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東大など、極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功
極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功 −新原理の熱電変換材料へ道− 1.発表者: 酒井英明(大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 准教授/JST さきがけ研究者、研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 助教) 池浦晃至(研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 修士2年) M.S.Bahramy(東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小川直毅(理化学研究所 創発物性科学研究センター創発光物性研究ユニット ユニットリーダー) ...
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ナノアンテナで発光波長の精密制御 低損失な光メタマテリアルで可能に <概要> 金森義明(東北大学大学院工学研究科 准教授)、森竹勇斗(現・理化学研究所 研究員)、羽根一博(東北大学大学院工学研究科 教授)の研究グループは、ナノアンテナとして人工光学物質メタマテリアル(1)を用いて量子ドットの発光波長を精密に制御する技術を開発しました。 本研究グループは、光の波長より小さな金属構造で構成される人工光学物質メタマテリアルに注目し、非対称型ダブルバー(ADB)メタマテリアル(2)を開発しました。周期450nmで二次元配列されたADBメタマテリアル・アレイ上に配置された量子ドットからの発光は、...
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産総研、微細構造の毛細管力を利用した超高精細・厚膜印刷技術を開発
微細構造の毛細管力を利用した超高精細・厚膜印刷技術を開発 −透明性が高く応答の速いタッチパネルや、次世代装飾印刷への応用に期待− <ポイント> ・毛細管力を利用して原版パターンの1/30以下に細線化できるサブマイクロメートル印刷技術 ・従来技術では困難な25以上の高アスペクト比の厚膜印刷を実現 ・自動車の内装パネルなどの製造技術であるフィルムインサート成形が可能 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター【研究センター長 廣島 洋】マルチスケール機能化表面研究チーム【研究チーム長 高田 尚樹】...
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産総研と信越化学、燃えにくくて軽量な信頼性の高い太陽電池モジュールを開発
燃えにくくて軽量な、信頼性の高い太陽電池モジュールを開発 −車載用などの新たな用途での導入や設置・利用法の多様化を目指して− <ポイント> ・シリコーンゴムシート封止材、アルミ合金板などからなる新しい太陽電池モジュールを開発 ・難燃性や軽量化のみならず、破損しにくく、簡易に設置することが可能 ・新たな用途や、従来にない設置・利用法での太陽電池の導入に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)太陽光発電研究センター【研究センター長 松原 浩司】モジュール信頼性チーム【研究チーム長 増田 淳】原 浩二郎 上級主任研究員らは...
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ナノフォトン、300mmウエハーステージ搭載ラマン顕微鏡RAMANdriveを発売
半導体ウエハーの応力イメージング評価に最適 300mmウエハーステージ搭載ラマン顕微鏡RAMANdriveを新発売 ナノフォトン株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長マイケル・ヴァースト)は、半導体分野向け新製品ウエハーアナライザーRAMANdriveをリリースいたします。2016年8月7日から12日まで名古屋で開催されている第18回結晶成長国際会議(ICCGE−18)にて紹介をいたします。 RAMANdriveは、当社独自のパワフルなラマンイメージング機能により、半導体材料中の応力や結晶多形、欠陥などの分布をサブミクロンの空間分解能で非破壊分析し、その分布を3次元で可視化することができます。独自開発の300mmウエハース...
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森下仁丹、阪大発ベンチャーと抗菌ペプチド配合の創傷被覆材商品化で覚書締結
大阪大学発ベンチャー企業(株)ファンペップの新規素材 抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」を配合した 創傷被覆材の商品化について覚書を締結 森下仁丹株式会社(本社:大阪市中央区/代表取締役社長:駒村純一)は、大阪大学発のベンチャー企業、株式会社ファンペップ(大阪府茨木市/代表取締役社長:平井 昭光)と共に、抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」を配合した創傷被覆材の商品化に関する覚書を締結いたしました。 「キュアペプチン(R)」は、大阪大学における基礎研究を基に見出され、ファンペップが一連の知的財産権を保有している抗菌活性を有する合成ペプチドの新素材です。 褥瘡等の難治性創傷の治療にお...
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ヤマハ、楽器演奏評価技術「virtana」を採用した楽器演奏評価アプリなど開発
楽器に特化した演奏分析・評価の新技術 楽器演奏評価技術『virtana(TM)(ヴィルターナ)』 同技術を採用した2つのアプリケーションを開発、 iPad向けアプリケーション「やろうぜ管カラ!Lite」および iPhone/iPod touch向けアプリケーション「ふこうよアンサンブル〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」 本日より順次提供開始 ◇参考画像は添付の関連資料を参照 ヤマハ株式会社は、楽器ごとの音色や奏法の特徴に合わせてそれぞれの楽器演奏を分析・評価することができる楽器演奏評価技術『virtana(ヴィルターナ)』をこのほど開発しました。そして同技術を活用したアプリケーションとして、iPad向け楽器演奏評価アプリケーション「やろ...
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世界最高速の分子判別法を開発 〜再生医療、がん診断、バイオ医薬品、バイオ燃料の研究を加速〜 1.発表者: 井手口拓郎(東京大学大学院理学系研究科附属スペクトル化学研究センター 助教) 合田圭介(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆分子の種類を光で判別する手法(ラマン分光法)は、計測に時間がかかるという問題があった。 ◆これまでの最速手法に対して20倍以上高速に計測する手法を開発した。 ◆膨大な細胞集団から単一の細胞を迅速・正確に探し出す計測手法として用いることにより、再生医療、がん診断、バイオ医薬品、バイオ燃料などの研究を加速させることが期...
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パナソニック、彩光色のLEDスポットライト・ユニバーサルダウンライト30品番を発売
精肉や刺身におすすめの2700Kタイプをラインアップ 彩光色 LEDスポットライト・ユニバーサルダウンライト ワンコア(ひと粒)集光タイプ品種拡充 明るさを確保しながら、コストも削減 *製品画像・表資料は添付の関連資料を参照 パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、彩光色のLEDスポットライト(透過セードタイプ/一般タイプ)とLEDユニバーサルダウンライトで、色温度2700Kタイプ合計30品番を拡充し、2016年5月1日に発売します。当社独自の光のスペクトル制御技術(※1)により、精肉や刺身などの食材を新鮮で美味しそうに見せるとともに、発光部をひとつにまとめたワンコア集光タイプによ...
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産総研と日亜化学、可視光全域の波長をカバーする標準LEDを開発
可視光全域の波長をカバーする、世界で初めての標準LEDを開発 −次世代照明の高精度な特性評価を目指して− <ポイント> ・これまで困難であった可視光全域で十分な光強度をもつ標準LEDを開発 ・複数色のLED素子と複数の蛍光体を組み合わせて実現 ・LED照明や有機EL照明の高精度な特性評価と性能向上への貢献に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)物理計測標準研究部門【研究部門長 中村 安宏】光放射標準研究グループ 中澤 由莉 研究員、丹羽 一樹 主任研究員、神門 賢二 主任研究員と日亜化学工業株式会社【代表取締役社長 小川 裕義】(以...
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東大と東京理科大など、配位子で保護された金クラスターの結合階層性を解明
配位子で保護された金クラスターの結合階層性を解明 1.発表者: 佃 達哉(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 山添誠司(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教) 高野慎二郎(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程三年) 根岸雄一(東京理科大学理学部第一部応用化学科 准教授) 藏重亘(東京理科大学理学部第一部応用化学科 助教) 横山利彦(自然科学研究機構分子科学研究所 教授) 新田清文(公益財団法人高輝度光科学研究センター 研究員) 2.発表のポイント: ◆チオラート配位子で表面が修飾された金クラスター(注1)が、堅さの異なる結合で構成されていることを、X...
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アイリスオーヤマ、中村修二氏らが開発の紫色LEDランプを3月から販売
アイリスオーヤマ SORAA社の製品販売開始 ‐中村修二氏らが開発の紫色LEDランプを販売‐ 生活用品製造卸のアイリスオーヤマ株式会社(本社:仙台市、代表取締役社長:大山 健太郎)は、中村修二氏らが共同創業したSORAA社(本社:米国カリフォルニア州フリーモント)のLEDランプを2016年3月より順次販売することを決定しました。 アイリスオーヤマは、2009年よりLED照明市場に参入し、商品開発力とメーカーベンダーによる広範囲な販売ネットワークを活かし国内シェアを高めてきました。高効率という付加価値を追求したLED照明を市場に投入し、高効率のトップランナーとして事業参入から6年目を迎えます。今後は、より...
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京大など、ペロブスカイト太陽電池の作製に成功し電流・電圧のロス機構を解明
ペロブスカイト太陽電池の不安定性を改善、理論限界への設計指針を発見 〜新型太陽電池のポテンシャルを見極める〜 [ポイント] ○ペロブスカイト太陽電池は測定条件によって電流−電圧曲線が変わるため、発電特性と素子構造の関係を定量的に研究することができなかった。 ○発電特性が変化しにくいペロブスカイト太陽電池の作製に成功し、電流・電圧のロス機構を明らかにすることができた。 ○得られた設計指針を基に、エネルギー変換効率がシリコン太陽電池に迫るペロブスカイト太陽電池の実現が期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、京都大学の大北 英生 准教授、伊藤 紳三郎 教授らの研究グループは...
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東大、「分子吸収線系」を発見し銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を解明
電波の影絵で希薄な星間分子ガスを“見る” 1. 発表者: 安藤亮(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 修士課程1年) 河野孝太郎(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 教授) 永井洋(国立天文台チリ観測所 特任准教授) 2. 発表のポイント: ◆アルマ望遠鏡のデータベースを用いて、非常に希薄な分子ガスの存在を示す「分子吸収線系」を新たに発見し、銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を明らかにした。 ◆本研究により発見した分子吸収線系のうち2つからは、非常に珍しいホルミルラジカル分子が検出され、うち1つは従来知られていた分子吸収線系の...
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京大、カーボンナノチューブの新しい光機能「アップコンバージョン発光」を発見
カーボンナノチューブの新しい光機能“アップコンバージョン発光”を発見 −生体組織内部の近赤外光イメージング応用に期待− ■概要 京都大学エネルギー理工学研究所の 宮内 雄平(みやうち ゆうへい)准教授、同 松田 一成(まつだかずなり)教授らの研究グループは、近赤外波長領域の優れた蛍光発光体として知られ、生体組織内部の発光イメージング(注1)や生体埋込型光バイオセンサー等への応用が期待されているナノ炭素材料「カーボンナノチューブ」(注2)を、従来とは全く異なる新しい方法で光らせることが出来ることを発見しました。 物質に光を照射すると、照射した光とは異なる波長の光(蛍光)が放出...
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ロート製薬、紫外線カット成分の力を高める「SPFブースト処方」を開発
同じ量の紫外線カット成分で、紫外線カット力を増強させる処方 紫外線カット成分の力を高める「SPFブースト処方」を開発 高い日やけ止め効果と、気持ちいい使用感を両立します ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、紫外線カット効果と使用感の両立をめざした研究を行い、同じ量の紫外線カット成分で、日やけ止め効果を高める技術「SPFブースト処方」を新開発致しました。一般的に紫外線カット力を高めるためには、紫外線カット成分の量を多く配合する必要があります。しかし紫外線カット成分を増量すると使用感が悪くなるため、「高い紫外線カット力」と「使用感の良さ」を叶える事は非常に難しいとされて...
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JAXA、銀河団の内側から外縁部にわたり元素組成が一定とX線天文衛星「すざく」の観測で解明
約1000万光年スケールで均一な元素組成: X線天文衛星「すざく」の観測で明らかに 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)のAurora Simionescu(オーロラ・シミオネスク)研究員が率いる研究チームは、X線天文衛星「すざく」によるおとめ座銀河団の広域観測から、銀河団の内側から外縁部にわたって元素組成が一定であり、それは太陽系周辺の組成とほぼ同じであることを明らかにしました。 現在の宇宙の平均的な元素組成は、太陽系周辺と同じなのでしょうか?それとも、生命が存在する太陽系は、宇宙の中で特別な場所なのでしょうか? 現在の宇宙には様々な元素がありますが、炭素よりも重い元素はすべて、夜空に...
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東大など、大きな保磁力を示す世界最小ハードフェライト磁石の開発に成功
世界最小ハードフェライト磁石の開発に成功 ―磁気記録テープ用のナノ新素材を発見― 1.発表者 大越慎一(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 生井飛鳥(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教) 井元健太(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教) 吉清まりえ(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教) 中川幸祐(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教) 所裕子(筑波大学数理物質系 准教授) 2.発表のポイント ◆ナノサイズで大きな保磁力(注1)を示す世界最小サイズのハードフェライト磁石(注2)の開発に成功しました。このフェライト磁石は、単なる酸化鉄か...
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バイエル薬品、ニューキノロン系注射用抗菌剤「シプロキサン注」の追加・変更承認を取得
バイエル薬品、ニューキノロン系注射用抗菌剤「シプロキサン(R)注」(シプロフロキサシン注射剤)の効能・効果の追加及び用法・用量の変更に係る承認を取得 大阪、2015年9月29日―バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:カーステン・ブルン、以下バイエル薬品)は、ニューキノロン系注射用抗菌剤「シプロキサン(R)注200mg(*1)」(シプロフロキサシン注射剤)について、9月24日、成人における用法・用量の変更ならびに小児における効能・効果及び用法・用量の追加に係る承認事項一部変更承認を取得しました。また9月28日、「シプロキサン(R)注400mg(*2)」について、新効能、新用量、...
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第一三共、ニューキノロン系注射用抗菌製剤「クラビット点滴静注」の効能追加承認取得
ニューキノロン系注射用抗菌製剤「クラビット(R)点滴静注」の国内における効能追加承認取得のお知らせ 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、本日、ニューキノロン系注射用抗菌製剤クラビット(R)点滴静注バッグ500mg/100mL、クラビット(R)点滴静注500mg/20mL(一般名:レボフロキサシン水和物)について、泌尿器科領域感染症、外科・産婦人科領域感染症の効能追加に係る承認事項一部変更承認を取得しましたので、お知らせいたします。 本剤は、グラム陽性菌、グラム陰性菌、及び非定型病原菌に幅広い抗菌スペクトルを有する1日1回投与の注射剤です。今後は、呼吸器感染症に加え、今回追加...
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1,000兆分の1秒の時間遅延を観測 −水素分子イオン振動開始のための準備時間を制御できる可能性− <要旨> 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域アト秒科学研究チームの鍋川康夫専任研究員、古川裕介客員研究員、緑川克美チームリーダーらの研究チーム(※)は、3,000兆分の1秒という短い時間幅のパルスが並んだ「アト秒パルス列[1]」という特殊な光で水素分子をイオン化すると、分子振動波束[2]の生成過程(水素分子イオンが振動を始めるための準備時間)が、従来考えられていた時間よりはるかに長いことを発見しました。これにより、使用するパルスによって準備時間を制御可能なことを示しました。...
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東北大、沿岸にサンゴ礁がある地域で波浪災害のリスクを再評価する必要性を解明
沿岸にサンゴ礁がある地域で、 波浪災害のリスクを再評価する必要性 東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)のローバー・フォルカ助教及びブリッカー・ジェレミー准教授が、超大型台風下で津波のような破壊力を持つ波が、なぜ、どのように発生するかを分析し、その結果、この現象は「サーフビート」で明快に説明できることを解明しました。主なポイントは以下の4点です。 1)台風下で発生する高波が、サンゴ礁など沖側の勾配が急な斜面で砕けると、津波のような破壊力を持つ波「津波状サーフビート」を発生させることがあります。 2)沿岸にサンゴ礁がある地域では、通常の台風襲来時においては、サンゴ礁が波浪のエネ...
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山形大など、塗布型白色リン光タンデム有機EL素子の開発に成功
塗布型白色リン光タンデム有機EL素子の開発に成功 〜印刷による多層構造で高効率化を達成〜 ■ポイント ・有機EL素子に用いられるリン光発光層は、発光効率は高いが塗布溶媒に溶けやすいため、塗布印刷プロセスにおいて複数のEL素子を塗り重ねるタンデム構造への応用が困難であった。 ・塗布溶媒への溶解性や酸性度を制御し、低分子リン光材料を用いた塗布型タンデム構造を有する有機EL素子の開発に成功した。 ・その結果、リン光発光材料を使った塗布型有機EL素子の発光性能(外部量子効率、電流効率)として世界最高水準を達成した。 JST戦略的イノベーション創出推進プログラム(S−イノベ)の一環として、山形大学 ...
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日焼けによる肌乾燥のメカニズムを解明 角層細胞タンパクのカルボニル化と活性酸素生成のループが関与 東京工科大学(東京都八王子市片倉町、学長:軽部征夫)応用生物学部の正木仁(まさきひとし)教授らの研究チームは、角層細胞に存在するカルボニルタンパク(注1)が、紫外線から活性酸素を生成することでさらに増加し、皮膚の乾燥を誘導するメカニズムを明らかにした(図1)。 本研究成果は、2015年6月に開催された第40回日本香粧品学会学術大会にて発表された。 【背景と目的】 太陽光線の皮膚への慢性的な曝露は、皮膚内の酸化ストレスを亢進することにより老人性色素斑やシワの顕在化といった光老化...
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理研と阪大、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷の可視化に成功
細胞の分化状態の可視化に成功 −ラマン散乱分光スペクトルによる“細胞指紋”の応用− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター先端バイオイメージング研究チームの市村垂生研究員、渡邉朋信チームリーダー、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの藤田英明准教授らの共同研究チーム(※)は、ラマン散乱光[1]の分光スペクトル[2]を用いて、細胞の分化状態を非染色かつ非侵襲で識別し、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷を可視化することに成功しました。 正常細胞とがん細胞との識別や良質な人工多能性幹細胞(iPS細胞)[3]の仕分けなど、細胞の種類や分化状態を判断するために、近年...
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理研、生体内の低分子化合物を網羅的に捉える解析プログラムを開発
生体内の低分子化合物を網羅的に捉える解析プログラムを開発 −MS−DIALによる次世代メタボロミクス− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター メタボローム情報研究チームの有田正規チームリーダー(情報・システム研究機構国立遺伝学研究所 教授)、津川裕司特別研究員と、カリフォルニア大学デイビス校 オリバー・フィーン教授らの共同研究チーム(※)は、生体内の低分子化合物[1]を網羅的に捉えて解析するメタボロミクス[2]用の統合解析プログラムMS−DIAL(Mass Spectrometry Data Independent AnaLysis)[3]を開発しました。 メタボロミクスとは、生体内の低分子化合物を測定し、食品の品質評価や疾...
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浜松ホトニクス、高出力半導体レーザーを8分の1の狭スペクトル幅で発振に成功
LDを8分の1以下の狭いスペクトル幅で発振する レーザー共振器の開発に、世界で初めて成功 全固体レーザーの出力を向上する励起用LD光源の開発に期待 当社は、高出力半導体レーザー(以下LD)スタック2個を、ストライプミラーと単一面型VBG(Volume Bragg Grating)を用いて同時に波長制御し、8分の1以下の狭いスペクトル幅で発振する、安定したレーザー共振器の開発に世界で初めて成功しました。これにより、全固体レーザーの出力を向上する励起用LD光源の開発が期待できます。 本成果は、応用物理学会誌の「アプライド・フィジックス・エクスプレス(Applied Physics Express(APEX)Online)5月号」に掲載予定で、4月14日に電...
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ニコンイメージングジャパン、天体撮影専用デジタル一眼レフカメラ「ニコン D810A」を発売
Hα線の波長で光る星雲を鮮やかに赤く写し出す ニコン初、天体撮影専用の超高精細モデル デジタル一眼レフカメラ「ニコン D810A」を発売 株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:五代 厚司、東京都港区)は、本格的な天体撮影専用(※1)のニコン FX フォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコン D810A」を発売します。 「D810A」は、高い鮮鋭感と豊かな階調性を誇る、有効画素数3635万画素のニコン史上最高画質のデジタル一眼レフカメラ「D810」(2014年7月発売)をベースにした天体撮影専用の超高精細モデルです。 「D810A」...
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ムトーエンジニアリング、高演色ライトボード「LitaVi MLT−A3HR」の発売を開始
可視光領域におけるスペクトルを太陽光と同等の性能を実現した 高演色ライトボード『LitaVi(リタヴィ)MLT−A3HR』を発売開始 MUTOHホールディングス傘下で、設計・製図機器、LED照明機器、CADソリューション事業およびパーソナル3Dプリンタ事業を展開している株式会社ムトーエンジニアリング(本社:世田谷区、社長:阿部要一、以下:ムトーエンジニアリング)は、新しいLED光源を使い太陽光と同等のスペクトル性能を実現した高演色ライトボード『MLT−A3HR』の発売を12月15日より開始いたします。 LitaVi(リタヴィ)ライトボードMLTシリーズは、独自開発のインクジェットプリンタ技術によるグラデーション印刷を応用した、LE...
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浜松ホトニクス、腐食による減肉検査用エネルギー弁別型放射線ラインセンサーを発売
非破壊でプラントの配管の厚みを計測する 腐食による減肉検査用 エネルギー弁別型放射線ラインセンサ「C13247」を発売 当社は、直接変換型半導体を用いて、腐食による配管の減肉検査用のエネルギー弁別型放射線ラインセンサ「C13247」を開発しました。国内外の石油精製や石油化学プラント、発電所などを検査請負する企業向けに、本年12月1日から発売します。また、本製品は、顧客の要望に応じて、感度(画素サイズ)の変更などのカスタマイズに対応します。 なお、本製品は、11月12日(水)から3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される道路、橋梁、トンネルなどの点検・診断、補修技術...
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産総研、身体に負担なく何度でも血中脂質を測定できる高感度分光装置を試作
身体に負担なく何度でも血中脂質を測定できる高感度分光装置を試作 −指先を透過する光でリアルタイム血液検査− <ポイント> ・従来の1000倍以上の感度で、安全に生体透過光の分光計測が可能 ・脈波に追従できる高速性により、血中成分のリアルタイム測定が可能 ・メタボリックシンドロームといった生活習慣病の予防への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門( https://unit.aist.go.jp/esprit/ )【研究部門長 原市 聡】光センシンググループ 古川 祐光 主任研究員は、微弱な生体透過光を効率よく測定して、血中成分を分析できる...
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NTTなど、高品質な通話や高精度な音声認識が可能な「小型インテリジェントマイク」を開発
100dBの騒音下でも高品質な通話や音声認識を可能とする小型インテリジェントマイクを開発 〜様々な利用シーン向けの音響信号処理技術を取り揃え、NTT−ATより展開〜 日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫)は、100dBの騒音下(工場内や電車通過中のガード下など)でも、高品質な通話や高精度な音声認識を可能とする「小型インテリジェントマイク」を開発しました。 小型インテリジェントマイクとは、安価な汎用のマイク素子2〜3個と、目的とする音声とそれ以外の雑音を高精度に推定して分離する「音響信号処理技術」を組み合わせることで、高騒音環境下でも、話者の音声を...
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花王、自律神経の乱れと唾液成分との関連性に関する研究成果を発表
自律神経の乱れと唾液成分との関連性に関する研究 花王株式会社(社長・澤田道隆)のパーソナルヘルスケア研究所・生物科学研究所・解析科学研究所は、オーラルケアに関して、口内環境を健康に保つ唾液機能の重要性について研究しています。 更年期やストレスなどを原因として自律神経機能の乱れが起こり、のぼせ・ほてり・疲労感・イライラなどの“不定愁訴”と呼ばれるさまざまな身体的な不調が現れることが知られています。また花王はこれまでに“不定愁訴”と口腔の不調が関連することを明らかにしてきました。 (参照:ニュースリリース2010年10月20日( http://www.kao.com/jp/corp_news/2010/20101020_001.html )) こ...
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HED隕石から高圧鉱物を発見 【概要】 広島大学大学院理学研究科の宮原正明准教授、東北大学大学院理学研究科の大谷栄治教授、同研究科の小澤信助教、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所の山口亮助教らを中心とした研究チームは、小惑星ベスタ由来と考えられているHED隕石から、シリカ(SiO2)の高圧相(※1)、コーサイトとスティショバイトを世界で初めて発見しました。NASAの探査機ドーンによる探査でベスタには多数のクレーターが存在することが明らかになっています。これはベスタが激しい天体衝突を経験したことを示唆するものですが、天体衝突時に発生する超高圧力・高温に伴って生成するはずの...
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東大、ガラス基板上に低コストでLEDディスプレーを作製する技術を開発
「ガラス基板上に低コストでLEDディスプレーを作製する技術を開発」 ●発表のポイント: ◆安価なガラス基板上に低コストでLED(*1)ディスプレーの作製を可能とする技術を開発した。 ◆原子が不規則に並んだ(非晶質)ガラス基板上にRGBのフルカラーのLEDを実現した。 ◆LEDの製造コストが劇的に安くなり、液晶ディスプレーや有機EL(*2)にとって代わる、高性能・高信頼性のディスプレーや通信機能を備えた面発光照明などに応用されることが期待される。 ●発表概要: これまで無機半導体を用いた発光ダイオード(LED)は高価なサファイア等の単結晶基板(*3)の上に、MOCVD法(*4)とよばれる生産性の低い手法で形...
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天の川のフレア領域に存在する恒星を世界で初めて発見 〜銀河系外縁部の暗黒物質を探る新たな目印〜 〔発表者〕 松永典之(東京大学大学院理学系研究科天文学専攻 助教) Michael W.Feast(南アフリカ・ケープタウン大学 名誉教授) John W.Menzies(南アフリカ・南アフリカ天文台 アストロノマー) Patricia A.Whitelock(南アフリカ・南アフリカ天文台 主任アストロノマー) <発表のポイント> ・天の川の外側部分がふくれ上がった領域(フレア領域)に存在する恒星(セファイド変光星)を5つ発見しました。 ・これまでフレア領域に存在する恒星は確認されていませんでしたが、距離がわかるというセファイド変光星...
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NHK、クルムス蛍光体を用いた目に優しい白色LED照明器具を開発
「目に優しい」新しい蛍光体を用いた 白色LED照明器具を開発 ■NHKは、「目に優しい」クルムス(Cl_MS)蛍光体(*1)を用いた白色LED照明器具を株式会社小糸製作所と共同で開発しました。 ■現在、省エネルギー光源としてテレビ番組の制作現場における白色LED照明器具の導入を進めていますが、一部の出演者からは「光源が視界に入るとまぶしく感じる」という声がありました。 ■クルムス蛍光体を用いた白色LEDは、従来の白色LEDと比べてフラットな分光スペクトル特性(*2)に特徴があり、また発光面積を大きく設計できるため、出演者が光源を直視した際のまぶしさを低減することが可能です。 ■今回、スタジオでキャスターを照...
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島津製作所、横浜市立大などとがんの迅速病理診断支援システムの臨床研究開始
日本赤十字社医療センターおよび横浜市立大学と がんの迅速病理診断支援システムの臨床研究を開始 ※参考画像は添付の関連資料を参照 株式会社島津製作所(社長:中本 晃、京都市中京区)は現在開発を進めている、がんの迅速病理診断支援システムの実用化に向け、日本赤十字社医療センター(院長:幕内 雅敏、東京都渋谷区)および公立大学法人横浜市立大学(理事長:田中 克子、横浜市金沢区)と臨床研究を開始します。4月下旬に両施設にプロトタイプ機を設置し、日本赤十字社医療センターとは肝臓がん、横浜市立大学とは腎臓がんについて共同研究を実施します。 本システムは科学技術振興機構(JST)先端計測分析...
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東北大と東大、グラフェンの「質量ゼロ」電子を反映した超高速状態を直接観察に成功
グラフェンの超高速電子状態を直接観察 −次世代光デバイスの開発を裏付ける− 1.発表者:松田巌(東京大学物性研究所 准教授) 吹留博一(東北大学電気通信研究所情報デバイス研究部 准教授) 2.発表のポイント: ◆ダイヤモンドと同じ元素組成をもつグラフェンは、電子が"質量ゼロ"の状態を有する。 ◆グラフェンの"質量ゼロ"電子を反映した超高速の状態を初めて直接観察することに成功した。 ◆光通信やレーザー発振などの光学グラフェンデバイスの開発において前提となっている状態の裏付けと特性評価が行われ、本成果はその設計に重要な役割を果たすと期待される。 3.発表概要...
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19世紀以来の謎、ホフマイスター効果の新しいメカニズムを提案 −界面の水構造に及ぼす対イオンの効果を実験的に解明− <ポイント> ・独自に開発した最先端の分光計測法により界面の水構造を直接観察 ・陽イオンのホフマイスター系列は界面の水の水素結合強度の序列と一致 ・陽イオンと陰イオンではホフマイスター系列発現メカニズムが異なる <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、独自に開発した表面・界面に存在する分子を選択的に計測できる最先端の分光計測法を用いて、広い分野で重要とされているホフマイスター系列[1]の発現メカニズムについてモデル界面を用いて調べました。その結果、陽...
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京大と浜松ホトニクス、ワット級高出力フォトニック結晶レーザーを世界に先駆けて実現
ワット級高出力フォトニック結晶レーザーを世界に先駆けて実現−世界初、面発光型レーザーにより高ビーム品質でワット級の高出力化を達成− 野田進 工学研究科教授(工学研究科光・電子理工学教育研究センター長)と浜松ホトニクス株式会社らのグループは、次世代型半導体レーザー光源とも言うべき、フォトニック結晶レーザー素子の開発を進め、狭放射角(3度以内)を維持したまま、光出力1.5ワットというワット級の室温連続動作に世界で初めて成功しました。さらに、このレーザーを用いたレンズフリーでの直接照射による燃焼デモンストレーションなど、高輝度・高出力動作の有用性を実証しました。このような高ビー...
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森林資源計測サービス「もりっしー(※1)」を提供開始 〜森林の持つ多様な価値の保全に向けたICTの活用〜 富士通クオリティ・ラボ株式会社(本社 神奈川県川崎市 代表取締役社長 高橋淳久(*))は、本日より、主に森林保全・植生調査・林業振興・水源涵養・防災減災などに携わるお客様に向けて、森林資源計測サービス「もりっしー」の提供を開始します。 本サービスは、当社が従来から提供してきた自然環境調査サービス(※2)の一環として提供するもので、今般、新たにハイパースペクトル画像解析(※3)などのICT技術を導入することで、より高精度かつ高効率な森林資源の計測、ならびに、植生図作成にかかる工数...
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磁気抵抗膜を用いたマイクロ波発振器を高性能化 −スピントルク発振器の発振周波数安定性が大幅に向上− <ポイント> ・磁気トンネル接合膜を用いたナノコンタクト型スピントルク発振素子を開発 ・発振出力の高出力化と安定化を実現し、従来の10倍近い安定性を達成 ・LSI中に組み込むことが可能なナノスケール発振器など、幅広い分野での応用に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センター( http://unit.aist.go.jp/src/ci/index.html )湯浅 新治 研究センター長、金属スピントロニクス研究チーム 久保田 均 研究チーム長、キヤノンア...
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東北大など、Li分析もできる電子顕微鏡用高エネルギー分解能軟X線分光器を開発
Liの分析も可能な電子顕微鏡用高エネルギー分解能軟X線分光器の開発に成功 【ポイント】 ・Li−K発光分析が可能。公称50eVから検出可能。 ・高エネルギー分解能。金属AlのAl−Lスペクトルにおけるフェルミ端部(◆)で0.3eV分解能を保証。 ・検出感度の向上。微量ホウ素など数10ppmが検出可能。 ・スペクトルマップが収集可能。不等間隔溝回折格子(◆)の分光素子、CCDの検出カメラは固定されているため、素子のカバーする全分光領域のスペクトルを一度に測定可能。 ・化学結合状態マッピングが可能。高エネルギー分解能であるため、従来の電子プローブマイクロアナライザー利用のルーチンで化学結合状態分析が可...
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東大など、軽水と重水における水素結合の違いを高感度で検出することに成功
軽水と重水の綱引き −水素結合の違いを高感度で検出− 1.発表者: 原田慈久(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 准教授) 丹羽秀治(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 特任研究員) 徳島 高(※)(理化学研究所放射光科学総合研究センター 技師) 堀川裕加(理化学研究所放射光科学総合研究センター 基礎科学特別研究員) 辛 埴(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構...
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JFEテクノリサーチ、ハンディータイプのハイパーイメージング分光装置を販売開始
ハンディハイパーイメージング分光装置の販売を開始 ■概要 JFEテクノリサーチ(株)(本社:東京都千代田区大手町2−7−1 JFE商事ビル、代表取締役:影近博)は、ハンディタイプのハイパーイメージング分光装置の販売を開始しました。 従来のハイパーイメージング分光測定は、実験室内に設置された据え置き型装置を使用して行っており、測定対象のそばに持ち込んでの測定ができませんでした。しかし、測定対象の近くまで持ち込んで2次元の分光スペクトル情報を測定するニーズは高く、小型、可搬式のハイパーイメージング分光装置が求められていました。 今回販売を開始したハイパーイメージング分光装置は、ノート...
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富士フイルム、挿入性を向上した下部消化管用拡大スコープを発売
レーザー光源搭載の内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープに新ラインアップ 下部消化管用拡大スコープ「EC−L590ZP」 挿入性向上をさらに追求。135倍(※1)まで拡大観察が可能な細径スコープ ●新発売● 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、内視鏡システムの光源にレーザーを用いた新世代内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープの新ラインアップとして、さらなる挿入性の向上を追求した下部消化管用拡大スコープ「EC−L590ZP」を、11月1日より富士フイルムメディカル株式会社(社長:平井 治郎)を通じて発売いたします。 「LASEREO」は、波長の異なる「白色光観察用レーザー(白色...
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テクトロニクス、BroadR−ReachのPHY自動コンプライアンス・テスト・ソリューションを発表
テクトロニクス、次世代車載向けネットワークBroadR−ReachのPHY自動コンプライアンス・テスト・ソリューションを発表 オシロスコープ用オプションでパワー・スペクトル密度測定が可能なワンボックス・ソリューションを提供。 簡単セットアップにより設備コストを低減 テクトロニクス(代表取締役:米山 不器)は本日、BroadR−Reach PHYコンプライアンス・テスト・のワンボックス・ソリューションを発表します。テクトロニクスのオシロスコープ用オプションである新製品Opt.BRRは、BroadR−Reachのコンプライアンス・テストで必要な数多くのテストを自動化し、マニュアルによるテストに比べて最大90%のテスト時間を短縮することが...
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理化学研究所など、X線自由電子レーザーパルスの特性を生かした高効率X線吸収分光法を開発
X線自由電子レーザーパルスの特性を生かした高効率X線吸収分光法の開発 −超高速の化学反応を追跡するフェムト秒時間分解でのX線吸収分光が可能― <ポイント> ・理研のXFEL施設「SACLA」を使い新X線吸収分光法の実証実験に成功 ・分割した2本のX線ビームを使って広域のX線吸収スペクトルを一括計測 ・化学反応の原子や分子の動きなど超高速現象をとらえる技術確立へ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、高輝度光科学研究センター(土肥義治理事長)、京都大学(松本紘総長)と東京農工大学(松永是学長)は、X線自由電子レーザー(XFEL:X−ray Free Electron Laser)[1]を利用した新しいX線吸収分光法[2]...
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リオン、初心者向けに必要な機能を絞り込んだデジタル補聴器など発売
〜好調のリオネットプレシアにエントリーモデルが登場〜 デジタル補聴器「リオネットプレシアV」を発売 リオン株式会社(社長:井上清恆、本社:東京都国分寺市、資本金:18億円 東証1部 コード:6823)は、本年2月に投入し、好調な中価格帯補聴器「リオネットプレシア」において、電話で起こりやすいピーピー音(ハウリング)の抑制をレベルアップしたハウリングキャンセラー機能「AFBCα」などの好評な機能を継承する一方、初めて補聴器を使用する方に必要な機能に絞り込むことで、お求め安い価格を実現したエントリーモデルのデジタル補聴器「リオネットプレシアV」を2013年8月20日から発売します。 展...
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理化学研究所など、X線を2回当てて「中空原子」を生成することに成功
X線を2回当てて「中空原子」の生成に世界で初めて成功 −量子だるま落としで2段抜き <ポイント> ・1京分の2秒弱の間に2回、X線を原子に当てることに成功 ・太陽光の1兆倍のさらに1千万倍の強さのX線で初めて見える現象 ・中空原子を利用したタンパク質構造解析への応用に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、分子科学研究所(大峯巌所長)と高輝度光科学研究センター(土肥義治理事長)は、X線自由電子レーザー(XFEL;X−ray Free Electron Laser)施設「SACLA[1]」を使い、集光して強度を上げたXFELをクリプトン[2]原子に照射して、原子核の最も内側(K殻)の軌道を回る電子2個を順番にはじ...
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肌の生命力溢れる輝きの実体を“光”の観点から解明 世界的照明家・豊久将三氏との共同研究により美しく見える素肌の光特性を発見 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:岩崎泰夫(*))は、世界的な照明家・豊久将三氏と共同研究を行い、美しい肌の“生命力溢れる輝き”は、素肌が反射する光の波長パターンに起因していることを発見しました。 本研究は色温度の観点と、肌からの反射光の波長パターンの観点から行われ、5000K(ケルビン)の色温度と、460〜500nm(ナノメータ)の波長領域が高いパターンの光が重要であるという、最も肌が美しく見える光特性を見出しま...
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東大、スピン反転励起が可能な新色素DXで有機系太陽電池の大幅な広帯域化を実現
スピン反転励起が可能な新色素DXで有機系太陽電池の大幅な広帯域化を実現 1.発表者: 瀬川浩司(東京大学 先端科学技術研究センター 教授) 木下卓巳(東京大学 先端科学技術研究センター 特任助教) 2.発表のポイント: ◆従来の光化学の常識を覆すスピン反転励起が可能な新色素DXを合成し有機太陽電池の広帯域化に成功 ◆新色素DXをボトムセルに用いたタンデム太陽電池の開発により、有機系タンデム太陽電池におけるエネルギー変換効率の世界記録を更新 ◆新色素DXを用いた30%の変換効率を超える高効率な有機系太陽電池の実用化に道を拓くものであり、太陽光発電の低コスト化につながると期待 ◆本研究は、内閣...
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島津製作所、透明試料の屈折率を簡単・短時間に計測できるカルニュー精密屈折計を発売
従来比1.5倍の高精度測定を実現した 「カルニュー 精密屈折計KPR−3000」を発売 −透明素材(固体・液体)の開発・品質管理に有用− ※製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、カメラレンズなどに用いられるガラス・プラスチックなどの固体試料から、薬品・香料・石油系液体などの液体試料まで、様々な透明試料の屈折率を、±2×10−5の高精度(*1)で、簡単かつ短時間に計測できるカルニュー精密屈折計「KPR−3000」を、「レーザーEXPO(レンズ設計・製造展 併設)」(4月24日〜26日、パシフィコ横浜)に出展し、発売します。(*2) 光学素材・光学素子・光学機器などの研究・開発・製造...
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パナソニック、夜道が明るく見える「LED防犯灯 明光色(アカルミナ)」を発売
夜道が明るく見える防犯灯 「LED防犯灯 明光色(アカルミナ)」 お求めやすい価格(※1)で発売 蛍光灯FL20形などの防犯灯からの交換にお薦め *製品画像は添付の関連資料を参照 品名:LED防犯灯 明光色(アカルミナ) 明るさタイプ:10VA(蛍光灯FL20形相当) 明るさセンサ:なし/内蔵 色温度:アカルミナホワイト色 8000K 光源寿命:60,000時間 品番数:4品番 希望小売価格(税込):13,650円/15,225円 発売日:2013年4月1日 品名:LED防犯灯 明光色(アカルミナ) 明るさタイプ:20VA(蛍光灯FHP32形相当) 明るさセンサ:なし/内蔵 色温度:アカルミナ...
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アジレント、MOSTとBroadR−Reach対応のコンプライアンス試験ソフトを発表
アジレント・テクノロジー、MOSTおよびBroadR−Reachに対応した コンプライアンス試験ソフトウェアを発表 コンプライアンス試験ソフトウェア製品群を拡充し 車載デバイス向けシリアルバス新規格にも対応 アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島 正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、車載用デバイス向けシリアルバスの新規格MOST(Media−Oriented Systems Transport)、およびBroadR−Reachに対応したコンプライアンス試験ソフトウェアを発表します。当社のソリューションは、オシロスコープ、スペクトラム・アナライザ、パルス・ファンクション・ジェネレータなど、物理層試験で必要とされる各種測定器に対応しています。...
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テラヘルツ光で電気分極の量子波の観測に成功 〜電子型有機誘電体における新しい準粒子の発見と光増殖効果〜 <背景> 真空中の電子は、もっともよく知られた素粒子の一つですが、物質中においては、単独の粒子としてではなく、周りに存在するたくさんの電子や原子との相互作用によって集団的に運動します。このような多数の電子や原子の集団は、量子力学的(波としての性質を持つ)な粒子(準粒子(注1))として理解することができます。例えば、原子の変位が波として伝わる音波(フォノン)や、磁気の波である(マグノン)などはその代表的な例です。物質ごとに異なる準粒子を発見することは、物質の電気的、磁気的な性...
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パナソニック、生鮮食料品をおいしそうに見せるEVERLEDS「彩光色LED照明器具」を発売
肉・魚・野菜など生鮮食料品を新鮮でおいしそうに見せるLEDの光 「彩光色LED照明器具」新発売 生鮮食料品売り場に新たな光の価値を提供 ※製品画像などは、添付の関連資料を参照 品名:彩光色LED照明器具 器具スタイル:スポットライト(透過セードタイプ、一般タイプ)、ユニバーサルダウンライト 明るさ:200形/350形 色温度:3000K 光源寿命:40,000時間 品番数:10品番 希望小売価格(税込):32,340〜48,300円 発売日:2012年12月1日 販売目標:3億円/年(2013年度) パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、当社独自の光のスペク...
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NEC、天候に左右されずにあらゆる場所で生態観測や資源探索ができる光解析技術を開発
NEC、天候の影響を受けずに、地上のあらゆる場所で生態観測や資源探索を可能にする光解析技術を開発 〜災害救助、大規模農業、生物多様性へ応用〜 NECは、天候変化の影響を受けずに、広大な洋上において人や船舶を高精度に発見したり、大規模農地や人間の立ち入りが困難な森林奥地において植物の種類や生育状況の観測を可能にする、光解析技術を開発しました。 近年、物体が反射する目に見えない波長まで含めた光の組成(分光スペクトル)を解析することで、肉眼では分からない物体の材質や状態を把握し、広大な地上や洋上の情報解析に応用するための技術開発が進められています。この技術は、津波などの災害時に...
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小糸製作所など、ありふれた元素から新しいLED用Cl_MS蛍光体を開発
新たなLED照明の可能性を拓く ありふれた元素から、新しい蛍光体を開発。 屋内照明に適した、人に優しい白色LEDが可能に。 株式会社小糸製作所(社長 大嶽昌宏)は、東京工業大学(学長 三島良直)の細野秀雄教授の研究グループ、名古屋大学(総長 濱口道成)の澤博教授の研究グループとの共同研究により、新しいLED用Cl_MS(クルムス)蛍光体(※1)を開発しました。 Cl_MS 蛍光体は、主成分が貝・骨・岩石や塩などに含まれるありふれた元素で構成される酸化物でありながら、新しい結晶構造を持つ新物質です。 近年、地球規模の課題である低炭素社会の実現に対し、省エネルギー性能に優れる...
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島津製作所、波長安定性など実現の外部共振器型短パルス半導体レーザーを発売
世界初!短パルスと波長安定性の両立を実現した 外部共振器型短パルス半導体レーザ「BEAM IMPACTシリーズ」を発売 −ファイバーレーザによる微細加工を強力に支援− *世界初 2012年9月 当社調べ ※製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、ファイバーレーザ用のシード光源である外部共振器型短パルス半導体レーザ「BEAM IMPACTシリーズ」を、9月25日に新発売すると共に、「インターオプト2012」(9月25日〜27日、パシフィコ横浜)に出展します。 ビーム品質が優れており高効率、また小型で長寿命であるファイバーレーザは、金属の切断や穴あけ、また溶接などレーザ加...
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浜松ホトニクス、世界最小を実現した小型分析器向け2Wキセノンフラッシュモジュールを発売
世界最小、バッテリー駆動を実現した小型分析機器向け 新製品2Wキセノンフラッシュランプモジュール 「L12336シリーズ」を発売 当社は、点灯動作回路をコンパクトに効率よく集積することで世界最小を実現し、バッテリー駆動にも対応した、2Wキセノンフラッシュランプモジュール「L12336シリーズ」を、国内外の分析機器や医療機器メーカーなどに向けて9月5日に発売します。本製品は、環境分析や検体検査などの小型分析機器に最適な光源ですが、将来、開発が期待される高精度な環境モニタリングやPOCTなどの携帯型分析機器への搭載も可能となります。 なお、本製品は、9月5日から3日間、幕張メッ...
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産総研など、素子内の電荷の振る舞いを分子レベルで計測することに成功
発光している有機EL素子内部の状態を計測・評価 −動作中の封止された有機EL素子内の分子を初めて評価可能に− <ポイント> ・有機EL素子を発光させながら素子内部の特定の有機層界面の情報を選択的に非破壊で測定 ・先端計測技術であるレーザー分光測定法と有機EL素子の作製・評価技術を融合 ・有機エレクトロニクスデバイスの特性向上や劣化解析のための非破壊分析にも応用 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】ナノシステム計測グループ 宮前 孝行 主任研究員、フレキシブルエレクトロニクス研究...
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ソニー、蛍光の波形形状を検出する細胞分析装置‘スペクトル型’セルアナライザーを開発
<国際サイトメトリー学会(ISAC)> 業界初、蛍光の波形形状を検出し高精度で簡便な解析ができる 細胞分析装置‘スペクトル型’セルアナライザーを出展 *イメージ図、開発試作機の画像は添付の関連資料を参照 ソニーは、細胞を光学的に分析する細胞分析装置‘フローサイトメーター’で、自社開発製品の第二弾(※)となる、セルアナライザーを開発し、「ISAC(International Society for Advancement of Cytometry)」(国際サイトメトリー学会、6月23日〜27日・ライプツィヒ・ドイツ)に出展します。 本機は、新開発した蛍光の波形形状を検出する...
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アンジェスMG、抗菌作用と創傷治癒促進効果を併せ持つペプチドの研究成果を発表
創傷治癒ペプチドの学会発表に関するお知らせ 〜抗菌活性と創傷治癒促進効果を併せ持つ新規ペプチドについて日本皮膚科学会で報告〜 当社は、大阪大学で発見された抗菌作用と血管新生作用を併せ持つペプチドを改変して新規ペプチドを見出し、創傷治療薬としての可能性を探るためにin vitro/in vivoの双方から評価を行ってきました。この度、第111回日本皮膚科学会総会(6/1−3、京都国際会館で開催)でその研究成果を公表しましたのでお知らせいたします。 創傷治療の過程では、感染による治癒遅延が起きることがありますが、消毒剤は創傷治癒を妨げることが判明したため、最近ではほとんど使用...
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自然科学研究機構、燃料電池の白金−コバルト合金触媒反応のリアルタイム解析に成功
燃料電池の白金−コバルト合金触媒の反応のしくみを 世界で初めてリアルタイム解析に成功 <概要> 自然科学研究機構分子科学研究所の唯美津木准教授および公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の宇留賀朋哉副主席研究員らの研究グループは、世界最先端の大型放射光施設SPring−8(*1)で、白金−コバルト合金触媒が燃料電池カソード(陽極)触媒として働くしくみをリアルタイムで捉えることに世界で初めて成功しました。燃料電池は、次世代のエネルギー源として、家庭用燃料電池「エネファーム」として普及しつつあるとともに、自動車等への実用化が進められていますが、発電性能の向上、高価な...
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理化学研究所、絶縁体から高温超伝導体への変化過程を可視化することに成功
絶縁体から高温超伝導体への変化過程を原子分解能で可視化 −「擬ギャップ状態」の正体と超伝導機構の解明に向けて前進− ◇ポイント◇ ・擬ギャップ領域は絶縁体の「海」の中に数nm2の小さな「島」として出現 ・擬ギャップ状態は超伝導と競合せずにその発現を助けている可能性を示唆 ・電子相変化メモリーなど新エレクトロニクスデバイス開発の基礎学理を提示 理化学研究所(野依良治理事長)は、銅酸化物高温超伝導体(※1)が絶縁体から超伝導体へと変化する過程を原子分解能で可視化することに成功しました。「擬ギャップ状態(※2)」が数平方ナノメートル(nm2)程度の領域で出現し、その増加が超伝導...
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理化学研究所と広島大、ヒト肝臓細胞1個の薬物代謝を10分以内で分析成功
10分以内にヒトの細胞1個の薬物分子を追跡 −新薬開発の高速化とオーダーメイド医療に新たな方向性− ◇ポイント◇ ・ヒトの肝臓細胞1個から薬物の副作用の原因にもなる分子変化を10分以内で分析 ・従来法に比べて高速、高精度かつ低コストでの解析が可能 ・薬物代謝の様子が細胞間で異なる“ゆらぎ”があることを発見 理化学研究所(野依良治理事長)は、生きた細胞の成分をリアルタイムかつ網羅的に検出できる「一細胞質量分析」を用いて、たった1個のヒトの肝臓初代培養細胞(※1)の薬物分子変化(薬物代謝)を10分以内で分析することに成功しました。また、同じ肝臓細胞でも代謝の様子が細胞間で異な...
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アステラス製薬、感染症治療薬「フィダキソマイシン」を日本で独占的開発・販売
アステラス製薬:米国オプティマー社のクロストリジウム・ディフィシル感染症治療薬 「フィダキソマイシン」の日本における独占的開発・販売契約締結のお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、米国のバイオ医薬品会社オプティマー社(英名:Optimer Pharmaceuticals, Inc.、本社:カリフォルニア州サンディエゴ、社長兼最高経営責任者:Pedro Lichtinger)と、同社のクロストリジウム・ディフィシル感染症治療薬である「Fidaxomicin(フィダキソマイシン)」について、日本における独占的開発・販売契約を...
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古河電工、高出力・狭線幅のフルバンドチューナブルレーザ及びITLAの量産を開始
超高速100Gbps光デジタルコヒーレント伝送向け高出力・狭線幅のフルバンドチューナブルレーザ及びITLAの量産を開始 当社は、2012年以降世界で本格的な導入が見込まれる毎秒100ギガビット(以下、100Gbps)の超高速光デジタルコヒーレント伝送装置のキー部品である、高出力・狭線幅のフルバンドチューナブルレーザ及びITLA(Integrable Tunable Laser Assembly)を開発し、量産を開始しました。 3月6日より米国・カリフォルニア州・ロサンゼルスにて開催される世界最大の通信関連の国際会議・展示会「OFC/NFOEC2012」にて、本製品の展示...
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基礎生物学研究所、捕食者と被食者の関係性を数理モデルとして定式化することに成功
メダカは生物学的1/fゆらぎを利用してミジンコを捕らえる! 〜捕食者と被食者の関係性を数理モデルとして定式化することに成功〜 捕食性動物は、素早く動き回る獲物を正確に捕らえることができます。狩りを行うとき、捕食者は生きている被食者とその周囲のオブジェクトとの区別を、リアルタイムで行う必要がありますが、このとき捕食者は持てる感覚器を総動員して生きている獲物を認識しています。特に視覚系は多くの場合決定的な役割を果たしています。視覚を通じて、大きさ、形状、色、そして動きを識別して周囲の無関係なオブジェクトと、狩るべき獲物とをリアルタイムで区別します。例えば水棲環境において動物プラ...
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コーセー、広い波長域の紫外線を防御する効果を付与した日やけ止め化粧料を開発
コーセー、”ブロードスペクトラム日やけ止め化粧料”を開発 光線過敏症患者の疾患予防に対する有用性を実証 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、従来より広い波長域で高い紫外線防止効果を持つ”ブロードスペクトラム(幅広い紫外線吸収スペクトルをもつ)日やけ止め化粧料”を開発しました。この日やけ止め料を、研究用製剤として京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座皮膚科学分野を中心とした研究グループに提供したところ、同研究グループにより実施された臨床試験の結果から、光線過敏症患者の疾患予防に対する有用性が実証されました。 この研究成果については同研究グル...
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京大、1兆分の1秒間の強電場パルス照射で半導体の自由電子数を1千倍に増幅することに成功
1兆分の1秒間の強電場パルス照射により、半導体の自由電子数を1千倍に増幅: 超高速トランジスタや高効率の太陽電池の開発に期待 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)の廣理英基助教と田中耕一郎教授の研究グループは、ごくわずかな時間にエネルギーが圧縮されたフェムト秒レーザーとニオブ酸リチウムの結晶をもちいて1MV/cmという世界最高電場強度のテラヘルツ光を発生させることに成功しました。さらに、このテラヘルツ光を半導体に1兆分の1秒という短い時間照射するだけで、半導体の中の電気伝導を担う自由電子の数を約1000倍に増幅することに成功しました。実験にもちいた半導体試料...
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理化学研究所、磁性を持つ有機分子TDAE−C60の電荷移動の新モデルを提唱
磁性を持つ有機分子TDAE−C60の電荷移動の新モデルを提唱 −新たな有機分子磁石の開発が可能に− ◇ポイント 単結晶α−TDAE−C60をSPring−8で光電子分光測定し、理論と比較 1個の電子の移動によって有機分子TDAE−C60は磁性を発生 高密度記録材料や磁性体薬剤化合物への応用が期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、本来、磁性(※1) を持たない有機分子が磁性を帯びる仕組みを、電荷移動に基づく新モデルで示しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)石川X線干渉光学研究室の山岡人志専任研究員、石田行章研究員(現東京大...
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水の表面分子構造の謎を分子レベルで解明 −水の表面に存在する新しい構造− ◇ポイント 独自開発した最先端の分光計測法と新しいモデルによる理論計算が完全に一致 水の表面は活発で乱雑な構造、強い水素結合で結ばれた水分子のペアが存在 界面研究に画期的な知見を与え、大気環境科学や医療分野に新しい指針 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、表面・界面に存在する分子を選択的に計測できる最先端の分光計測法と新しいモデルによる分子動力学シミュレーションを用いて、水の表面構造の謎を分子レベルで明らかにし、世界的論争に決着をつけました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)田原...
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富士通研究所、テラヘルツ波透過による物質検査を25倍に高速化する技術を開発
テラヘルツ波の透過による物質検査手法を25倍に高速化 モノの内部を見える化し、X線よりも安全で幅広い物質に対応 株式会社富士通研究所(注1)は、光と電波の中間であるテラヘルツ(THz)波を用いた透過による非破壊の物質検査を行う手法について、従来よりも25倍高速に検査が可能な技術を開発しました。テラヘルツ波は、紙やプラスティックや布といった金属以外をよく透過し、対象の物質を正確に把握することが可能なため、隠された物質の非破壊検査などモノの内部を見える化する用途で期待されています。しかし、従来の検査手法では、1回の照射で物質の1方向のみしか測定できず、物質の全体像を測定するには...
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JFEテクノリサーチ、テラヘルツ波を用いた「可搬型非破壊検査装置」を開発
世界初 テラヘルツ波を用いた可搬型非破壊検査装置の開発と販売について JFEテクノリサーチ(株)(本社:東京都中央区日本橋2−1−10柳屋ビル、代表取締役:影近博)は、テラヘルツ波を用いた『可搬型非破壊検査装置』を開発し、装置の販売と評価試験の受託を開始しました。 赤外線と電波の中間の波長帯域に位置するテラヘルツ波は、プラスチック、紙などに対する透過性が高く、各種物質の化学構造変化を敏感に検出できること、人体に対しても安全であることなど、種々の利点があります。そのため、非破壊、非接触で、対象に影響を及ぼす事もなく検査、計測、分析ができることから、近年、基礎から応用に至る研...
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アドバンテスト、テラヘルツ分光・イメージング・システム「TAS7500」を開発
テラヘルツ分光・イメージング・システム「TAS7500」を開発 医薬品解析に新たな「光」 今まで見えなかった医薬品の品質を迅速かつ非破壊で解析 株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:松野晴夫)は、医薬品の製剤解析向けにテラヘルツ波(*1)を用いた卓上型非破壊分光・イメージング・システム「TAS7500」を開発いたしました。 「TAS7500」は、新たな手法で固体から液体までのさまざまな製剤に関する結晶性や成分の特性を非破壊のまま迅速に解析します。さらに、これまで非破壊解析が困難であった錠剤のコーティング膜厚、密度、内部構造等の物性を2次元(2D)、3次元(3D...
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富士通と富士通研究所、ハイパースペクトル画像を用いた類似した色調を持つ樹木の植生の把握を実現
ハイパースペクトル画像を解析し、生物多様性保全に貢献 上空からの撮影により、樹木の正確な植生把握が可能に 富士通株式会社と株式会社富士通研究所(注1)は、上空から撮影したハイパースペクトル画像(注2)を用いて樹木を判別する手法を基に、樹木の判別精度の向上を行い、スギやヒノキなどの類似した色調を持つ樹木の植生の把握を可能にしました。 本技術を活用することで、樹木の専門家でなくとも、また河川敷や森林に立ち入ることなく植生を正確に把握できるため、生態系を脅かす外来植物の繁茂状態や、複数の樹種の分布状況の調査を、低コストで短期間に行うことができます。 <開発の背景> 当社グループ...
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JASRI、産総研などと共同で希土類金属水素化物の結晶構造の一般則を確立
希土類金属水素化物の結晶構造の一般則を確立 −水素吸蔵材料の設計指針に重要な知見を提供− 高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」、理事長 白川 哲久)は、産業技術総合研究所(以下「産総研」、理事長 野間口 有)、日本原子力研究開発機構(以下「JAEA」、理事長 鈴木 篤之)、大阪大学(総長 鷲田 清一)、および新エネルギー・産業技術総合開発機構(理事長 村田 成二)と共同で、希土類金属水素化物が水素濃度によって取りうる結晶構造の一般則を、大型放射光施設SPring−8(※1)の高輝度X線を用いて世界ではじめて確立しました。 希土類金属(※2)は金属原子1個当たり最大...
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ファイザー、カルバペネム系抗生物質製剤メロペネム点滴静注用0.25g/0.5g「ファイザー」を発売
エスタブリッシュ医薬品事業部門 初の後発医薬品 メロペネム点滴静注用0.25g/0.5g「ファイザー」 7月1日に新発売 ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:梅田一郎)は、エスタブリッシュ医薬品事業部門発足後初めての後発医薬品となる、カルバペネム系抗生物質製剤メロペネム点滴静注用0.25g/0.5g「ファイザー」(日本薬局方 注射用メロペネム)を2011年7月1日(金)に新発売いたします。 メロペネムは幅広い抗菌スペクトルを特徴とし、数多くの臨床エビデンスを有する感染症治療薬です。各診療科において、主に中等症から重症感染症治療の選択肢の一つとして広く処方されてい...
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北海道大学など、有機超薄膜型の光電変換分子素子で光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発
ナノギャップ光アンテナにより高効率化した有機超薄膜による光電変換 概要 1.独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)国際ナノアーキテクトニクス拠点(拠点長:青野 正和)の魚崎 浩平コーディネーターと北海道大学 (総長:佐伯 浩)大学院理学研究院の池田 勝佳准教授は共同で、分子エレクトロニクスでの利用が期待される有機超薄膜型の光電変換分子素子において、光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発した。 本研究では、光吸収・電子伝達といった必要な機能をもつ部品を連結した分子から成る単分子超薄膜を、原子レベルで表面制御した平滑な金電極面と金ナノ粒子で挟み込むことによって、ナノ...
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米アナログ・デバイセズ、コンパクトな立方体パッケージのMEMS振動解析システム「ADIS16227」を発表
アナログ・デバイセズ、1辺が15mmのコンパクトな立方体パッケージで、業界初のMEMS振動解析システム「ADIS16227」を発表 ADIの新しいiSensor(R) MEMS加速度センサー 〜振動監視装置と組み込みプログラマブル・プロセッサが、振動の方向感知とスペクトル解析で個々の振動源の特定と分類を可能に〜 アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、産業用機器向けiSensor(R)振動モニター「ADIS16227」を発表しました。ADIS16227は、産業用機器の設計者向けの自律動作が可能な完全集積振動解析ソリューションで、振動の検出、絶縁、補...
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日本TI、ワイヤレス・インフラストラクチャー向けIQモジュレーターICを発表
日本TI、ワイヤレス・インフラストラクチャ向けに 業界初のIQモジュレータIC製品を発表 300〜4800MHzと超広帯域のLOシンセサイザを集積、 コストの低減およびデザインの簡素化に役立つIQモジュレータIC ※製品画像は関連資料を参照 日本テキサス・インスツルメンツは、ワイヤレス・インフラストラクチャ市場向けの量産出荷製品として、業界初のIQモジュレータIC、『TRF372017』を発表しました。この高性能IQモジュレータはダイレクト・アップ・コンバージョンによるIQモジュレータ回路とPLL(フェーズロック・ループ)、広帯域のVCO(電圧制御発振回路)を集積しているこ...
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NIMS、双葉電子と共同で六方晶窒化ホウ素を用いた遠紫外線での殺菌効果を確認
六方晶窒化ホウ素を用いた遠紫外線で殺菌効果を確認 − 水銀レス・面発光タイプの遠紫外線発光デバイス − 独立行政法人物質・材料研究機構 光材料センター(センター長 大橋 直樹)の谷口 尚 主席研究員と渡辺 賢司 主幹研究員は双葉電子工業株式会社 開発研究所(所長 野村 裕司)と共同で、物質・材料研究機構の六方晶窒化ホウ素(hBN)1)粉末と双葉電子工業のカソードを組合せたカソードルミネッセンス方式の遠紫外線2)発光デバイスにおいて、黄色ぶどう球菌3)を用いた殺菌試験を行った結果、60秒の紫外線照射で99.99%以上の殺菌能力があることを確認した。 hBNは化学的に安定・無...
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リチウムイオン二次電池用の新しい負極材料を開発 −新規チタン酸化物で高容量化を実現− ポイント 低温合成プロセスによる新規チタン酸化物負極材料(H2Ti12O25) 現行の酸化物系負極材料と同程度の作動電圧を有し、容量30 %アップを実現 構成元素としてリチウムを含まないためリチウムイオン二次電池の低コスト化に期待 概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【研究部門長 村山 宣光】結晶制御プロセス研究グループ 秋本 順二 研究グループ長、計測フロンティア研究部門【研究部門長 秋宗 淑雄】ナノ移...
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アンジェスMGと森下仁丹、抗菌性ペプチド「キュアペプチン」を用いた新規消毒剤を共同開発
森下仁丹との共同開発について ―抗菌性ペプチド「キュアペプチン」を用いた新規消毒剤の開発― 当社は、森下仁丹株式会社(以下、森下仁丹)との間で、抗菌作用を有する機能性ペプチド「キュアペプチン」を応用した新製品開発を目指してまいりましたが、この度、従来の抗菌剤より優れた抗菌活性を有するペプチドを成分とする消毒剤の新規開発に至りましたのでお知らせいたします。 当社は、従来の抗菌剤より優れた抗菌活性を有するペプチドを成分とする消毒剤を開発し、手術室などにおける効果が持続する新規消毒剤の開発を進めてまいりました。当該抗菌剤は、グラム陰性菌、グラム陽性菌や真菌などに対して広い抗菌ス...