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武田薬品など、多発性骨髄腫治療剤ベルケイドの臨床試験結果を発表

2011-12-16

第53回米国血液学会年次総会における多発性骨髄腫治療剤ベルケイドの臨床試験結果について
―VISTA試験においてベルケイド投与群で全生存期間が43.9%改善―
―追加試験においてベルケイドをベースとした維持療法により完全寛解率が改善―


 当社と当社の100%子会社であるMillennium Pharmaceuticals, Inc.(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「ミレニアム社」)は、ベルケイドのグローバル臨床第3相試験であるVISTA試験における5年間の追跡調査結果を発表しましたのでお知らせします。詳細については、本年12月10日から13日まで米国カリフォルニア州サンディエゴにおいて開催された「第53回米国血液学会年次総会」において、スペインサラマンカ大学病院のJesus F. San Miguel医師により、オーラルプレゼンテーションで発表されました。なお、本年11月に本試験結果を添付文書に追記することが、米国食品医薬品局(FDA)より承認されています。

 VISTA試験では、自己幹細胞移植が適さない未治療の多発性骨髄腫682例を対象に、標準治療であるメルファラン+プレドニゾンの併用療法(以下、「MP療法」)群と、標準治療にベルケイドを加えた併用療法(以下「VcMP療法」)群を比較しており、主要評価項目は無増悪期間、副次評価項目は全生存期間、無増悪生存期間、奏功率、安全性です。5年間(中央値60.1ヶ月)にわたる追跡調査の結果、VcMP療法群(56.4ヶ月)ではMP療法群(43.1ヶ月)と比較して、全生存期間中央値を統計学的に有意に延長しました(13.3ヶ月延長、p=0.0004)。また、VISTA試験の予備解析では、100例あたりの年間の二次性原発癌の発症率が、VcMP療法群において1.66である一方、MP療法群において1.30でした。なお、65〜74歳の一般的な米国人における二次性原発癌の発症率は1.92です。

 サラマンカ大学病院のJesus F. San Miguel医師は、「今回発表したVISTA試験の全生存期間に関する結果は、ベルケイドを用いたセカンドラインおよびサードライン治療でも得られなかったものであり、未治療の多発性骨髄腫の患者さんの治療の際は、これまで標準的治療とされてきたMP療法よりも、ベルケイドを加えたVcMP療法で治療を開始した方が統計学的に有意に全生存期間を延長することを示した、画期的なデータです」と述べています。

 ミレニアム社のChief Medical OfficerであるKaren Ferranteは、「多発性骨髄腫の患者さんは延命効果の高い一次治療を必要としています。本試験結果は、未治療の多発性骨髄腫の患者さんに対するベルケイドの、全生存期間や完全寛解率の継続的な改善等の臨床上のベネフィットを証明するものです」と述べています。


 ※以下の資料は、添付の関連資料を参照
  ・VISTA試験結果について(発表者:Jesus F. San Miguel医師、抄録番号:476)
  ・スペインでの臨床第3相試験結果について(発表者:Maria−Victoria Mateos医師、抄録番号:477)

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