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田中貴金属、1月〜9月の投資用金地金・プラチナ地金の取扱量を発表

2011-10-24

2011年1月〜9月の投資用金地金、プラチナ地金の取扱量を発表

金地金 31年ぶりの高値推移!昨年同時期と比べ買取量40.5%増加、昨年年間の買取量に迫る!
プラチナ地金 値ごろ感から昨年同時期と比べ販売量19.6%増加、昨年年間の販売量を上回る!
〜金地金、プラチナ地金ともに昨年7月から9月と比べ今年7月から9月の3ヶ月間取引活発に!〜


 田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、このほど、2011年1月から9月までの9ヵ月間における投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめました。


【金地金レビュー】
◆国内価格7月以降月平均価格4,000円/gを超え1980年以来31年ぶりの高値圏で推移!◆
 金地金において、2011年1月から9月までの9ヵ月間における平均価格は3,991円/gで、昨年同時期の平均価格3,418円/gを550円以上上回り、平均価格で4,000円/gをうかがう高値圏で推移しています。
 2011年初め、新興国の利上げや米景気改善の期待感から一時1トロイオンス1,316ドルまで値を下げた金の国際価格は、北アフリカ・中東情勢不安など地政学的リスクの高まりから上昇すると、4月に米格付け会社が米国債の長期格付けの見通しを引き下げたことから1トロイオンス1,500ドルを突破。以降も、欧州諸国のソブリンリスクの再燃や新興国のインフレ懸念などを背景に上昇しました。7月には、欧州財政に対する先行き不透明感の拡大や米債務問題に対する不安感が高まり1トロイオンス1600ドルを突破。8月に入ると、米格付け会社が米長期国債の格付けを1段階格下げしたことを皮切りに、わずか1ヶ月の間に1トロイオンス1,700ドル、1,800ドルの大台を超え、1トロイオンス1886.5ドルを記録するなど250ドル以上も上昇しました。9月5日には1トロイオンス1,896.5ドル(ロンドン・フィキシングベース)の現物市場での史上最高値を記録しましたが、その後、米国経済の先行き不透明感や欧州財政金融危機の高まりによる欧州系銀行に対する警戒感が拡大。景気の2番底懸念から金融商品の現金化の動きが活発となり、一時1トロイオンス1,598ドルまで値を下げました。
 日本においても、国際価格の上昇とともに価格を上昇させ4月に4,000円/gの大台を突破。1ドル80円台中盤から70円台後半へと超円高が進む中、7月には1980年12月以来31年ぶりに月平均価格でも4,000円/gを超えました。以降も上昇を続け、8月23日には1980年9月以来31年ぶりに4700円/gを超える4,745円/gを記録。税込価格で4,982円/gとなり、税込価格ながら5,000円/gをうかがう高値圏で推移しました。9月は国際価格の下落の影響で一時4,000円/gを切りますが、月平均価格は、8月を上回る4,434円/gという高値圏で推移しています。
 金地金の売買状況は、昨年同時期と比べ販売量は2.8%減少、買取量は40.5%増加となりました。買取量に関しては、昨年1年間の買取量に9ヶ月間で迫る結果となりました。2011年7月から9月に月平均価格が4,000円/gを超えた四半期で比較すると、昨年第3四半期(2010年7月から9月)と比べ今年の第3四半期(2011年7月から9月)は、販売量は39.2%増加、買取量は2.66倍に増えています。月平均価格が4,000円/gを超える31年ぶりの高値圏で推移する7月から9月に、買取量とともに販売量を大幅に伸ばしていることから、景況不安の中、安全資産である金投資に対して国内の投資家の投資意欲が高まっていることがうかがえます。
 金価格が高値推移する中、欧州諸国のソブリンリスクの動向や年末にかけて宝飾需要が活性化するインドなどの新興国の実需の動きなどに市場の注目が集まることが予想されます。


【プラチナ地金レビュー】
◆1992年1月以来19年ぶり!プラチナ価格が金価格を下回る!◆
 プラチナ地金において、2011年1月から9月までの9ヵ月間における国内価格の平均は4,717円/gで、昨年同時期の平均価格の4,650円/gを若干上回りました。
 2011年初め南半球で発生した豪雨による南アフリカの電力供給懸念や、堅調な米株式相場を背景に高値で推移してきたプラチナ価格は、3月に北アフリカ・中東情勢に対する不安に加え、東日本大震災による日本の経済活動停滞不安や、被災による自動車生産の低迷懸念を背景に一時4,408円/gまで下がりました。4月には、下落局面での中国の宝飾需要の増加や好調なインド・東南アジアなどのアジア圏での自動車需要などにより5,000円/g台を回復しますが、中国で実施していた自動車購入に対する補助金制度の昨年末の終了にともなう自動車販売の伸び悩みや、ディーゼル車需要の多い欧州で自動車販売が鈍化していることから再び値を落とします。8月には、高値圏で推移する金価格に追随して再び値を上昇しましたが、欧米の景況不安による、自動車販売の鈍化と工業用需要の伸び悩みにより価格を下げ、9月26日には、1992年1月以来(1992年当時プラチナ価格1,477円/g、金価格1,479円/g)約19年ぶりにプラチナ価格が金価格を下回りました(2011年9月26日プラチナ価格4,059円/g、金価格4,128円/g)。
 プラチナ地金の売買状況は、昨年同時期と比較して販売量は19.6%増加、買取量は16.6%減少となりました。販売量に関しては、昨年1年間の販売量を9ヶ月間で上回る結果となりました。四半期で比較すると、昨年第3四半期(2010年7月から9月)と比べ今年の第3四半期(2011年7月から9月)は、販売量は2.65倍に増加、買取量は32.4%増加となりました。プラチナ価格が金価格に近づき、さらに逆転したことでの値ごろ感から、プラチナ投資に対して内投資家の注目が集まり取引が活発になったことがうかがえます。
 プラチナ投資が活発になる中、今後はインド、東南アジアなどのアジア圏の自動車需要の動向と欧州の自動車需要の回復に市場の注目が集まる事が予想されます。

 田中貴金属工業では、貴金属投資に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていきます。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散投資に関する啓蒙活動を強化していきます。
※本文中の金とプラチナ価格はすべて税抜き小売価格です。


【参考】田中貴金属工業とは
 田中貴金属工業株式会社は、明治18年の創業以来、1世紀以上にわたり、金やプラチナなどの貴金属の精製・分析に携わるとともに、貴金属を用いたさまざまな工業製品の製造・販売、また、資産としての貴金属地金の売買を行っています。日本で金の輸出入自由化が施行された1978年には、金の精製・分析技術が高く評価され、日本で初めてロンドン金市場公認溶解検定業者の認定を受け、国際市場で通用する金地金を製造する資格を得ました。また2003年12月には、ロンドン金市場で取引される金地金の品質を審査する、世界で5社しか認定されない「公認審査会社」の1社に任命されています。現在直営店であるGINZA TANAKAの各店舗(7店舗)をはじめ、全国に広がる120店舗余りの特約店で金地金や地金型金貨等の売買を行っています。


 ※参考資料は添付の関連資料を参照

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