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武田薬品など、多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」をはじめとした最新試験データを発表
第53回米国血液学会年次総会における
多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」をはじめとした最新試験データの発表について
当社と当社の100%子会社であるMillennium Pharmaceuticals,Inc.(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「ミレニアム社」)は、2011年12月10日から13日まで、米国カリフォルニア州サンディエゴにおいて開催される「第53回米国血液学会年次総会」において、6つの開発品に関する合計32の抄録が受理されましたのでお知らせします。これら抄録には、今回オーラルプレゼンテーションを実施する多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」(一般名:ボルテゾミブ、以下「ベルケイド」)の試験データ、また臨床試験を実施中の初めての経口プロテアソーム阻害薬となるMLN9708を含めた他の5つの開発品の試験データが含まれています。
ベルケイドのオーラルプレゼンテーションには、今月初めに、FDAから添付文書に追記することについて承認を取得し、未治療の多発性骨髄腫の患者さんを対象に全生存期間を5年間にわたって追跡調査したVISTA※試験の結果が含まれています。また、再発・難治性を含む多発性骨髄腫の患者さんを対象にベルケイドをベースとした強化療法・維持療法に関する試験データも発表します。ベルケイドについては、22のオーラルプレゼンテーションを含め、81の抄録が取り上げられます。
その他のミレニアム社の開発品としては、MLN9708の多発性骨髄腫を対象とした試験データや選択的オーロラAキナーゼ阻害薬MLN8237の非ホジキンリンパ腫を対象とした試験データも発表する予定であり、10のオーラルプレゼンテーションを含め、24の抄録が取り上げられます。
ミレニアム社のChief Medical OfficerであるKaren Ferranteは、「今年発表するベルケイドのデータにより、様々な治療セッティングにおけるベルケイドの有用性を示すことができると考えています。また、他の開発品とともに期待のMLN9708に関するデータによって血液癌に関する新たな知見を発表できることを大変嬉しく思います」と述べています。
※VISTA:VELCADE as Initial Standard Therapy in multiple myeloma:Assessment with melphalan and prednisone
<ベルケイドについて>
ベルケイドは、ミレニアム社とOrtho Biotech Oncology Research & Development (Johnson & Johnson Pharmaceutical Research & Developmentの一部)によって共同開発されました。ミレニアム社は米国において販売権を有し、Janssen−Cilagが欧州を含めた米国以外の全世界における販売権を有します。なお、当社とヤンセンファーマ株式会社は2010年5月、日本におけるベルケイドのコ・プロモーション契約を締結しました。ベルケイドは、現在、90カ国で30万人以上の患者さんに使用されています。
*以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照