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三菱重工、インドに原動機事業の地域統括会社を設立

2011-11-02

インドに原動機事業の地域統括会社 三菱パワーシステムインド社を設立

急拡大する電力需要に対応


 三菱重工業は11月1日付で、インドに原動機事業の地域統括会社、三菱パワーシステムインド社(Mitsubishi Power Systems India Private Limited:MPS India)を設立、営業を開始する。急成長する同国の発電設備市場に対応し、ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)をはじめとする電力システム製品の受注拡大をはかっていくのが狙い。

 新会社MPS Indiaは、インド三菱重工業(MHI India)の電力システム部門を分離独立させ、体制を強化して発足する。バンガロール(本社)とデリーにそれぞれエンジニアリングと管理・営業の拠点を置き、地域戦略を立案しつつ、GTCC商談を中心とする電力システム・原動機製品全般の営業から施工・アフターサービスまでを一貫して手掛けていく。

 新会社の資本金は4,990万ルピー(約100万ドル)で、EPC(設計・調達・建設)機能を本格的に付与する2013年までに約5億5,000万ルピー(約1,000万ドル)へ増資する計画。発足時の従業員数は約100人。初代社長には久保雅之原動機事業本部前事業戦略部長が就任する。

 インドでは、ベンガル湾ガス田開発やLNG基地拡充などにより、ガス供給量を拡大させており、それに伴いGTCC建設計画が本格的に立ち上がりつつある。新会社の設立は、このような市場動向を睨んだもの。

 当社はすでに、インドでの石炭焚き火力発電設備の急速な需要拡大に対応するため2007年に、同国建設最大手で総合重機メーカーでもあるラーセン・アンド・トウブロ(Larsen & Toubro Limited:L&T)と、超臨界圧ボイラーおよび蒸気タービン・発電機をそれぞれ製造・販売する2つの合弁会社(BTG※合弁会社)を設立、同国市場で多くの実績を挙げつつある。

 新会社は、このL&Tとの合弁参画で学んだノウハウを武器にインド市場の深耕を目指すほか、2つの合弁会社の経営をサポートする役割も担っていく。

 当社が原動機事業の地域統括会社を立ち上げるのは、米国、欧州、東南アジアに続き、今回が4件目。この新会社設立を機に、成長著しいインドの電力需要に対応、一層積極的な営業を展開していく。

 ※ BTG=Boiler(ボイラー)、Turbine(タービン)、Generator(発電機)を指す。 

新会社の概要

 社名:Mitsubishi Power Systems India Private Limited
 
 事業内容:GTCCを主とした発電プラント販売、プロジェクト遂行、サービス業務
        BTG合弁会社の経営サポート
        その他発電システム製品の販売・施工・保守

 資本金:4,990万ルピー
 
 代表取締役社長:久保 雅之
 
 所在地:バンガロール(本社)、デリー
 
 従業員数:約100人(将来は150人へ増員の予定)
 
  
製品ページ
 GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル発電)
  http://www.mhi.co.jp/products/category/gas_turbine_combined_cycle.html


以上

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