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コンテック、Intel AtomプロセッサN450搭載のCPUユニットを発売
MELSEC−Qユニットでパソコン機能を提供、PPC−100シリーズ
新発売
三菱汎用シーケンサ MELSEC−Qシステムのさらなる小型化とパソコン機能のシームレス連携処理を実現
株式会社コンテック(東京証券取引所第二部 証券コード:6639)は、三菱汎用シーケンサ MELSEC−QシリーズユニットとしてWindowsパソコン機能を提供するCPUユニット「PPCシリーズ」に、Intel(R) Atom(TM)プロセッサN450搭載で従来モデルから大幅に処理能力を向上させた新製品を開発、「WinCPUユニット PPC−100シリーズ」として、2011年11月1日(予定)より販売を開始します。
*製品画像・製品詳細は添付の関連資料を参照
新製品「WinCPUユニット PPC−100シリーズ(以下、PPC−100シリーズ)」は、三菱汎用シーケンサ MELSEC−QのベースユニットにCPUユニットとして装着可能なWindows対応の組み込み用コンピュータです。わずか2スロット(ベースユニット)分のスペースでMELSEC−Qのシーケンサシステムにパソコン機能を追加することができますので、パソコンを設置するためのスペースが不要となり、装置を小型化することができます。
PPC−100シリーズは、CPUにIntel(R) Atom(TM)プロセッサN450を採用することで、従来モデル「PPC−852シリーズ」から大幅に処理能力を向上させながら、従来モデル並みの低消費電力を実現しました。また、使用周囲温度0−55℃で動作するなど、FA(ファクトリーオートメーション)の厳しい環境に対応した高い耐環境性能を誇っています。
PPC−100シリーズは、シーケンサCPUなどの他のCPUユニットとマルチCPU構成が可能です。このため、シーケンス制御、モーション制御の処理とパソコンによる情報処理を機能分散しながらシームレスに連携させることができます。 パソコンを別置きしてデータ通信する方法に比べて、データ伝送のスループットが大幅に向上します。
そのほか、前面と底面に合計5つのUSB 2.0ポートを装備するなど、充実した拡張インターフェイスを装備していますので、周辺機器との接続が容易で、拡張性に優れています。ウィルスや不正な書き込みからSSDを保護する2重のライトプロテクト機能を搭載するなどセキュリティ対策も万全な設計です。
<PPC−100シリーズの主な特長>
●汎用パソコンと同じ性能、使いやすいWindows Embedded Standard 2009 OSを搭載
汎用パソコンと同じOS、プログラミング言語、パッケージソフトウェアへの対応はもちろん、三菱電機株式製の三菱FA用通信ミドルウェア「EZSocket」に対応し、ソリューションプロバイダのソフトウェア製品と簡単にデータ通信ができます。
●多彩なインターフェイスを標準搭載
1000BASE−T LAN×2、USB2.0×5(前面:3、底面:2)、CFカードスロット×1などの多彩なインターフェイスを搭載しています。LANインターフェイスを2ポート搭載しているため、上位サーバーとの連携強化や、用途に応じたネットワークの分離が可能です。
●マルチCPUに対応
マルチCPU対応により、シーケンサ・モーション・プロセスCPUとのシームレスな連携が可能となり、通信処理の余剰負荷を解消、機能分散による独立性の確保、スループットの向上を実現します。また、MELSEC QシリーズのI/Oユニット、インテリジェント機能ユニットをバス通信により、直接・高速で活用できます。
●省スペースで装置への組み込みが容易
2スロット分のユニットサイズを実現しているため、装置などのコントローラ占有スペースが少なくでき、柔軟なシステム設計が可能です。
●ハードディスクレス、ファンレスを実現した高い耐環境性
ストレージデバイスにSSD(内部)またはCFカード(外部)を採用し、高信頼・静粛性を実現しています。CFカードからブート起動が可能なモデルもあります。また、Windows搭載パソコンでありながら、PLC CPUユニットと同様の動作周囲温度:0−55℃を実現しており、厳しい環境下での使用にも適応しています。
●ランニングコスト削減と省エネルギー化に貢献
低消費電力プラットフォームのインテル(R) Atom(TM)プロセッサ N450 1.66GHz、ICH8Mチップセットを採用、十分なパフォーマンスを確保しながら低消費電力を実現しています。
●2重のライトプロテクト機能を搭載
ソフトウェア・ハードウェア両面から行う2重のライトプロテクト機能
*1により、ウィルスや誤動作などによる不正な書き込みからSSD内のデータを保護します。
*1:ハードウェアプロテクトは、SSDモデルのみ対応。
●各種設定が容易に行える設定ユーティリティ添付
WinCPUユニットのI/O割り付け、マルチCPU設定などの各種設定が簡単に行えます。CC−LinkユニットおよびMELSECNET/Hユニットの各パラメータ設定、アクセス先のデバイスモニタなどを、各ユーティリティで設定できます。また、三菱電機株式会社提供のHMIソフトウェア「GOT SoftGOT1000 Version3」、シーケンサへの通信処理が実現できるActiveXコントローラライブラリ「MX Component」にも対応しており、幅広いシステム構築が可能です。
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