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バイエル薬品、月経困難症治療剤「ヤーズ配合錠」を発売 

2010-11-11

バイエル薬品、月経困難症治療剤「ヤーズ(R)配合錠」を新発売 

機能性月経困難症にも効果が認められた、日本初の低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤


 大阪、2010年11月8日 ― バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:ハンスディーター・ハウスナー、以下バイエル薬品)は11月16日、月経困難症治療剤「ヤーズ(R)配合錠」を新発売いたします。本剤は日本で初めて、機能性・器質性(*1)を問わず、月経困難症全般に適応が認められた低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(EP配合剤)(*2)で、月経困難症の患者さんに広くお使いいただけます。

 「ヤーズ(R)配合錠」は、新規プロゲスチン(合成黄体ホルモン)であるドロスピレノン3mgとエストロゲン(卵胞ホルモン)であるエチニルエストラジオールを国内最低用量の0.020mg含みます。本剤は、有効成分を含む実薬を1日1錠、24日間服用した後、プラセボ錠を4日間服用するという28日間を1周期とし、以降同様に繰り返して服用します。月経困難症とは、月経期間中に、月経に伴い起こる病的な症状のことを指します。下腹部痛、腰痛、腹部の膨満感、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢、憂うつなどの症状がみられますが、本剤は、その排卵抑制作用と子宮内膜増殖抑制作用によって、痛みのもととなるプロスタグランジン等(*3)が過剰に産生されることをおさえ、月経困難症の痛みなどの症状を緩和すると考えられています。

 現在日本では、約2700万人の女性が生殖可能年齢にあたり(*4)、そのおよそ3分の1が何らかの医学的サポートを必要とする月経の痛みを抱えているとされています(*5)。また、鎮痛剤を服用しても日常生活に支障をきたしている女性は約6%にのぼり、うち約2%は月経時に寝たきりのような状態になっていると考えられます(*5)。弊社 ウイメンズヘルスケア事業部 事業部長 岡野浩之は以下のように述べています。『月経困難症の患者さんに新たな治療の選択肢を提供できることをうれしく思います。特に、これまで保険適用可能な低用量EP配合剤がなかった機能性月経困難症や、子宮内膜症以外を原因とする器質性月経困難症の患者さんには、本薬剤の発売が大きなベネフィットになると確信しています。月経困難症は治療の対象となる疾患です。日本の女性は婦人科受診に消極的と言われますが、ひどい月経症状は重大な疾患が原因の場合もありますから、正しい診断を受けるためにも、我慢せずに是非、婦人科を受診していただきたいと思います。』と述べています。バイエル薬品は、今後もアンメットメディカルニーズ(満たされない医療ニーズ)に応える製品を開発することにより、思春期から老年期まで、女性のQOL(生活の質)向上に貢献していきたいと考えています。


(*1)月経困難症は、子宮内膜症子宮筋腫などの器質的疾患に伴うもの(器質性月経困難症)と器質的疾患を伴わないもの(機能性月経困難症)に分類されます。器質性月経困難症は、月経前4〜5日から月経後まで続く持続性鈍痛のことが多いとされます。機能性月経困難症は、月経の初日や2日目ころの出血が多い時に症状が強く、子宮頸管が狭いことや子宮の過収縮などにより起こると考えられています。 

(*2)代表的なものに、OC(低用量経口避妊薬 または 低用量ピル)があります。 

(*3)月経困難症の痛みの直接原因は、月経時に子宮内膜で作られる物質で、痛みのもととなるプロスタグランジン等が過剰に産生された結果といわれています。子宮内膜症子宮筋腫などの器質的疾患によって、引き起こされることもあります。 

(*4)総務省統計(平成22年)より。 女性の生殖可能年齢は、15歳〜49歳とされています。 

(*5)平成12年度 厚生科学研究「リプロダクティブ・ヘルスから見た子宮内膜症などの予防、診断、治療に関する研究」より。(20〜49才の女性を対象にした調査) 


【ヤーズ配合錠の製品概要】

 ■製品名     ヤーズ(R)配合錠 

 ■成分・含量   1錠中、ドロスピレノン 3mg 及び エチニルエストラジオール ベータデクスとして、エチニルエストラジオール0.020mg含有 

 ■効能・効果   月経困難症 

 ■用法・用量   1日1錠を毎日一定の時刻に定められた順に従って(短赤色錠から開始する)28日間連続経口投与する。
            以上28日間を投与1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。 


バイエル薬品株式会社について
 バイエル薬品株式会社は本社を大阪に置き、バイエル・シエーリング・ファーマ(医療用医薬品)、インテンディス(皮膚科領域医療用医薬品)、コンシューマーケア(一般用医薬品)、動物用薬品(コンパニオンアニマルおよび畜産用薬品)の4事業からなるヘルスケア企業です。バイエル・シエーリング・ファーマ事業本部は、診断薬、プライマリーケア、オンコロジー、スペシャリティケア、ウイメンズ ヘルスケアの5領域に注力しています。バイエル薬品は、「よりよい暮らしのためのサイエンス(Science For A Better Life)」の企業スローガンのもと、技術革新と革新的な製品によって、日本の患者さんの「満たされない願い」に応えるスペシャリティ医薬品企業を目指しています。
バイエル薬品ホームページ :
 http://www.bayer.co.jp/byl


将来予想に関する記述 (Forward−Looking Statements)
 このニュースリリースには、バイエルグループもしくは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward−Looking Statements) が含まれています。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。

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