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タキイ種苗、濃緑花蕾で肥大性に優れる中早生種のブロッコリ「トップギア」を発売
<タキイ種苗 2011年新品種>
高秀品率で多収!! 花か蕾らいの品質と揃いがよく、収量性に優れた
ブロッコリ−『トップギア』を新発売
タキイ種苗株式会社(所在地:京都市下京区、代表取締役社長:瀧井傳一)は、2011年の新品種として、濃緑花蕾で肥大性に優れる中早生種(※1)のブロッコリ−『トップギア』を発売します。
近年、ブロッコリ−の栽培は価格が安定していることに加え、農業従事者の高齢化や兼業化が進む中で、軽量で扱いやすいという理由で栽培面積の増加が続いています。(平成21年農林水産省統計1万3,400ha)。産地的には、従来の主産地の面積増加だけでなく、新規産地の増加が見られます。これはカロテン、ビタミンC・E、食物繊維などの栄養分が豊富に含まれる野菜として、青果としての利用だけでなく、加工業務用としての需要が増加したことによるものと考えられます。
そこで、栽培安定性が高く、花蕾品質と収量性に優れた年内どりの中早生種を目標に育成を行ってきました。
今回新発売するブロッコリ−『トップギア』は、花蕾が濃緑色で揃いがよく小粒で、形状はド−ム形によくまとまります。また、茎はやや太めで、花蕾の肥大性に優れ、生育もよいので高秀品率で多収です。
さらに、低温下での花蕾の伸長性や在圃性(※2)を持ち合わせており、アントシアン(※3)着色はあるものの晩秋どり(中間地11月中下旬、暖地12月上旬収穫)も可能です。また、栽培適応幅が広く、春まき栽培でも耐ボトニング性(※4)に優れているので、良質花蕾が収穫できます。草姿は中立性で、草丈があまり高くなり過ぎないため倒状しにくく、管理や収穫作業も省力的です。
タキイ種苗では今後、花蕾の特性(特にド−ム形状、肥大性)を活かし、中間地・暖地の11〜12月上旬どりの作型を中心に推進していきたいと考えています。また、晩秋どりでもアントシアンが着色しない特性を付与し、さらなる花蕾の高品質化を目指して品種改良を進めていきます。
※製品画像は添付の関連資料を参照
<『トップギア』の主な特長>
・夏まき秋どりの適期栽培では、定植後約65日で収穫できる中早生種。
・草丈がコンパクトで倒伏しにくく、管理や収穫時の作業性に優れる。
・栽培安定性が高く、生育、花蕾のそろいもよいので、高秀品率で多収。
・花蕾は濃緑色で、ド−ム形でまとまりがよく、小粒でしまりに優れる。
・栽培適応幅が広く、春まき栽培でも花蕾の品質が安定する。
<作型表>
※添付の関連資料を参照
<価 格>
品種名:トップギア
量 目:小袋(約180粒)
希望小売価格(税込み):577円
品種名:トップギア
量 目:20ml
希望小売価格(税込み):6,615円
<注釈説明>
※1 中早生・・・・・・・相対的に播種(種まき)してから、収穫までの日数。日数が短いものから極早 生・早生・中早生・中生・中晩生・晩生に分類される。
※2 在圃ざいほ性せい・・・・・・・いつまで畑に置いていても問題がなく、収穫期が長く続く性質。
※3 アントシアン・・・植物の花・葉・果実などに含まれる色素。寒さや乾燥によるストレスで発生しやすくなる。
※4 ボトニング性・・・植物体がまだ十分に育っていないのに、低温にあって花芽分化(植物の茎の先端にある生長点で葉のもとになるもの(葉原基)を作っていた部位に、小さな花芽を付けること)を起こし、形の悪い小さい花蕾しかできないことをいい、春まき栽培で発生が多い。