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東芝、ロシアのタービン・発電機メーカーと電力用変圧器の製造・販売合弁会社を設立
ロシア大手タービン・発電機メーカーとの電力用変圧器事業に関する合弁契約締結について
〜ロシア・サンクトペテルブルク市に新製造工場を建設〜
当社はロシアの大手タービン・発電機メーカーであるパワーマシーン社(Open Joint Stock Company ”Power Machines”)と、電力用変圧器の製造・販売の合弁会社設立に関する契約を締結しました。また、合弁会社はロシア北西部のサンクトペテルブルク市に製造工場を新設し、工場の操業開始は2013年後半を予定しています。
ロシアなどの旧ソ連地域(注1)において、老朽化した変電所の更新需要や増大する電力需要による新設需要が旺盛であり、同地域の電力用変圧器市場は2010年の約900億円から2015年には約1200億円の規模になると見込まれています。
パワーマシーン社はロシアの発電所向けタービン・発電機メーカーで、旧ソ連地域を中心として多くの実績があり、CIS諸国の発電機器のシェアは約70%(注2)を占めています。当社は旧ソ連地域におけるT&D事業を強化するため、またパワーマシーン社は電力用変圧器事業への新規参入を図るため、電力用変圧器製造・販売に関する合弁契約を締結しました。
今回の提携に伴い、合弁会社への出資比率は当社が49.99%、パワーマシーン社が50.01%となります。合弁会社は旧ソ連地域の電力用変圧器の製造・販売に関する事業を行います。
当社は新興国を中心に大きな成長が見込まれる送変電・配電(T&D)機器事業のグローバル体制強化を進めております。ロシアなどの旧ソ連地域についても、今回の電力用変圧器に関する合弁会社設立を契機として、今後T&D事業を積極的に推進していきます。
注1:CIS諸国及びグルジア、ウクライナ、リトアニア、ラトビア、エストニア
注2:据付容量ベース。パワーマシーン社調べ。
<合弁会社の概要>
1.会 社 名 :未定
2.設 立 :2011年度第3四半期(注3)
3.資 本 金 :約40億円
4.出資比率 :東芝49.99%、パワーマシーン社50.01%
5.従業員数 :約350人(2015年)
6.事業内容 :電力用変圧器の設計、製造、販売
注3:必要となる行政審査・認可手続きを経て、当社から出資予定。
<新工場の概要>
1.所 在 地:ロシア連邦 サンクトペテルブルク市 コルピノ地区
2.敷地面積 :約95,000m2
3.延床面積 :約21,000m2
4.着工時期 :2011年10月(予定)
5.操業開始 :2013年後半
<パワーマシーン社の概要>
1.設 立 :2000年(注4)
2.資本金 :1,100万米ドル(約9億円)(2010年12月末現在)
3.本 社 :ロシア連邦 サンクトペテルブルク市
4.代表者 :社長 Mr.Igor Kostin(イゴール コスティン)
5.従業員数 :16,277名(2010年12月末現在)
6.売上高 :16億7,500万米ドル(約1,340億円) (2010年1〜12月)
7.業務内容:発電所向けタービン機器,発電機等の製造・販売
注4 パワーマシーン社は7つのグループ会社で構成されており、最も古いグループ会社のLeningradsky Metallichesky Zavod社の創業は1857年で、Electrosila社の創業は1898年。
以 上