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ブラザー、シースルー型ヘッドマウントディスプレー「AiRScouter」の事業化を決定
シースルー型ヘッドマウントディスプレー「AiRScouter」の事業化を決定
ブラザー工業株式会社(社長:小池利和)は、このたび、ヘッドマウントディスプレー「AiRScouter(エアスカウター)」の事業化を決定いたしました。
本製品は、日本電気株式会社(社長:遠藤信博、以下:NEC)の現場業務向けウェアラブルコンピュータ端末「Tele ScouterR(テレスカウター)」のディスプレーとして既に採用が決定しており、今秋より国内販売子会社であるブラザー販売株式会社(社長:片山俊介、以下:ブラザー販売)を通じてNEC向けに出荷を開始いたします。加えて、ブラザー販売において、システム開発・構築会社を対象に営業活動を開始し、工場での組立作業支援をはじめとする産業用途での販売拡大を目指してまいります。
製品名:AiRScouter
「AiRScouter」は、シースルー型のヘッドマウントディスプレーです。光源部に高精細の液晶パネルを採用し、光源部からの画像をハーフミラーで反射させて目に投射します。これにより、あたかも目の前に半透明なディスプレーがあるかのような感覚で、実際の視野に重ねて、パソコンやスマートフォンなどから出力された画面を見ることができます。
< AiRScouterの主な特長 >
1.ヘッドマウント:画面を見ながら両手で作業ができるとともに、情報を確認するために移動したり目線を移したりする必要がないため、作業効率が向上します。
2.シースルー:実際の視野を妨げることなく画面を確認できるため、作業の確実性が向上するとともに、安全性の確保もできます。
3.フルカラーで文字もくっきり:1m先に16インチのフルカラー画面を見る場合と同様の視認性を実現しています。また、12ポイントの細かい文字まで視認でき、マニュアルなどの文書確認にも適しています。
4.小型軽量:小型でディスプレー部分が約64gと軽量です。また、メガネフレームの材質にチタンを採用することで、全体(ディスプレー・メガネフレーム・ケーブル)の重量も約106gに抑えています。
5.低消費電力:代替品として16インチの一般的なディスプレーを想定した場合、それに比べて電力消費量が約20分の1であり、環境負荷の低減に貢献します。
6.その他:
・メガネ型のため、帽子やヘルメットを着用していても装着することができます。
・カメラとヘッドセット、通信システムと組み合わせることで、遠隔地からの作業支援にも活用できます。
・眼鏡を使用している方のためのフレームも用意しています。
・ディスプレー部分のダイヤルで、30cmから10mの範囲でピント位置を調整できます。
・上下左右にスライドする位置調整機構により、最適な位置にディスプレーを固定できます。
「AiRScouter」は、上記の特長により、作業の複雑化や多様化によりマニュアル等の確認が必要な工場での機器組立や修理・メンテナンスサービス現場、倉庫での商品・部品ピッキングなどの作業現場におけるニーズを見込んでおります。
ブラザーグループでは、中期戦略「CS B2015」のもと、今後も新規事業の育成・拡大に注力してまいります。
■AiRScouterの仕組み概略図、AiRScouter装着時の視界イメージ
※添付の関連資料を参照
主な用途/主な仕様はこちら
http://www.brother.co.jp/news/2011/airscouter/use/index.htm
お問い合わせ先はこちら
http://www.brother.co.jp/news/2011/airscouter/contact/index.htm