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住友化学、ポーランドにチタン酸アルミニウム製DPF製造プラントを新設

2011-11-30

ポーランドにチタン酸アルミニウム製DPF製造プラントを新設



 住友化学は、このほど、本年9月に設立した住化セラミックスポーランドSp.z.o.oにおいて、ディーゼルエンジン車に装着するチタン酸アルミニウム製のすす除去フィルター(ディーゼル・パティキュレート・フィルター、以下「DPF」)製造プラントを建設することを決定いたしました。新設するプラントは2013年第3四半期稼動開始を予定しています。

 欧州では、世界で最も厳しい排ガス規制の一つである「Euro6」が2014年に導入され、ディーゼルエンジン乗用車にDPFの標準装備が義務付けられる他、規制の強化により商用車、オフロード車にも対象車種が拡大する見込みです。

 当社のチタン酸アルミニウム製DPFは、すすの限界堆積量(*1)、耐熱衝撃性(*2)などの点で、現在主流のシリコンカーバイド製より優れた特性を有しております。2009年に独自に開発して以降、顧客である自動車メーカーにサンプルを提供するとともに、2011年3月に愛媛工場において年間生産能力17万個のマザープラントの建設に着手するなど、事業化に向けた取り組みを順調に進めてまいりました。既に自動車メーカーの性能評価試験では高い評価をいただいており、ポーランドで工場を新設し、市場が拡大する欧州において2014年初めから本格的に販売を開始する計画です。

 当社はコア技術を融合させることで新しい技術・製品を生み出す「創造的ハイブリッド・ケミストリー」を推進し、環境問題など、地球規模の課題の解決に貢献して行くことを目指しております。アルミナ製品をはじめとする無機材料事業で培ってきた無機材料機能設計技術や情報電子化学事業で培ってきた精密加工技術などをいかし、DPFを将来のコアビジネスの一つとして育成してまいる所存です。

 *1 連続で捕集できるすすの量。
 *2 捕集したすすを燃焼させ、DPFを再生させる際の急激な温度変化に対する耐性。


<ご参考>
 会社名:Sumika Ceramics Poland sp.z o.o.(住化セラミックスポーランドsp.z o.o.)
 所在地:ポーランド共和国
 資本金:160万PLN
 株式構成:住友化学100%
 設立年月:2011年9月30日
 事業概要:Diesel Particulate Filter(DPF)の製造販売、およびテクニカルサービス
 社長:友政 敬雄(住友化学 無機材料事業部長)


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