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北海道電力・東北電力・東京電力、「風力発電導入拡大に向けた実証試験」を実施
北海道地域内、東北地域内における風力発電導入拡大に向けた実証試験の実施
および風力発電事業者の募集について
〜既設地域間連系線の活用と風力発電出力制御技術の組み合わせによる風力発電の導入拡大〜
北海道電力株式会社(取締役社長:佐藤 佳孝(さとう よしたか) 本社:北海道札幌市、以下「北海道電力」)と東北電力株式会社(取締役社長:海輪 誠(かいわ まこと) 本社:宮城県仙台市、以下「東北電力」)、および東京電力株式会社(取締役社長:西澤 俊夫(にしざわ としお) 本社:東京都千代田区、以下「東京電力」)の3社は、これまで各地域における風力発電の導入拡大に向け検討してまいりましたが、このたび北海道電力と東京電力、東北電力と東京電力の2社間でそれぞれ『風力発電導入拡大に向けた実証試験』を行うこととし、併せて北海道電力と東北電力が風力発電事業者を募集することといたしました。
具体的には、北海道地域、東北地域をそれぞれ単独で考えると、風力発電の出力変動に対応する調整力が不足するため、3社で協調して運用することを目指し、地域間連系線を活用して、東京電力の調整力を利用することにより、まず、以下を行うことといたします。
(1)北海道電力は風力発電の出力変動(30分より短い周期)を調整する。また、東京電力は風力発電の出力予測にもとづく風力発電の出力変動(30分より長い周期)に相当する電力を北海道電力から受電し、風力発電の出力変動相当を調整
(2)東北電力の調整力(出力減少方向)が不足する期間において、調整力に余裕のある東京電力が東北電力から電力を受電することで、東北電力の系統に新たな調整力を確保し、東北電力がこの調整力を活用して風力発電の出力変動を調整
あわせて風力発電の出力制御技術(調整力が不足する場合の抑制・停止など)を組み合わせ、風力発電の導入拡大を目指していきます。
なお、上記の実証試験を行うため、北海道電力、東北電力は以下の通り、風力発電事業者を募集いたします。
※募集一覧は添付の関連資料を参照
また、東北電力は引き続き、平成32年度(2020年度)頃に東北地域全体で200万kW程度となるように導入拡大を目指して検討を進めてまいります。
3社は、さらなる協調方策について引き続き検討を進め、国内における風力発電をはじめとする再生可能エネルギー比率を高めてまいります。
以 上
※下記資料は、添付の関連資料を参照
●北海道電力と東京電力、東北電力と東京電力の実証試験の概要
●連系線を活用した風力発電導入拡大実証試験の概要