東京商工リサーチ、上場企業「役員報酬開示企業」調査結果を発表

２０１１年４月〜６月期決算
上場企業「役員報酬開示企業」調査
〜役員報酬１億円以上１２社・１５人〜


　２０１１年４月〜６月期決算の上場企業２０７社のうち、１億円以上の役員報酬を開示した企業は１２社、開示対象人数は１５人だった。２０１０年４月〜６月期より社数で２社（前年１４社）、開示対象人数で３人（同１８人）、それぞれ減少した。初めて１億円以上の開示対象になった役員は５人で、２年連続は１０人だった。参考までに２０１１年３月期〜６月期の累計は、１８５社（前年同期１８０社）、開示対象者は３１３人（同３０７人）。


　決算期ごとの開示対象者は、４月期５人（前年６人）、５月期５人（同４人）、６月期５人（同８人）で、４月〜６月期では１５人（同１８人）だった。

　開示された１５人のうち、１３人（構成比８８．８％）は提出企業からの報酬だけだった。
　１５人のうち、２年連続で役員報酬１億円以上だった１０人の報酬総額は１６億６，８００万円で、前年（１７億９，７００万円）より１億２，９００万円（７．１％）減少している。
　開示対象者１５人の役員報酬の主な内訳は、基本報酬が１６億１００万円（構成比７０．４％）、賞与が１億９，８００万円（同８．７％）、退職慰労金（引当金繰入額含む）が４億２，９００万円（同１８．８％）だった。

　開示人数では、（株）三光マーケティングフーズ（東証２部）、トシン・グループ（株）、ウェルネット（株）（各ＪＡＳＤＡＱ）が各２人、残り９社は各１人。
　２０１１年４月〜６月期の役員報酬の最高額は、トシン・グループ（株）の加藤光男・代表取締役社長で２億４，７００万円（前年２億４，５００万円）。続いて、東建コーポレーション（株）の左右田稔・代表取締役社長の２億１，３００万円（同２億２，２００万円）、（株）飯田産業の森和彦・代表取締役会長の２億１００万円（同１億８，３００万円）の順。役員報酬額２億円以上は上位３人。
　開示対象１５人のうち１０人は、２年連続で役員報酬が１億円以上だった。また、２年連続で開示対象となった１０人のうち、５人は役員報酬が前年を上回っている。
　１億円以上の役員報酬を開示した１２社のうち９社は、２年連続の開示となった。このうち、ウェルネット（株）だけが開示対象者が前年の１人から２人に増加したが、残りの８社は前年と同じ１人だった。


　※以下、月別開示人数・報酬内訳など詳細は添付の関連資料を参照