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矢野経済研究所、キャラクタービジネスに関する調査結果を発表
キャラクタービジネスに関する調査結果 2011
【調査要綱】
矢野経済研究所は、次の調査要綱にてキャラクタービジネスの調査を実施した。
1.調査期間:2011年6月〜8月
2.調査対象:キャラクターを用いてビジネス展開を行っている企業(メーカー、卸などいわゆるライセンサー、ライセンシー、及び、小売・流通業、等)
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談や電話等によるヒアリング、官公庁及び業界団体等の各種統計データによる文献調査を併用
<キャラクターとは>
本調査におけるキャラクターとは、アニメーション・漫画・ゲーム・イラスト等であり、芸能人(実写)などは含まれない。
<キャラクタービジネスとは>
ライセンス契約によりキャラクターを商品化、広告販促使用、映画やテレビ、マンガなどのメディアへ展開するビジネスを指す。本調査によるキャラクタービジネス市場とは、商品化権市場、及び版権市場を対象とする。
【調査結果サマリー】
◆2010年度のキャラクタービジネス市場は、前年度比98.3%の2兆3,895億円
2010年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は、2兆3,895億円、前年度比98.3%であった。消費者の趣味・嗜好の多様化や、毎年多数のキャラクターが登場することで、競争は常に激しい状態にある。2005年度をピークに、市場は減少傾向が続いており、2008年後半からは経済情勢の変化がメーカー、流通、消費者と各所に影響を及ぼし市場は厳しさを増していたが、2009年度・2010年度は下げ幅が縮小し、底堅い動きをみせた。
◆キャラクタービジネスの取組みは高度化が進む
キャラクタービジネス市場は、取組みが年々高度化している。取組みの一例をあげると、人気キャラクター同士のコラボレーション展開や人気デザイナー・作家とのコラボレーションでは、新たな切り口でキャラクターが描かれることでキャラクターの魅力を高め、新たな顧客の獲得に繋がっている。また、劇場作品の公開やミュージカルの上演など、ライブエンターテインメント分野の強化も行われているほか、キャラクターの持つ世界観を商品やサービスで表現した取組みが盛んに行われている。
【資料発刊】
資料名:「2011年版 キャラクタービジネス年鑑」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53110100
*詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照