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富士通など、「共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験」を開始
「共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験」を開始
医療機関・調剤薬局の連携による新サービスを12月1日より提供
「しまね健康情報活用推進コンソーシアム」(構成団体:社団法人出雲医師会(代表)、社団法人大田市医師会、島根大学医学部附属病院、島根県立中央病院、大田市立病院、島根県薬剤師会(出雲・簸川支部、大田支部)、出雲市、大田市、富士通株式会社、株式会社テクノプロジェクト)では、「共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験」を島根県出雲市及び大田市で推進しています。
10月3日より、共通診察券(ICカード)を配布し、医療機関や自宅から、共通診察券を使って診療情報(検査・処方)・健康診断情報を閲覧するサービスに関する実証事業を開始しており、12月1日からは、処方情報・調剤結果情報を医療機関・調剤薬局間で共有して、処方・調剤の質の向上や業務効率化を目指す新たなサービスを加えます。
本実証事業は、総務省の「健康情報活用基盤構築事業」として実施しており、複数の自治体の参画のもと、各地域が保有する医療情報を安全かつ円滑に流通させるための広域共同利用型のEHR(注1)システムの確立・普及を目的とした事業です。
「共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験」では、2010年に実施した社会保障カードの実証実験で構築した基盤システムを拡張し、共通診察券(ICカード)を使って住民や医療従事者、薬剤師等が、それぞれの権限に基づいた情報を閲覧出来る仕組みを実装し、幅広い情報に基づく、より質の高い広域な地域医療の実現を目指しています。
<「健康情報活用基盤システム」のイメージ>
※添付の関連資料を参照
■新サービス提供
2011年12月1日(木曜日)
診療や健康診断に加え、処方・調剤情報の共有サービスを開始
■実証実験期間
2011年10月3日(月曜日)〜2012年2月29日(水曜日)
■サービス内容
・自宅から診療情報(検査・処方)や健康診断情報の照会(参加医療機関の情報のみ)
・自宅から外来診療予約(参加医療機関の一部で可能)
・自宅から薬局の調剤結果情報の照会(参加薬局の情報のみ)
・参加医療機関における診療情報(検査・処方)や健康診断情報の照会
・参加医療機関における参加薬局の調剤結果情報の照会
・参加薬局における参加医療機関からの電子化された処方情報の照会・データ連携
■住民のメリット
・住民自身が医療機関や薬局での処方、検査、調剤の結果情報を照会可能
・医療機関(医師)において、他の医療機関での診療や健診の情報を照会可能
■参加コンソーシアムの各役割
・社団法人出雲医師会:コンソーシアム代表、医療機関の実証フィールド提供
・社団法人大田市医師会:医療機関の実証フィールド提供
・島根大学医学部附属病院:医療機関の実証フィールド提供
・島根県立中央病院:医療機関の実証フィールド提供
・大田市立病院:医療機関の実証フィールド提供
・島根県薬剤師会(出雲・簸川支部、大田支部):調剤薬局の実証フィールド提供
・出雲市:実証実験支援
・大田市:実証実験支援
・富士通株式会社:システム面の全体管理・構築、株式会社島根富士通従業員がカードの利用者として参加
・株式会社テクノプロジェクト:システム面の構築、地元グループ会社を含めカードの利用者として参加
以上
[注釈]
注1 EHR(Electronic Health Record):
個人が自らの医療・健康情報(診療情報・健診情報等)を「生涯にわたって」電子的に管理・活用できる仕組み。
[関連リンク]
・《ご参考》「共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験」ホームページ
http://www.izumo-medcard.jp/
<本件に関するお問い合わせ>
しまね健康情報活用推進コンソーシアム
コールセンター
0120−151−626(フリーダイヤル)
郵便番号:690−0826
住所:島根県松江市学園南2−10−14