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IDC Japan、PC・スマートフォン・メディアタブレットの国内家庭市場の利用実態調査結果を発表
PC、スマートフォン、メディアタブレット 国内家庭市場の利用実態調査結果を発表
・PCとスマートフォンを比較検討し、スマートフォンを購入したと回答した比率は0.8%
・ポータブルPCの一日の平均利用時間は140分、スマートフォンは100分
・PCを必要と考える回答率は96%、メディアタブレットは11%
・高速CPUに対するPCへの期待は依然として高い
IT専門調査会社IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内家庭ユーザーを対象に、PC、スマートフォン、メディアタブレットの利用実態について調査/分析し、その結果を発表しました。これによると、スマートフォンを購入する際、PCとスマートフォンを比較検討し、スマートフォンを購入したと回答した比率は0.8%と非常に少ないことが分かりました。PCの市場価格が下がり、スマートフォンの価格に近づき競合すると想定していましたが、今回の結果からユーザーはスマートフォンの購入時に、PCを比較対象としていないとIDCでは分析しています。
また、複数の情報端末を持つユーザーの一日の平均利用時間は、スマートフォン 100分、ポータブルPC 140分、デスクトップPC 160分でした。このことから、スマートフォンの利用時間は、PCよりも短いことが分かりました。
スマートフォンは、通勤や通学など移動の空き時間を埋める目的で利用することが多い一方、PCは自宅で文書の作成、オークションやショッピングなどの目的を持った使い方が多いことが、この平均利用時間の差に表れていると分析しています。つまり、ユーザーはPCとスマートフォンを、それぞれ用途や時間によって使い分けているとみることができます。
それぞれの情報端末の必要性について聞いたところ、PCが必要であるという回答率は96%でした。しかし、メディアタブレットが必要であるという回答率は11%と少ないことが分かりました。メディアタブレットはポータブルPCと、スマートフォンの中間的な位置付けにあり、製品としてのポジショニングが明確になっていないことが、回答率の低さに表れているとIDCでは分析しています。
一方、PCで必要な機能として最も重視している項目は「高速CPU」でした。PCのCPUは以前のものと比べエントリーモデルでも非常に高速になっていますが、依然としてユーザーはPCに高速なCPUを求めています。PCを長時間利用する際、処理速度にストレスを感じており、性能の鍵となる高速なCPUを求めていると分析しています。
IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野 浩寿は「スマートフォンはモバイルコンピューターとの見方から、PCとスマートフォンが競合すると言われることが多い。しかしユーザーは購入段階においても、PCとスマートフォンを比較対象としておらず、それぞれを使い分けている」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2011年 国内PC市場 家庭ユーザー利用実態調査:PCとスマートフォン、メディアタブレットの競合」(J11150105)にその詳細が報告されています。
<参考資料>年齢別 情報端末 利用時間:平日
※添付の関連資料を参照
<IDC社 概要>
International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。47年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。
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