三井住友トラストＨＤ、英国で運用事業を行う「ＮＳＣＰ」の中核事業に出資

ＮｅｗＳｍｉｔｈ　ＬＬＰとの提携及び出資について


　三井住友トラスト・ホールディングス株式会社（取締役社長　田辺　和夫／以下「当社」）は、住友信託銀行株式会社（取締役会長兼社長　常陰　均／以下「住友信託銀行」）並びに英国子会社を通じて、英国を本社として運用事業を行うＮｅｗＳｍｉｔｈ　Ｃａｐｉｔａｌ　Ｐａｒｔｎｅｒｓ　ＬＬＰ（設立パートナー　マイケル・マークス、ポール・ロイ、スティーブン・ジマーマン、ロン・カ−ルソン／以下「ＮＳＣＰ」）の中核事業について、関係当局の許認可等を前提として、出資することとし、住友信託銀行及びＮＳＣＰのパートナーその他の関係者との間で関係契約を締結致しました。

　出資につきましては、ＮＳＣＰが事業のリストラクチャリングを行い、ＮＳＣＰのパートナーが新たにＮｅｗＳｍｉｔｈ　ＬＬＰ（以下「ＮＳＰ」）を設立してＮＳＣＰから中核事業を取得するとともに、住友信託銀行の１００％出資会社である英国子会社を通じ、ＮＳＰに４０％出資致します。出資額は、３５百万ポンド（約４２億円相当）を想定しています。（スキ−ム図ご参照）


　記


１．本件の背景・狙い
　住友信託銀行では、資産運用業務のグロ−バル展開において、欧州地域については事業提携やＭ＆Ａを活用し顧客層並びに収益基盤構築を図ることを基本方針としています。ＮＳＰのように商品に強みを持つブティック型運用会社に対し業務提携や出資を行い強固な関係を構築することで資産運用業務の基盤拡充を目指します。

　ＮＳＰは、資産運用残高約２１億ポンド（約２，６００億円相当）の欧州における中堅運用会社ですが、１）英国、欧州、グロ−バル、日本市場において市場評価の高い株式運用商品を持ち、２）英国を中心に年金基金、財団等の機関投資家と深い関係を有しています。

　ＮＳＰとの提携及び出資は、住友信託銀行及びＮＳＰの双方にとってメリットがあると考えております。住友信託銀行としましては、グロ−バルな資産運用機関としての地歩を固めることを狙いとしています。ＮＳＰとしましては、財務基盤が強化され、日本など欧州域外の顧客基盤拡充に繋がります。


２．スキ−ム図
　※添付の関連資料を参照


３．ＮＳＰの概要
名称：ＮｅｗＳｍｉｔｈ　ＬＬＰ
本社所在地：英国　ロンドン
代表者（設立パートナー）：マイケル・マークス、ポール・ロイ、
　　　　　　　　　　　　　　　　スティーブン・ジマーマン、ロン・カ−ルソン
主な事業内容：資産運用業務
従業員：５５名
資産運用残高：２１億ポンド（２０１０年１２月末）
　　　　　　　　　（約２，６００億円相当　１ポンド＝１２０円）


以　上


＜ご参考＞
　ＮｅｗＳｍｉｔｈ　Ｃａｐｉｔａｌ　Ｐａｒｔｎｅｒｓ　ＬＬＰ　（ＮＳＣＰ）は、２００３年に英国に設立された資産運用会社であり、英国　ロンドンに本社を有し、英国株式、欧州株式やグロ−バル株式の運用商品を大手英国年金基金や財団などの機関投資家に提供しています。日本では、２００６年に東京事務所を開設、その後投資顧問業免許を取得し日本株ヘッジファンド商品を国内年金基金や金融機関向けに提供しています。