無汗症患者の原因遺伝子を発見 −IP3受容体が機能しないと発汗できない− <ポイント>  ・2型イノシトール三リン酸(IP3)受容体が発症に関わるヒト疾患を発見  ・カルシウムチャネル形成領域での点変異がIP3受容体の機能を阻害  ・IP3受容体の活性を制御することによる無汗症や多汗症の治療法確立に期待 <要旨>  理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、先天性無汗症[1]の原因遺伝子が2型イノシトール三リン酸(IP3)受容体[2]を発現する遺伝子であることを明らかにしました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)発生神経生物研究チームの御子柴克彦チームリーダー、久恒智博研究員と、ス...