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帝国データバンク、全国未上場ゼネコン100社の経営実態調査結果を発表
特別企画:全国未上場ゼネコン100社 経営実態調査
2009年度は公共工事前倒し発注で黒字転換
〜民需低迷で6割が減収〜
はじめに
建設・不動産業者の倒産が沈静化して久しい。2010年度上半期(4−9月)の負債総額50億円を超える大型倒産は(株)プロパスト(5月、民事再生、ジャスダック)、(株)コマーシャル・アールイー(5月、民事再生、ジャスダック)、茨城県住宅供給公社(9月、破産)などにとどまり、総合建設業、いわゆるゼネコンの大型倒産はない。
建設業全体でも、2009年度の建設業の倒産件数は前年度比6.5%減の3325件、2010年度上半期で同8.5%減の1584件と減少傾向となっている。ただし、7月をボトムに8月、9月と建設業の月間倒産件数は再び増加に転じるなど、変化の兆しも出てきている。
こうしたなか、帝国データバンクは企業概要データベースCOSMOS2(収録数134万社)から、2008年度(決算期が2008年4月から2009年3月まで)、2009年度(同じく2009年4月から2010年3月まで)の決算データが判明している全国の未上場ゼネコンを抽出。2009年度の売上高上位100社について、地域別の売上高、当期純損益の動向や、公共工事主体の企業と民間工事主体の企業の収益動向を分析した。
◇2010年9月時点で未上場の全国総合建設業が対象。2008、2009年度に変則決算を実施し前年度比較ができない企業は除外した。
◇地域については「北海道・東北」「関東」「北陸・中部」「近畿」「中国・四国」「九州」の6地域に分けた。
※ 調査結果詳細は、関連資料参照