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JFEスチール、東日本製鉄所に建設のパイロットプラントを稼働開始
「フェロコークス」製造のためのパイロットプラント稼働について
当社はこのたび、革新的な高炉原料である「フェロコークス」の製造プロセス技術開発の一環として、東日本製鉄所(京浜地区)に建設していたパイロットプラントを完成させ、稼働を開始しました。
本パイロットプラントは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)(2011年度からは経済産業省)による「資源対応力強化のための革新的製銑プロセス技術開発」プロジェクトとして建設してきたものです。2011年4月に前工程である成型設備が稼働し、このたび主要工程である乾留炉が稼働を開始しました。これにより、高炉使用時の二酸化炭素排出量の大幅削減、省エネルギー、劣質石炭・鉱石使用による資源対応力強化を目的とした「フェロコークス」製造プロセス技術の確立と実用化を目指します。
当社は、資源循環社会の構築により、地球環境に一層寄与していくために、更なる技術開発を進めてまいります。
【設備工事概要】
1.金額:約35億円
2.工期:2009年12月〜2011年9月
【開発プロセス概要】
石炭、鉄鉱石を乾燥、成型する前工程と循環ガスによりガス加熱する乾留工程から構成され、コークス中に金属鉄(50μm)が分散したフェロコークスを製造します。
1.製造能力 成型物:40トン/日 フェロコークス:30トン/日
2.フェロコークス 鉄含有量:約30%、大きさ:6cc
3.実験期間 2011年4月〜2013年3月
参考資料:「フェロコークス」製造プロセスについて
※ 関連資料参照