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神戸製鋼、スクリュ式小型蒸気発電機の中圧蒸気対応型など販売開始
スクリュ式小型蒸気発電機及び小型蒸気圧縮機
「スチームスターシリーズ」の新機種発売について
株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)は、スクリュ圧縮機を利用した蒸気関連省エネ機器「スチームスターシリーズ」のメニューを拡充しました。このほど、スクリュ式小型蒸気発電機の中圧蒸気対応型「MSEG160M」と、蒸気そのものを圧縮して再利用するスクリュ式小型蒸気圧縮機「MSRC160L」を販売開始しました。
蒸気は一般的な加熱源として幅広く活用されていますが、様々なエネルギーロスが発生しています。例えば、蒸気圧力を制御するための減圧弁における減圧エネルギーや、工場プロセス等での使用後の圧力の下がった蒸気は、そのまま大気放出されるなど有効利用されていないケースが数多く存在します。
神戸製鋼は、これらの未利用蒸気エネルギーを有効活用するため、長年培ってきたオイルフリー型スクリュ圧縮機製造技術とインバータ制御技術を結集し、世界最高水準の発電効率を備えたスクリュ式小型蒸気発電機「MSEG」を開発し、2007年に商品化しました。2008年には商品名を「スチームスター」へ変更するとともに、「MSEG132L」「MSEG160L」を発売し、現在までに累計で約50台の受注実績があります。そして、さらに多様なユーザーニーズに応えるため、この度シリーズ新製品を発売することとなりました。
(1)「スチームスターMSEG160M」
従来機種の給気圧力(動力となる蒸気圧力)は0.95MPaG(10気圧)未満でしたが、「MSEG160M」は1.90MPaG(20気圧)未満の中圧レベルまで対応可能で、ユーザーへの提案の幅が大きく広がりました。従来利用されていなかった余剰蒸気を活用するため、大幅な省エネと年間約435トンのCO2排出削減効果※1があります。比較的高い圧力の蒸気が使用されている大手の石油化学、製鉄化学、都市ごみ焼却設備、産廃処理設備、木材加工などの業界を中心に拡販を図ります。
※1 CO2削減効果の計算前提条件(余剰蒸気のケース)
発電出力:160kW
年間稼動時間:8,000時間/年
CO2排出係数:電力=0.34kg−CO2/kWh
A重油=2.71 CO2/L
※「スチームスターMSEG商品ラインナップ」など詳細は、添付の関連資料を参照
<お客様お問い合わせ先>
神鋼商事株式会社 エネルギーシステム部
東京 Tel 03−3276−2250
大阪 Tel 06−6206−7170