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双日と月島機械、「地球温暖化対策技術普及等推進事業」を開始
「地球温暖化対策技術普及等推進事業」の開始
〜NEDOが公募した地球温暖化防止に資する技術普及案件の採択に関するお知らせ〜
双日株式会社(本社:東京都港区 社長:加瀬豊)と月島機械株式会社(本社:東京都中央区 社長:山田和彦)は共同で、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)より、「インドネシア共和国におけるスチームチューブドライヤ(STD)乾燥システムによる低品位炭火力発電所の効率改善プロジェクトの案件組成調査」(*1)に関する事業採択の通知を受け、当該調査を開始いたしましたのでお知らせいたします。
インドネシアでは旺盛な電力需要を賄うために、自国に豊富に賦存する亜瀝青炭(*2)や褐炭(*3)と言われる水分が高く、発熱量の低い低品位炭を燃料にした火力発電所による電力供給が進んでおります。低品位炭は安価な燃料ですが、低品位炭を燃料とした火力発電所の発電効率は瀝青炭の火力発電所の発電効率と比較すると低く、発電量あたりの炭酸ガス(CO2)発生が多い欠点があります。
今回の事業は月島機械の間接加熱型乾燥機「スチームチューブドライヤ」(STD)を用いて、低品位炭火力発電所に設置して低品位炭を予備乾燥することで、燃費の改善による炭酸ガス(CO2)発生削減を実現するものです。
本事業の実施にあたって月島機械は、多種多様な分野に多数納入してきたSTDをベースに、各種低品位炭の乾燥・ハンドリング試験、乾燥炭の燃焼試験、発電所への適用検討等を行います。
双日は、40年に渡る低品位炭利用の取組とインドネシア国内での事業経験に基づき、インドネシア政府や関係機関との交渉、火力発電所側での合理化と事業性の検証作業を行います。
月島機械は、昨年5月に策定・公表した中期経営計画において、「環境・エネルギー分野への注力」と「海外ビジネスの拡大」の2つを基本施策としております。
今後、エネルギー価値が低いとされる低品位炭を得意の乾燥技術で高品位化することで、世界におけるエネルギーの有効活用と、CO2などの地球温暖化ガス排出削減に貢献してまいります。
以上
*参考資料は添付の関連資料を参照