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大日本印刷、企業の翻訳業務支援サービス「多言語自動翻訳ソリューション」を提供
精度の高い「多言語自動翻訳ソリューション」を提供
自動システムと翻訳専任スタッフのサポートでグローバルな情報発信を円滑に
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、企業の翻訳業務の精度向上と効率化を支援するサービス「多言語自動翻訳ソリューション」の提供を9月29日に開始します。
このサービスは、DNPが企業の海外向けプロモーション支援などで培った翻訳ノウハウと、株式会社クロスランゲージ(本社:東京 社長:古賀勝夫 資本金:1億円)が提供する自動翻訳システム「WEB−Transer」を組み合わせて、多言語翻訳に関するさまざまな課題を解決するものです。英語と韓国語のほか、昨今翻訳ニーズの多い中国語の簡体字と繁体字に対応します。
【背景】
近年、国内の企業や自治体の多くは、ビジネスや観光などで訪日する外国人や、日本で生活する外国人に向けて、ウェブサイトやパンフレットなどを多言語翻訳して情報提供しています。国内の翻訳市場は2,000億円規模(日本翻訳連盟「翻訳白書2008年度版」)で、翻訳需要の高まりに合わせて、今後拡大していく傾向にあります。企業や自治体は、ひとつの情報を多様なメディアに同時に展開することが求められており、情報をより迅速かつ正確に翻訳することが重要となっています。しかし従来は、翻訳スピードを上げるために多くの翻訳者が作業を分担することが多く、翻訳者によって翻訳結果が異なることがありました。また、業界特有の言い回しや専門用語などが正しい訳語に翻訳されていることを確認する必要があり、業務負荷増大の原因のひとつとなっています。さらに、ウェブサイトの即時翻訳、国内外での社内文書の迅速な共有など、翻訳に関わるニーズも多様化しています。
これらのニーズに対しDNPは、翻訳システムと高度な翻訳スキルをもつ専任スタッフなどによる人的サポートを組み合わせて、ウェブサイトや社内文書を迅速かつ高精度に自動翻訳するサービス「多言語自動翻訳ソリューション」を提供します。これにより、リードタイムの短縮、コストの低減、翻訳精度の向上を実現します。
【サービスの特長】
企業の翻訳ニーズに合わせた高精度な多言語翻訳を実現するため、「導入検討フェーズ」、「導入準備フェーズ」、「実運用フェーズ」の3段階でサービスを提供します。
<導入検討フェーズ>
・自動翻訳が可能な範囲と翻訳精度を確認できる「自動翻訳サンプル評価サービス」
ウェブサイトの任意のページに対し、「WEB−Transer」を使って日本語から英語、韓国語、中国語 簡体字、中国語 繁体字の4つに自動翻訳します。その結果、翻訳されにくい単語やフレーズの有無を抽出するとともに、元の文意がどの程度損なわれずに翻訳されたかという精度を確認できるレポートを作成します。
<導入準備フェ−ズ>
・翻訳する単語やフレーズを個別登録する「ユーザー辞書&フレーズ対訳作成・登録サービス」
「自動翻訳サンプル評価サービス」で抽出した単語・フレーズに加え、頻繁に出てくる単語・フレーズを抽出・リスト化し、各言語の対訳をつけた単語辞書とフレーズ対訳をデータベースに登録します。直訳では理解しにくい専門用語や業界特有の表現でも、辞書・対訳データベースによって最適な訳語に自動的に翻訳されるため、精度が向上します。
<実運用フェーズ>
・定期的なチェックで翻訳精度を維持する「訳質チェックパッケージサービス」
上記の「自動翻訳サンプル評価サービス」と「ユーザー辞書&フレーズ対訳作成・登録サービス」を定期的に行うサービスです。「日次サポート(毎日)」、「週次サポート(週1回)」、「月次サポート(月1回)」いずれかの定期的なメンテナンスにより、安定した翻訳精度を実現します。
・自動翻訳しやすいよう日本語の原文を補正する「日本語校閲サービス」
日本語には、主語が存在しない文章があるという日本語特有の問題があります。こうした主語の不明確な文章を適切に自動翻訳することは非常に困難です。そこで、当サービスでは、日本語の文章全体の意味を把握して、意味の切れ目で文を区切り、接続詞を加えて構文を整えるなど、翻訳しやすい日本語への補正を行います。修正後の日本文を自動翻訳することによって、精度の高い翻訳結果が得られます。
【価格および売上目標】<価格例>
■ウェブサイト多言語自動翻訳ASPサービス
「WEB−Transer@ホームページダイレクト」 :年間利用料420,000円(税抜)
※その他、用途により多様な翻訳システムをご用意しています。
■自動翻訳サンプル評価サービス
日本語最大600文字までを、英語、韓国語、中国語 簡体字、中国語 繁体字に自動翻訳して評価します。評価レポート作成料 : 100,000円(税抜)
※その他、用途により多様な人的サポートサービスをご用意しています。
<売上目標>
初年度に20社に導入し、ウェブサイトの構築・運用、海外向けプロモーションなどの関連売上も含め1億円の売上を目指します。
【参考:WEB−Transerについて】
クロスランゲージ社が独自開発した「WEB−Transer」は、1,000万語を超える専門語辞書や固有名詞、フレーズの辞書・対訳を登録できる機能を持った高精度な自動翻訳システムです。英語、韓国語、中国語 簡体字、中国語 繁体字を基本として、欧州5ヶ国語にも対応可能で、ECサイトや旅行サイトなどのウェブサイトの多言語化、ポータルサイトでの翻訳サービス、イントラネット向け翻訳サーバー、クラウド翻訳サービスなど、多くの企業や官公庁への導入実績があり、現在、日本で最も多く利用されている翻訳システムです。