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サイバネットシステム、汎用可視化ソフト「AVS/Express」の新バージョンを販売開始
汎用可視化ソフトウェア「AVS/Express」の新バージョンVer.8販売開始のお知らせ
大規模データ対応からAR(拡張現実)まで!
ユーザの声を反映した「使える機能強化」を実現!
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、自社で開発中の汎用可視化ソフトウェア「AVS/Express(エーブイエス・エクスプレス)」の新バージョンVer.8の販売を2011年12月7日より開始することをお知らせいたします。なお、出荷開始は2012年2月28日の予定です。
AVS/Expressは、数値シミュレーションの結果や実験計測のデータを画像として表示するツールで、流体解析や構造解析をはじめとして、材料、気象、天文、宇宙、土木、建築、環境、医療などの幅広い研究分野で活用されています。
その最大の特長はさまざまな可視化ニーズに対応できる汎用性の高さと柔軟性であり、それを可能にしているのがモジュールプログラミングです。AVS/Expressは、数百個のモジュール(ひとまとまりの機能をもった構成要素)が予め準備されており、これらを画面上でつなぎ合わせてデータの流れを設定することで、可視化プログラムを完成させることができます。
今回のバージョンアップでは、特に日本のユーザの声を反映し、4つの領域で大規模な機能拡張を行いました。
1.可視化機能アップ
等値面セグメンテーション、ハードウェア(GPU(※1))球など、すべてのAVS/Express利用者に有効に適用可能な機能を拡張いたしました。また、ポイント等値面、ディスクベース可視化などの大規模データの可視化能力を向上させております。
2.ボリューム解析
ボリュームデータ利用者向けの機能拡張として、DICOM(※2)データ入力、STL(※3)出力などの入出力機能強化に加えて、理化学研究所がVCADシステム研究プログラムと生物情報基盤構築チームの研究活動で開発した3次元画像処理ライブラリ「Smoother(スムーサー)」をモジュールとして実装いたしました。
3.マルチデータ合成
CADやCGソフトなどのアプリケーションの出力を動的に合成するFusion(フュージョン)機能を実装いたしました。従来のようなCADデータ読込みを行う必要がなく、可視化結果をプレゼンテーションに利用する場合に最適なソリューションとなります。
4.AR(拡張現実)(※4)
ドイツのmetaio(メタイオ)社との提携により、AR(拡張現実)の機能を追加いたしました。この機能により、AVS/Expressの可視化結果をすぐにAR環境に適用することが可能になりました。オープンキャンパスや研究室公開などの場で、研究成果を多くのみなさんに体感していただくことができます。
そのほかにも、UCD抽出モジュール、マルチブロック合成、時系列パーティクル連続放出機能など、既存ユーザの要望をピックアップした細かい部分の機能拡張も行っております。
また、今回のバージョンアップ機能開発では「開発パートナープログラム(※5)」に沿ってモニターのみなさまの意見を伺いながら「使える機能」の拡張を行いました。今後も自社開発の強みを活かし、さまざまなユーザニーズに応える可視化ソリューションを提供してまいります。
※「Ver.8の主な機能強化」などは、添付の関連資料を参照
<サイバネットについて>
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの効率化を実現する各種ソフトウェアの提供や、個人情報や秘密情報などの漏洩・不正アクセス対策、データのアーカイブと保護、認証強化などでクライアントPC・サーバーのセキュリティレベルを向上させるITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/