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IHI、エアバス社A320neo用エンジン「PW1100G−JM」の国際共同開発に参画

2011-10-01

エアバス社A320neo用エンジン「PW1100G−JM」の開発・生産に参画


 IHIは,このたび,米Pratt & Whitney(P&W社),財団法人日本航空機エンジン協会(JAEC),独MTU Aero Engines Holding AG(MTU社)の3社によるエアバス社A320neo用エンジン「PW1100G−JM」の国際共同開発に,JAECの構成メンバーとして参画することで基本合意しました。P&W社,JAEC,MTUの3社はエアバス社A320用V2500プログラムの共同ビジネスパートナーであり,今回,「PW1100G−JM」プログラムについても,3社による国際共同事業として立ち上げることになりました。また,3社はV2500事業を行っているInternational Aero Engines(IAE)での経験を活かし,「PW1100G−JM」事業の合弁会社を新たに設立することを検討しています。

 JAECは,「PW1100G−JM」プログラムに23%のシェアで参画し,ファン,低圧圧縮機,低圧シャフトおよび燃焼器の一部を担当します。MTU社は18%のシェアで,低圧タービンと高圧圧縮機の一部を,P&Wは高圧タービンほかの部分を担当します。

 「PW1100G−JM」エンジンは先進ギアシステムの採用により,低圧タービンや圧縮機とは異なる回転数でゆっくりとファンを駆動し高い推進効率を実現し,かつ先進複合材技術や,最新の要素技術との組み合わせで2桁の燃費・排気ガス・騒音レベルの改善をもたらすギアード・ターボファンエンジンです。

 IHIは, V2500プログラムにおいては,ファンモジュールの主要部品などを担当しており,国内では,約60%のシェアで参画しています。本エンジンにおいても,V2500同様にファンモジュールの主要部品などを担当し,国内では60%以上のシェアで参画予定です。また,本エンジンは,V2500よりもバイパス比を上げることにより大幅な燃費性能向上と低騒音化を実現します。高バイパス比を実現するため,ファン径がV2500より大きくなりますが,IHI独自技術の先進複合材技術を適用することで,エンジンの軽量化に大きく貢献します。

 V2500は,これまでに4,500台以上出荷しているベストセラーエンジンです。IHIでは,「PW1100G−JM」もピーク時には年間400台以上の出荷を見込み,航空宇宙事業の新たな柱となることを期待しています。


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