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IRジャパン、IH調理器向けウルトラファストIGBT2品種を発売
インターナショナル・レクティファイアー
電磁(IH)調理器向けIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)を2品種発売
〜 耐圧1200Vで高効率、高信頼性 〜
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は28日、電磁(IH)調理器向けの高効率、高信頼性のウルトラファストIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)を2品種発売しました。用途は、IH調理器のほか、溶接装置や大電力の整流などの共振スイッチなどにも適しています。
※製品画像は添付の関連資料を参照
2品種とも耐圧は1200Vで、IR社の確立された薄いウエハーのトレンチ技術を使って製造されています。電力消費を低減し、電力密度をより高めるために、スイッチングが速く、オン時のコレクタ−エミッタ間電圧VCE(on)が低いなど、重要な特性が優れています。システムの信頼性向上のために繰り返しピーク電圧の定格が1300Vという特徴もあります。順方向電圧が低く、最大ピーク電流が大きいソフト・フォワードリカバリ・ダイオード(*1)とIGBTを1つのパッケージに収めました(Co−Packと呼びます)。このダイオードは、共振型回路で電流ゼロでオンするように最適化されています。
今回のIGBTは、モーター駆動やハード・スイッチングの用途に向けたIR社のIGBTシリーズと補完関係にあります。IR社は電源用途に注力しているため、さまざまな電源システムへの技術的要求を持たすデバイスの最適化が可能です。
1万個購入時の単価は、IRG7PH35UD1PbFが2.76米ドルから、IRG7PH42UD1−EPが3.98米ドルからとなる予定です(いずれも米国での参考価格)。データシートは、は型番をクリックするとご覧いただけます。
表 耐圧1200VのウルトラファストIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)2品種の概要
※添付の関連資料を参照
<用語説明>
*1)リカバリ・ダイオード:IGBT素子と逆向き(エミッタからコレクタへ)に接続したダイオードです。
<インターナショナル・レクティファイアー(IRR)社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。
<商標に関する注意>
IR(R)はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。