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住友金属鉱山、サファイア大型基板の事業化で子会社に量産ラインを設置
サファイア大型基板の事業化について
住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 家守伸正)は、このたびサファイア大型基板の事業化に着手することとし、鹿児島県伊佐市にある当社の100%子会社である大口電子株式会社に量産ラインを設置することを決定しました。
サファイア基板は、白色・青色LED用の窒化ガリウムを成長させる基板として使用されます。白色LEDは、大型液晶テレビのバックライト向けの需要等に加え、省エネルギー・環境負荷低減効果が大きいことから、近年一般照明市場での需要も急拡大しています。これに伴いサファイア基板市場も今後更なる成長が見込まれます。
当社は以前よりサファイア大型基板への参入を計画しておりましたが、このたび大口電子(株)に大型の結晶育成炉を新設し、直径6インチのサファイア基板を量産することとしました。設備投資額は、既投資分を含めて約12億円を計画しております。これにより当社は、サファイアの大型結晶育成から基板加工までの一貫生産体制を構築します。
現在のサファイア基板の市場は2〜4インチが主流ですが、LEDメーカーのコストダウン要請の高まりにより、今後はより大型の基板の需要が拡大すると予測しています。6インチ基板の生産には大型結晶の育成が必要となりますが、これは技術的に難しく、安定的に生産できるメーカーは世界的にも限られています。当社はこれまで長年培ってきた結晶育成技術をベースとしてその量産技術を確立しました。
当社は、今後も環境・エネルギー分野向けの材料開発を強化し、材料事業の成長戦略を推進していきます。
(ご参考:大口電子株式会社の概要)
所在地 鹿児島県伊佐市大口牛尾1755番地2
資本金 10億円
出資者 住友金属鉱山(株)100%
以 上