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田中貴金属グループ、電気接点を量産できる電子部品向けパラジウム合金めっき液を開発

2011-11-11

電気接点を量産できるパラジウム合金めっき液を開発、金の代替可能
日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースが、11月9日より提供開始
現在主流の金めっき液と比べ、約90%のコストダウン、最大6倍の硬度で耐摩耗性が大幅向上



 TANAKA ホールディングス株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、田中貴金属グループのめっき事業を展開する日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース株式会社(本社:神奈川県平塚市、代表取締役社長:内藤和正、以下EEJA)が、パラジウムコバルト合金めっき液「PALLADEX PC200」を2011年11月9日より提供開始することを発表します。

 「PALLADEX PC200」は、携帯電話やパソコンのバッテリー、SDカードの電気接点部品など、耐久性を要求される電子部品向けのパラジウムコバルト合金材料です。現在、量産で主流である金めっき液の代替として使用することで、貴金属地金コストを約90%低減できるとともに、最大6倍の硬度を得られるため、耐摩耗性を大幅に向上することができます。これまでのパラジウムコバルト合金めっき液では不可能であった高い歩留まりと運用効率を持ち、安定した品質で電気接点部品を製造できるため、量産に導入することができるパラジウムコバルト合金めっき液です。


パラジウム合金めっき液による量産の課題
 高い硬度と耐腐食性が要求される電気接点には現在、電気的性能の高い硬質金めっき液が量産で使用されています。金相場が高水準で推移している中、電気接点メーカーは、金めっき液の代替として、より安価で高い硬度と耐腐食性を持つパラジウムめっき液に注目しています。
 EEJAでは、少貴金属化や他の金属材料での代替品を開発する中で、「PALLADEX PC200」の従来品にあたるパラジウムコバルト合金めっき液「PALLADEX PC−100」を以前より提供しております。

 しかし、従来のパラジウムコバルト合金めっきは、電流密度(※1)やめっき浴温、pH(水素イオン指数)といった製造時の操作環境が、析出するめっき膜中のコバルト含有量(コバルト共析量)に大きく影響を与えてしまいます。電気接点の硬度と耐腐食性を左右するコバルト共析量は、20w%(重量百分率)が理想ですが、たとえば「PALLADEX PC−100」のコバルト共析量は、10〜30w%(20±10w%)と幅が広いため、ユーザーが要求する硬度を持つ電気接点を安定的に製造することができませんでした。

 また、運用効率の課題として、めっき液1リットルあたりパラジウムを1.6グラム析出すると、成膜速度の低下やコバルト共析量の変動といった劣化が起こるため、ユーザーは頻繁にめっき液を交換する必要がありました。こうした理由により、「PALLADEX PC−100」をはじめとした市場で販売されているパラジウムコバルト合金めっき液は、これまで、金めっき液の代替として、量産レベルの電気接点材料に採用することが困難でした。


■電気接点の量産が可能なパラジウムコバルト合金めっき液
 「PALLADEX PC200」は、金めっき液の代替として、電気接点部品の量産が可能なパラジウムコバルト合金めっき液であり、以下の特長を有しています。


※以下、特長など詳細は添付の関連資料を参照

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田中貴金属 水素イオン パラジウム コバルト 平塚市

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