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MM総研、スマートフォンアプリ市場と利用実態調査結果を発表

2011-09-09

スマートフォンアプリ市場と利用実態(2011年9月)
■2010年度のスマートフォンアプリ総ダウンロード(DL)数は3億202万回
■2010年度のスマートフォン有料アプリDL課金市場は67.8億円
スマートフォン機種別満足度は「Xperia arc」、利用キャリアは「NTTドコモ」が高評価
■今後のスマートフォンには「バッテリーの大容量化」「通信速度の高速化」が望まれる


 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は2011年9月6日に、2010年度のスマートフォンによるアプリ市場およびスマートフォン利用における製品・キャリアの満足度を含めた利用実態を発表した。「クロス・マーケティング(※1)」のモニターを活用したスマートフォンユーザー2,000人に対するアンケート結果やMM総研の既存データを活用して分析を行った。


<無料・有料合わせたアプリ総ダウンロード数は3億202万回>
 無料・有料アプリのダウンロード数について質問した結果、無料アプリの利用経験は1,912人(95.6%)、有料アプリの利用経験は947人(47.4%)となった(図表1)。それぞれの利用経験者のダウンロード数を分析した結果、無料アプリの総ダウンロード数は2億5,886万回、有料アプリの総ダウンロード数は4,316万回で合わせて3億202万回となった。
 また、有料無料を問わずアプリ利用経験のある1,919人を対象に利用したジャンルについて質問した結果、「ゲーム」1,217人(63.4%)、「交通・乗り換え案内」1,179人(61.4%)、「天気」1,116人(58.2%)の順となった。


<2010年度の有料アプリダウンロード課金市場は67.8億円>
 有料アプリ利用経験のある947人を対象に、利用ジャンル別のアプリ購入金額について質問した結果から、アプリ市場を算出した結果、2010年度の有料アプリダウンロード課金市場は67.8億円となった。ジャンル別でみると、「ゲーム」が最も高く、次いで「辞書・辞典・学習・語学」となった。


<2010年度のスマートフォンアプリ市場はiOSが8割超>
 スマートフォンアプリ市場をOS別にみると、無料・有料合わせたダウンロード数では「iOS」2億1,953万回(72.7%)、「Android」6,978万回(23.1%)、「その他」1,271万回(4.2%)となった。
 有料アプリダウンロード課金市場では「iOS」57.3億円(84.5%)、「Android」8.3億円(12.2%)、「その他」2.2億円(3.3%)となった(図表2)。


<利用スマートフォンの満足度はソニー・エリクソン「Xperia arc(SC−01C)」が高評価>
 利用しているスマートフォンに対する満足度について9 項目(「総合的な評価」「重さ」「サイズ(長さ・幅・厚さ)」「画面の大きさ」「画面の見やすさ・精細さ」「形状」「デザイン」「操作性」「機能」)に対する5段階評価を行った。
 その結果「総合的な評価」を含めて9項目全てにおいて高評価を得た製品はソニー・エリクソンの「Xperia arc(SO−01C)」となった。「iPhone4」は「画面の大きさ」などは平均的な評価に留まったが、「機能」「操作性」が高く評価された。NECカシオモバイルコミュニケーションズ「MEDIAS N−04C」は「サイズ(長さ・幅・厚さ)」「重さ」が高く評価された。


<利用スマートフォンのキャリア満足度は「NTT ドコモ」が高評価>
 利用スマートフォンの購入時や購入後の利用における携帯電話会社に対する満足度について7項目(「総合的な評価」「スマートフォンの品揃え」「販売員・サポートの説明や対応」「販売方法や料金プランのわかりやすさ」「データ通信料金の価格」「ネットワークの繋がりやすさ」「ネットワークの通信速度」)に対する5段階評価を行った。その結果、「データ通信料金の価格」を除いた6 項目において僅かな差ながらNTTドコモの満足度が最も高くなった。


スマートフォン利用者の過半数がセキュリティの不安や心配がある>
 スマートフォン利用におけるセキュリティ対策状況を質問した結果、「無料のセキュリティアプリを利用」471人(23.6%)、「有料のセキュリティアプリを利用」84人(4.2%)で合わせて、約28%がアプリによるセキュリティ対策を行っている。一方で、「特に何もしていない・意識していない」689人(34.5%)となった。
 セキュリティに対する心配や不安について質問した結果、「セキュリティの不安や心配がある」1,076人(53.8%)、「セキュリティの不安や心配がない」355人(17.8%)となった(図表3)。つまり、過半数のスマートフォン利用者がセキュリティに対する不安や心配を持っているが、セキュリティアプリを利用しているユーザーは3割程度に留まっていることが判明した。

スマートフォン利用者は次の購入時もスマートフォンを購入する意向が高い>
 次に携帯電話を購入する際に、再度スマートフォンを購入するか、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)を購入するかを質問した結果、「スマートフォンを購入する」1,581人(79.1%)、「従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)を購入する」85人(4.3%)となり、スマートフォン利用者は今後もスマートフォンを購入する意向が非常に高いことが判明した(図表4)。


<今後のスマートフォンには「バッテリー容量の増加」「通信速度の高速化」を求める意向が高い>
 次もスマートフォンを購入する意向を示した1,581人に対して、今後のスマートフォンに求めるものを質問した結果、「バッテリー容量の増加」1,255人(79.4%)、「通信速度の高速化」1,017人(64.3%)、「操作性の向上」789人(49.9%)、「最新OS バージョン」768人、48.6%、「軽量化」767人(48.5%)の順となった(図表5)。
 2011年度下期にはLTE対応スマートフォンの登場が予測されるが、大容量バッテリーを備えつつ、軽量化が図られた製品の登場が期待される。


■調査概要
 1.調査対象:個人名義のスマートフォン利用者2000人(15歳以上の男性・女性)
 2.調査方法:Webアンケート調査
 3.調査期間:【アンケート期間】2011年6月3日〜6月6日

※1:株式会社クロス・マーケティングについて
 株式会社クロス・マーケティングは、国内140万人超の大規模モニターを軸に、生活者の「生」の声を、主にインターネットを活用して収集するマーケティングリサーチ会社です。生活者の嗜好の多様化や、商品サイクルの短期化に対応するため、ネットリサーチの優位性である「スピード」「コスト」に加え、「品質」を最大限に重視したリサーチサービスを展開しています。調査企画から設計、実査、集計・分析レポートまで、マーケティングリ サーチに関するあらゆるサービスをトータルにサポートしています。


*図表1〜5は添付の関連資料を参照

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