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コバルト
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東工大と名工大と九大、室温で強磁性・強誘電性が共存した物質を実現
室温で強磁性・強誘電性が共存した物質を実現 ―低消費電力・超高密度磁気メモリー開発に道― 【概要】 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の北條元・元助教(現九州大学総合理工学研究院准教授)、東正樹教授、名古屋工業大学の壬生攻教授らの研究グループは、セラミックス結晶中に磁石の性質(強磁性:用語1)と電気を蓄える性質(強誘電性:用語2)が室温において共存することを確認した。室温での両性質の共存は、鉄酸ビスマスを用いた次世代磁気メモリー実現のための鍵として注目されていながらも、磁性不純物の影響により、これまで本質的であると実験で確認されたことはなかった。 同研...
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東芝と東芝マテリアル、重希土類フリーで高い磁力と優れた減磁耐性をあわせ持つモーター用磁石を開発
世界初、重希土類フリーで高い磁力と優れた減磁耐性をあわせ持つモータ用磁石を開発 株式会社東芝と東芝マテリアル株式会社は、レアアースの中でも特に希少な重希土類を一切使用せずに高い磁力と優れた減磁耐性をあわせ持つモータ用の高鉄濃度サマリウムコバルト磁石(注1)を開発しました。本開発品は、高耐熱モータの実使用温度域(140℃以上)において、現在一般的に採用されている耐熱型ネオジム磁石を上回る磁力(注2)を持つとともに、180℃でも優れた減磁耐性(注3)を示す世界初の磁石です。モータの高温時も磁力を保持できるため、モータの冷却システムが不要または簡素化でき、その結果、省スペース化...
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機能不全に陥った手首の関節を代替 国産初の全人工手関節の製造販売承認を取得 帝人グループで埋め込み型医療機器事業を展開する帝人ナカシマメディカル株式会社( http://www.teijin-nakashima.co.jp/ )(本社:岡山市東区、社長:坪倉 正行)が、このたび手首関節(手関節)用の人工関節を開発し、国産初の全人工手関節「DARTS人工手関節」の製造販売承認を取得しました。 関節を覆う滑膜の炎症を始まりとして、軟骨、骨、関節の破壊へと急速に進行していく関節リウマチは、手関節が手指関節に次ぐ好発部位とされています。こうした関節リウマチなどの原疾患により手関節が高度に破壊され、機能不全に陥った場合は、人工関節への...
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プラチナ万年筆、シリーズ最強の耐芯構造を持つシャープペン「オ・レーヌ プラス」を発売
あらゆる衝撃から芯を守るシャープペン、 「オ・レーヌ」シリーズから最強モデル新発売。 初代「オ・レーヌ」の(※)倍の耐芯強度を持つ「オ・レーヌ プラス」誕生 プラチナ万年筆株式会社(本社;東京 社長;中田俊也)では元祖、芯が折れないシャープペンとして2009年に「オ・レーヌ」、2014年にはより折れにくくなった「オ・レーヌ シールド」を発売し、今回シリーズ最強の耐芯構造を持つ「オ・レーヌ プラス」を2016年10月20日に発売します。 落下の衝撃や過度の筆圧からも芯折れを防ぐオ・レーヌシリーズは「芯折れのストレスが減る」、「思考が中断されない」事で学生を中心に好評いただいて...
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東大と千葉工大など、南鳥島沖の排他的経済水域内の深海底に広大なマンガンノジュール密集域を発見
南鳥島沖の排他的経済水域内の深海底に広大なマンガンノジュール密集域を発見 〜三種の酸化物海底資源の包括的な成因解明のための手掛かり〜 1.概要 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAmSTEC」)、国立大学法人東京大学(総長 五神 真)および学校法人千葉工業大学(学長 小宮 一仁)などの研究グループは、平成22年度から平成28年4月にかけての複数の航海により、南鳥島周辺の排他的経済水域(以下「南鳥島EEZ」)(図1)の南部から東部にかけての深海底(水深5,500−5,800m)に広大なマンガンノジュール(※1)の密集域(図2)を発見しました。これまで、我が国のEEZでは...
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安価かつ環境に優しい共融系二次電池の開発 −正極側の活物質と電解液に共融系液体を利用− ■ポイント ・共融系液体を正極側の活物質として用いた二次電池を初めて実証 ・レアメタルを必要としない安価な共融系液体は電解液の役割も兼ねる ・高エネルギー密度を有するレドックスフロー電池への展開に期待される ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)省エネルギー研究部門( https://unit.aist.go.jp/ieco/ )【研究部門長 宗像 鉄雄】周 豪慎 首席研究員 兼 南京大学講座教授 兼 筑波大学連携大学院教授とエネルギー界面技術グループ 王 雅蓉 博士は三菱自...
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半世紀に渡るコバルト酸化物の謎を解き明かす 〜世界最強クラスの磁場による「スピン状態秩序相」の発見〜 1.発表者: 池田 暁彦(東京大学物性研究所 助教) 野村 肇宏(研究当時:東京大学物性研究所 博士課程3年) 松田 康弘(東京大学物性研究所 准教授) 松尾 晶(東京大学物性研究所 技術専門職員) 金道 浩一(東京大学物性研究所 教授) 佐藤 桂輔(茨城工業高等専門学校 准教授) 2.発表のポイント: ◆100テスラ以上の世界最強クラスの磁場を用いて、コバルト酸化物の新たな電子・磁気状態を発見した。 ◆固体中でコバルトイオンの「スピン状態(注1)」が整列した新しい状態...
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スカンジウム回収事業への参入について 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、社長:中里佳明)は、このたび希土類元素のひとつであるスカンジウムの回収事業への参入を決定するとともに、主要用途のうち燃料電池向け販売に関し、米国の大手企業と酸化スカンジウムの長期販売契約を締結致しました。 当社は、当社子会社であるコーラルベイニッケル社(所在地:フィリピン国パラワン島、社長:久保田 毅)においてニッケル鉱石からスカンジウムを回収するパイロットプラントを2013年に建設し、ニッケル・コバルト混合硫化物の製造工程からスカンジウムを商業生産規模で効率的に回収する技術を確立しました。この...
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エステー、シリカゲルタイプの乾燥剤「ドライペット 乾燥キーパー」を発売
シリカゲルタイプの乾燥剤 「ドライペット 乾燥キーパー」を新発売 〜カラッと乾燥状態が続き、安心保存〜 エステー株式会社は、食品などの容器内の湿気をしっかり吸収し、乾燥状態を保つシリカゲルタイプの乾燥剤「ドライペット 乾燥キーパー」を4月1日から全国のスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどで新発売します。 価格は、オープンですが、店頭での実勢価格は税込み410円前後の見込みです。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 ◆「ドライペット 乾燥キーパー」 「ドライペット 乾燥キーパー」は、湿気が気になるものと一緒に密閉保存容器に入れるだけで、吸湿ビーズ(シリカゲル)が容器内...
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東大と九州工業大、海中ロボットでコバルトリッチクラストの全自動計測に成功
「海中ロボットでコバルトリッチクラストの全自動計測に成功!」 ●発表ポイント: ◆南鳥島沖合の拓洋第五海山の南東肩部において、ホバリング型自律型海中ロボット「BOSS−A」(注1、2、3)が、コバルトリッチクラスト(以下、CRCと略す。注4)賦存地帯の長距離全自動計測に世界ではじめて成功した。 ◆搭載する音響センサ(注5)と3次元画像マッピング装置(注6)により、CRCの厚みと3次元画像を人が操作することなく全自動で計測することに成功した。 ◆CRCの分布と賦存量を評価するのに有益なデータを取得した。 ◆CRCの資源開発の適性度を効率的に評価する全自動観測手法を世界に先駈けて確立した。 ●発表...
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富士経済、リチウムイオン二次電池材料がけん引する電池材料の世界市場調査結果を発表
リチウムイオン二次電池材料がけん引する電池材料の世界市場を調査 ■リチウムイオン二次電池材料市場は2018年に1兆円突破 材料の使用量が多い車載用電池の需要増加で拡大 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03−3664−5811)は、リチウムイオン二次電池材料をはじめとする二次電池材料15品目、一次電池材料4品目の世界市場を調査し、その結果を報告書「2015 電池関連市場実態総調査 下巻」にまとめた。 この報告書では、材料市場に加え、日系電池材料メーカーや伸長著しい海外電池材料メーカーの動向や、電池メーカーと電池材料メ...
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京セラ、生体に優しい高付加価値のコバルト合金「COBARION」を用いたジュエリーを発売
プラチナと同等の輝きを持ち、生体に優しい新素材 「COBARION(コバリオン)」を用いたジュエリーを販売開始 京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)は、プラチナと同等の輝きを持ち、生体に優しい新素材「COBARION(コバリオン)」を用いた新たなジュエリーを京セラジュエリーオンラインショップ「odolly(オードリー)」にて、本年5月20日(水)より発売開始しますのでお知らせいたします。 「COBARION」は、東北大学と岩手県および岩手県釜石市が産学連携体制で開発した高付加価値のコバルト合金で、プラチナと同等の輝きを持ちながらも、金属アレルギーの主原因であるニッケルを極限まで減らすことに成功した生体に優しい新素...
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京都医療設計と欧州で生体吸収性ステントの販売提携に合意 ―グローバル市場において各種生体吸収性ステント事業展開を開始― 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、本年4月1日に株式会社京都医療設計(本社:京都市、社長:伊垣 敬二)と、欧州市場での生体吸収性ステントの販売提携に基本合意した。 京都医療設計は2007年に生体吸収性ステントのCEマーク(*1)を取得し、世界で初めて商品化した。 同社が既に欧州で販売している下肢用生体吸収性ステント(製品名:Remedy)を、当社グループ会社であるカネカファーマヨーロッパN.V.を通じて欧州連合(EU:European Union)地域内で販売を支援する。 ...
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東北大、全固体電池において極めて低い電極/電解質界面抵抗を実現
全固体電池において、極めて低い電極/電解質界面抵抗を実現 −高速充放電など高性能化に一歩前進− [プレスリリース概要] 東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の春田正和助手(現 同志社大学研究開発推進機構准教授)、白木将講師と一杉太郎准教授らの研究グループは、全固体リチウム電池(注1)において、極めて低い電極/電解質界面抵抗を実現しました。電極(コバルト酸リチウム)と電解質(窒素添加リン酸リチウム)からなる非常に高品質な界面を実現し、電極/電解質の界面抵抗を、液体電解質を使用した場合よりも低く抑えることに成功したことによる成果です。 本研究は、全固体リチウム電池の実用...
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貴金属と酸化物が接合したナノ粒子の生成法を開発 −ナノ粒子の機能高度化に期待− <ポイント> ・貴金属と酸化物が接合したナノ粒子を気相中でクリーンに連続生成 ・卑金属と貴金属の合金のナノ粒子を急激に酸化させるだけのシンプルな方法 ・異種ナノ粒子の接合による新機能発現に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( https://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】フィジカルナノプロセスグループ 古賀 健司 主任研究員、先進製造プロセス研究部門( https://unit.aist.go.jp/amri/ )【研究部門長 淡野 正信】加工基礎研...
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東北大など、大きな誘電率と磁気−誘電効果を示すナノグラニュラー材料の開発に成功
大きな誘電率と磁気−誘電効果を示すナノグラニュラー材料の開発に成功 ―新しい多機能性(マルチ・ファンクショナル)材料の発明― 公益財団法人電磁材料研究所(理事長:増本健)の小林伸聖主席研究員、国立大学法人東北大学(総長:里見進)学際科学フロンティア研究所の増本博教授、同金属材料研究所の高橋三郎助教および独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長:松浦祥次郎)先端基礎研究センターの前川禎通センター長の研究グループは、全く新しい発想による多機能性材料の開発に成功しました。開発した材料は、ナノグラニュラー材料(1、2)と呼ばれるナノ磁性粒子を誘電相中に分散させた金属と絶縁体の2相...
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固体内酸素を利用した新原理電池の開発 ―現行リチウムイオン電池の限界を超える革新的二次電池― 1.発表者: 水野 哲孝(東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆酸化物イオンと過酸化物イオンの間の酸化還元反応を正極で利用した新原理の電池システムの動作を実証した。 ◆本原理の電池システムは、現行のリチウムイオン電池の性能の限界を超える高エネルギー密度、高容量を実現することが可能で、低価格化、安全性も期待できる。 ◆性能向上を図ることで、電気自動車用や定置用の高性能要求を満たす次世代二次電池としての実用化が期待できる。 3.発表概要: 電気エネ...
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アボットバスキュラージャパン、バルーン拡張型末梢動脈疾患用ステントを発売
アボットが国内初のコバルトクロム合金製バルーン拡張型末梢動脈疾患用ステント Omnilink Elite(R)、日本で発売開始 ・腸骨動脈疾患治療用ステントシステムとして国内初のコバルト クロム合金を採用 ・ステントデザインには高い実績を持つAbbottのマルチリンク パターンを継承 ・Abbott社が末梢動脈疾患治療領域の革新的血管内治療機器を展開 2014年4月1日 アボット バスキュラー ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:マシュー・シュミット)は、腸骨動脈疾患治療を適応としたOmnilink Elite(R)バルーンエクスパンダブル ステントシステム(販売名:Omnilink Elite バスキュラーステント、医療機器承...
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JOGMEC、国際海底機構とコバルトリッチクラスト探査契約に調印
国際海底機構とコバルトリッチクラスト探査契約に調印 −15年間のコバルト、ニッケル、白金等を含むレアメタル鉱床の探査活動に着手− JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、平成26年1月27日、国連海洋法条約に基づき公海域の深海底鉱物資源を管理する国際海底機構と、南鳥島の南東沖約600kmに位置する公海域において、コバルトリッチクラスト(*)の探査活動を行うための探査契約に調印しました。 これにより、コバルトリッチクラストの探査鉱区の15年間にわたる排他的権利が確保され、我が国が海外に供給の大宗を依存するコバルト、ニッケル、白金等のレアメタル資源について、我が国による将来...
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新方式二次電池「デュアルイオン電池」の開発 1.発表者:東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻 教授 水野哲孝 2.発表のポイント: ◆従来とは異なる電極反応を利用した新方式の電池である、「デュアルイオン電池」の開発に成功した。 ◆「デュアルイオン電池」では、正極材料中を酸化物イオン、電解質中は負極材料に合わせたイオン、すなわち2種のイオンが移動する。ひとつの正極の材料で、リチウム、ナトリウムなどさまざまな負極と組み合わせて使用できる。 ◆実証に用いた正極(カルシウムと鉄の酸化物)と負極(ナトリウム)をはじめ、希少な材料を含まず非常に安価な電池の実現が期待できる。 3....
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エスエスケイ、「Janestyle」から体の冷えを防ぐ吸水速乾素材のスポーツブラを発売
【Janestyle】スキー・スノーボードに!体の冷えを防ぐスポーツブラ♪ 株式会社エスエスケイ(大阪市中央区/代表取締役社長 佐々木恭一)のウィメンズスポーツブランド「Janestyle」より、スキー・スノーボードを楽しむ女性におすすめの、動きやすくて速乾性に優れたスポーツブラのご紹介です。 スキー、スノーボードのシーズン到来!しっかりと寒さを防ぐウエアを着ていると、気温が低くても少し滑っただけで意外と汗をかきますね。でも衣服が汗でぬれていると体温が急激に奪われるので、一番肌に近い下着は吸水性・速乾性・着心地が重要です。その中でも一番重要なのが速乾性。汗をよく吸い取っても、吸い取った汗がいつ...
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東北大学、3Dプリンターで原子配列の方向が揃えられることを医療用コバルト合金で発見
3Dプリンターで原子配列の方向の操作が可能に、医療用コバルト合金で発見 −国産オーダーメイド人工関節の実現を加速、ジェットエンジン開発も− (概要説明) ・東北大学金属材料研究所の千葉晶彦教授らの研究グループは、金属用3Dプリンターで原子の配列を一方向に揃えられることを、人工股関節等に用いられている医療用コバルト−クロム合金を用いた実験で発見しました。これにより国産のオーダーメイド人工関節の実現が加速します。 ・この発見は、ジェットエンジン用タービンブレード等、3Dプリンターを用いた金属製品の開発に重要な影響を与えます。 (説明) ・最新の金属用3Dプリンターである電子ビーム積...
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三菱マテリアル、日本新金属の秋田工場で炭化タングステン粉末生産能力を増強
日本新金属社秋田工場における炭化タングステン粉末生産能力増強について 三菱マテリアル株式会社の連結子会社である日本新金属株式会社は、この度、同社秋田工場(秋田県秋田市)内に建設していた第二タングステン棟を完成させ、10月31日に竣工式を実施し、炭化タングステン(※1)粉末の生産能力を増強いたしましたので、お知らせいたします。 日本新金属社秋田工場は、国内で唯一のタングステン製錬工場であり、タングステン鉱石あるいは超硬工具スクラップから、炭化タングステンの中間原料であるパラタングステン酸アンモニウム(APT)粉末、そして最終製品である炭化タングステン粉末までを一貫して生産して...
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JOGMEC、日本周辺海域の資源探査体制強化で産総研と協同で総合的な解析を展開
日本周辺海域の資源探査体制を強化 ―産業技術総合研究所と協同で総合的な解析を展開― JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、日本周辺海域に分布する海底鉱物資源の権益を確実に保全するため、(独)産業技術総合研究所(AIST)と協同で有望海域を絞り込み探査候補地を特定する「資源探査タスクフォース」を新たに設置しました。 海底鉱物資源で資源量の推定に至っている鉱床は、沖縄周辺等の一部の海底熱水鉱床に限られていますが、他海域でも効率よく有望海域を絞り込み探査候補地を特定することにより、資源量把握の段階に至る新鉱床の存在が期待されます。 資源探査タスクフォースでは、日本周辺海域の...
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層状コバルト酸化物の高イオン伝導度の原因を解明 −燃料電池などの性能向上へ威力− 【要点】 ○層状コバルト酸化物PrBaCo2O5+δ(*1)における酸化物イオンの高速移動経路を可視化 ○酸化物イオンの高速移動経路が、プラセオジム(Pr)とバリウム(Ba)の規則化により生じる理由を原子スケールで解明 ○新しいイオン伝導体の開発や固体酸化物形燃料電池などの性能向上につながる *1「PrBaCo2O5+δ」の正式表記は添付の関連資料を参照 【概要】 東京工業大学理工学研究科の八島 正知教授ら及び英国インペリアル・カレッジ・ロンドンのキルナー ジョン教授らの研究グループは、層状コバルト酸化物の「プラセオジム...
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ニッケル鉱石中の鉄分資源化技術の開発について 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、社長:家守伸正)は、フィリピン共和国においてHPAL(*1)法によりニッケル・コバルト混合硫化物(*2)を生産していますが、HPAL法で発生する残渣中には鉄がヘマタイト(*3)として存在します。その鉄品位は概ね30〜40%と低いため鉄鋼原料としては使用できず、埋め立て処理しています。 このたび当社では、HPAL法でニッケルおよびコバルト分を浸出・回収した後の工程を見直すことにより、残渣の鉄品位を一般的な鉄鉱石と同等の60%程度まで引き上げることに成功いたしました。 本技術が実用化されれば、資源の有効活...
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九州大学との共同研究で製錬用抽出剤を新規に開発 住友金属鉱山株式会社(東京都港区、代表取締役社長 家守伸正)は、国立大学法人九州大学(福岡県福岡市、総長 有川節夫、以下「九州大学」)大学院工学研究院応用化学部門後藤雅宏教授の研究グループとの共同研究により、コバルトや希土類元素の抽出性に優れた新規の抽出剤を開発しました。この抽出剤は、使用済み二次電池や蛍光管のリサイクルプロセスや鉱物資源の処理プロセスにおけるコバルトや希土類元素の抽出剤としての応用が期待されます。 ハイブリッド車や携帯用電子機器などに使用されるニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池には、コバルト...
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JST、熱電変換素子と燃料電池を組み合わせた「排ガス発電システム」の開発に成功
熱電変換素子と燃料電池を組み合わせた 「排ガス発電システム」の開発に成功 <ポイント> ・捨てていたエンジンの排ガス中の未利用燃料と排熱をうまく使って発電。 ・新しい燃料電池を開発し、熱電変換素子と組み合わせることで発電効率を向上した。 ・自動車やオートバイ、工場などの排ガスの有効利用へ期待される。 JST(理事長中村道治)は、独創的シーズ展開事業「委託開発」の開発課題「熱電シナジー排ガス発電システム」の開発結果をこのほど成功と認定しました。 この開発課題は、独立行政法人産業技術総合研究所(理事長 中鉢 良治) 先進製造プロセス研究部門 機能集積モジュール化研究グループ 藤代...
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アディダス、足全体の通気性と放熱性を実現する涼感ランニングシューズを発売
全方位360°足全体を汗と熱から解放する トータル ベンチレーション構造の涼感ランニングシューズ 『climacoolrevolution(クライマクールレボリューション)』 3月29日(金)よりadidas直営店、ABC−MARTにて発売開始! ※参考画像は添付の関連資料を参照 マルチスポーツブランドのアディダス ジャパン株式会社(本社:東京都港区六本木、代表取締役:ポール・ハーディスティ)は、2013年3月29日(金)より、360°のトータル ベンチレーション(換気)システムを搭載した涼感ランニングシューズ『climacoolrevolution(クライマクールレボルーション)』を発売します。 『climacoolrevolution』はつま先、かかと、足裏まで...
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住友金属鉱山、フィリピンでスカンジウム回収パイロットプラントを建設
スカンジウム回収パイロットプラントの建設について 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、社長:家守伸正)は、このたび希土類元素の一つであるスカンジウムの回収のためのパイロットプラントを当社子会社であるコーラルベイニッケル社(所在地:フィリピン国パラワン島、社長:藤村隆則、以下「CBNC」)に建設することとしました。 当社は、CBNCにおいてHPAL(*)法によりニッケル・コバルト混合硫化物を生産しておりますが、その原料鉱石中に微量のスカンジウムが含まれています。当社は、新居浜研究所(愛媛県新居浜市)でその回収方法の開発に取り組んでまいりましたが、このたびニッケル・コバルト混合硫化物の...
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日清エンジニアリング、絶縁性材料を被覆したコアシェルナノ粒子の製造に成功
高周波熱プラズマによる金属磁性材料のコアシェルナノ粒子の製造に成功 日清製粉グループのプラント・機器メーカーである日清エンジニアリング株式会社(社長:山田 幸良)は、強磁性金属を核として絶縁性材料を被覆したコアシェル(Core−Shell)ナノ粒子の製造に成功しました。 コアシェルナノ粒子は、日清エンジニアリングが従来から保有する技術である合金ナノ粒子の製造法を応用したものであり、複数の金属粉末等をプラズマ中に投入することにより、化合物、合金のナノ粒子を別の金属の薄膜で被覆するものです。高周波熱プラズマを採用することにより、コンタミネーションが無く高純度のナノ粒子が得られ...
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京大など、圧電体内で電気分極の方向が回転する様子の観察に成功
圧電体内での分極回転の観察に成功 −巨大圧電メカニズムの解明、非鉛材料の開発に道− 本学は、東京工業大学、大阪府立大学と共同で、圧電体の中で、電気分極の方向が回転する様子を観察することに成功しました。分極の回転は、実用材料であるジルコン酸チタン酸鉛(PZT)の巨大圧電特性の起源と言われながら、これまで実際に観察されたことはありませんでした。 本研究グループは、PZTを模して新しく開発したコバルト酸鉄酸ビスマス圧電体の結晶構造を詳しく調べ、分極方向が温度と組成に応じて回転することを見いだしました。圧電材料はセンサーやアクチュエーターとして、様々な電子デバイスで使われています...
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自然科学研究機構、燃料電池の白金−コバルト合金触媒反応のリアルタイム解析に成功
燃料電池の白金−コバルト合金触媒の反応のしくみを 世界で初めてリアルタイム解析に成功 <概要> 自然科学研究機構分子科学研究所の唯美津木准教授および公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の宇留賀朋哉副主席研究員らの研究グループは、世界最先端の大型放射光施設SPring−8(*1)で、白金−コバルト合金触媒が燃料電池カソード(陽極)触媒として働くしくみをリアルタイムで捉えることに世界で初めて成功しました。燃料電池は、次世代のエネルギー源として、家庭用燃料電池「エネファーム」として普及しつつあるとともに、自動車等への実用化が進められていますが、発電性能の向上、高価な...
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京大など、室温付近の広い温度範囲で電圧による磁力のスイッチが可能に
室温付近の広い温度範囲で電圧による磁力のスイッチが可能に 小野輝男 化学研究所教授、小林研介 同准教授、千葉大地 同助教、島村一利 同大学院生、河口真志 同大学院生、小野新平 電力中央研究所主任研究員、独立行政法人科学技術振興機構(JST)、日本電気株式会社(NEC)の共同研究チームは、金属磁石の磁力を室温付近の100度程度の広い温度範囲にわたって電気的にスイッチすることに成功しました。 昨年、同チームの一部は、代表的な磁性金属であるコバルトの超薄膜に、固体絶縁膜を介して電圧を加えて、コバルト表面の電子濃度を変化させることで磁石の性質をもつ強磁性状態と磁石の性質をもたない常磁性状態を室温でオン...
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シャープ、家庭用コンセントなどから充電可能なバックアップ電源用システムモジュールを発売
短期間で高性能なバックアップ電源の製品化が可能 バックアップ電源用システムモジュールを開発、発売 シャープは、家庭用コンセントからの直接充電に加え、太陽電池モジュール(※1)からの充電にも対応した、バックアップ電源用システムモジュール<DU2P1B474Z>を開発、セットメーカーなどに販売します。 本システムモジュールは、バックアップ電源の主要部品として、制御ユニット、インターフェース・ユニット、蓄電池(蓄電容量:500Wh)で構成(※2)しています。本システムモジュールを活用することで、短期間で高性能なバックアップ電源の製品化が可能です。 制御ユニットは、電源の入出力や...
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田中貴金属グループ、電気接点を量産できる電子部品向けパラジウム合金めっき液を開発
電気接点を量産できるパラジウム合金めっき液を開発、金の代替可能 日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースが、11月9日より提供開始 現在主流の金めっき液と比べ、約90%のコストダウン、最大6倍の硬度で耐摩耗性が大幅向上 TANAKA ホールディングス株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、田中貴金属グループのめっき事業を展開する日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース株式会社(本社:神奈川県平塚市、代表取締役社長:内藤和正、以下EEJA)が、パラジウム−コバルト合金めっき液「PALLADEX PC200」を2011年11月9日より提供開始するこ...
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JSTと京都大学、金属磁石の磁力を室温で電気的にスイッチすることに成功
室温で電圧による磁力のスイッチに成功 −スピンデバイスの電気的制御手法に新たな道− JST 課題達成型基礎研究の一環として、京都大学 化学研究所の千葉 大地 助教は、金属磁石の磁力を室温で電気的にスイッチすることに世界で初めて成功しました。 磁性体のキャリア濃度を電気的に制御してその性質を制御する研究は、これまで主に磁性半導体(注1)などを用いて行われてきました。ごく最近、磁性金属においても同手法を用いて磁化方向の電圧制御などが報告されるようになってきましたが、磁石の性質そのものを電気的にオンオフさせることは難しいと考えられてきました。 今回、代表的な強磁性遷移金属であ...
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アルテック、イスラエル社製の食品用放射能検知装置を輸入販売開始
アルテック 食品用放射能検知装置の輸入販売を開始 アルテック株式会社(東京都新宿区 代表取締役社長 張能 徳博、以下「アルテック」)は、イスラエルの放射性物質検知装置メーカーであるトーテムプラス社(イスラエル国 ラマットハシャロン市、代表者 アズリエル ラハブ)の食品用放射能検知装置の受注引き合いを10月下旬より開始する。この装置は、トーテムプラス社が有する高速検知技術をベースに食品の放射能汚染が社会問題となっている日本向けに新たに開発したもので、食品の出荷現場等においてラインを停止することなく連続で全品検査が可能となる。 トーテムプラス社はイスラエルに本社を持つメーカー...
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東北大学、新構造採用により垂直磁化MTJ素子の不揮発性を高めることに成功
不揮発性を高めた新構造MTJ素子を世界で初めて実現 超低消費電力システムLSIの実現へ向けた、 不揮発性スピントロニクス素子の性能向上 【概要】 国立大学法人東北大学(総長:井上明久/以下、東北大学)省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター及び電気通信研究所の大野英男教授のグループは、株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)との産学連携研究により、システムLSIの待機電力をゼロにするために記録素子として利用する垂直磁化MTJ素子において、新構造を採用することによりその不揮発性を高めることに成功しました。垂直磁化MTJ素子は2つの磁石(磁性層)を有して...
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海底の鉄マンガンクラストの形成年代と成長速度を推定 −世界で初めて0.1mm単位で地球磁場逆転記録を復元− <ポイント> ・鉄マンガンクラストの薄片表面の磁場を高分解能で測定 ・標準地球磁場逆転年代軸と比較することで鉄マンガンクラストの形成年代と成長速度の推定に成功 ・鉄マンガンクラストの成長過程を知ることで長期にわたる過去の地球環境情報の精密な復元に大きな期待 ■概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)地質情報研究部門【研究部門長 栗本 史雄】地球変動史研究グループ【研究グループ長 山崎 俊嗣】小田 啓邦 主任研究員、上嶋 正人 元...
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共同印刷、20・30・40%の3点式表示が可能な湿度インジケーター「ヒューミジャッジ」を開発
共同印刷 湿度インジケーター「ヒューミジャッジ(R)」 湿度20、30、40%の表示技術を開発 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:稲木歳明)は、このたび、国内外より高い評価を頂いている湿度インジケーター「ヒューミジャッジ(R)」において、新たに20、30、40%の3点式表示が可能な製品開発に成功しました。(関連特許出願中) ヒューミジャッジは、塩化コバルトや臭化コバルトなどの重金属化合物を使用せず、人体や環境への負荷が少ない湿度インジケーターです。 現在取り扱う製品は、湿度30%の1点式および5、10、60%の3点式ですが、従来の色相変化の技術を発展...
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DOWAホールディングス子会社、、リチウムイオン電池のリサイクル事業を商業化
リチウムイオン電池のリサイクルを商業化 〜DOWAのネットワークと既存設備を活用し、多様な顧客ニーズへ対応〜 当社(東京都千代田区外神田4丁目14番1号 資本金:364億円 社長:山田政雄)子会社のDOWAエコシステム(株)(同所 資本金:10億円 社長:古賀 義人)は、同社の既存拠点において、リチウムイオン電池の製造工程から発生するスクラップおよび使用済み電池のリサイクル事業を商業化しました。 リチウムイオン電池は、パソコンなど家庭用電化製品での使用に加えて、自動車その他の産業用分野においても急速に普及し始めています。今後一層の増産が見込まれるなか、資源循環や原料確保の...
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共同印刷 守谷工場新棟「医薬・産業資材棟」完成 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:稲木歳明)は、2010年5月より進めていた、守谷工場(茨城県守谷市)医薬・産業資材棟が完成し、本日(11月5日)竣工式を開催しました。 現在当社は、医薬・産業資材分野に注力し、吸湿・吸着機能フィルム「モイストキャッチ(R)」、水分を必要としない酸素吸収フィルム「オキシキャッチ(R)」、発がんの可能性が指摘されるコバルト化合物を使わない湿度インジケーター「ヒューミジャッジ(R)」をはじめとする当社独自の開発製品の拡販を図っています。 このたび完成した医薬・産業資材棟(5号...
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リチウムイオン二次電池用の新しい負極材料を開発 −新規チタン酸化物で高容量化を実現− ポイント 低温合成プロセスによる新規チタン酸化物負極材料(H2Ti12O25) 現行の酸化物系負極材料と同程度の作動電圧を有し、容量30 %アップを実現 構成元素としてリチウムを含まないためリチウムイオン二次電池の低コスト化に期待 概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【研究部門長 村山 宣光】結晶制御プロセス研究グループ 秋本 順二 研究グループ長、計測フロンティア研究部門【研究部門長 秋宗 淑雄】ナノ移...