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リオン、水中の生物粒子についてリアルタイム連続測定が可能な装置を開発

2011-12-14

〜食品、飲料水、医療用水などの水のスクリーニングを革新〜
水中の生物粒子をリアルタイムに常時測定する装置を
世界で初めて(※1)開発



 微粒子計測器で国内トップシェアのリオン株式会社(社長:井上清恆、本社:東京都国分寺市資本金:12億円、東証2部 コード:6823)では、水中の生物粒子についてリアルタイム連続測定が可能な装置を、世界で初めて(※1)開発しました。

 ※1 平成23年12月8日現在、当社調べ。水中における生物粒子を前処理せずにリアルタイムに測定する装置の開発において。


≪測定装置の概要≫
 今回当社が開発した装置は、水中の微粒子について、生物粒子と非生物粒子とを見分け、細菌などの生物粒子をリアルタイムに測定するものです。
 生物細胞中には、特定の波長の光を当てると蛍光を発する「自家蛍光物質」と呼ばれる物質があります。今回開発した装置は、当社の微粒子測定技術を用いて、この自家蛍光物質が発する光を検出することで、生物粒子と非生物粒子を瞬時に見分けることができます。


≪市場性について≫
 現在、食品、飲料水、医療用水など水を扱う現場において、細菌などの混入確認は、最重要工程と位置付けられており、衛生管理や清浄度管理は非常に重要となっています。
 そのため現状では、「培養法(※2)」などの測定方法が広く用いられていますが、細菌(※3)の存在確認に3日から5日程度の時間を必要としています。そのため、万一細菌などが確認されたとしてもタイムラグにより対応が後手に回るため、細菌などの生物粒子の有無を瞬時に確認する方法が求められていました。
 今回当社が開発した装置を用いれば、管理すべき水を通過させるだけで、細菌、カビ、酵母などの存在を瞬時に確認でき、24時間・リアルタイムで監視することが可能となります。
 これにより、食品や飲料、医療など、水を扱うさまざまな分野において、細菌によるリスクの大幅な軽減に寄与できるものと考えています。

 ※2 現行の測定法は、主に「培養法」が広く用いられています。寒天等、無菌の培地に試料を滴下または付着させ、菌の増殖により形成されるコロニーを確認する方法です。細菌の存在の確認に通常3日から5日程度の培養期間を要し、試料の量は水数滴程度と限られています。そのほか、蛍光染料法、マイクロコロニー法などがあります。
 ※3 真正細菌:いわゆる細菌・バクテリアのことで、大腸菌、枯草菌などを含む生物群です。形状は球菌か桿菌、ラセン菌が一般的で、通常1〜10μmほどの微小な生物です。


≪開発装置の能力≫
 今回、当社が開発した装置の測定能力は、1分当り10ミリリットル。測定可能な生物粒子の大きさは、0.5〜10μmとなっており、細菌の全範囲をカバーします。


≪今後の展開≫
 約2年後の製品化に向けて実証研究を進め、食品、飲料水、医療水などのスクリーニングなどのマーケットに向けた商品開発に結びつけていきます。なお、本装置に関しては、特許を申請しています。


≪細菌の測定のメカニズム≫

 *添付の関連資料を参照


≪リオン株式会社のR&Dセンターについて≫
 当社では、新たな技術・製品の研究開発を目的に、平成22年4月にR&Dセンターを設立。
 主な役割は以下の通りです。
 ・事業部共通基盤となる技術の調査研究
 ・当社に蓄積された技術を背景に、各事業の新たな分野創造に繋がる研究開発


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