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米オラクル、初のクラウドOS「Oracle Solaris 11」を提供

2011-11-15

オラクル、初のクラウドOS「Oracle Solaris 11」を提供開始


 ・オラクルは本日、初のクラウド・オペレーティング・システム(OS)「Oracle Solaris 11」の提供を開始したことを発表しました。

 ・「Oracle Solaris 11」はクラウド・サービスを展開する上で、セキュリティ、パフォーマンス、拡張性要件に対応するよう設計され、プライベート、ハイブリッド、パブリックのいずれのクラウド環境においても、要求の厳しいエンタープライズ・アプリケーションを実行させることができます。

 ・「Oracle Solaris 11」は完全に仮想化された初のOSとして、OS、ネットワーク、ストレージ・リソース向けの仮想化機能が組み込まれています。

 −「Oracle Solaris 11」には仮想化機能が組み込まれているほか、x86およびSPARCシステム上で動作するサーバー仮想化ソフトウェア「Oracle VM」に対応するよう設計され、柔軟でセキュアなライブ・マイグレーションを実現します。

 −「Oracle Solaris Zones」による仮想化は、VMwareの15分の1のオーバヘッドで物理ノードごとに数百ゾーンまで拡張でき、メモリ、ネットワーク、CPU、ストレージ・リソース上での人為的な制限はありません。

 −新たな統合ネットワーク仮想化機能によって、単一のOSインスタンス内で優れた柔軟性と帯域幅制御、解析を実現するための高パフォーマンス、低コストのデータセンター・トポロジを構築できます。

 ・「Oracle Solaris 11」では仮想レイヤーに加えてOS、物理ハードウェア、ネットワーク、ストレージまで、インフラ全体を包括的に管理することができます。

 −ネットワークで接続された新たなクラウド管理機能によって常に最新のSolarisアップデートに更新され、プロアクティブなサービスにより動作可能時間を最大化します。

 −新たにシステム・サポートに組み入れられた「Oracle Enterprise Manager Ops Center」によって、システム管理機能が一元化され、企業内の幅広いハードウェア、OS、仮想化リソースを集中制御することができます。

 ・「Oracle Solaris 11」のデータおよびストレージの管理基盤は「Oracle Solaris ZFS」によって提供され、データの完全性、フラッシュ対応の階層化ストレージ・プール、ラインスピードの暗号化、拡張性を最高レベルに高め、データの保存や管理が無限大に可能になります。

 −「Oracle Solaris ZFS」の重複排除機能によって、仮想化環境におけるストレージ要件を10分の1に低減することができます。

 ・「Oracle Solaris 11」標準のセキュリティ機能によって、クラウドまたは従来型のデータセンターのいずれの展開に際しても、起動、職務権限ごとのルート・アクセス、負荷の少ない監視機能などのセキュリティ機能が実現されます。

 −「Oracle Solaris 11」に組み込まれた高速暗号化機能によって、IBM AIXの暗号化機能と比較してパフォーマンスを4倍に向上させます。

 ・「Oracle Solaris」とオラクルのソフトウェア・アプリケーションは統合して設計・検証されており、同時に導入しサポートすることが可能なため、フェールオーバーの迅速化、信頼性向上により、アプリケーションのパフォーマンスを10倍まで向上させることができます。

 −「Oracle Solaris」の開発チームが共同開発を行うことによって機能が強化され、「Oracle Database 11g」、「Oracle Fusion Middleware 11g」、Javaベースのアプリケーションのパフォーマンス、可用性、セキュリティ、管理性が向上します。

 −「Oracle Solaris11」では新たに共有メモリ管理の最適化に加え、I/O、統合リソースの管理、暗号処理のオフロードなどの機能が強化されています。

 ・「Oracle Solaris 11」は大規模な仮想環境に加え、SPARCおよびx86サーバーの広範な垂直統合が行われる環境で事業に不可欠なエンタープライズ・アプリケーションを実行させるための最適なプラットフォームです。

 −現在、「Oracle Solaris 11」が対応する11,000以上のアプリケーションは、いずれも「Oracle Solaris Binary Application Guarantee Program」によりバイナリー互換性が確保されており、「Oracle Solaris 11」上での動作が保証されています。

 −P2VおよびV2Vツールを使用することによって、「Oracle Solaris 11」の最新機能にアクセスしながら、従来の「Oracle Solaris 0」環境を「Oracle Solaris 10 Zone」へ移行させ、既存の投資を保護することができます。

 ・「Oracle Solaris」は、お客様の求めるパフォーマンスを提供します。

 −「Oracle Solaris 11」は、汎用マルチスレッドJavaベンチマークのSPECjvm2008において世界新記録を達成しました。オラクルの「SPARC T4−2」サーバーおよび「Oracle HotSpot Java Virtual Machine」との組み合わせにより、「Oracle Solaris 11」は、「Oracle Solaris 10」を使った従来の結果と比較して最大で41%数値が向上しました(1)。

 −「Oracle Solaris」は、オラクルの「SPARC T4」サーバーにおいて10件の世界新記録を達成するなど、幅広いエンタープライズ・アプリケーションにわたって世界最高のベンチマークを達成しています。

 ・「Oracle Solaris」の最新版は、セキュアなフェール・セーフ・ブート環境や安全なロールバック機能を有し、アップグレードを4倍、システム再起動を2.5倍高速化した、クラウド規模のライフサイクル管理を提供するように設計されており、「Oracle Solaris ZFS」の機能を活用しています。

 ・「Oracle Solaris 11」はすでに世界のトップ企業700社以上によって本番環境に採用されており、オラクルの「Sun ZFS Storage Appliances」や「Oracle Exadata Database Machine X2−2およびX2−8」、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」といった何千台ものエンジニアド・システムズで展開されています。

 ・「Oracle Solaris 11」、「Oracle Enterprise Manager Ops Center」、「Oracle VM」のソフトウェアは、オラクルのすべてのSunサーバーにシステム・サポートの一部として含まれ、お客様に組み込み型のクラウド機能を提供します。

 ・「Oracle Solaris 11」は、2011年11月8日に、SPARCおよびX86にベースのプラットフォーム上で、UNIX 03製品規格に準拠するものとしてOpen Groupより認証を受けています。詳細は、http://www.opengroup.org/openbrand/register/ をご覧ください。

 ・「Oracle Solaris Remote Lab」や「Oracle Solaris Development Initiative」など、「Oracle Solaris Knowledge Zone」では、新しい「Oracle Solaris 11」のツールやリソースが「Oracle Partner Network」(OPN)のパートナー向けに提供されます。

 ・新たな「Oracle Solaris 11 Training」では、お客様やパートナーが「Oracle Solaris 11」の業界最高水準の機能を活用し、「Oracle Solaris 10」またはそれ以前のバージョンからアップグレードする際のサポートを提供します。


本発表に向けたコメント

 ・オラクル・コーポレーション システムズ担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのジョン・ファウラー(John Fowler)は次のように述べています。「『Oracle Solaris 11』は、過去10年における最も優れたOSです。サーバー、ストレージ、そして今回ネットワークの仮想化が組み込まれたことで、『Oracle Solaris 11』は業界初のクラウド向けOSを実現しました。お客様は企業における展開を簡素化し、データセンター資産の活用を強化し、オラクルや他社のエンタープライズ・アプリケーションを、セキュアで高い拡張性を実現するクラウド環境または従来のエンタープライズ環境でより迅速に稼働することが可能となります」

 ・オラクル・コーポレーション 製品開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのトーマス・クリアン(Thomas Kurian)は次のように述べています。「オラクルは『Oracle Solaris』によって、SPARCおよびx86サーバー向けの業界最高のUNIX上で動作する、広範かつ業界最高水準のソフトウェア製品群をサポートしています。オラクルの開発チームは連携し、お客様の最も困難な問題に対処する高度なソリューションを開発、試験し、サポートします。主要なソフトウェア製品である『Oracle Database 11g』、『Oracle Fusion Middleware』、『Oracle Enterprise Manager』、『Oracle Applications』が、SPARCおよびx86システム上において『Oracle Solaris 11』向けに最適化され提供されることを発表でき、うれしく思います。

参考資料 * 英語のみ

「Oracle Solaris」*
 http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/solaris11/overview/index.html

「Oracle Solaris on OTN」*
 http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solaris11/overview/index.html

「Oracle Solaris 11 Training」*
 http://www.oracle.com/us/training/solaris11/index.html

「Oracle’s Sun Server and Storage Systems」*
 http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/index.html

「Oracle Solaris」のブログ *
 https://blogs.oracle.com/solaris/

「Oracle Solaris」
 Facebook*
 http://www.facebook.com/oraclesolaris

Twitter*
 https://twitter.com/#!/ORCL_Solaris

LinkedIn* 
 http://www.linkedin.com/groups/Oracle-Solaris-Insider-3951282


(1)SPECおよびSPECjvmは、Standard Performance Evaluation 
 Corporationの登録商標または商標です。結果は<http://www.spec.org >www.spec.org によるものであり、2011年11月9日現在のものです。SPARC T4−2は454.25 SPECjvm2008 Peak ops/m(評価中)、SPARC T3−2は320.52 SPECjvm2008 Peak ops/m、Sun Blade X6270は317.13 SPECjvm 2008 Base ops/m。

●オラクルについて
 オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。
 オラクル(NASDAQ:ORCL)に関するより詳細な情報については、< http://www.oracle.com >www.oracle.com をご覧ください。

 * OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。

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