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フェラーリ、フランクフルト・モーターショーで新型8気筒モデル「フェラーリ 458 スパイダー」を公開

2011-09-17

「フェラーリ458スパイダー」をフランクフルト・モーターショーで世界初公開

新サービス「テーラーメイド・プログラム」も発表


 2011年9月13日、ドイツ・フランクフルト発 フェラーリは、第64回フランクフルト・モーターショーにおいて、新型8気筒モデル「フェラーリ 458 スパイダー」を世界初公開しました。

 フェラーリのラインナップに新たに加わったこの最新モデルは、ミッドリア・エンジン搭載の2シーターで、このレイアウトのスポーツカーとしては世界で初めてアルミニウム製フル・リトラクタブル・ハードトップを採用しています。

 「458 スパイダー」に採用している革新的なハードトップは、従来の折りたたみ式ソフトトップと比較して、25 kg軽量化され、クローズド状態での静粛性と遮熱性においても優れた設計がされています。ルーフの開閉時間はわずか14 秒で、ハードトップの収納スペースも小さいため、デザイン的にシート後方に十分なラゲッジ・スペースが確保されています。

 リアのウィンド・スクリーンは電動可変式で、効果的なウィンド・ストッパーとしての役割も兼ね備えています。ハードトップを折りたたんだ(オープン)状態で、ウィンド・ストッパーを所定の高さまで上げると、コクピット内への風の巻き込みを減らし、空気力学的な効果も高まります。

 「458 スパイダー」には、「458 イタリア」と同様、570 CV、4,499 cc V8エンジンを搭載しています。このパワー・ユニットは、優れたドライバビリティーをはじめ、パフォーマンス、経済性、上質さが評価され、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー・アワード 2011」を受賞しました。クラスをリードするフェラーリ製デュアルクラッチ F1 パドルシフト・トランスミッションとの組み合わせで、0−100 km/h加速3.4 秒未満、最高速度320 km/hを発揮します。

 クーペモデルと同様に、「458 スパイダー」のオール・アルミニウム製シャシーには新合金素材と鋳造パーツを採用しており、既に2020年の安全基準を満たしています。

 そして、クラストップレベルのパフォーマンスに加えて、同クラスをリードする燃費性能と排出ガス・レベルを誇ります。「HELE(ハイ・エモーション/ロー・エミッション)」システムにより、混合サイクル(市街地走行)において、燃料消費量を11.8 L/100km、CO2排出量を275 g/kmに抑えています。


テーラーメイド・プログラム

 フェラーリは、フランクフルト・モーターショーにおいて、新サービス「テーラーメイド・プログラム」も発表し、会場のフェラーリ・スタンド内に、専用エリアを設けています。

 「テーラーメイド・プログラム」では、お客様がフェラーリ・モデルを購入する際、専用のクロス・トリムやカラー、仕上げ、特殊加工された素材等を選ぶことができ、これまで以上にオリジナリティを追求できます。「テーラーメイド・プログラム」のラインナップは、「Classica(クラッシカ)」、「Scuderia(スクーデリア)」、「Inedita(インエディタ)」の3種類を用意しており、クラシック・フェラーリや、モーター・スポーツの歴史に名を刻んだマシンのように仕上げることも可能です。なお、これらの仕様はフェラーリのスタイリング・センターで特別に作られたものです。

 そして、真のテーラーメイド・モデルとして、お客様ひとりに対してパーソナル・デザイナーがつき、仕様の決定から納車までサポートします。

 「カロッツェリア・スカリエッティ・プログラム」に関しても、引き続き、幅広いパーソナライゼーション・オプションを提供していきます。


フェラーリのラインナップ

 今回「458 スパイダー」が登場したことで、「458イタリア」を含め、フェラーリのラインナップが完成しました。いずれも究極のハイパフォーマンス・ドライビング・エクスペリエンスを堪能いただけるモデルで、V8 ベルリネッタは、日々スポーティーなものへと進化を続けています。

 磁性流体制御ダンパーには新しい制御プログラムのソフトウエアが採用され、ボディ・コントロールを改良し、スポーツ走行時のフィードバックをさらに強化しています。

 マネッティーノで「RACE」モード(すべてのダイナミック・ビークル・コントロール・システムを稼動させながら、パフォーマンス・レベルを最大にした状態)を選択すると、進化したF1デュアル・クラッチ・トランスミッションのソフトウエアによって、ギアチェンジをより確実に遂行し、改良されたF1−Tracトラクション・コントロールのキャリブレーションによって、コーナー脱出時の加速がより鋭くなります。


フランクフルト・モーターショー出展車輌

 フェラーリ・スタンドには、「458スパイダー」の他に「フェラーリ・カリフォルニア」を展示しています。ミッド・フロントにV8 エンジンを搭載したGTモデルで、パフォーマンスとバーサティリティ、そしてドライビング・プレジャーの融合を実現しています。今回展示している車輌は、外装色がエレガントなツー・トーン(ビアンコ・フジにネロ・デイトナのルーフ)、内装色はボルドーです。

 さらに、「カリフォルニア」に並び、2台の12気筒モデル「FF」と「フェラーリ 599」が展示されています。「FF」は、フェラーリ史上初の4輪駆動システムを搭載した革新的な4シーター・モデルです。フェラーリが特許を取得した4輪駆動システム(4RM)を採用し、660CVのエンジンから発揮されるハイパフォーマンスと快適性、バーサティリティを兼ね備えています。「599」は、HGTEパッケージ仕様を展示しています。

 また、究極のモータースポーツ・カテゴリーであるF1の歴史において、もっとも勝利を獲得しているスクーデリア・フェラーリを称えるため、シングル・シーターのF1マシンも展示しています。


「フェラーリ 458スパイダー」主要諸元

サイズおよび重量

 全長:4,527 mm
 全幅:1,937 mm
 全高:1,211 mm
 ホイールベース:2,650 mm
 乾燥重量:1,430 kg(*)
 パワーウエイトレシオ:2.51 kg/CV
 重量配分:フロント 42 %、リア 58 %

エンジン
 形式:90° V型8気筒
 総排気量:4,499 cc
 最高出力:570 CV(**) / 9,000 rpm
 最大トルク:540 Nm / 6,000 rpm
 比出力:127 CV/L
 圧縮比:12.5 : 1

タイヤ
 フロント:235/35 ZR20 8.5”
 リア:295/35 ZR20 10.5”

パフォーマンス
 最高速度:320 km/h
 0−100km/h:3.4 秒 未満

燃料消費およびCO2 排出
 燃料消費(***)      11.8 L / 100 km
 CO2 排出(***)     275 g CO2/km

ギアボックス
 F1 デュアル・クラッチ・トランスミッション、7 速

電子制御
 E−Diff3、F1−Trac、ハイパフォーマンスABS

 (*) 鍛造ホイールとレーシング・シート装着時
 (**)ラム効果による5 CVを含む
 (***) HELEシステム搭載、複合サイクル(ECE + EUDC


※ 製品画像は、関連資料参照

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