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サイバネットシステム、最適設計支援ツールと有限要素法解析システムのダイレクトインタフェースを提供
最適設計支援ツール「Optimus」と有限要素法解析システム「Femtet」のダイレクトインタフェース リリースのお知らせ
Femtetダイレクトインタフェースを正式リリース!
最適化を様々な連成解析に適用可能
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、グループのNoesis Solutions NV(本社:ベルギー王国 ルーベン市、以下「ノエシス」)が開発・販売・サポートする最適設計支援ツール「Optimus(R)(オプティマス)」と、ムラタソフトウェア株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:西村 昌雄、以下「ムラタソフトウェア」)が開発・販売する有限要素法解析システム「Femtet(フェムテット)」のダイレクトインタフェース(※1)を開発し、2011年9月27日から提供開始することをお知らせいたします。
Optimusは、CADやCAEを使用した製品開発の効率を改善し、製品品質の向上を図ることができる最適設計支援ツールとして、自動車分野をはじめ、航空宇宙や精密機械などの様々な分野において活用されています。
Femtetは、ムラタソフトウェアが販売している日本発祥の有限要素法解析システムで、「設計者自らが電卓のように気軽に利用するCAEソフトウェア」というコンセプトで2008年から販売されています。電場・磁場・電磁波の電磁気学的な解析、熱伝導・応力の機械的な解析、さらに圧電、音波解析に至るまでの幅広い分野をカバーし、またそれら複数の解析を用いた連成解析が可能な解析シミュレーションソフトウェアです。
以下に、OptimusとFemtetの連携による利点を示します。
<OptimusとFemtetを連携させる利点>
・Optimusは、複数の異なるシミュレーション・ソフトウェアを統合して定義・管理することができますので、例えばCAD−Femtet−Excelなどの複数のソフトウェアでの実行を自動化し、さらにそれぞれの領域での設計要求を満たすような複合領域最適化をOptimusの統一された環境下で行うことが可能となります。
・Optimusの自動化機能を用いることで、繰り返し計算による担当者の負荷を効率的な最適化手法を用いて削減することができます。
・Optimusのデータ分析機能を用いて、パラメータ間の相関度や目的値に対する寄与度、トレードオフ関係にある複数の出力値の関係を把握することで、これまで経験に頼っていた設計に理論的な裏づけが可能になります。
Femtetダイレクトインタフェースとは、FemtetとOptimusと組み合わせる際に面倒な自動実行の設定を不要にする機能です。Femtetのネイティブファイルを選択すると、Optimusが設計変数と出力値の候補を自動で抽出し(図1)、すぐに各種実験計画法・最適化手法に取り掛かることが可能になります。
【図1:Femtetダイレクトインタフェースの利用手順】
*添付の関連資料を参照
Optimusの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/optimus/
Femtetの詳細については、下記Webサイトを御覧ください。
http://www.muratasoftware.com/products/index.html
<注釈>
※1:ダイレクトインタフェース:
各種ツールを自動実行するための設定を不要にする機能。各種ツールのファイルを直接Optimusに読み込むことが可能で、Optimusが自動的に設計変数/出力値の候補をリストアップする。Optimusが搭載済みのダイレクトインタフェースは以下の通り。
CATIAV5、LS−DYNA、MSC Nastran、ANSYS Workbench、Creo Elements/Direct(旧 CoCreate Modeling)、SpaceClaim、Autodesk Moldflow Insight、AVL Excite/Boost、ANSA、GT−Power、ABAQUS、MATLAB/Simulink、LMS Virtual.Lab、LMS Imagine.Lab、SAMCEF、Ricardo WAVE、SFE−Concept、Microsoft/Excel
*Femtet ダイレクトインタフェースの詳細、価格については、別途サイバネット PIDO部までお問い合わせください。
<ムラタソフトウェアについて>
ムラタソフトウェアは、親会社である(株)村田製作所の長年に渡るものづくり現場からの声を元に、技術者自らが気軽に使用できるユーザフレンドリーな解析シミュレーションソフトウェアの販売を目的に、2008年6月に設立されました。Femtetは、日本発祥のCAEツールとして、「多機能・使いやすさ・低コスト・安心、迅速な国内サポート」をモットーに電機業界、自動車、医療、材料、各種研究機関に提供しています。
ムラタソフトウェア株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.muratasoftware.com/index.html
<ノエシスについて>
ノエシス(Noesis Solutions NV社)は、2003年に設立され、最適設計にフォーカスしたソフトウェアの開発・販売・技術サポートを行っています。主にエンジニアリングプロセスの統合と設計最適化を支援するソフトウェアを提供しています。2010年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入りました。取り扱い製品であるOptimusは、様々なCAEソフトウェアやCADに対応し、設計において複数の条件下で、最適な解を導き出す最適設計支援ツールです。詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.noesissolutions.com/
<サイバネットについて>
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの効率化を実現する各種ソフトウェアの提供や、個人情報や秘密情報などの漏洩・不正アクセス対策、データのアーカイブと保護、認証強化などでクライアントPC・サーバのセキュリティレベルを向上させるITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/
※CAE(Computer Aided Engineering):「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献する。