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サイバネットシステム、電子・電気回路設計システム「OrCADシリーズ」の新バージョンを提供
電子・電気回路設計システム「OrCADシリーズ」新バージョンリリースのお知らせ
多層・高密度、高速基板設計に必要な機能を大幅に拡充し、
さらに強力な回路設計〜基板設計環境を提供します
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、Cadence Design Systems, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、以下「ケイデンス社」)が開発し、サイバネットが販売・サポートする電子・電気回路設計システム「CadenceR OrCADR(オアキャド)シリーズ」の新バージョン「OrCAD R16.5」の提供を、2011年10月3日から開始することをお知らせいたします。
OrCADシリーズは、回路図エントリーから回路シミュレーション、回路の最適化と信頼性評価、プリント基板設計やシグナルインテグリティ解析・評価(※1)までを完全に網羅する、回路設計者向けのトータルソリューションです。直感的なユーザインターフェイスで複雑な回路もスムーズに入力可能な「OrCAD Capture(オアキャド キャプチャ)」、アナログ/デジタル混在回路を解析し、回路の信頼性向上を実現する「PSpice A/D(ピースパイスエーディ)」、プリント基板レイアウト設計「OrCAD PCB Editor(オアキャド ピーシービー エディタ)」や回路設計者が簡単に伝送線路解析を行うことができる「OrCAD PCB SI(オアキャド ピーシービー エスアイ)」など、回路設計業務に欠かせない様々な機能を網羅したシリーズです。
新バージョンOrCAD 16.5では、プリント基板レイアウトパッケージの構成を変更するとともに、大幅な機能拡充を実現しました。主要製品である「OrCAD PCB Designer Professional」には、回路/基板設計機能、伝送線路解析、自動配線機能といった、プリント基板設計に必要な全ての機能が集約され、より高効率な設計を行うことができます。
■OrCAD 16.5での改良点・新製品構成
【OrCAD 16.5での拡充機能】
今回のバージョンアップではツールの機能アップとともに製品構成を大きく変更しました。これにより、ユーザは単にこれまで以上の機能を使えるようになるだけでなく、業務内容の変化に応じて選択できるパッケージ製品の幅が広がります。
<OrCAD PCB Designer Standard>
OrCAD16.3にあったデータベース制約を解除したことで、層数が4層から256層へ、部品数が無制限になるなど、多層・高密度のプリント基板設計に対応可能なパッケージ製品となりました。OrCAD 16.5に共通のGUI環境の機能アップにも対応しています。
・ステップル・パターンの採用
・ダイナミックレイヤー表示(3Dビューア)
・ステータス・バーの改良
・データ・チップの改良
・カラービューの改良
<OrCAD PCB Designer Professional>
プリント基板設計の基本機能に加え、効率的に実行するための様々な機能や高速基板設計に対応するための基本機能を搭載した上位版パッケージです。
■デファレンシャル・ペア
ペア配線のための基本ルール設定とインタラクティブ配線機能を搭載することにより設計効率と品質を高めます。
・半自動ペア配線設定
・ペア配線デザインルールチェック(DRC)
・ペア・インタラクティブ配線
<DRCを考慮したデファレンシャル・ペア配線>
■リプリケーション
デザインテンプレートによる配置配線の再現反復機能です。決まった回路ブロックが複数存在する設計で効果を発揮します。
■配置アプリケーションモード
部品配置を効率的に行うためのアプリケーションモードです。
・ワンクリックによる部品移動
・部品配置オプション・タブ
・配置コマンド用ポップアップGUI
■領域別設計ルール指定
ネット/ビアに対する領域別の設計ルールが設定可能です。
■インタラクティブ配線チューニング
配線遅延をコントロールするための配線遅延パターン作成機能です。
今まで面倒だった配線パターンの作成を効率化します。
■OrCAD Signal Explorer
シグナルインテグリティ解析のプリ/ポスト・トポロジー解析を実行できる環境をPCB Editorにバンドルしました。
■Windows 7 サポート
OrCAD 16.5ではWindows7 (32ビット、64ビット)をサポートします。
<OrCAD PCB SI>
Signal Explorer の機能をパフォーマンスレベルまで拡張するとともにPCB Designerとの組み合わせにより解析エンジンを統合することができます。これによりボードレベルのSI解析が可能となります。
<POrCAD CaptureCIS/PSpice>
OrCAD 16.5には、テストベンチという機能が追加され、新規の回路設計を行うとき、従来プロジェクト(マスタ)の回路図の一部を抽出しシミュレーションできるようになりました。マスタのデザインとテストベンチのデザインとの間で、回路上で変更・追加された情報の比較ができ、マスタデザインへのアップデートが容易にできるようになりました。
■テストベンチ
・テストベンチのプロジェクトを生成し、マスタのシミュレーションプロファイルを継承できます。
・テストベンチの起動は、マスタ回路、プロジェクト、既存のテストベンチから行えます。
・フローティングネットを自動識別する機能があります。
・差分と統合の管理ウィンドウからテストベンチ上の変更点をマスタ回路へと更新できます。
※画像入りの詳細、新しくリリースするパッケージ製品 構成表、価格・詳細などは添付の関連資料を参照