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双日、米ミリアント社とバイオコハク酸の製造販売に関する戦略提携契約を締結

2011-11-14

双日、米バイオケミカルメーカーであるミリアント社と
バイオコハク酸の製造販売に関して戦略提携
〜アジア地域でのグリーンケミカル市場に本格参入〜



 双日株式会社は、多くのバイオケミカル製造特許を保有する米国ミリアント・コーポレーション(本社:マサチューセッツ州ボストン、Myriant Corporation/ミリアント社)とC4ケミカルをグリーン化するために重要なバイオコハク酸の製造販売に関する戦略提携契約を締結しました。

 契約締結に基づき、双日は、アジア地域(日本、中国、韓国、台湾)においてバイオコハク酸の独占販売権を獲得しました。今後、両者は、バイオコハク酸の量産および誘導体の開発を行い、アジア地域におけるC4グリーンケミカルの事業化を推進してまいります。

 ミリアント社は、酵素を利用したバイオケミカル製造技術に多くの特許を有しており、今回のバイオコハク酸も、デンプンや糖を原料として固有の酵素により効率的な生産が可能です。その量産製造技術は、メキシコの試験工場(年産100トン)での約1年間の実績を経て実証されており、現在は、米国ルイジアナ州に年産13,500トン(2013年第1四半期稼動予定)のバイオコハク酸工場を建設中です。

 双日とミリアント社は、今回の戦略提携を通じて、アジア地域におけるコハク酸の既存市場のバイオ化を推進し、新たなバイオコハク酸誘導体市場の開発を進めてまいります。その一つが、1,4−BDO(ブタンジオール)原料をバイオコハク酸へ転換することでバイオ1,4−BDOの市場を創出することです。これにより、ポリエステルやウレタン樹脂、ウレタン弾性繊維などがバイオ化されることになります。

 今後、1,4−BDOをはじめとした、様々なバイオ誘導体の市場拡大は確実とみられている中、双日とミリアント社は、2015年までに最大市場であるアジア地域においてバイオコハク酸工場(年産75,000トン)の立ち上げにより、C4グリーンケミカルの安定供給を確立していく方針です。

 双日は、自社の持つマーケッティング機能と物流ネットワークを駆使し、ミリアント社との提携関係を強化の上、アジア地域におけるグリーンケミカル事業を推進し、取扱規模120億円を目指します。

 日本をはじめとするアジアで化学産業の持続的成長のためには、限られた資源である石油や石炭、随伴ガス等を原料として使う化学製品から、再生可能な原料から環境負荷の小さいグリーンケミカルへの転換は必要不可欠です。双日は、新たなバイオ技術の発掘や事業化を通じて、グリーンケミカル事業を化学品・機能素材部門の中核事業に育成してまいります。


 ※参考図は添付の関連資料を参照


●ミリアント社の概要
 (1)会社名:Myriant Corporation
 (2)所在地:1 Pine Hill Drive Batterymarch Park II,Suite 301 Quincy,MA 02169
 (3)代表者:Stephen J.Gatto
 (4)事業内容:植物等の再生可能原料(グルコース)から、バイオコハク酸製造を行う独自技術を確立し、米国ルイジアナに年産13,500MTの製造プラント建設中
    (2013年1月より稼動予定)。


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