脊椎動物ヌタウナギ(※1)の頭部の発生過程を詳細に観察し、各種ホルモンを分泌する下垂体が外胚葉(※2)起源であることを確認しました。また、円口類に独自の発生過程があることも発見しました。これは、理研発生・再生科学...
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東北大、Larp7が機能しなくなると生殖細胞の増殖が停止することを発見
生殖細胞の増殖を保証する転写制御機構 胎仔(たいじ)に存在する未分化な生殖細胞は活発に増殖しますが、私たちは転写制御因子であるLarp7が機能しなくなると、細胞周期の進行を阻害する遺伝子の発現が誘導され、その増殖が停止することを発見しました。この結果は、この遺伝子の異常が生殖細胞の形成不全に原因のある不妊症や、始原生殖細胞の増殖異常により引き起こされる一部の小児腫瘍の原因となっている可能性を示唆しています。本研究結果は、11月15日付でGenes&Development誌電子版に掲載されます。 【研究成果の概要】 胎仔に存在する始原生殖細胞は、精子や卵子の元となる未分化な...
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理化学研究所とNEC、量子ビットを高精度に読出すための手法を実証し動作を実証
量子ビットを高精度に読出すための新回路を作製し、その動作を実証 −量子ビット読出し手法の有力候補である「分散読出し」で新手法− ◇ポイント◇ ・高エネルギー準位を用いた検出信号の増大理論を初めて実証 ・読み出し信号を5倍以上に高め、精度90%での量子ビット読出しを達成 ・計算エラー訂正に必要とされる1回の試行での高精度読出しに応用可能 理化学研究所(野依良治理事長)と日本電気株式会社(NEC、遠藤信博社長)は、量子ビット(※1)のエネルギー緩和率(※2)を増大することなく量子ビットの読出し信号を増大させる手法を実証し、量子ビットの読出し精度90%を達成しました。これは理研...
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カネカなど、慢性疲労症候群に還元型コエンザイムQ10の改善効果など研究成果を発表
慢性疲労症候群に対する還元型コエンザイムQ10の改善効果について−大阪市立大学との共同研究で効果を確認− 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、公立大学法人大阪市立大学医学研究科(大阪市、理事長・学長:西澤良記)の渡辺恭良特任教授(理化学研究所分子イメージング科学研究センター センター長兼務)を中心とする疲労研究チームと共同で、還元型コエンザイムQ10*1(以下、還元型COQ10)に、原因不明の疲労や倦怠感等の症状が長期に続く慢性疲労症候群患者に対して症状の改善効果があることを確認しました。この研究成果については本年11月8日から11日にスペインのセビリアにて開催される...
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作動中のリチウムイオン電池ナノ界面を世界で初めて観察 〜蓄電池の劣化原因解明へ〜 高松大郊 産官学連携本部特定研究員、小山幸典 同特定准教授、折笠有基 人間・環境学研究科助教、荒井創 産官学連携本部特定教授らの研究グループは、本学と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が共同で推進している革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(RISINGプロジェクト:プロジェクトリーダー 小久見善八 産官学連携本部特任教授)の一環で、リチウムイオン電池に用いられる電極最表面における挙動の、電池作動条件下でのその場観察に世界で初めて成功し、蓄電池劣化の初期過程を明らかにしました。 本...
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理化学研究所など、睡眠・覚醒のサーカディアンリズム形成機構を神経活動レベルで解明
睡眠・覚醒機能と24時間リズムをセロトニンが束ねる −睡眠・覚醒のサーカディアンリズム形成機構を神経活動レベルで解明− ◇ポイント◇ ・セロトニンが不足すると、脳の生物時計が正常でも睡眠・覚醒のリズムが乱れる ・前脳基底部・視索前野でセロトニン系が機能しないと、睡眠リズムが崩れる ・セロトニンが関わる不眠、睡眠リズム障害、うつ病などの体系的な理解へ貢献 理化学研究所(野依良治理事長)は、サーカディアンリズム(※1)と呼ばれる24時間周期のリズムと、睡眠・覚醒(※2)に伴う神経活動(睡眠・覚醒機能)が、神経伝達物質セロトニン(※3)の働きによって脳の深部で統合され、24時間...
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京大、DNA/RNAを分離・濃縮する熱泳動の分子構造依存性を解明
DNA/RNAを分離・濃縮する熱泳動の分子構造依存性を解明 −温度勾配で分子を操作、構造変化を検出する新技術へ− 前多裕介 白眉センター特定助教らの研究グループは、高分子溶液中に温度勾配を形成することで起こる熱泳動現象がDNAやRNAの折り畳み構造に応じて分離するメカニズムを明らかにしました。DNAやタンパク質、コロイド粒子などの物質が温度勾配のもとで低温側に一方向に泳動される熱泳動現象が知られています。近年、熱泳動の物理的機構の研究が世界中で活発に行われるとともに、熱泳動を利用した新しい分析技術の開発が進められています。 本研究では、高分子溶液中における熱泳動が添加高分...
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名大など、植物の時間情報を司る遺伝子発現のネットワーク構造を発見
植物の時間情報を司る遺伝子発現のネットワーク構造を発見 名古屋大学高等研究院・科学技術振興機構(JST さきがけ)の中道範人特任助教、同大学大学院生命農学研究科の神岡真理院生、山篠貴史助教、水野猛教授、同大学大学院生命理学研究科・JST ERATOの鈴木孝征講師と東山哲也教授、理化学研究所植物科学研究センターの木羽隆敏研究員と榊原均グループディレクターの研究グループは、植物の一日の時間情報を司る遺伝子発現のネットワーク構造を発見しました。これにより植物の時間環境への適応などの理解が進むと期待されます。この成果は、米国科学アカデミー紀要(PNAS誌)のオンライン版10月1日...
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富士通、ものづくりの全領域をトータルに支援する製造業向けサービスを提供
「ものづくり革新隊」サービスの提供開始 ものづくりの全領域をICTでつなぎお客様のものづくり革新を支援 当社は、このほど本年5月に発表した「ものづくり革新隊」のコンセプトに基づき、製造業のお客様に現場を熟知したベテラン人材による「ものづくりエキスパートサービス」、現場で使い込んだ生産設備やICT作業支援ツールなどの「ものづくりツール」、高度な専門業務の受託や工場共通運用業務のBPOなどの「ものづくり受託サービス」などのメニューを取り揃え、本日よりサービスの提供を開始します。 本サービスを活用することにより、製造業のお客様は、先端ICTを駆使することで試作検証期間を短縮し、...
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理化学研究所とRIST、スーパーコンピュータ「京」の共用を開始
スーパーコンピュータ「京」9月28日から共用開始 理化学研究所(野依良治理事長)と高度情報科学技術研究機構(RIST:関昌弘理事長)は、2006年度から国家基幹技術として整備を進めてきたスーパーコンピュータ「京(けい)」(※1)を広く学術・産業分野向けに提供するため、9月28日から共用を開始します。 今後 理研とRISTは、さまざまな計算科学分野のユーザと協力しながら、「京」の持つシミュレーション精度や計算速度の飛躍的な高さを活かした世界最高水準の成果が創出されるよう取り組んでまいります。 1.経緯 「京」は、文部科学省が推進する革新的ハイパフォーマンス・コンピューティ...
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理化学研究所、初期感染を防御するIgM抗体の受容体「FcμR」の機能を解明
初期感染を防御するIgM抗体の受容体「FcμR」の機能をマウスで解明 −FcμRは生体防御と自己免疫疾患回避の両方に重要− ◇ポイント◇ ・FcμRは侵入した病原体に対する最初の抗体産生を誘導する ・FcμRは自己の抗原に対する抗体産生を抑制する ・免疫不全や自己免疫疾患への治療応用に期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、ウイルスや細菌などの異物に対する自然免疫(※1)や初期の感染防御に必須な、免疫グロブリンM(IgM抗体(※2)の受容体「FcμR(エフシーミューレセプター)」の機能を明らかにしました。これは、理研免疫・アレルギー科学総合研究センター(谷口克センター長)免...
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理化学研究所と慶大、ヒトの血液から簡単に「体内時刻」を調べる手法を確立
ヒトの血液から簡単に「体内時刻」を調べる手法を確立 −採取した血液から体内時刻のズレを検出可能に− ◇ポイント◇ ・ヒトの血液中で、24時間周期で増減する代謝産物を複数同定 ・「分子時刻表」を作り、被験者の血液の代謝産物と照合して体内時刻を推定 ・体内時計が関わる障害の診断や、治療法の評価への応用が期待 理化学研究所(野依良治理事長)と慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、冨田勝所長)は、ヒトの生体内で24時間周期を刻む体内時計(※1)が示す「体内時刻」を、採取した血液から簡単に測定する方法を開発しました。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センタ...
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スピンを利用したテラヘルツ光の制御に成功 ―新たな電気磁気光デバイスの原理を実証― 1.発表者:十倉好紀(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 教授) 貴田徳明(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 准教授) Sandor Bordacs(東京大学大学院工学系研究科附属 量子相エレクトロニクス研究センター 特任研究員) 2.発表のポイント: (1)光によって特殊な磁石中のスピンを操作することに成功 (2)スピンを利用することで、テラヘルツ光の振動方向(偏光)と強度の制御を実現 (3)テラヘルツ帯の電...
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東北大、糖尿病網膜症の網膜神経節細胞死を薬剤で抑制することに成功
糖尿病網膜症における網膜神経節細胞死を 薬剤で抑制することに成功 東北大学大学院医学系研究科(眼科学分野、附属創生応用医学研究センター酸素医学コアセンター)の中澤徹教授らの研究グループは、糖尿病網膜症の初期に生じる網膜神経節細胞死に酸化ストレスとカルパイン分子の活性化が関わることを、マウスモデルを用いて解明し、網膜神経節細胞死の進行を薬剤で遅延させることに成功しました。これらの成果は国際学術誌Neurobiology of Diseaseに間もなく掲載されます。 【研究内容】 東北大学大学院医学系研究科(眼科学分野、附属創生応用医学研究センター酸素医学コアセンター)の中澤...
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理化学研究所と東大など、電子スピンの渦「スキルミオン」を微小電流で駆動することに成功
電子スピンの渦「スキルミオン」を微小電流で駆動 ―従来の10万分の1の低電流密度での磁気情報操作技術の実現に大きく前進― ◇ポイント◇ ・らせん磁性体FeGeで、室温付近でも安定な「スキルミオン結晶」をマイクロ素子中に生成 ・直径70nmのスキルミオンを、わずか5A/cm2の低電流密度で駆動 ・スキルミオンを情報担体として利用する次世代磁気メモリ素子の実現に道筋 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)、物質・材料研究機構(潮田 資勝理事長)は、らせん磁性体(※1)であるFeGeを用いたマイクロ素子中に、電子スピンが渦巻状に並ぶスキルミオン結晶(※2)を生...
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理化学研究所と筑波大など、カーボンナノチューブの高分散化と配向制御を実現
カーボンナノチューブの高分散化と配向制御を実現 −ソフトエレクトロニクスに向けたカーボンナノチューブ(CNT)/イオン液晶複合材料− ◇ポイント◇ ・イオン液晶を用いて、従来の液晶の1,000倍のCNTを高分散化 ・イオン液晶とCNTそれぞれの配向を制御することで電気伝導特性を制御可能 ・伸縮性導電材料やアクチュエーターなどソフトマテリアルの実現に一歩前進 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)、筑波大学(山田信博学長)、東京工業大学(伊賀健一学長)は、カーボンナノチューブ(※1)(CNT)を従来の1,000倍も高分散化させて、配向性や電気伝導性の制御を...
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産総研など、0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定
0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定 −国際的な計測基準での測定で標準供給と校正が可能に− <ポイント> ・エネルギー密度が極めて高い世界最短波長のX線自由電子レーザー用に極低温放射計を新規開発して測定 ・校正されたオンラインビームモニターで、実験中の光強度をリアルタイムで提供 ・ライフサイエンスやナノテクノロジー分野での研究の基盤技術としての活用を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】量子放射科 加藤 昌弘 研究員、田中 隆弘 研究員、齋藤 則生 研...
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理化学研究所、ヒトの脳が他人の価値観を学ぶ脳機能を科学的に解明
君は君、我は我なり、他人の価値観を学ぶ脳機能の解明 − 人はどうして、多様な価値観を持つ他人に対応できるのか? − ◇ポイント◇ ・fMRI実験により、他人の価値観を理解する脳の仕組みを世界で初めて解明 ・対人関係障害疾患の解明や社会性を備えたロボットの開発などへの貢献が期待 理化学研究所脳科学総合研究センターの中原裕之チームリーダー、鈴木真介客員研究員らは、fMRI実験(※1)で計測された脳活動を意思決定の脳計算モデル(※2)で解析することで、ヒトの脳が、「他人のココロのシミュレーション(※3)による学習」と「他人の行動観察による学習」を統合して、他人の価値観を学ぶこと...
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理化学研究所、抗体を作るB細胞の分化の始まりを分子レベルで解明
抗体を作るB細胞の分化の始まりを分子レベルで解明 −Runx1(ランクス1)転写因子がEbf1遺伝子を活性化してB細胞の分化を促進− ◇ポイント◇ ・マウスのB細胞前駆細胞でRunx1遺伝子を欠損すると脾臓のB細胞が消滅 ・Runx1転写因子はB細胞初期分化に必須なEbf1遺伝子の発現を促す ・Runx1転写因子はEbf1遺伝子のエピジェネティック修飾に関与 理化学研究所(野依良治理事長)は、免疫反応に不可欠なB細胞(※1)が血液幹細胞から分化するとき、Runx1 (ランクス1)という転写因子(※2)が必須であることを発見し、「B細胞分化プログラム」の発動メカニズムを分子...
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理化学研究所、絶縁体から高温超伝導体への変化過程を可視化することに成功
絶縁体から高温超伝導体への変化過程を原子分解能で可視化 −「擬ギャップ状態」の正体と超伝導機構の解明に向けて前進− ◇ポイント◇ ・擬ギャップ領域は絶縁体の「海」の中に数nm2の小さな「島」として出現 ・擬ギャップ状態は超伝導と競合せずにその発現を助けている可能性を示唆 ・電子相変化メモリーなど新エレクトロニクスデバイス開発の基礎学理を提示 理化学研究所(野依良治理事長)は、銅酸化物高温超伝導体(※1)が絶縁体から超伝導体へと変化する過程を原子分解能で可視化することに成功しました。「擬ギャップ状態(※2)」が数平方ナノメートル(nm2)程度の領域で出現し、その増加が超伝導...
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常盤薬品、酵素分解牡蠣ペプチドが疲労の軽減に有効であることを確認
ノエビアグループの常盤薬品工業は、 酵素分解牡蠣ペプチドが疲労に対し有効である事を見出しました。 『第66回 日本栄養・食糧学会大会(東北大学)発表』 <概 要> ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社(東京都中央区、社長:中野 正隆)は、長崎県立大大学院・人間健康科学研究科(田中 一成 教授)と、共同研究を行っております。 これまでの共同研究において、肝障害(※1)および脂質代謝に、酵素分解牡蠣ペプチド(※2)が及ぼす影響について研究し、急性肝障害や慢性肝障害に対して抑制効果のあることや、中性脂肪低減効果のあることを見出してきました(第63回、第64回、第65回の『日本栄...
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理化学研究所と広島大、ヒト肝臓細胞1個の薬物代謝を10分以内で分析成功
10分以内にヒトの細胞1個の薬物分子を追跡 −新薬開発の高速化とオーダーメイド医療に新たな方向性− ◇ポイント◇ ・ヒトの肝臓細胞1個から薬物の副作用の原因にもなる分子変化を10分以内で分析 ・従来法に比べて高速、高精度かつ低コストでの解析が可能 ・薬物代謝の様子が細胞間で異なる“ゆらぎ”があることを発見 理化学研究所(野依良治理事長)は、生きた細胞の成分をリアルタイムかつ網羅的に検出できる「一細胞質量分析」を用いて、たった1個のヒトの肝臓初代培養細胞(※1)の薬物分子変化(薬物代謝)を10分以内で分析することに成功しました。また、同じ肝臓細胞でも代謝の様子が細胞間で異な...
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理化学研究所、小型霊長類の脳発生に重要な26個の遺伝子の発現様式を解明
脳内遺伝子の発現様式解明に小型のサル「コモンマーモセット」が活躍 −霊長類が高次機能を獲得したメカニズムの解明へ− <本研究成果のポイント> ○小型霊長類の脳発生に重要な遺伝子(26個)の詳細な発現様式の同定に1年半で成功 ○同じ脳内の遺伝子でもげっ歯類と霊長類とではの発現場所が違うことを発見 ○高次脳機能障害の治療法や精神疾患の発症メカニズム解明、治療法開発の足がかり 理化学研究所(野依良治理事長)は、小型の霊長類「コモンマーモセット(※1)」を用いて、新生児の広範な脳領域において26個の遺伝子の発現様式を明らかにしました。 これは理研脳科学総合研究センター(利根川進...
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病原体はいかにして宿主の行動を操るのか:昆虫のウイルスを用いたアプローチ 【発表者】 勝間 進(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 准教授) 小谷野 泰枝(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 修士課程2年;当時) 姜 媛瓊(独立行政法人理化学研究所 松本分子昆虫学研究室 専任研究員;当時) 國生 龍平(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 博士課程1年) Shizuo George Kamita(University of California Davis,Research staff) 嶋田 透(東京大学大学院...
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東大、菌類を対象にしたヌクレオソーム位置取りの保存性と多様性を確認
東京大学 農学生命科学研究科 研究成果 菌類におけるヌクレオソーム位置取りの保存性と多様性 Conservation and diversity of nucleosome positioning in fungi <発表者> 西田洋巳(東京大学大学院農学生命科学研究科 アグリバイオインフォマティクス教育研究ユニット 特任准教授) 近藤伸二(理化学研究所 上級研究員) 松本貴嗣(東京農業大学 研究員) 鈴木穣(東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授) 吉川博文(東京農業大学 教授) Todd D.Taylor(理化学研究所 チームリーダー) 杉山純多(テクノスルガ・ラ...
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理化学研究所、喫煙によって慢性閉塞性肺気腫の発症が早まるメカニズムを解明
喫煙によって慢性閉塞性肺気腫の発症が早まるメカニズムを解明 −コアフコース糖鎖の減少による肺胞破壊をマウスを用いて確認− ◇ポイント◇ ・喫煙がコアフコース糖鎖を作り出す酵素「Fut8」の合成・活性を低下 ・コアフコース糖鎖の減少がタンパク質分解酵素の過剰活性化による肺胞破壊を引き起こす ・COPDの予防、早期診断、治療薬の開発の知見として期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、喫煙によりコアフコース糖鎖(※1)の修飾が阻害されることで肺胞壁が破壊され、慢性閉塞性肺気腫(COPD)の発症が早まることを明らかにしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)ケミ...
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理化学研究所、植物の生命活動に必須なポリアミンの輸送体「RMV1タンパク質」を発見
植物の生命活動に必須なポリアミンの輸送体を発見 −謎だったポリアミン輸送体は「RMV1タンパク質」と判明− 本研究成果のポイント ○理研BRCが保有するシロイヌナズナ野生系統と交雑種を用いて7カ月で遺伝子を同定 ○細胞膜に局在するRMV1タンパク質の増加で、ポリアミンの取り込みが増加 ○ポリアミン濃度の調節が、ストレス耐性の付与や作物の増産につながると期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、モデル植物のシロイヌナズナを用いて、生命活動に必須な生理活性物質ポリアミン(※1)の輸送体がRMV1タンパク質であることを発見しました。これは理研植物科学研究センター(篠崎一雄センター...
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理化学研究所、グリア細胞の一種「アストロサイト」の突起が独立して働く仕組みの一端を発見
アストロサイトの細胞膜の「仕切り」がシグナルの発生場所を決める −グリア細胞の一種「アストロサイト」の突起が独立して働く仕組みの一端が明らかに− ◇ポイント◇ ・新しい実験手法で1つのアストロサイトの詳細なCa2+シグナルの観察が可能に ・アストロサイトの機能をつかさどるCa2+シグナルは突起から始まる ・アルツハイマー病、てんかんなどの脳疾患に新たな治療ターゲットを提示 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、Ca2+シグナル(※1)によって脳内の神経伝達と血管収縮の調節を行う細胞「アストロサイト(※2)」が、放射状に伸びる突起部分だけにより多くCa2+シグナルを...
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近畿大、富士通のスーパーコンピューター「PRIMEHPC FX10」を導入
近畿大学、富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を導入 私立大学で初めて、「京(けい)」とソフトウェア互換性のあるスパコンを採用 生物理工学部を中心に最先端研究に活用 近畿大学(本部:大阪府東大阪市、学長:畑博行)は、このほど、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下:富士通)のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」の導入を決定しました。「PRIMEHPC FX10」は、スーパーコンピュータ「京」(注1)とソフトウェア互換性があり、私立大学では、初めての採用となります。 文部科学省は、「京」を用いて戦略的・重点的に研究...
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理化学研究所とJST、ヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成・単離に成功
ヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成・単離に初めて成功 −電荷が分かれた構造は分子の結合論・反応論の総合的理解に貢献− 本研究成果のポイント ○ケトンの炭素をゲルマニウムに置換したヘビー級ケトン「ゲルマノン」を初めて合成 ○ケトンとは反応しない二酸化炭素が、ゲルマノンとは反応して環状化合物を生成 ○新しい化学反応・触媒反応の開拓と新たな機能性物質デザインの可能性を開く 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、安定な有機化合物であるケトン(※1)の炭素原子をゲルマニウム(Ge)に置換したヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成・単離に初めて成功し、ケトンにはない反応性を見いだしまし...
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東大と理化学研究所、「マルチフェロイック薄膜」に生じる大きな電気分極の起源を解明
「マルチフェロイック薄膜」に生じる大きな電気分極の起源を解明 <本研究成果のポイント> ・磁石の性質(強磁性)と誘電性を併せ持つマルチフェロイック性(※1)を示すマンガン酸化薄膜(マルチフェロイック薄膜)を作製 ・マルチフェロイック薄膜が示す大きな電気分極の起源をX線回折によって解明。また、同薄膜の磁気構造を直接観測した世界に類のない画期的な成果 ・今後、同薄膜作製の大きな指針となり、低消費電力で高集積のメモリーデバイスなどの開発に期待 【概 要】 強磁性と誘電性を同時にもつ物質「マルチフェロイック物質(※1)」は、磁場で電気分極を制御したり電場で磁化を制御したりできることから...
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京大など、パーキンソン病の細胞移植治療を検討するためのサルモデル評価系を確立
パーキンソン病の細胞移植治療を検討するためのサルモデル評価系を確立 菊地哲広 iPS細胞研究所研究員と高橋淳 再生医科学研究所/iPS細胞研究所/医学研究科准教授らの研究グループは、理化学研究所との共同研究により、ヒトのiPS細胞からフィーダー細胞を使わず浮遊培養のみでドーパミン神経前駆細胞を誘導することに成功しました。さらに、この細胞をパーキンソン病モデルのカニクイザルの脳内に移植し、6ヶ月に渡ってドーパミン神経細胞が生き残ることを確認しました。また、移植細胞の増殖や機能の解析を、MRI(核磁気共鳴画像法)、PET(ポジトロン断層法)、免疫組織学的手法、行動試験などで複合的に行い、霊長類におけ...
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理化学研究所、好気呼吸酵素に備わっているプロトンポンプの原型にあたる構造を発見
プロトンの通り道から呼吸酵素の起源にせまる 一立体構造比較から呼吸酵素の分子進化を推測可能に− ◇ポイント◇ ・嫌気呼吸に関わる一酸化窒素還元酵素の一種「qNOR」の立体構造を新たに解明 ・嫌気呼吸酵素には、好気呼吸酵素が持つプロトンポンプの原型にあたる構造が存在 ・分子進化を模倣した人工分子の設計指針の可能性 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、嫌気呼吸を行う好熱性細菌が持つ一酸化窒素還元酵素(qNOR)(※1)の立体構造解析を行い、好気呼吸酵素に備わっているプロトンポンプ(※2)の原型にあたる構造を発見しました。この発見は、呼吸酵素が数十億年かけて培ってきた...
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NIMSとJST、新たな高機能性材料メソポーラス・プルシアンブルーの合成に成功
新たな高機能性材料メソポーラス・プルシアンブルーの合成に成功 〜表面積の増大によるセシウム吸着性能の向上〜 <概要> 1 独立行政法人 物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝、以下NIMS)は、無数のナノ細孔(メソポーラス)をプルシアンブルー(1)の結晶構造体中に形成させることに成功した。この研究成果は、NIMS 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(拠点長:青野 正和)の山内 悠輔 独立研究者・Hu Ming 博士研究員らによって得られた。 2 プルシアンブルーは、ゼオライト(2)などの天然鉱物とならび高いセシウム(3)吸着能を有している。これまで、プルシアンブルーの吸着能向...
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国内産業分野別IT支出動向および予測を発表 ・2011年は、東日本大震災の影響によりIT支出がマイナス成長を示すものの、財政支出を行う官公庁や復旧が早まった組立製造を代表に当初の見込みより緩和される ・2012年は、全ての産業でプラス成長に転じる。情報サービスは、データセンターの需要が拡大することから、高い成長率(2012年 前年比成長率:3.2%)を示す ・企業の海外向けIT支出が増加する一方で基本的課題が後回しにされている。ITベンダーは、グループウェアなどグローバル統一の重要性をユーザー企業に理解させることが必要 IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所...
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理化学研究所、DNA修復酵素「MutL」の機能制御に必要な重要箇所を発見
DNA修復酵素「MutL」の機能制御に必要な重要箇所を発見 ―遺伝性のがんであるリンチ症候群の発症メカニズム解明に新たな知見― ◇ポイント◇ ・MutLが担う損傷したDNAを切断する機能の制御機構に必要な重要箇所を発見 ・MutLの制御機構解明によって遺伝性のがんであるリンチ症候群発症の原因が判明 ・DNAの損傷を修復するミスマッチ修復系のメカニズム解明に新たな知見 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、DNAの損傷を修復して細胞ががんになることを防ぐ酵素「MutL」の、機能制御に重要な箇所を新しく発見しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也セン...
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富士通、東京大学情報基盤センターの新スーパーコンピュータシステムを受注
東京大学情報基盤センター様の新スーパーコンピュータシステムを受注 「PRIMEHPC FX10」により、1.13ペタフロップスの理論演算性能を実現 当社はこのほど、国立大学法人 東京大学情報基盤センター(センター長:石川裕、以下、情報基盤センター)様の新スーパーコンピュータシステムを受注しました。 新システムには当社のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10(プライムエイチピーシー エフエックステン)」が採用され、理論演算性能1.13ペタフロップス(注1)を実現し、世界でも数少ないペタフロップス級のセンターシステムとなる予定です。 本システムは2012年4月に稼...
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免疫生物研究所、アルツハイマー病研究用「APP770測定キット」を販売
新しいアルツハイマー病研究用、「APP770測定キット」の販売開始について 当社は、明日より開催の認知症学会に合わせ、独立行政法人理化学研究所と共同開発を行ってまいりました新製品、「ヒト血管内皮由来のアミロイド前駆体タンパク質770(以下「APP770」という)測定キット」の販売を平成23年11月21日より行いますのでお知らせいたします。 【概要】 世界の認知症患者数は2010年時点で3,560万人に達すると推定されていますが、認知症全体の60%以上を占めると言われているアルツハイマー型認知症(以下「アルツハイマー病」という)は、最も代表的な認知症疾患です。このアルツハイ...
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理化学研究所とアステラス製薬、「アルツハイマー病の解明と新規創薬標的の探索」で共同研究開始
「アルツハイマー病の解明と新規創薬標的の探索」で共同研究開始 理研脳科学総合研究センターとアステラス製薬が早期創薬開発を目指し戦略的提携 独立行政法人理化学研究所(理事長:野依良治)とアステラス製薬株式会社(社長:畑中好彦、以下「アステラス製薬」)は、「アルツハイマー病の発症機構の解明と新規創薬標的の探索」を目的とする5年間の共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。 社会的課題であるアルツハイマー病の克服に向けて、理研脳科学総合研究センター(理研BSI、センター長:利根川進)の基礎研究とアステラス製薬の創薬研究という双方の研究基盤を活かして相乗効果を上げ、画期的な新...
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SAITECと理化学研究所、埼玉県酒造組合との共同研究で吟醸酒用の新しい酵母を開発
重イオンビーム照射を利用した吟醸酒用の新しい酵母の開発 ―香り高い華やかな清酒を製造― 埼玉県産業技術総合センター(以下「SAITEC」)と独立行政法人理化学研究所(以下「理研」)は、埼玉県酒造組合(以下「組合」)との共同研究により吟醸酒用の新しい酵母を開発しました。 ●重イオンビーム変異誘発技術(※1)を用いて新たな清酒酵母を開発した。 ●理研仁科加速器研究開発センターが開発した「重イオンビーム変異誘発技術」は、他の変異方法と比べてより安定(性質が定着しやすい)した変異株が期待出来る。 ●新酵母により、華やかな香りで酸度の小さい軽快な味の清酒ができた。 ●初の理研ブランド清酒...
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理化学研究所、磁性を持つ有機分子TDAE−C60の電荷移動の新モデルを提唱
磁性を持つ有機分子TDAE−C60の電荷移動の新モデルを提唱 −新たな有機分子磁石の開発が可能に− ◇ポイント 単結晶α−TDAE−C60をSPring−8で光電子分光測定し、理論と比較 1個の電子の移動によって有機分子TDAE−C60は磁性を発生 高密度記録材料や磁性体薬剤化合物への応用が期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、本来、磁性(※1) を持たない有機分子が磁性を帯びる仕組みを、電荷移動に基づく新モデルで示しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)石川X線干渉光学研究室の山岡人志専任研究員、石田行章研究員(現東京大...
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理化学研究所、モノマーを高度に立体制御した共重合体の合成に成功
複数の異なるモノマーの精密共重合を希土類重合触媒の組み合わせで実現 −幅広い高性能高分子材料の開発に新しい道を拓く− ◇ポイント◇ ●2つの異なるモノマーを高度に立体制御できる新触媒系の構築に成功 ●スチレン、イソプレン、ブタジエンをそれぞれ立体制御した三元共重合体を初めて実現 ●従来の触媒では合成困難な新しい高分子材料の開発に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、高分子材料を構成する基本単位物質(モノマー)であるスチレンとイソプレン、ブタジエンそれぞれに対して、高い選択性を示す2種類の希土類(※1)重合触媒とチェーンシャトリング(※2)試剤を組み合わせ、全...
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JSTと京都大学、金属磁石の磁力を室温で電気的にスイッチすることに成功
室温で電圧による磁力のスイッチに成功 −スピンデバイスの電気的制御手法に新たな道− JST 課題達成型基礎研究の一環として、京都大学 化学研究所の千葉 大地 助教は、金属磁石の磁力を室温で電気的にスイッチすることに世界で初めて成功しました。 磁性体のキャリア濃度を電気的に制御してその性質を制御する研究は、これまで主に磁性半導体(注1)などを用いて行われてきました。ごく最近、磁性金属においても同手法を用いて磁化方向の電圧制御などが報告されるようになってきましたが、磁石の性質そのものを電気的にオンオフさせることは難しいと考えられてきました。 今回、代表的な強磁性遷移金属であ...
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生理学研究所など、「元気・やる気」がリハビリで運動機能回復を効果的に促すことを脳科学的に証明
”元気・やる気”がリハビリテーションによる運動機能回復と関連することを脳科学的に証明 <内 容> 脊髄損傷や脳梗塞の患者のリハビリテーションでは、モチベーションを高く持つと回復効果が高いことが、これまで経験的に臨床の現場で知られていました。しかし、実際に脳科学的に、モチベーションと運動機能回復がどのように結び付いているのかは解明されていませんでした。今回、自然科学研究機構・生理学研究所の西村幸男准教授・伊佐正教授 と、理化学研究所・分子イメージング科学研究センターの尾上浩隆チームリーダー、ならびに、浜松ホトニクス・中央研究所・PETセンターの塚田秀夫センター長の共同研究チー...
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大阪大学と名古屋大学など、元素の識別が可能な大視野・高分解能X線顕微鏡を開発
元素の識別が可能な大視野・高分解能X線顕微鏡を開発 本研究成果のポイント ・電子顕微鏡では観察の困難な厚い試料内部の電子密度分布および特定元素の分布を可視化 ・10ナノメートルから10マイクロメートルまでの空間スケールをシームレスに観察 大阪大学大学院工学研究科の高橋幸生准教授、名古屋大学大学院工学研究科の是津信行准教授、理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)の石川哲也主任研究員らのグループは、物質中の電子密度分布および特定元素の分布を大視野かつ高空間分解能で観察することのできるX線顕微鏡を開発しました。 ナノテクノロジーやナノサイエンス...
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東大とJST、単一電子を周囲の電子から孤立させて移送・検出する技術を開発
世界で初めて単一電子を周囲の電子から孤立させて移送・検出する技術を開発 ―固体物理学者の長年の夢である単一電子単位での干渉・散乱実験の実現と量子情報の長距離伝送へ― 東京大学大学院工学系研究科の樽茶清悟教授と山本倫久助教らの研究グループは、文部科学省科学研究費補助金(新学術領域研究)「量子サイバネティクス」(領域代表者:独立行政法人理化学研究所基幹研究所 巨視的量子コヒーレンス研究チーム 蔡兆申 チームリーダー)、JST国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)「トポロジカルエレクトロニクス」などの研究の一環として、単一電子を周囲の電子から隔離したまま長距...
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佐賀大学と理化学研究所など、マメ科植物の根粒形成が光条件によって制御される仕組みを発見
マメ科植物の根粒形成が光条件によって制御される新たな仕組みを発見 省肥料でのマメ科作物の生産に期待 【本研究の概要】 佐賀大学(学長:佛淵 孝夫)農学部 鈴木章弘准教授らは、マメ科植物の(●1)窒素固定器官である根粒の形成が葉に当たる光の量ではなく、質(色)の違いによって制御されることを世界で初めて明らかにしました。本研究成果は、新潟大学(学長:下條 文武)酒井達也准教授、理化学研究所植物科学研究センター(理事長:野依 良治)神谷勇治グループディレクター、鹿児島大学(学長:吉田 浩己)内海俊樹教授、宮崎大学(学長:菅沼 龍夫)明石良教授、かずさDNA研究所(理事長:大石 道...
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理化学研究所、水素吸蔵材料「多金属ヒドリド(H−)クラスター」の合成と構造解析に成功
水素の挙動を観察できる新たな水素吸蔵材料の合成と構造解析に成功 −異種多金属ヒドリドクラスターのX線構造解析で、水素の吸着・放出を直接観察− ◇ポイント◇ ・希土類金属とd−ブロック遷移金属を含む異種多金属ヒドリドクラスターを合成 ・固体と水素が反応する様子や、取り込んだ水素の位置を初めて解明 ・高効率な水素の吸着・放出を実現する水素吸蔵材料開発への新しいアプローチ 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、希土類金属(※1)とd−ブロック遷移金属(※2)という異なる金属を組み合わせた、新しいタイプの水素吸蔵材料「多金属ヒドリド(H−)クラスター(※3)」の合成と構造...
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免疫細胞を誘導するセグメント細菌の全ゲノム構造を解明 ―腸内細菌の免疫誘導メカニズムの解明に期待― <発表概要> 東京大学大学院新領域創成科学研究科(上田卓也研究科長)附属オーミクス情報センターの服部正平教授を中心とする共同研究グループ#は、免疫細胞であるTh17細胞の誘導活性をもつ腸内細菌の一種であるセグメント細菌SFB(Segmented filamentous bacteria)の全ゲノム構造を解明しました。 腸上皮に強力に接着するセグメント細菌SFB(※1)は、Th17細胞(※2)の誘導や腸上皮細胞間リンパ球の増加を促進させるなど、宿主の免疫系に作用し、自己免疫疾患...
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横浜市立大学など、体外移植培養法を開発しマウス精子幹細胞から精子の産生に成功
横浜市立大学先端医科学研究センター及び附属病院 小川准教授らの研究グループが、 体外移植培養法を開発し、マウス精子幹細胞から精子の産生に成功!!! 〜本研究成果は、『Nature Communications』オンライン版(米国東海岸時間9月13日11時付:日本時間9月14日午前0時付)に掲載〜 横浜市立大学先端医科学研究センター及び附属病院 小川毅彦准教授(泌尿器病態学・窪田吉信教授)らの研究グループは、今年3月に培養条件下でマウスの精子幹細胞から精子産生できる技術開発を発表しました。今回はその方法を発展させた体外移植培養法を開発しました。この技術は単離された精子幹細胞や...
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理化学研究所、藻類が作り出す代謝物の局在・移動を単一細胞内で確認
藻類が作り出す代謝物の局在・移動を単一細胞内で初めて確認 −藻類「オーストラリアシャジクモ」の巨大単一細胞を用いてメタボローム解析− ◇ポイント◇ ・光や温度の変化により、代謝物が単一細胞内のどこに局在し、どう移動するかを観察 ・安定同位体を用いて、代謝物が細胞内小器官間を移動する様子を直接確認 ・植物を利用した有用物質生産の効率化につながる新知見を提供 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、20cm以上にもなる巨大な単一細胞である「オーストラリアシャジクモ(※1)」の節間細胞(※1)を解析し、アミノ酸や有機酸、糖リン酸などの代謝物(※2)の局在・移動を初めて確認しまし...
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IDC Japan、4〜6月の国内サーバー市場動向の調査結果を発表
2011年第2四半期 国内サーバー市場動向を発表 ・市場規模は、前年同期比プラス35.4%の1,282億円。出荷台数は、同プラス65.9%の19万5千台。「京」コンピュータで、出荷金額・台数ともに大幅増 ・首位は富士通。IBM、HP、NECが続く。富士通は「京」が貢献 ・x86サーバーは、情報サービス業向けの出荷が好調 IT専門調査会社IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人)は、2011年第2四半期(4〜6月)の国内サーバー市場動向を発表しました。これによると、2011年第2四半期の国内サーバー市場規模は1,282億...
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JAXA、巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を観測した成果論文を英科学誌に掲載
「きぼう」に搭載された全天エックス線監視装置(MAXI:マキシ)と 米国スウィフト衛星を用いた観測による成果論文の 英科学誌「ネイチャー」への掲載について − 巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測 − このたび、「きぼう」の船外実験プラットフォームに搭載されている全天エックス線監視装置(MAXI:Monitor of All−sky X−ray Image)は、米国のガンマ線バースト観測衛星(Swift:スウィフト)との連携により、地球から39億光年離れた銀河の中心にある巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測しました。この成果は8月2...
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国リハ研と理研、ヒト網膜細胞由来の完全な遺伝子16万クローンを公開
ヒト網膜細胞由来の完全な遺伝子16 万クローンを公開 −世界最大級のヒト網膜完全長cDNA リソース− <概要> 国立障害者リハビリテーションセンター研究所(国リハ研、加藤誠志所長)は、視覚障害に関わる遺伝子を探索する研究の一環として、ヒト網膜細胞で発現している全遺伝子の解析を進め、独自技術を用いて約16 万個のヒト網膜細胞由来完全長cDNA クローンiを作製しました。この中の39,643 クローンは、末端の塩基配列情報を解析済みであり、7,067 種類の遺伝子から構成されています。このクローンセットは、ヒト網膜細胞由来の完全長遺伝子セットとしては世界最大級であり、これまで...
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埼玉医科大学と理化学研究所、アミロイド前駆体タンパク質の新規のアミロイド非産生経路を発見
アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド前駆体タンパク質の新しい代謝経路を発見 −副作用の少ないアルツハイマー病治療薬の開発につながる可能性− 本研究成果のポイント ○アミロイド前駆体タンパク質の新規のアミロイド非産生経路を発見 ○新規の代謝経路はアミロイド前駆体タンパク質の脱リン酸化によって抑制されない ○リン酸化抑制はアルツハイマー病治療薬の新たな創薬の標的となる 埼玉医科大学(山内俊雄学長)と理化学研究所(野依良治理事長)は、アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド前駆体タンパク質(APP)(※1)が、既知のセクレターゼ(※2)による代謝経路とは異なる経路で代謝され...
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理化学研究所、2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上の糖鎖の機能を解明
2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上の糖鎖の機能を解明 −たった1つのN型糖鎖がインスリンに応答した血糖値調節を左右する− ◇ポイント◇ ・N型糖鎖の付加がインスリンに応答するグルコース輸送体の「品質管理」に重要 ・N型糖鎖の構造は、GLUT4が正しい経路で細胞膜へ輸送されるための「目印」 ・血糖値を調節する仕組みや糖尿病発症に糖鎖が果たす役割の解明に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上のN型糖鎖(※1)が、タンパク質の安定性とインスリンへの正しい応答に重要であることを初めて発見しました。これは、理...
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森永乳業、理研などとの研究でビフィズス菌BB536含有のヨーグルト摂取が毒素産生型フラジリス菌を除菌
〜森永乳業株式会社 食品基盤研究所より〜 ビフィズス菌 BB536含有ヨーグルトの摂取による大腸がんリスク要因と考えられている 毒素産生型フラジリス菌に対する除菌作用 〜日本乳酸菌学会2011年度大会(2011年7月11〜12日)発表内容のご報告〜 〜日本農芸化学会2011年度大会(2011年3月25日−28日)発表内容のご報告〜 森永乳業は、理化学研究所 辨野(べんの)義己特別招聘(しょうへい)研究員および広島大学 田辺創一教授との共同研究にて、ビフィズス菌BB536を含有するヨーグルトの摂取が、大腸がんリスク要因と考えられている毒素産生型フラジリス菌を除菌するという研究結果...
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理化学研究所、背骨を持たない脊椎動物「ヌタウナギ」に背骨の痕跡を発見
背骨を持たない脊椎動物「ヌタウナギ」に背骨の痕跡を発見 −脊椎骨の形成メカニズムの進化について新しい仮説を提唱− 本研究成果のポイント ○複数の異なる発生段階のヌタウナギ胚を用いて遺伝子レベルで初解析 ○ヌタウナギ類の背骨を作り出す発生学的仕組みは基本的にヒトと同じ ○背骨の進化過程に関して、動物学の教科書を覆す新しい仮説を提唱 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、「背骨を持たない脊椎動物」として動物学の教科書の中で紹介されてきたヌタウナギ類から背骨の痕跡を発見し、これまで語られてきた「背骨の進化過程」を覆す新しい仮説を導き出しました。これは理研発生・再生科学総...
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理化学研究所、免疫応答開始に必要な免疫シナプスを形成するメカニズムを発見
免疫応答開始に必要な免疫シナプスを形成するメカニズムを発見 −微小管を伝う分子モーターのダイニンが免疫センサーを運び、細胞活性化を調節− ◇ポイント◇ ・ダイニンがT細胞受容体のミクロクラスターを運び、免疫シナプスを形成 ・ダイニンによるT細胞受容体の運搬によって、T細胞の活性化を負に制御 ・ダイニンは細胞表面に沿って分子複合体を免疫シナプス中心へけん引 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、T細胞の免疫応答を開始するために必要な免疫シナプス(※1)が、微小管(※2)を足場とする分子モーター(※3)「ダイニン」によるT細胞受容体の運搬で形成されることを明らかにしま...
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理化学研究所と富士通、京速コンピュータ「京」の性能がTOP500リストで世界1位を獲得
京速コンピュータ「京」が世界1位に −世界最高性能8.162ペタフロップスを達成し、TOP500リストで首位獲得− 独立行政法人理化学研究所(理事長 野依良治、以下「理研」)と富士通株式会社(代表取締役社長 山本正已、以下「富士通」)は、共同で開発中の京速コンピュータ「京(けい)」(注1)の性能で、第26回国際スーパーコンピューティング会議ISC’11(ドイツ・ハンブルク開催)にて本日発表された第37回TOP500リストにおいて、第1位を獲得しました。 今回、TOP500リストに登録した「京」のシステムは、現在整備途中段階のもので、672筐体(CPU数68,544個)の構...
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理化学研究所、Bリンパ球の免疫応答の様子をリアルタイムで可視化することに成功
Bリンパ球の免疫応答の様子をリアルタイムで可視化 −転写因子「Bcl6」を追跡、細胞分化の場所と細胞移動経路を特定− ◇ポイント◇ ・抗体を長期産生するための免疫反応場の形成を、最新のライブイメージング技術で観察 ・濾胞ヘルパーT細胞でのBcl6の発現低下が、免疫記憶形成に関わる可能性を提唱 ・良質抗体の安定した長期産生を促すワクチン設計への応用に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、免疫機能を持つBリンパ球(※1)が、抗体を長期に産生するのに必須の免疫応答(胚中心反応(※2))を行うための細胞分化が起きる場所を特定し、この細胞分化の後、胚中心へと移動するB...
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東大と理化学研究所、スピンキラリティが誘起する自発的ホール電圧を磁場で制御することを発見
スピンキラリティが誘起する自発的ホール電圧を磁場で制御する 1.発表者: Luis Balicas(米国国立高磁場研究所 専任研究員/元 東京大学物性研究所客員准教授) 町田 洋(東京工業大学大学院理工学研究科 助教/元 東京大学物性研究所 日本学術振興会特別研究員) 中辻 知(東京大学物性研究所 准教授) 小野田繁樹(理化学研究所基幹研究所 専任研究員/元 東京大学物性研究所客員准教授) 2.発表概要: ホール効果は19世紀の発見以来、磁場、あるいは、強磁性に伴う磁化の存在が必ず必要とされてきましたが、我々は磁気秩序の存在しないゼロ磁場下で、巨大なホール効果が、電子ス...
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細胞分裂装置が形成される新たなしくみを解明 線虫胚の分子イメージング解析から発見 <概要> 細胞が分裂する際には「紡錘体」とよばれる細胞内装置のはたらきによって遺伝情報の担い手である染色体が娘細胞に均等に分配されます。今回、東北大学大学院生命科学研究科 杉本亜砂子教授と理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 戸谷美夏研究員らは線虫胚をモデル系とした分子イメージング解析から、オーロラA (Aurora A)というタンパク質が紡錘体の主要な構成成分である微小管を安定化することが紡錘体形成に重要であることを見いだしました。この発見は癌治療法の開発にもつながると期待されます。...
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理化学研究所と東京理科大学、ジルコニウム同位体で変形魔法数を発見
ジルコニウム同位体で変形魔法数を発見 〜変形魔法数が原子核に大きな変形をもたらす〜 <ポイント> ○中性子数が過剰なジルコニウム同位体に広がる大きく変形した領域 ○変形魔法数の中性子数64で、ジルコニウム同位体の変形度が最大に ○変形変化の理解から超新星爆発による重元素合成過程の解明へ 東京理科大学(学長 藤嶋昭)理工学部物理学科の炭竃すみかま聡之助教と独立行政法人理化学研究所(理事長 野依良治)仁科加速器研究センターのグループは、国内外の大学・研究機関との国際共同研究(※1)で、中性子過剰なジルコニウム同位体(※2)(原子番号40)において中性子数64が変形魔法数(※3...
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理化学研究所、亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明
亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明 −亜鉛トランスポーターにタンパク質を安定化させる新たな機能− ◇ポイント◇ ・亜鉛トランスポーターは、亜鉛要求性酵素の安定化と活性化の2段階で制御 ・亜鉛トランスポーターが、タンパク質の安定性を制御していることを初めて発見 ・低フォスファターゼ症などの治療方法の開発などに大きく貢献 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、生命活動に必須なミネラルの1つである亜鉛を細胞内に輸送する亜鉛トランスポーター(※1)が、タンパク質を細胞内分解から防ぎ、安定化させる機能を持つことを明らかにしました。これは理研分子...
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理化学研究所、Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明
Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明 −リン酸化酵素Erkが、抗体産生細胞への分化に必要不可欠− ◇ポイント◇ ・誘導的遺伝子ノックアウトマウスを活用し、免疫応答時のErkの働きを解明 ・ErkによるElk1転写因子のリン酸化がBlimp−1転写因子の発現を誘導 ・抗体産生細胞を標的とした新たな免疫疾患治療への応用に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人大阪大学(鷲田清一総長)、独立行政法人科学技術振興機構(北澤宏一理事長:JST)は、免疫機能を発揮するBリンパ球(※1)が抗体産生細胞(※2)に分化するために必要なシグナルを、リン酸化...
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理化学研究所、原子の世界を詳細に映し出すX線自由電子レーザー(XFEL)施設が完成
わが国初のXFEL施設が完成 −「XFEL」の愛称は「SACLA(さくら)」― 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI、白川哲久理事長)と協力し、播磨科学公園都市の大型放射光施設SPring−8(※1)に隣接して開発・整備を進めている、原子の世界を詳細に映し出すわが国初のX線自由電子レーザー(XFEL)(※2)施設を、計画どおりの80億電子ボルト(8GeV(※3))で運転、波長0.8A(Angstrom(おんぐすとろーむ))(※4)というX線を発生、観測することに成功しました。また、このXFEL施設の愛称を「SACLA(さ...
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理化学研究所と筑波大学、植物の活性酸素を調節するリン酸化酵素の仕組みを解明
植物の活性酸素を調節するリン酸化酵素の仕組みを解明 −リン酸化酵素「MAPK」がカルモジュリンと協調して傷害応答を調節− ◇ポイント◇ ・定説を覆し、MAPKにはリン酸化反応によらない独自の反応スイッチが存在 ・MAPKの1つMPK8は、細胞毒となる過剰な活性酸素蓄積を防ぐ安全弁としても機能 ・マラリア原虫などのシグナル伝達経路を特異的に制御する薬剤開発に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人筑波大学(山田信博学長)は、病害虫や干ばつ、塩害など、植物の劣悪環境への応答に関わる活性酸素(※1)生成のシグナル伝達経路(※2)に、タンパク質リン酸化酵素の1つ「...
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理化学研究所と産総研、植物細胞の脱分化を促進するスイッチ因子を発見
植物細胞の脱分化を促進するスイッチ因子を発見植物細胞の脱分化を促進するスイッチ因子を発見 組織培養の高効率化で、植物の増産や有用物質生産などの応用に期待 ◇ポイント◇ WIND1は、植物の脱分化細胞(カルス)形成を促進する核内スイッチタンパク質 WIND1遺伝子は、傷口で発現が増大し、植物ホルモンへの応答性を高める WIND1遺伝子のオン/オフで、カルスの誘導と根や茎葉への再分化が制御可能に 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と独立行政法人産業技術総合研究所(野間口有理事長)は、傷ストレスを受けた植物がカルス(※1)(脱分化(※2)した植物細胞の塊)を形成...
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協同乳業、理化学研究所などとの共同研究で腸内ポリアミン濃度を高める技術を開発
協同乳業、理化学研究所、京都工芸繊維大学との共同研究で 腸内ポリアミン濃度を高める技術開発を発表 2011年1月27日〜28日の第2回ポリアミン学会で発表 メイトーブランドの協同乳業株式会社(本社:東京・中央区/社長:山崎直昭)は、(独)理化学研究所・辨野特別研究室、京都工芸繊維大学大学院・微生物工学研究室と共同で、(独)農業・食品産業技術総合研究機構・生物系特定産業技術研究支援センター「イノベーション創出基礎的研究推進事業」の平成21年度採択課題「健康寿命伸長のための腸内ポリアミン濃度コントロール食品の開発」に関する研究を進めています。一連の研究で、腸内ポリアミン濃度を最...
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理化学研究所、がんの死細胞を食べてがん免疫を活性化する新マクロファージを発見
がんの死細胞を食べ、がん免疫を活性化する新マクロファージを発見 −効率的にがん免疫を誘導する新しい免疫治療への応用に期待− ◇ポイント◇ ・新マクロファージは、がんの死細胞を効率よく取り込む ・食べたがん細胞の情報をキラー細胞(細胞傷害性T細胞)に伝え免疫機能を発揮 ・新マクロファージの効率的な活性化が、がん免疫の治療に道 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、がんの死細胞を貪食し、がん免疫を活性化する新しいマクロファージを発見しました。これは、理研免疫・アレルギー科学総合研究センター(谷口克センター長)自然免疫研究チームの田中正人チームリーダー、浅野謙一研究員ら...
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東大とJSTなど、ありふれた永久磁石にマルチフェロイックの特性を持たせる技術を開発
ありふれた永久磁石をマルチフェロイック磁石に (強磁性体と強誘電体の性質を持つ多能材料に一歩前進) JST 課題解決型基礎研究の一環として、東京大学 大学院工学系研究科の十倉 好紀 教授とJST 戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「十倉マルチフェロイックスプロジェクト」の徳永 祐介 研究員らの研究グループは、室温でのマルチフェロイック材料につながる新しい材料を開発しました。 「マルチフェロイック材料」とは、磁石の性質(強磁性)と誘電性(強誘電性)の性質を併せ持つ材料のことです。電場(電圧)により磁石の強度を制御でき、また、磁場によっても電気分極の強度を制御できるとい...
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武田薬品、HS財団と「神田HPVワクチン」に関する独占的ライセンス契約を締結
ヒト・パピローマウィルス・ワクチン特許権の独占的使用に関するライセンス契約締結について 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団(所在地:東京都中央区、以下、「HS財団」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪府中央区、以下、「武田薬品」)は、このたび、国立感染症研究所で長年ヒト・パピローマウィルス・ワクチンの研究を行われてきた神田忠仁先生(現 理化学研究所)が発明したヒト・パピローマウィルス・ワクチン(以下、「神田HPVワクチン」)に関する特許権の全世界での独占的使用について、ライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。本契約により武田薬品は、神田HPVワクチンの製品化に向...
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理化学研究所、外国語に母音を挿入して聞く「日本語耳」は生後14カ月から獲得することを発見
外国語に母音を挿入して聞く「日本語耳」は生後14カ月から獲得 −日本人乳幼児とフランス人乳幼児の子音連続の知覚は発達で変わる− ◇ポイント◇ ●生後14カ月でフランス人乳幼児は外国語の子音連続を弁別、日本人乳幼児は不可能に ●「日本語耳」は、語彙や文字を学ぶよりずっと早くから発達 ●今後開始される小学校の英語教育への知見にも 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、日本人は生後14カ月までに「abna」のような子音の連続が含まれる単語と「abuna」のような子音連続が含まれない単語の音を区別して聞き取れなくなっていることを発見しました。これは、理研脳科学総合研究センター(...
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理化学研究所、核分裂反応の微視的シミュレーションを計算可能にする理論を開発
核エネルギー生成機構の数値シミュレーションに画期的な理論 −時間依存平均場理論に基づいた新理論を開発− ◇ポイント◇ ●核エネルギーの鍵である核分裂反応の理論的解明が革新的に進歩 ●計算時間を100万時間から10時間程度へ約4桁短縮できることをテスト計算で実証 ●原理的に無限個の準粒子数の軌道数を数百個程度へと劇的に減らすことに成功 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、最新のスーパーコンピュータを1,000年以上使い続けても達成できないほどの膨大な計算量を必要とするため、これまで理論的な解析ができなかった核分裂反応(核エネルギーを原子炉内で生成する反応)の微視的...